40.兆しの曲~何かが変わろうとしている~(105.
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言実の催促もあり現場に急行している三人。そんな中、ふと出水は佐鳥に話しかける
「あ!なぁ佐鳥、お前さ……【スコーピオンやアイビス持つ気ねぇか?】……使うかは別にしてよ」
「えっ???……何でいきなりそんな事を言うんですか~?!佐鳥と言ったらツインスナイプですよ~?コレ無くなったら"佐鳥らしさ"が無くなっちゃいますよ~~!!」
「…………言実さんにトリガー関連の事でナニか言われましたか?でもあの人なら"個人の特徴を尊重する"筈ですよね?どうしてそんな事を??」
唐突な問い掛けに佐鳥は勿論、時枝も戸惑いを覚えてしまう。その理由を語る前に国近から〔この先はバックワームしないと危ないらしいよ~〕と注意を促され、二人にも説明し着用させた後に続きを話す
「……今回の亜種が相当厄介らしくてな、……姐さんが出てくるのが確定した。だが、………本来ならそれは駄目な事だ。何時までもあの人に頼ってちゃいけない、甘えるべきじゃねぇんだよもう!じゃねぇと、……太刀川さんが追いつけねぇ」
「……………太刀川さん??えっと出水先輩???……佐鳥のトリガーの話から何で太刀川さんが出てくるんですか?」
「………限られた手数や駒を如何に使って敵を倒して勝つか、これはランク戦でも防衛任務ても言える事だろ?で、ランク戦だと【ステージによっては必須トリガー】が出来たりする。これが防衛任務だとどうだ?確かに必須トリガー何て存在しないが"手数が限られて詰む可能性がある"。……で、三輪隊は今回の敵に対してその現状に陥った感じだな。彼奴等だってA級だ、想定外な敵でもない限りどうにかなるだろう」
出水が何を言いたいかが読めない佐鳥は頭上に?マークを浮かべていた。これに対して時枝は何となく言いたいことを理解して、答え合わせとして口にする
「……スコーピオンは兎も角、今回の亜種に有効であろうトリガーが"メテオラやアイビス"と言った爆破や高火力のモノ、と言う感じですか?でも佐鳥にアイビスやスコーピオン要りますか?普通ならチームで任務に就きますから、……必要ない気がしますよ?」
「前半は正解だ。……三輪隊はそれ持ってないから後手に回っている感じだな。で、佐鳥にトリガー所持を奨めた理由は、………どうせ【前線に居る柚紀ちゃんが心配】とか言ってまた単独行動する可能性あるだろ?で、イーグレットだけじゃ側にいてもほぼ防戦一方で、結局は他人頼りになる。……他人に嫉妬する位なら自分で彼女を戦いながら守るのも一つの手だ。っと!(スッ)((合流前に"別の敵と交戦するのは控えろ"って姐さんから言われている。……此処からは内部通話で話すぞ))」
「!?(敵が何処かに向かっている?行き先は……やっぱり柚紀ちゃん??)((……否定は出来ませんが先輩、……何で太刀川さんがコレに関係してくるんですか?))」
((……柚紀ちゃん曰く【姐さんを落とすには"あの人より何か優れた存在となり認めて貰う必要がある"】らしい。で、太刀川さんならボーダー隊員としての腕が一番手っ取り早いだろ?だが、……こうやって亜種の対処に失敗したら"まだまだ俺達が未熟だから自分が強くなるしかない"……姐さんならこう考える。大切な姪を護りたいと思うのは当たり前なのは分かるが、コレじゃあ何時まで経ってもあの人に追いつけねぇ。ってか姐さんが"柚紀ちゃん離れ"しねぇと、お前達だって大変だぞ!!ナニをするに対してもあの人の顔色を窺うとか、…………無理じゃねぇ?出し抜くとか考えるなよ?……後が怖いぞマジでっ??!))
((………………待ってください、つまり……鶴ヶ峰さんは"太刀川さんが言実さんが好きなのに気づいている"、……そうなりますよね?じゃあ、彼女は……))
((………姐さんとは違って"恋愛感情"を理解している。本人が肯定したから間違いはねぇ。が、…………あのずば抜けた洞察力は十分に発揮出来ねぇ状況だ。【自分がちゃんとした恋愛を経験した事がない】、だから確信が持てねぇでいる。太刀川さんの場合は"あからさま過ぎた"からあの子でも理解できた訳。そんな訳だから、とっとと告白しろ。………流石に気づいているだろ?【柚紀ちゃんがお前達と他とは明らかに違う言動をしている…"特別扱い"されているのは】さ。その特別な意味をあの子は理解してないが十中八九……"ソレ"だと俺は思っているがな。って……どんだけ敵集まっているんだよ!?まさか、………"揺らいだのか"?柚紀ちゃんが))
「「!!?」」
防衛任務が上手く機能しなければ、被害が市民に被る事になる。それはあってはならない事であり、その場合は"切り札"を投入する。……大体"迅"が居るからそうならないでいるが、柚紀が関わると話が違う(迅の予知が不安定なのを知るのは言実と風間隊のみで、出水も知らない)……流石に"最後の砦"を出す訳にも行かないので身内である言実……"隠し球"を投下すると推測している。尤も、彼女が【亜種対処の責任者】であるのも一因だが
そして、未だに"実力の底が見えない"言実より強くならなければ太刀川の願いは成就しない。……柚紀も安心して"自分の幸せを望めない"のだ。なので出水はこうも考えた。【実力もあり、互いに大切な存在と認識している奴と少女が一緒になればあの人も安心して前線に出てこなくなる】と。その有力候補が"この二人"な訳だから、敵を隠れてやり過ごすついでにこうやってお節介を焼いているのだった。そして出水からもたらされた情報量の多さに流石の時枝も戸惑い何も言えない中、"揺らぐ"の言葉に二人して反応する。その言葉が出てくる時、大抵あの少女は…………
〔い、嫌あぁぁ~~!!?いずみん、早く来てよ~!!このままじゃ柚紀ちゃんが敵に"エロ同人誌的な事されちゃう~"!!?〕
「(キィーーン!)ち、ちょっ?!柚宇さんっ!!いきなり大声出さないで下さいよっ!?ってか同人誌的な事とか、……あの人ナニ自分の役目をサボっているんのさ!?"攻撃手段を持たないあの子が敵に捕まったら一貫の終わり"だって知って…((…ダッ!!))っておい!?まだ敵が………って聞いちゃ居ねぇなあの二人。……あ~、もう!本当に損な役割ばっかりだな俺。……(キイィン)この借りは大きいぜ二人とも」
国近の些か意味不明で大声の通信に表情を険しくする出水、そこから漏れ出た言葉を聞いた瞬間に……二人は物陰から飛び出して一直線に走り去って行った。それをヤレヤレと呆れた表情で見送れば、こちらに気づいた敵を迎撃する体制を取る出水であった
「あ!なぁ佐鳥、お前さ……【スコーピオンやアイビス持つ気ねぇか?】……使うかは別にしてよ」
「えっ???……何でいきなりそんな事を言うんですか~?!佐鳥と言ったらツインスナイプですよ~?コレ無くなったら"佐鳥らしさ"が無くなっちゃいますよ~~!!」
「…………言実さんにトリガー関連の事でナニか言われましたか?でもあの人なら"個人の特徴を尊重する"筈ですよね?どうしてそんな事を??」
唐突な問い掛けに佐鳥は勿論、時枝も戸惑いを覚えてしまう。その理由を語る前に国近から〔この先はバックワームしないと危ないらしいよ~〕と注意を促され、二人にも説明し着用させた後に続きを話す
「……今回の亜種が相当厄介らしくてな、……姐さんが出てくるのが確定した。だが、………本来ならそれは駄目な事だ。何時までもあの人に頼ってちゃいけない、甘えるべきじゃねぇんだよもう!じゃねぇと、……太刀川さんが追いつけねぇ」
「……………太刀川さん??えっと出水先輩???……佐鳥のトリガーの話から何で太刀川さんが出てくるんですか?」
「………限られた手数や駒を如何に使って敵を倒して勝つか、これはランク戦でも防衛任務ても言える事だろ?で、ランク戦だと【ステージによっては必須トリガー】が出来たりする。これが防衛任務だとどうだ?確かに必須トリガー何て存在しないが"手数が限られて詰む可能性がある"。……で、三輪隊は今回の敵に対してその現状に陥った感じだな。彼奴等だってA級だ、想定外な敵でもない限りどうにかなるだろう」
出水が何を言いたいかが読めない佐鳥は頭上に?マークを浮かべていた。これに対して時枝は何となく言いたいことを理解して、答え合わせとして口にする
「……スコーピオンは兎も角、今回の亜種に有効であろうトリガーが"メテオラやアイビス"と言った爆破や高火力のモノ、と言う感じですか?でも佐鳥にアイビスやスコーピオン要りますか?普通ならチームで任務に就きますから、……必要ない気がしますよ?」
「前半は正解だ。……三輪隊はそれ持ってないから後手に回っている感じだな。で、佐鳥にトリガー所持を奨めた理由は、………どうせ【前線に居る柚紀ちゃんが心配】とか言ってまた単独行動する可能性あるだろ?で、イーグレットだけじゃ側にいてもほぼ防戦一方で、結局は他人頼りになる。……他人に嫉妬する位なら自分で彼女を戦いながら守るのも一つの手だ。っと!(スッ)((合流前に"別の敵と交戦するのは控えろ"って姐さんから言われている。……此処からは内部通話で話すぞ))」
「!?(敵が何処かに向かっている?行き先は……やっぱり柚紀ちゃん??)((……否定は出来ませんが先輩、……何で太刀川さんがコレに関係してくるんですか?))」
((……柚紀ちゃん曰く【姐さんを落とすには"あの人より何か優れた存在となり認めて貰う必要がある"】らしい。で、太刀川さんならボーダー隊員としての腕が一番手っ取り早いだろ?だが、……こうやって亜種の対処に失敗したら"まだまだ俺達が未熟だから自分が強くなるしかない"……姐さんならこう考える。大切な姪を護りたいと思うのは当たり前なのは分かるが、コレじゃあ何時まで経ってもあの人に追いつけねぇ。ってか姐さんが"柚紀ちゃん離れ"しねぇと、お前達だって大変だぞ!!ナニをするに対してもあの人の顔色を窺うとか、…………無理じゃねぇ?出し抜くとか考えるなよ?……後が怖いぞマジでっ??!))
((………………待ってください、つまり……鶴ヶ峰さんは"太刀川さんが言実さんが好きなのに気づいている"、……そうなりますよね?じゃあ、彼女は……))
((………姐さんとは違って"恋愛感情"を理解している。本人が肯定したから間違いはねぇ。が、…………あのずば抜けた洞察力は十分に発揮出来ねぇ状況だ。【自分がちゃんとした恋愛を経験した事がない】、だから確信が持てねぇでいる。太刀川さんの場合は"あからさま過ぎた"からあの子でも理解できた訳。そんな訳だから、とっとと告白しろ。………流石に気づいているだろ?【柚紀ちゃんがお前達と他とは明らかに違う言動をしている…"特別扱い"されているのは】さ。その特別な意味をあの子は理解してないが十中八九……"ソレ"だと俺は思っているがな。って……どんだけ敵集まっているんだよ!?まさか、………"揺らいだのか"?柚紀ちゃんが))
「「!!?」」
防衛任務が上手く機能しなければ、被害が市民に被る事になる。それはあってはならない事であり、その場合は"切り札"を投入する。……大体"迅"が居るからそうならないでいるが、柚紀が関わると話が違う(迅の予知が不安定なのを知るのは言実と風間隊のみで、出水も知らない)……流石に"最後の砦"を出す訳にも行かないので身内である言実……"隠し球"を投下すると推測している。尤も、彼女が【亜種対処の責任者】であるのも一因だが
そして、未だに"実力の底が見えない"言実より強くならなければ太刀川の願いは成就しない。……柚紀も安心して"自分の幸せを望めない"のだ。なので出水はこうも考えた。【実力もあり、互いに大切な存在と認識している奴と少女が一緒になればあの人も安心して前線に出てこなくなる】と。その有力候補が"この二人"な訳だから、敵を隠れてやり過ごすついでにこうやってお節介を焼いているのだった。そして出水からもたらされた情報量の多さに流石の時枝も戸惑い何も言えない中、"揺らぐ"の言葉に二人して反応する。その言葉が出てくる時、大抵あの少女は…………
〔い、嫌あぁぁ~~!!?いずみん、早く来てよ~!!このままじゃ柚紀ちゃんが敵に"エロ同人誌的な事されちゃう~"!!?〕
「(キィーーン!)ち、ちょっ?!柚宇さんっ!!いきなり大声出さないで下さいよっ!?ってか同人誌的な事とか、……あの人ナニ自分の役目をサボっているんのさ!?"攻撃手段を持たないあの子が敵に捕まったら一貫の終わり"だって知って…((…ダッ!!))っておい!?まだ敵が………って聞いちゃ居ねぇなあの二人。……あ~、もう!本当に損な役割ばっかりだな俺。……(キイィン)この借りは大きいぜ二人とも」
国近の些か意味不明で大声の通信に表情を険しくする出水、そこから漏れ出た言葉を聞いた瞬間に……二人は物陰から飛び出して一直線に走り去って行った。それをヤレヤレと呆れた表情で見送れば、こちらに気づいた敵を迎撃する体制を取る出水であった