41.銀錫の曲~シルバーブレット~(106.
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それから暫く時枝から顔を背けたまま【高所から見た時に巨大な敵に見えるようにしたのはスナイパーの狙撃で核を撃ち抜かれる可能性に気づいたから】【実際は横に広いが高さは通常のモールモッドと同じ】等を兵隊蟻"達"をあらかた説明を終えて、自分が突撃して開いた穴から漏れる光に気づき出口が近いと察する柚紀。そしてふと"二人とも切断とまでは行かないが損傷している"のを思い出し、ジェスチャーで"顔、大丈夫?"・"OK"的なやり取りを佐鳥とした後に柚紀は声を掛ける
『えっと、ま、待って時枝くん!!その……"女王対策"しないと、ちょっとマズイからさ。その……コッチに来て欲しい、です』
「(ピタッ)…………(クルッ、テクテク)そう言えばもう一体亜種が居るんだっけ?(ソイツが肌の変色の根元で、彼女が体を自由に動かせない要因。……それがなければ佐鳥に運んで貰う必要もなかったのに)(テクテク、ピタッ)で、具体的にナニをするつもり?」
『(良かった、ちゃんと側に来てくれた。確か怪我をしたのは……)えっと、と、とりあえず"右腕"をこちらに差し出して貰っても良いかな?直ぐに終わるから』
「「???」」
自分のみの経験なら良いが、三輪も同じ様に動きが鈍くなったと言っていた以上"懸念材料"は潰すに限ると結論した柚紀は、"ナニをしたかは見れば一目瞭然"なので説明を省く事に。全く意図が読めない二人だが、とりあえず柚紀のやる事を見守る事にする。無事の片手を差し出された腕……服が破損している箇所に翳して意識を集中させると……
‐ ………パアァァァ ‐
「?!柚紀ちゃんの掌から、緑の光と言うか粒子、……つまりコレってトリオン??えっ?な、何が起きているの???」
‐ ……シュウゥゥー ‐
「……?……!…服の破損が消えているし……(クイッ)腕の怪我も、治っている?……鶴ヶ峰さん、コレは一体…」
『(ホッ、…ニコッ)良かったぁー!"直接"傷を治すのは初めてだったから上手く出来るか、ちょっと不安だったんだー!!あっ、えっとね……私が体を上手く動かせなくなった理由が【破損箇所から敵のトリオンが侵入した】からなの。私だけなら"不足分を吸収した"可能性もあるけど、別の人にも同じ現象が起きているから……もし、時枝くんにも同じ現象が起きたら…………わ、私は嫌だから。だからその(モジモジ)』
「………(フワッ)わざわざ"サイドエフェクト"を、貴重なトリオンをおれの為に使ってくれたって事、だよね?(…ナデ)有り難う、傷を治してくれて。利き手は左だけど、右を全く使わない訳じゃないから……治してくれて助かったよ」
『…………(ポン!)ど、ど、…どういたしましてっ』
柚紀から放たれたトリオンが破損箇所周囲を取り巻いたかと思えば直ぐに光もトリオンも止み、何が起きたのか分からない佐鳥と、自分の身に起きたことを把握するために柚紀のトリオンを纏った箇所を見て変化に気づき、念のために腕捲りをして損傷が無いのを確認する時枝。そして上手くいってホッと安堵した後に、この処置が必要な理由を話す柚紀。それを聞いて"佐鳥も損傷をしているが、自分にしてくれた"の嬉しかった時枝は素直な気持ちを笑みと共に口にする。……時枝の"笑った顔"に未だ見慣れない柚紀は思わず顔を赤くしながら返答を返す。それを至近距離で見ていた佐鳥は、……面白くなく感じてしまい
「(ムッ)……柚紀ちゃ~ん!佐鳥だって損傷してるよ~!!治して欲しいな~」
『ふぇっ??!あ、た、確かにそうだけど……(チラッ)腹部だよね、攻撃受けたのは。こ、この体制じゃ上手く治せる自信ないから、………時枝くん、その間私を支えて欲しいんだけど、良いかな?』
「(あ"っ!とっきーに柚紀ちゃんが"取られちゃう"!?治療終わっても多分あの手この手で絶対に離さないよな~。……それはそれで嫌だ。ん~)……あ!ソッチじゃ無くて顔の奴!!頬にさ、あるでしょ?ソッチを治してよ!(ってか、……何か"腹部の怪我"まだあるかな?何か"塞がっている感じ"がするのは気のせい?)」
「……(ハァ~)その治療必要?軽い擦り傷だろ??あまり鶴ヶ峰さんのトリオンを浪費させるべきじゃない。この後、二種類の亜種と交戦する可能性あるんだよ?(兵隊蟻は何とかなるにしても、もう一体の対策が確立するまでは恐らく鶴ヶ峰さんの退避を言実さんが許可しない。いや、……城戸一派の方達が納得しないだろう)」
「小さくても傷はキズ!"大も小も関係なし"!?……駄目?(コテン)」
『(…ドキッ(キュンッ)……ポン)ぁ、あの!えっと、その(モジモジ)』
佐鳥の申し出を叶える為には一度距離を置く必要を説く柚紀の話を聞いて、時枝に少女を渡したくないと"独占欲"が働き些か苦し紛れの別箇所の治療を依頼する。腕は戦闘時に使用するから必要と判断できるが、顔の傷は有っても影響はないのでは?と正論をぶつける時枝に佐鳥は対抗。……言い合っても仕方ないと柚紀に判断を委ねる佐鳥の表面がまるで"子犬みたい"で、思わずギャップ萌を発生させた柚紀がときめいてしまい、対処に困ってしまう。……両方に対して"同じ様な反応を示す"少女に気づかれない様に内部通話でナニやら言い合いをしている二人。この状況を"撃ち"破ったのは
「オイコラ佐鳥にとっきー!!さっさと柚紀ちゃん救出して戻ってこい!!?この亜種、俺の攻撃喰らっても倒れねぇし、ってか逆に大きくなってねぇか??あ~面倒だ!!!何なんだよコイツはよー!!!?」
『出水先輩っ??!(ん?攻撃しているのに倒せない??先輩の火力ならイケる気がするけど……駄目だ、見ないと分からない!ってかこんな"些細な事"を躊躇している場合じゃない!!)(クイッ……ペロッ)……その程度の傷なら"舐めれば治ります"!と、言うより治しました!!これで良いですよね?!先輩がお呼びです!!早く行かないと!!?ってな訳で二人ともゴーーー!!!(ビシッ!)((あ、陽菜さぁ~ん。少し面倒なお願いがありまーす!……可能ならシロちゃんと言実さんには内緒にしたい事なんですが))』
〔((ほいほ~い!お姉さんにナニかご用かい?))(ん?リンクしているならシロにもこの話は筒抜けだよな?……"サイドエフェクト"か?!わぁ~、マジでこの子凄い子かも)〕
「えっ?!あ、……わ、分かったよ柚紀ちゃん!!!(ダッ!!)((……ぁ、あのさとっきー。…頬のキズ、…本当に消えているの??))」
「………(チラッ)((……知らない、知りたければ自分で触れて確かめなよ。それとも彼女が言ったこと、信じてないの?))」
出水の困っている声が聞こえたので、俗に言う"多少の傷は唾を付ければ治る"的な発想を実行して治療を施し先に進むのを佐鳥に指示しつつ"次の行動を起こす"柚紀。……まさかの方法に内心ドキドキさせながら先を急ぐ佐鳥と、ポジション柄一歩先を走る時枝。こちらを一瞥したその表情は"拗ねている"風に見受けられた佐鳥は"あ、治っているっぽい"と納得したのだった
『えっと、ま、待って時枝くん!!その……"女王対策"しないと、ちょっとマズイからさ。その……コッチに来て欲しい、です』
「(ピタッ)…………(クルッ、テクテク)そう言えばもう一体亜種が居るんだっけ?(ソイツが肌の変色の根元で、彼女が体を自由に動かせない要因。……それがなければ佐鳥に運んで貰う必要もなかったのに)(テクテク、ピタッ)で、具体的にナニをするつもり?」
『(良かった、ちゃんと側に来てくれた。確か怪我をしたのは……)えっと、と、とりあえず"右腕"をこちらに差し出して貰っても良いかな?直ぐに終わるから』
「「???」」
自分のみの経験なら良いが、三輪も同じ様に動きが鈍くなったと言っていた以上"懸念材料"は潰すに限ると結論した柚紀は、"ナニをしたかは見れば一目瞭然"なので説明を省く事に。全く意図が読めない二人だが、とりあえず柚紀のやる事を見守る事にする。無事の片手を差し出された腕……服が破損している箇所に翳して意識を集中させると……
‐ ………パアァァァ ‐
「?!柚紀ちゃんの掌から、緑の光と言うか粒子、……つまりコレってトリオン??えっ?な、何が起きているの???」
‐ ……シュウゥゥー ‐
「……?……!…服の破損が消えているし……(クイッ)腕の怪我も、治っている?……鶴ヶ峰さん、コレは一体…」
『(ホッ、…ニコッ)良かったぁー!"直接"傷を治すのは初めてだったから上手く出来るか、ちょっと不安だったんだー!!あっ、えっとね……私が体を上手く動かせなくなった理由が【破損箇所から敵のトリオンが侵入した】からなの。私だけなら"不足分を吸収した"可能性もあるけど、別の人にも同じ現象が起きているから……もし、時枝くんにも同じ現象が起きたら…………わ、私は嫌だから。だからその(モジモジ)』
「………(フワッ)わざわざ"サイドエフェクト"を、貴重なトリオンをおれの為に使ってくれたって事、だよね?(…ナデ)有り難う、傷を治してくれて。利き手は左だけど、右を全く使わない訳じゃないから……治してくれて助かったよ」
『…………(ポン!)ど、ど、…どういたしましてっ』
柚紀から放たれたトリオンが破損箇所周囲を取り巻いたかと思えば直ぐに光もトリオンも止み、何が起きたのか分からない佐鳥と、自分の身に起きたことを把握するために柚紀のトリオンを纏った箇所を見て変化に気づき、念のために腕捲りをして損傷が無いのを確認する時枝。そして上手くいってホッと安堵した後に、この処置が必要な理由を話す柚紀。それを聞いて"佐鳥も損傷をしているが、自分にしてくれた"の嬉しかった時枝は素直な気持ちを笑みと共に口にする。……時枝の"笑った顔"に未だ見慣れない柚紀は思わず顔を赤くしながら返答を返す。それを至近距離で見ていた佐鳥は、……面白くなく感じてしまい
「(ムッ)……柚紀ちゃ~ん!佐鳥だって損傷してるよ~!!治して欲しいな~」
『ふぇっ??!あ、た、確かにそうだけど……(チラッ)腹部だよね、攻撃受けたのは。こ、この体制じゃ上手く治せる自信ないから、………時枝くん、その間私を支えて欲しいんだけど、良いかな?』
「(あ"っ!とっきーに柚紀ちゃんが"取られちゃう"!?治療終わっても多分あの手この手で絶対に離さないよな~。……それはそれで嫌だ。ん~)……あ!ソッチじゃ無くて顔の奴!!頬にさ、あるでしょ?ソッチを治してよ!(ってか、……何か"腹部の怪我"まだあるかな?何か"塞がっている感じ"がするのは気のせい?)」
「……(ハァ~)その治療必要?軽い擦り傷だろ??あまり鶴ヶ峰さんのトリオンを浪費させるべきじゃない。この後、二種類の亜種と交戦する可能性あるんだよ?(兵隊蟻は何とかなるにしても、もう一体の対策が確立するまでは恐らく鶴ヶ峰さんの退避を言実さんが許可しない。いや、……城戸一派の方達が納得しないだろう)」
「小さくても傷はキズ!"大も小も関係なし"!?……駄目?(コテン)」
『(…ドキッ(キュンッ)……ポン)ぁ、あの!えっと、その(モジモジ)』
佐鳥の申し出を叶える為には一度距離を置く必要を説く柚紀の話を聞いて、時枝に少女を渡したくないと"独占欲"が働き些か苦し紛れの別箇所の治療を依頼する。腕は戦闘時に使用するから必要と判断できるが、顔の傷は有っても影響はないのでは?と正論をぶつける時枝に佐鳥は対抗。……言い合っても仕方ないと柚紀に判断を委ねる佐鳥の表面がまるで"子犬みたい"で、思わずギャップ萌を発生させた柚紀がときめいてしまい、対処に困ってしまう。……両方に対して"同じ様な反応を示す"少女に気づかれない様に内部通話でナニやら言い合いをしている二人。この状況を"撃ち"破ったのは
「オイコラ佐鳥にとっきー!!さっさと柚紀ちゃん救出して戻ってこい!!?この亜種、俺の攻撃喰らっても倒れねぇし、ってか逆に大きくなってねぇか??あ~面倒だ!!!何なんだよコイツはよー!!!?」
『出水先輩っ??!(ん?攻撃しているのに倒せない??先輩の火力ならイケる気がするけど……駄目だ、見ないと分からない!ってかこんな"些細な事"を躊躇している場合じゃない!!)(クイッ……ペロッ)……その程度の傷なら"舐めれば治ります"!と、言うより治しました!!これで良いですよね?!先輩がお呼びです!!早く行かないと!!?ってな訳で二人ともゴーーー!!!(ビシッ!)((あ、陽菜さぁ~ん。少し面倒なお願いがありまーす!……可能ならシロちゃんと言実さんには内緒にしたい事なんですが))』
〔((ほいほ~い!お姉さんにナニかご用かい?))(ん?リンクしているならシロにもこの話は筒抜けだよな?……"サイドエフェクト"か?!わぁ~、マジでこの子凄い子かも)〕
「えっ?!あ、……わ、分かったよ柚紀ちゃん!!!(ダッ!!)((……ぁ、あのさとっきー。…頬のキズ、…本当に消えているの??))」
「………(チラッ)((……知らない、知りたければ自分で触れて確かめなよ。それとも彼女が言ったこと、信じてないの?))」
出水の困っている声が聞こえたので、俗に言う"多少の傷は唾を付ければ治る"的な発想を実行して治療を施し先に進むのを佐鳥に指示しつつ"次の行動を起こす"柚紀。……まさかの方法に内心ドキドキさせながら先を急ぐ佐鳥と、ポジション柄一歩先を走る時枝。こちらを一瞥したその表情は"拗ねている"風に見受けられた佐鳥は"あ、治っているっぽい"と納得したのだった