41.銀錫の曲~シルバーブレット~(106.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『…?……風の音??〔警告!!全員ソコから退避して!!?毒性のトリオンが"風に乗って舞い上がってきてる"!?〕えっ!!何で?!……!…まさか、……出水先輩の弾の軌道によって気流が発生して、それがビル風を作り出したのっ!??』
「ん?……何そんなに焦っているんだよ?毒性のトリオン??……確かに三輪やお前は変色しているが、それは負傷した箇所から侵入してきた…『それを言うなら自分の右手を見てから言ってください!?』へ?右手??……!………どうなっていやがる?!俺は怪我してねぇぞ?!!」
『……怪我をしていなくても長時間毒性のあるトリオンが漂う場所に居れば、少しずつ侵食される。全身をナニかで覆っている人は居ない。必ず顔や手は肌が露出してしまっている。……トリオン体な私達ですら動けない麻痺状態に陥っている。もし、……もし、コレ生身の、……一般人の人の体に入ってしまっても………無事で居られる保証はない!!』
「「「「「「!!?」」」」」」
……今日は比較的穏やかな天候で、風もそこまで強くはない。が、無風など室内でない限り有り得ないのだ。ゆっくりとだが確実に毒性のトリオンは範囲を拡大させている、……根源を【このトリオンを生み出しているは亜種を倒さなければ】止められないのだ。だが、それは"このトリオンを辿る"のを意味する。何も対処なしにそれをするのは……そう考えていると、毒性のトリオンが可視化された片眼に勢いよく舞い上がってきたソレが見えてしまった柚紀の表情が絶望に染まる。それはまるで……
『黒い……大津波?(若しくは雪崩?…っ!!ダメ、ダ。"シゼンノチカラ"ニハ、カナワナイっ!!)い、嫌っ!!?誰かっ!助けてっ!!?私はっ!ワタシはっ!!……まだっ
……"死にたくない"!!?(ペタン!ガタガタ、ブルブル、ガクブル)』
「「「?!」」」
「「えっ!!?」」
「(死にたくない?……何でそんな言葉が出てくるんだよ!!コイツ……柚紀は自然災害で昔、【命の危険に晒された事があるのかよ】?!ってか、これって……)ヤバイな、……出水っ!?雑魚は後回しにして至急合流しろっ!!柚紀が取り乱した!?……サイアクまた"ゲートが開く"ぞ!!(ガシッ!)正気に戻れっ!?柚紀っ!!!」
「はあぁっ?!!ナニまた"柚紀ちゃんの地雷踏んだんだよ"アンタ!!?いい加減にしねぇとマジで姐さんから"柚紀ちゃん接触禁止令"出るから!!……(キイィン)もう片付きますからそれまで凌いで下さい!!」
見えた風景が"死にかけた記憶を呼び覚ます"モノだったらしく、完全に怯えてしまう柚紀。トラウマ発病現場に初めて居合わせた三輪隊は驚きを隠せず、佐鳥・時枝は"今までとは異なる発言"や"対人関係とは別格の問題"に此方も驚きを示す
そんな中、驚きはしたが意外と冷静さを保っていた太刀川が【柚紀が取り乱した理由】そして【取り乱したからこそ"次に"起こりうる問題】を瞬時に理解すれば、時枝から柚紀を強奪し出水に呼び掛け、自分は柚紀を何とか落ち着かせ様と声を掛けるが完全に周りの声や音が聞こえていないのだ。そして"毒性のトリオンが柚紀達に降り注ごう"とした、その時
‐ ……スタン!……パサッ ‐
『……津波か、……ならばモーゼの再現と行こうか。やれ、……迅』
「(スタン!)了解です言実さん!?……"風刃"起動」
‐ ガッ!!……サアァァァーー ‐
〔まただよ言実っ!!風刃の高圧縮トリオンの斬撃で一部のトリオンは吹き飛ばされたけど"殆ど残ったまま"だ!!?〕
『(キイィン)問題ない、……それも計算の……"予想範疇内"だ(…チラッ)(本当ならコレを使いたくはなかったが、出し惜しみして後で後悔するよりはマシ、の筈だ。だから、……仕方ないな)……銀錫弾 』
柚紀や三輪達より更に背後……本部基地から颯爽と駆け付けた言実と迅が速効で対処に当たるのだった。先ずは風刃による斬撃でトリオンを真っ二つに両断し、(この時、太刀川が柚紀を抱えて斬撃を回避し時枝とは別れてしまう)言実にしては珍しく"立方体のトリオン弾"を生成すればそれを八分割にし、左右四つずつ毒性トリオンに向けて飛ばしたのだ。それが接触した瞬間
‐ ……シュウゥゥゥ……チリーン、チリーン…コロコロ、コツン ‐
『!?(スッ)何か錆びているけど、色合いからして……銀色の、鈴?(コテン)『うむ、ぶっつけ本番だったが上手く言ったみたいだな。……(ポン)待たせたな柚紀、準備が出来た故に加勢に来たぞ』っ!……言実さ、んっ。(ジワッ)ご、ごめん、なさいっ!わ、私じゃ、力不足だから、また……貴女に、ご足労、掛けちゃった』
「イヤイヤイヤ、柚紀ちゃんのせいじゃないから!!(スッ)……確かにコイツ等がコッチに来たのはゲートが開いたからなのは事実でそのきっかけは"君の歌"だけど、…………俺の予知でも【この亜種は視えていなかった】。……本当に特別変異したんだと思うよ?ほら!雷のせいで"バックワームとカメレオン効果両方持ち"の亜種居たり"妨害型大量発生"したでしょ?(……フキフキ)君のせいじゃない、だから泣かないで、ね?(…スクッ…スッ)」
『迅さん……(スーハー……ガシッ!…スクッ)…とりあえず今は何とかなりましたが、根源を絶たないと鼬ごっこです。恐らく女王の元に行くには"沢山の亜種"を倒す必要があります。そして危険が迫ればそれだけ防御を固めようと壁を作るためにあの毒性含むトリオンを放出する筈、です。(どうすべきか"ぼんやりと"イメージは出来ている。でも、……"ナニかが足りない"。確実に敵を倒せてその間、被害を抑えれる為の……"キーアイテム"、…"人が足りない?")『(ナデ)私は言った筈だ、"準備が出来た"とな。人に関しては……遅刻しておるが、モノなら私が持ってきた。………【私が許可する】、だからお前も今は後先考えずに…(スッ)全力を出せ』えっ?!……コレって、まさかっ!!』
座り込んだ柚紀の足元に転がってきたモノを拾い……大好きな叔母の声を聞いて正気を戻した柚紀は、正隊員用のトリオン体姿を見て思わず"罪悪感"を抱いてしまう。そんな悔やむ声に答えたのは迅であった。視線を同じくする為に屈んで頭を撫でながら"コレは柚紀のせいじゃない"と元気付ける。そして迅に差し出された手を取り立ち上がれば、不安事漏らす姪に太刀川に対して短い説教を済ませた言実が近づき、ナニかを手渡す。そして、同じくトリオンを可視化していた佐鳥・時枝が無事に毒性トリオンが霧散したのを確認してから柚紀に近寄り、言実から渡されたモノを見つめる。彼女が持っていたモノ、それは
‐ ……シャ~ン ‐
「えっと、コレって確か……神社の巫女さん何かが持っていたりする…………なんだっけ?とっきー」
「"神楽鈴"、だね。でも以前見たのは"金色の鈴のみ"で作られていたモノだけど、これは"銀色の鈴"も組み込まれている。何故そんな一手間を?それに……何で鈴??」
「ん?……何そんなに焦っているんだよ?毒性のトリオン??……確かに三輪やお前は変色しているが、それは負傷した箇所から侵入してきた…『それを言うなら自分の右手を見てから言ってください!?』へ?右手??……!………どうなっていやがる?!俺は怪我してねぇぞ?!!」
『……怪我をしていなくても長時間毒性のあるトリオンが漂う場所に居れば、少しずつ侵食される。全身をナニかで覆っている人は居ない。必ず顔や手は肌が露出してしまっている。……トリオン体な私達ですら動けない麻痺状態に陥っている。もし、……もし、コレ生身の、……一般人の人の体に入ってしまっても………無事で居られる保証はない!!』
「「「「「「!!?」」」」」」
……今日は比較的穏やかな天候で、風もそこまで強くはない。が、無風など室内でない限り有り得ないのだ。ゆっくりとだが確実に毒性のトリオンは範囲を拡大させている、……根源を【このトリオンを生み出しているは亜種を倒さなければ】止められないのだ。だが、それは"このトリオンを辿る"のを意味する。何も対処なしにそれをするのは……そう考えていると、毒性のトリオンが可視化された片眼に勢いよく舞い上がってきたソレが見えてしまった柚紀の表情が絶望に染まる。それはまるで……
『黒い……大津波?(若しくは雪崩?…っ!!ダメ、ダ。"シゼンノチカラ"ニハ、カナワナイっ!!)い、嫌っ!!?誰かっ!助けてっ!!?私はっ!ワタシはっ!!……まだっ
……"死にたくない"!!?(ペタン!ガタガタ、ブルブル、ガクブル)』
「「「?!」」」
「「えっ!!?」」
「(死にたくない?……何でそんな言葉が出てくるんだよ!!コイツ……柚紀は自然災害で昔、【命の危険に晒された事があるのかよ】?!ってか、これって……)ヤバイな、……出水っ!?雑魚は後回しにして至急合流しろっ!!柚紀が取り乱した!?……サイアクまた"ゲートが開く"ぞ!!(ガシッ!)正気に戻れっ!?柚紀っ!!!」
「はあぁっ?!!ナニまた"柚紀ちゃんの地雷踏んだんだよ"アンタ!!?いい加減にしねぇとマジで姐さんから"柚紀ちゃん接触禁止令"出るから!!……(キイィン)もう片付きますからそれまで凌いで下さい!!」
見えた風景が"死にかけた記憶を呼び覚ます"モノだったらしく、完全に怯えてしまう柚紀。トラウマ発病現場に初めて居合わせた三輪隊は驚きを隠せず、佐鳥・時枝は"今までとは異なる発言"や"対人関係とは別格の問題"に此方も驚きを示す
そんな中、驚きはしたが意外と冷静さを保っていた太刀川が【柚紀が取り乱した理由】そして【取り乱したからこそ"次に"起こりうる問題】を瞬時に理解すれば、時枝から柚紀を強奪し出水に呼び掛け、自分は柚紀を何とか落ち着かせ様と声を掛けるが完全に周りの声や音が聞こえていないのだ。そして"毒性のトリオンが柚紀達に降り注ごう"とした、その時
‐ ……スタン!……パサッ ‐
『……津波か、……ならばモーゼの再現と行こうか。やれ、……迅』
「(スタン!)了解です言実さん!?……"風刃"起動」
‐ ガッ!!……サアァァァーー ‐
〔まただよ言実っ!!風刃の高圧縮トリオンの斬撃で一部のトリオンは吹き飛ばされたけど"殆ど残ったまま"だ!!?〕
『(キイィン)問題ない、……それも計算の……"予想範疇内"だ(…チラッ)(本当ならコレを使いたくはなかったが、出し惜しみして後で後悔するよりはマシ、の筈だ。だから、……仕方ないな)……
柚紀や三輪達より更に背後……本部基地から颯爽と駆け付けた言実と迅が速効で対処に当たるのだった。先ずは風刃による斬撃でトリオンを真っ二つに両断し、(この時、太刀川が柚紀を抱えて斬撃を回避し時枝とは別れてしまう)言実にしては珍しく"立方体のトリオン弾"を生成すればそれを八分割にし、左右四つずつ毒性トリオンに向けて飛ばしたのだ。それが接触した瞬間
‐ ……シュウゥゥゥ……チリーン、チリーン…コロコロ、コツン ‐
『!?(スッ)何か錆びているけど、色合いからして……銀色の、鈴?(コテン)『うむ、ぶっつけ本番だったが上手く言ったみたいだな。……(ポン)待たせたな柚紀、準備が出来た故に加勢に来たぞ』っ!……言実さ、んっ。(ジワッ)ご、ごめん、なさいっ!わ、私じゃ、力不足だから、また……貴女に、ご足労、掛けちゃった』
「イヤイヤイヤ、柚紀ちゃんのせいじゃないから!!(スッ)……確かにコイツ等がコッチに来たのはゲートが開いたからなのは事実でそのきっかけは"君の歌"だけど、…………俺の予知でも【この亜種は視えていなかった】。……本当に特別変異したんだと思うよ?ほら!雷のせいで"バックワームとカメレオン効果両方持ち"の亜種居たり"妨害型大量発生"したでしょ?(……フキフキ)君のせいじゃない、だから泣かないで、ね?(…スクッ…スッ)」
『迅さん……(スーハー……ガシッ!…スクッ)…とりあえず今は何とかなりましたが、根源を絶たないと鼬ごっこです。恐らく女王の元に行くには"沢山の亜種"を倒す必要があります。そして危険が迫ればそれだけ防御を固めようと壁を作るためにあの毒性含むトリオンを放出する筈、です。(どうすべきか"ぼんやりと"イメージは出来ている。でも、……"ナニかが足りない"。確実に敵を倒せてその間、被害を抑えれる為の……"キーアイテム"、…"人が足りない?")『(ナデ)私は言った筈だ、"準備が出来た"とな。人に関しては……遅刻しておるが、モノなら私が持ってきた。………【私が許可する】、だからお前も今は後先考えずに…(スッ)全力を出せ』えっ?!……コレって、まさかっ!!』
座り込んだ柚紀の足元に転がってきたモノを拾い……大好きな叔母の声を聞いて正気を戻した柚紀は、正隊員用のトリオン体姿を見て思わず"罪悪感"を抱いてしまう。そんな悔やむ声に答えたのは迅であった。視線を同じくする為に屈んで頭を撫でながら"コレは柚紀のせいじゃない"と元気付ける。そして迅に差し出された手を取り立ち上がれば、不安事漏らす姪に太刀川に対して短い説教を済ませた言実が近づき、ナニかを手渡す。そして、同じくトリオンを可視化していた佐鳥・時枝が無事に毒性トリオンが霧散したのを確認してから柚紀に近寄り、言実から渡されたモノを見つめる。彼女が持っていたモノ、それは
‐ ……シャ~ン ‐
「えっと、コレって確か……神社の巫女さん何かが持っていたりする…………なんだっけ?とっきー」
「"神楽鈴"、だね。でも以前見たのは"金色の鈴のみ"で作られていたモノだけど、これは"銀色の鈴"も組み込まれている。何故そんな一手間を?それに……何で鈴??」