38.白黒の曲 (103.
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~ 孤独だと感じる 滲めだと感じる日さえあるけれど
僕達はきっと一人じゃないと思うよ 君がいる ~
二番が終わる頃には目視で柚紀達が確認できる場所に到着していた佐鳥は、反射的なバックワーム装着そしてイーグレットを構えていた。遅れてやって来た時枝も"同伴者"が誰なのかを察すると……"相手の使用トリガーによる誤爆"を防ぐためにこちらもバックワームを装着して銃を生成し、状況を窺うのだった
「今回の同伴者は太刀川隊の二人か~。……下手な援護射撃すると逆に邪魔になりそうだし佐鳥達が来てるのがバレるのって、良くないかなやっぱり」
「………今日は"基地には行かない"って朝ちゃんと連絡入れていたおれ達が此処に居たら、流石に鶴ヶ峰さんも吃驚しそうだし多分罪悪感を抱きそうだよね。……あの二人なら彼女一人を守りながら戦うのは造作もない筈だから、とりあえず見守ろうか。と言うより…………アソコに行くのは少し、躊躇うのはおれだけ?」
「……………オレはホジション柄、前線には立たないけどアレに突撃する勇気はないかな~。ってか……何で倒さずに回避ばっかりしているのさ~!!危なっかしいから!!ってか戦闘員の二人は職務怠慢じゃんか!!?は~た~ら~け~~!!!?おつるちゃんに言い付けるぞ~!!!」
攻撃手段のない柚紀は兎も角、何故か太刀川も出水も回避するだけで攻撃しようとしていなかった。だが相変わらず柚紀は歌っているので敵は増える一方で、どんどん足場も敵に埋もれて少なくなっていくのだ。……グラスホッパー持ちは跳躍を繰り返すことで滞空時間を稼ぎ、敵の射程範囲外を保つ事が出来るが、……セットしてない者が一人
‐ ………ズシャッ!……プシュゥ~ ‐
「チッ!?やっぱり俺が負けるのかよ~。ってか、何で太刀川さんはそうも無傷で居られるんですか~?特に隠密型とか攻撃くる瞬間までか姿が見えないんですよ??柚紀ちゃんはまぁ、……回避能力はピカイチなの知ってますよ?」
「ん??出水お前、気づいてなかったのか?"自分が無駄に敵のヘイト集めていた"のを。何時もなら俺もただ何も考えずに敵を倒して行くが、今はこの姫様居るんだぞ?……"弧月と相性が悪い硬い敵が混在しているなら"…まぁ慎重になるってもんだ。(スチャッ)で、回避に関しては"柚紀の技術"を見様見真似しただけだが?」
「技術?……(キイィーン)柚紀ちゃん、何かコツでもあるのか?」
『(スタン!)え?う~んと……流石に"全方向+足元"を常に注意するのは私にも無理です疲れます。だから"二人の位置"を気にしながら動いていますよ?例えば"右側に太刀川さん、左側に出水先輩が常に居る状態"をキープすればそちら側に敵が居ても……まぁ何とかなります。普通なら"倒しやすい様に動く"のを意識してますから、それの応用ですね。足元に関しては言実さんがお知らせしてくれます。で、背後には神経を研ぎ澄ませて居ますから反応速度はソコソコかと。(ブォン!…ダン!)……自分の弱点や攻撃を受けてしまった原因に対して何も対策しないのは愚策でしかありませんよ?』
「……成る程ね、その辺はちゃんと考えている訳なんだ。何か"野生の勘"的な感じなのかな~って思ったりもしたけど、ねっ!!(‐ ドドドドド ‐)((……さて、【敵から一撃貰ったら敵を一掃する】の賭け通り、俺が何とかしますが………太刀川さんは念のため柚紀ちゃんを気に掛けて下さいよ?(‐ キイィーン ‐)……当てるつもりはないですが、"使うトリガーがトリガー"なんで!!))」
その一人である出水が軽度ながら敵の攻撃を受けてしまい、未だに無傷な二人に理由を訊ねる。太刀川は兎も角やはり柚紀の回避能力は高いらしく、二人も認めているのだった。……トリオン体初日にシューター以外のポジションからの攻撃をひたすら回避する訓練を受けていたし、現場実践以外にも言実にお願いして亜種含めた色んなトリオン兵を想定したシミュレーションプログラムを組んでもらい、密かに特訓をしてたりするのだった
そんな中、回避ゲームを終了させて殲滅モードに移行する二人は各自武器を構えて敵の数を削り始める。太刀川は"あきらかに柚紀を標的にしている敵のみ"倒していき、出水に関しては"足場の確保"が目的である。そしてある程度削り、本格的に敵を潰しに掛かる前に注意・警戒を柚紀に促す。それに対して((は~い!!))と元気に返事をすれば"ある程度距離を取り、見晴らしのよい建物の屋上"に降り立てば歌に集中する為に瞳を閉じる。……かなりの高さのある此処なら敵は"よじ登って行く"しかないのだ。……飛べるなら別だが
~ なぜ人は時に過ちを・・・
後悔をしてもしきれず・・・
なぜ人はいつも それでもと越えていこうとする? ~
「………珍しいね、柚紀ちゃんが"あんな所"で歌うなんて。何時もは"皆に自分の位置を把握してもらう"為に分かりやすい所に居る。これは"歌姫使用していてもいなくても"変わりない(目を閉じて歌って居ても音とかで気づきそうだから、……やっぱり側には行けないな~。ってか…"ちゃんと聴こえるか"ちょっと不安かも)」
「任務中は特に連携が重要だからね。……おれ達が下手に太刀川さん達の側に行けなかったのはそれだろ?……例のゲート騒動時【あの二人は諏訪隊や彼女が居るせいで、本気を出せなかった】らしいからね。…………今でも時々【太刀川隊の防衛任務中に他より亜種の遭遇率が高いらしいだけど、既存の奴ばかりなのもあって問題なく対処】しているみたい(つまりは鶴ヶ峰さん程でないとは言え、おれ達よりは亜種の相手はお手の物なのは分かるけど、……駄目だ。多分おれ"二人に嫉妬"してる気がする)」
見晴らしが良いと言うことは"絶好の狙撃ポイント"であり、佐鳥達からもそれなりに見えるのだった。……これが普段みたいに【能力による五感強化】をしていたら、二人に気づいただろうが今は【完全に二人にお任せ状態】なのて"素の状態"と言って過言ではないだろう
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~ 孤独だと感じる 滲めだと感じる日さえあるけれど
僕達はきっと一人じゃないと思うよ 君がいる ~
二番が終わる頃には目視で柚紀達が確認できる場所に到着していた佐鳥は、反射的なバックワーム装着そしてイーグレットを構えていた。遅れてやって来た時枝も"同伴者"が誰なのかを察すると……"相手の使用トリガーによる誤爆"を防ぐためにこちらもバックワームを装着して銃を生成し、状況を窺うのだった
「今回の同伴者は太刀川隊の二人か~。……下手な援護射撃すると逆に邪魔になりそうだし佐鳥達が来てるのがバレるのって、良くないかなやっぱり」
「………今日は"基地には行かない"って朝ちゃんと連絡入れていたおれ達が此処に居たら、流石に鶴ヶ峰さんも吃驚しそうだし多分罪悪感を抱きそうだよね。……あの二人なら彼女一人を守りながら戦うのは造作もない筈だから、とりあえず見守ろうか。と言うより…………アソコに行くのは少し、躊躇うのはおれだけ?」
「……………オレはホジション柄、前線には立たないけどアレに突撃する勇気はないかな~。ってか……何で倒さずに回避ばっかりしているのさ~!!危なっかしいから!!ってか戦闘員の二人は職務怠慢じゃんか!!?は~た~ら~け~~!!!?おつるちゃんに言い付けるぞ~!!!」
攻撃手段のない柚紀は兎も角、何故か太刀川も出水も回避するだけで攻撃しようとしていなかった。だが相変わらず柚紀は歌っているので敵は増える一方で、どんどん足場も敵に埋もれて少なくなっていくのだ。……グラスホッパー持ちは跳躍を繰り返すことで滞空時間を稼ぎ、敵の射程範囲外を保つ事が出来るが、……セットしてない者が一人
‐ ………ズシャッ!……プシュゥ~ ‐
「チッ!?やっぱり俺が負けるのかよ~。ってか、何で太刀川さんはそうも無傷で居られるんですか~?特に隠密型とか攻撃くる瞬間までか姿が見えないんですよ??柚紀ちゃんはまぁ、……回避能力はピカイチなの知ってますよ?」
「ん??出水お前、気づいてなかったのか?"自分が無駄に敵のヘイト集めていた"のを。何時もなら俺もただ何も考えずに敵を倒して行くが、今はこの姫様居るんだぞ?……"弧月と相性が悪い硬い敵が混在しているなら"…まぁ慎重になるってもんだ。(スチャッ)で、回避に関しては"柚紀の技術"を見様見真似しただけだが?」
「技術?……(キイィーン)柚紀ちゃん、何かコツでもあるのか?」
『(スタン!)え?う~んと……流石に"全方向+足元"を常に注意するのは私にも無理です疲れます。だから"二人の位置"を気にしながら動いていますよ?例えば"右側に太刀川さん、左側に出水先輩が常に居る状態"をキープすればそちら側に敵が居ても……まぁ何とかなります。普通なら"倒しやすい様に動く"のを意識してますから、それの応用ですね。足元に関しては言実さんがお知らせしてくれます。で、背後には神経を研ぎ澄ませて居ますから反応速度はソコソコかと。(ブォン!…ダン!)……自分の弱点や攻撃を受けてしまった原因に対して何も対策しないのは愚策でしかありませんよ?』
「……成る程ね、その辺はちゃんと考えている訳なんだ。何か"野生の勘"的な感じなのかな~って思ったりもしたけど、ねっ!!(‐ ドドドドド ‐)((……さて、【敵から一撃貰ったら敵を一掃する】の賭け通り、俺が何とかしますが………太刀川さんは念のため柚紀ちゃんを気に掛けて下さいよ?(‐ キイィーン ‐)……当てるつもりはないですが、"使うトリガーがトリガー"なんで!!))」
その一人である出水が軽度ながら敵の攻撃を受けてしまい、未だに無傷な二人に理由を訊ねる。太刀川は兎も角やはり柚紀の回避能力は高いらしく、二人も認めているのだった。……トリオン体初日にシューター以外のポジションからの攻撃をひたすら回避する訓練を受けていたし、現場実践以外にも言実にお願いして亜種含めた色んなトリオン兵を想定したシミュレーションプログラムを組んでもらい、密かに特訓をしてたりするのだった
そんな中、回避ゲームを終了させて殲滅モードに移行する二人は各自武器を構えて敵の数を削り始める。太刀川は"あきらかに柚紀を標的にしている敵のみ"倒していき、出水に関しては"足場の確保"が目的である。そしてある程度削り、本格的に敵を潰しに掛かる前に注意・警戒を柚紀に促す。それに対して((は~い!!))と元気に返事をすれば"ある程度距離を取り、見晴らしのよい建物の屋上"に降り立てば歌に集中する為に瞳を閉じる。……かなりの高さのある此処なら敵は"よじ登って行く"しかないのだ。……飛べるなら別だが
~ なぜ人は時に過ちを・・・
後悔をしてもしきれず・・・
なぜ人はいつも それでもと越えていこうとする? ~
「………珍しいね、柚紀ちゃんが"あんな所"で歌うなんて。何時もは"皆に自分の位置を把握してもらう"為に分かりやすい所に居る。これは"歌姫使用していてもいなくても"変わりない(目を閉じて歌って居ても音とかで気づきそうだから、……やっぱり側には行けないな~。ってか…"ちゃんと聴こえるか"ちょっと不安かも)」
「任務中は特に連携が重要だからね。……おれ達が下手に太刀川さん達の側に行けなかったのはそれだろ?……例のゲート騒動時【あの二人は諏訪隊や彼女が居るせいで、本気を出せなかった】らしいからね。…………今でも時々【太刀川隊の防衛任務中に他より亜種の遭遇率が高いらしいだけど、既存の奴ばかりなのもあって問題なく対処】しているみたい(つまりは鶴ヶ峰さん程でないとは言え、おれ達よりは亜種の相手はお手の物なのは分かるけど、……駄目だ。多分おれ"二人に嫉妬"してる気がする)」
見晴らしが良いと言うことは"絶好の狙撃ポイント"であり、佐鳥達からもそれなりに見えるのだった。……これが普段みたいに【能力による五感強化】をしていたら、二人に気づいただろうが今は【完全に二人にお任せ状態】なのて"素の状態"と言って過言ではないだろう