41.銀錫の曲~シルバーブレット~(106.
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柚紀が言実に渡したもの、それは"金銀各々八つの鈴がついた"所謂神楽鈴であった。が、時枝の言う通り普段の神社や神楽舞等で使用するのは大体が金色の鈴で作ったモノだ。何故こんなモノを作り、この現場に持参したかと言うと
『ま、それは"百聞は一見に如かず"だ。……丁度第二波が来るぞ』
‐ ……バッ!! ‐
「(スタン!)はぁ~、やっと片付いたら……って!迅さんっ!!?何でアンタまで出てきちゃったんですか?やっぱりアレですか?……"ゲート開きますか"??」
「の、可能性もあるけど俺達が来たのは【放置すると確実に一般市民に被害が出る亜種討伐の為】だ。ま、その前に俺達がこのままじゃ全滅しそうだけど……そこは柚紀ちゃんが何とかしてくれるから問題なし!!(パチン)ね?」
『(あ、コレ……マジで手加減したら駄目なパターンだ。わぁ~……み、"見られたくない"けど、市民や皆さんを救う為なら、やるしかないか!!)……先に言いますが、余計な詮索しないで下さいね?コレしか方法が無かったと言いますか……服装に関しては不可抗力、ですからね!!後、苦情や文句は一切受け付けませんから、ご了承ください!!……(スーハー)……"トリガーオフ"!(シュウゥゥ)』
「………/!!!/えっ?…えっ?!/わぁー、……な、何で、えっ?偶然???/……だからコレ、何だろうね/お~、こりゃまた……お誂え向けってか?」
「み、巫女服っ?!な、何で柚紀ちゃんそんなマニアックな服を着ているのさ!!『「陽菜さん/ヒナだ」』………あ、アレに巻き込まれた訳ですね。なら仕方ない、…のか???」
出水が合流して一番に助っ人が二人も居る理由を問うと、……彼の背後から毒性トリオンが再び浮上してきたのと、迅の"予知と柚紀に寄せる確かなる自信と信頼している"眼差しや表情を見て覚悟を決める柚紀。が、先に注意事項として先手を打ってから換装を解き、……そもそもこうなった一番の原因である"緋袴に白衣"のスタンダードの巫女服姿が露になる(足元も白足袋に草履を着用)。そして四肢が損傷なく自由に動ける様になり、"うっすらと視える"毒性トリオンを見据えて深呼吸をした後に手に持つ神楽鈴を掲げると
‐ シャラ~ン! ‐
‐ ……パアァァァーー……チリーン、…コロコロコロコロコロ ‐
「な、……何が起きたの?ただ柚紀ちゃんが鈴を鳴らしただけなのに、毒性のトリオンが……消えた??」
「だけじゃないね。(…スッ)今度は"金色の鈴"だ。さっき言実さんが放った改造トリガーがあの毒性トリオンに触れた時は"銀"で、鶴ヶ峰さんが鈴を鳴らしたら"金"。……何が理由でもあるんですか?」
『まぁな、……(キイィン)私が使ったコレは"トリオンを吸収するのみ"のトリオン弾に対して、柚紀のアレは"サイドエフェクトを増幅させる"私特性の"トリガー"だ。諏訪・荒船隊との訓練時にあの子が取った行動から思いついた。(‐ チリチリーン ‐)【柚紀にとって"歌も声も音"も己の武器と成りうるモノ】とな。そして汚染の対義語は"浄化"であり、あの子にとっては神事……神社で行われるお祓いや舞等によるモノと言うイメージが強い。柚紀は幼い頃は所謂"視える子"でな、私達がトリオンと呼んでいるが呼称は"霊力"やアニメ等のファンタジー系言い方をすれば"魔力"になるか?アレと結局は同じであり、………兎に角"強い力"を持っておる。後はその手の話では"お決まりのパターン"と言えば……柚紀が神社と縁が深いのも頷けよう。因みに寺……仏教関連で戒律…"修行時は禁欲すべし"的な考えもあり、修験者や山伏や僧侶の大概が男………ま、これは柚紀を知っておれば有り得ぬ事が理解できよう』
手首のスナップをきかせて鳴らしたその音色により、毒性トリオンが小さな金色の鈴に変貌を遂げたのだった。その幻想的な光景を見て呆然とする佐鳥と今度は"変色していない"鈴を拾い見つめる時枝。払い残しに銀弾を打ち込み両色の鈴を見せながら【元から"その手の輩に狙われる"体質】であり【それを退ける術が"自ら生み出すオト"】と説明するのであった
さて、何回か鈴を鳴らしたので地上の溜まっている毒性トリオンも浄化出来ているかが気になり下を覗きこもうと"一人"で動こうとする。それを一番柚紀について知らず、何が起きたのかも分からない三輪がじっと観察していたために気づき「無闇に生身で動くな!」と注意する。これに対して驚いた柚紀が足を止めて振り返った、その瞬間
‐ ……ダン!!シャアァーー!…シュルシュルシュルシュル ‐
「!?モールモッドっ!?(いや、何時もより少し"小型"か?それに、無数の触手って事は)……さっきの亜種の生き残り?!いけないっ!!逃げて鶴ヶ峰さんっ!!?狙いは確実に貴女だ!!」
『……………えっ??』
……これでもう一体の亜種も倒せる、そう全員が安堵して"気の緩み"が生じてしまい隙が生まれてしまった。言実は"説明する為の言葉選び"に意識を割いており、迅に関しては……
「……"エスクード"」
ドドド!……ガキン!!
「おっ!?ナイスタイミングだ"京介"!!(スラッ)……悪いが、その子に危害を加える奴を見過ごす気は俺にはないんでね!(‐ ザンッ! ‐)」
三面鏡の様な形で柚紀を守る壁が床から生えてくると、敵の凶刃を防ぐ。そしてそのトリガー使用者が誰かを予知で知っている迅はそちらを見ずに、巽からの座標値を聞いた後に風刃の遠隔斬撃を繰り出して撃破する。……ほぼ一瞬の攻防戦だったのでナニが起きたか理解が追い付けない柚紀だったが、新たに現れた助っ人の姿を見て反射的に駆け寄るのだった
『か、烏丸くんっ?!えっ??な、何で君まで此処に??木崎さん居ないし………迅さんだけじゃなくて言実さんも居るよ?(コテン)』
「(ゴソゴソ、…フワッ)……冬島さんに配達を頼まれたからコレを届けに来た。もう十月にもなればその格好で外に出れば、……最悪"本当の風邪"を拗らせるぞ?本人曰く【せめてもの罪滅し】らしい。生地は薄いが防寒もだが"快適な体温を保てる"優れもの、みたいだ」
『……気にしなくてもいいのにな~(背中の事を秘密にしている私が悪いんだから…)にしても、まさかこの短時間で"淡緑色の千早"を用意するは…………これも陽菜さんのコスプレコレクションかな?』
A級とは言えどやはり単独行動は危険なのに何故?と不思議そうにする柚紀に、預かりものを肩に掛けてやる烏丸。普通なら白い千早が主流なので些か疑問を抱くが、……確かに寒く感じて来たので有り難く着させてもらう。が、片手に鈴を持っているせいで着るのに四苦八苦している姿を見て佐鳥達が手伝うのであった
『ま、それは"百聞は一見に如かず"だ。……丁度第二波が来るぞ』
‐ ……バッ!! ‐
「(スタン!)はぁ~、やっと片付いたら……って!迅さんっ!!?何でアンタまで出てきちゃったんですか?やっぱりアレですか?……"ゲート開きますか"??」
「の、可能性もあるけど俺達が来たのは【放置すると確実に一般市民に被害が出る亜種討伐の為】だ。ま、その前に俺達がこのままじゃ全滅しそうだけど……そこは柚紀ちゃんが何とかしてくれるから問題なし!!(パチン)ね?」
『(あ、コレ……マジで手加減したら駄目なパターンだ。わぁ~……み、"見られたくない"けど、市民や皆さんを救う為なら、やるしかないか!!)……先に言いますが、余計な詮索しないで下さいね?コレしか方法が無かったと言いますか……服装に関しては不可抗力、ですからね!!後、苦情や文句は一切受け付けませんから、ご了承ください!!……(スーハー)……"トリガーオフ"!(シュウゥゥ)』
「………/!!!/えっ?…えっ?!/わぁー、……な、何で、えっ?偶然???/……だからコレ、何だろうね/お~、こりゃまた……お誂え向けってか?」
「み、巫女服っ?!な、何で柚紀ちゃんそんなマニアックな服を着ているのさ!!『「陽菜さん/ヒナだ」』………あ、アレに巻き込まれた訳ですね。なら仕方ない、…のか???」
出水が合流して一番に助っ人が二人も居る理由を問うと、……彼の背後から毒性トリオンが再び浮上してきたのと、迅の"予知と柚紀に寄せる確かなる自信と信頼している"眼差しや表情を見て覚悟を決める柚紀。が、先に注意事項として先手を打ってから換装を解き、……そもそもこうなった一番の原因である"緋袴に白衣"のスタンダードの巫女服姿が露になる(足元も白足袋に草履を着用)。そして四肢が損傷なく自由に動ける様になり、"うっすらと視える"毒性トリオンを見据えて深呼吸をした後に手に持つ神楽鈴を掲げると
‐ シャラ~ン! ‐
‐ ……パアァァァーー……チリーン、…コロコロコロコロコロ ‐
「な、……何が起きたの?ただ柚紀ちゃんが鈴を鳴らしただけなのに、毒性のトリオンが……消えた??」
「だけじゃないね。(…スッ)今度は"金色の鈴"だ。さっき言実さんが放った改造トリガーがあの毒性トリオンに触れた時は"銀"で、鶴ヶ峰さんが鈴を鳴らしたら"金"。……何が理由でもあるんですか?」
『まぁな、……(キイィン)私が使ったコレは"トリオンを吸収するのみ"のトリオン弾に対して、柚紀のアレは"サイドエフェクトを増幅させる"私特性の"トリガー"だ。諏訪・荒船隊との訓練時にあの子が取った行動から思いついた。(‐ チリチリーン ‐)【柚紀にとって"歌も声も音"も己の武器と成りうるモノ】とな。そして汚染の対義語は"浄化"であり、あの子にとっては神事……神社で行われるお祓いや舞等によるモノと言うイメージが強い。柚紀は幼い頃は所謂"視える子"でな、私達がトリオンと呼んでいるが呼称は"霊力"やアニメ等のファンタジー系言い方をすれば"魔力"になるか?アレと結局は同じであり、………兎に角"強い力"を持っておる。後はその手の話では"お決まりのパターン"と言えば……柚紀が神社と縁が深いのも頷けよう。因みに寺……仏教関連で戒律…"修行時は禁欲すべし"的な考えもあり、修験者や山伏や僧侶の大概が男………ま、これは柚紀を知っておれば有り得ぬ事が理解できよう』
手首のスナップをきかせて鳴らしたその音色により、毒性トリオンが小さな金色の鈴に変貌を遂げたのだった。その幻想的な光景を見て呆然とする佐鳥と今度は"変色していない"鈴を拾い見つめる時枝。払い残しに銀弾を打ち込み両色の鈴を見せながら【元から"その手の輩に狙われる"体質】であり【それを退ける術が"自ら生み出すオト"】と説明するのであった
さて、何回か鈴を鳴らしたので地上の溜まっている毒性トリオンも浄化出来ているかが気になり下を覗きこもうと"一人"で動こうとする。それを一番柚紀について知らず、何が起きたのかも分からない三輪がじっと観察していたために気づき「無闇に生身で動くな!」と注意する。これに対して驚いた柚紀が足を止めて振り返った、その瞬間
‐ ……ダン!!シャアァーー!…シュルシュルシュルシュル ‐
「!?モールモッドっ!?(いや、何時もより少し"小型"か?それに、無数の触手って事は)……さっきの亜種の生き残り?!いけないっ!!逃げて鶴ヶ峰さんっ!!?狙いは確実に貴女だ!!」
『……………えっ??』
……これでもう一体の亜種も倒せる、そう全員が安堵して"気の緩み"が生じてしまい隙が生まれてしまった。言実は"説明する為の言葉選び"に意識を割いており、迅に関しては……
「……"エスクード"」
ドドド!……ガキン!!
「おっ!?ナイスタイミングだ"京介"!!(スラッ)……悪いが、その子に危害を加える奴を見過ごす気は俺にはないんでね!(‐ ザンッ! ‐)」
三面鏡の様な形で柚紀を守る壁が床から生えてくると、敵の凶刃を防ぐ。そしてそのトリガー使用者が誰かを予知で知っている迅はそちらを見ずに、巽からの座標値を聞いた後に風刃の遠隔斬撃を繰り出して撃破する。……ほぼ一瞬の攻防戦だったのでナニが起きたか理解が追い付けない柚紀だったが、新たに現れた助っ人の姿を見て反射的に駆け寄るのだった
『か、烏丸くんっ?!えっ??な、何で君まで此処に??木崎さん居ないし………迅さんだけじゃなくて言実さんも居るよ?(コテン)』
「(ゴソゴソ、…フワッ)……冬島さんに配達を頼まれたからコレを届けに来た。もう十月にもなればその格好で外に出れば、……最悪"本当の風邪"を拗らせるぞ?本人曰く【せめてもの罪滅し】らしい。生地は薄いが防寒もだが"快適な体温を保てる"優れもの、みたいだ」
『……気にしなくてもいいのにな~(背中の事を秘密にしている私が悪いんだから…)にしても、まさかこの短時間で"淡緑色の千早"を用意するは…………これも陽菜さんのコスプレコレクションかな?』
A級とは言えどやはり単独行動は危険なのに何故?と不思議そうにする柚紀に、預かりものを肩に掛けてやる烏丸。普通なら白い千早が主流なので些か疑問を抱くが、……確かに寒く感じて来たので有り難く着させてもらう。が、片手に鈴を持っているせいで着るのに四苦八苦している姿を見て佐鳥達が手伝うのであった