4.親交の曲~黒髪の池様編~(69.
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‐ ピピーー!…試合終了!? ‐
「あっ!!……(ナデ)もう、大丈夫だよ鶴ヶ峰さん。ウチのクラスが勝ったから、…行かなくて大丈夫だよ、休み時間も……ゆっくり自分のペースで、…自由にしても誰も文句なんて言われない。もし何か言ってきても(ナデ)わ、私がお、追い返します!?ひ、ひ、一人じゃ…無理だけどノンちゃんが、…クラスの皆がた、助けて、くれます。………きっと」
『…………えっ?(…グシグシ)ほ、ほん…とう……だぁ~(ヘニャリ)よ、よかっ…たぁ~(ストン)』
ずっと騒然としている空間で、笛の音と市河女子の声だけ何故かハッキリと聞こえて覆っていた手を退けてスコアを確認すると…一点差でこちらのクラスが勝っていた。そして時枝と烏丸がクラスの男子全員に揉みくちゃにされていたので"決勝点"は二人によるものだと理解する。正直言って試合内容を見ていて"負ける"と感じていた柚紀は安心のあまりに思わず座り込んでしまう。何故かと言うと
『(……"嫌な予感"を感じると、大体今まで当たっていたから、…今回もきっと"そうなる"気がしていた。だけど……………佐鳥くん?…大丈夫だよ、君が本当は賛同したくなかったって事は分かっているから)(グイグイ……ニコッ、…パタパタ)』
「っ!!(……フリフリ)(あの表情、…きっと疑われていないんだろうな。……オレから提案した訳じゃないにしろ、…クラスの、男子の言い分に賛同したって事をさ。その真っ直ぐな君の眼差しが、……時々…嫌になる。恐ろしく、なる。期待に答えれるかが、…不安になる)」
離れているので会話は不可だが、今までの経験からどう思い思われて居るか互いに理解している中で、佐鳥は罪悪感から本音が内心で燻っている。…流石に此処では吐き出せないので体育教師からの「お前等!!全員罰として腕立て伏せ・腹筋背筋を各百回!!後コート外周を全力ダッシュで十周!!」の課題に集中する事にしたのだった
そんな男子達の姿を見て、流石の柚紀も今回は釈明の余地なしと判断したのだ。所謂"喧嘩両成敗"や"人を呪えば穴二つ"的な……自業自得と思ったのであった。止めようとすれば幾らでも手段はあったのだ、現に止めた野々村女子は両教師から注意は受けたがそれだけで済んでいるからだ。そんな時「そんだけ男子を応援するだけの元気があるなら試合するぞ~」といきなり担当教師からの発言にブーイングの嵐が飛び交う中、羽織っていたジャージを脱ぎながら市河女子から差し出された手を掴み立ち上がった時
‐ ……ゾクッ ‐
『っ!?(チラリ)!……巻き込んでごめん、ね?(クイッ!)』
「え?鶴ヶ峰さ…わわわわっ?!!(…ポフンッ)」
‐ ……パシィーン!…ポールポーン…コロコロコロ… ‐
『くっ!?(咄嗟とは言え右で受けなかったのは良いけど、力の分散がっ!…これ左痛めちゃったかな?あ~、……言実さんからのお叱りが怖い)(ポツリ)いやだな~昨日の今日だもん……言実さんから絶対お説教来るよ(ハァ~)』
「………えっ??」
いきなりかなりのスピードで飛んできたバレーボールに気づき、"万が一"に備えて隣の市河女子を抱き寄せる柚紀。そして左腕で飛来してきたボールを弾くが真っ正面から受けた影響でかなりの痛みが生じたのか表情が歪む。…少し前にも理由は違えど痛い思いをしたのを思い出して不安事を呟く柚紀の声に市河女子が反応してナニかを話し掛けようとした時
「「柚紀ちゃんっ!?/鶴ヶ峰さんっ!?大丈夫っ?!!」」
『!!…佐鳥くんに、時枝くん?(…スッ)どうか、したの?そんなに慌てて』
「だ、だって……凄い音したよ?よく見えなかったけど、多分……柚紀ちゃんに当たった音だよね?」
「当たったと言うか腕で弾いた音、だろうけどね。それも打ったであろう相手が隣クラスの……元バレー部のレギュラー選手を務めていた子だ。かなりの威力があった筈だけど、…腕大丈夫?痣とか出来てない?」
佐鳥と時枝が各々の理由で駆け寄ってきたのだ。こちらも昨日の今日だけあって、やはり心配なのだった。更に言えば佐鳥は"泣いているであろう柚紀の姿"を試合の最中見ているのだ、……精神的な要因も彼女の場合は気にする必要があるのだから。そんな二人を見てとりあえず市河女子を解放し、左腕をジャージで隠した状態で尚且つネット越しでの対話とした。…バレないとは限らないからだ
『だ、大丈夫だよ二人共!?ほら、多少は痣あるけどパス練習やサーブ練習していたからでこの位平気…「じゃないでしょ?なら何で"左腕"を隠す必要あるのさ?嘘を付くのは止めな」っ?!!……の、野々村さん?!』
「!!……野々村、それ、…どういう事?彼女が……鶴ヶ峰さんが嘘を付いている根拠は、何?」
‐ ……チクリ ‐
『(えっ?……どうして時枝くん、野々村さんだけ"呼び捨て"なの?…違う、か……ウチのクラスでも"名字で呼び捨て"…しているの、聴いた気が…する。でもそれは男子相手であって……彼女は………"特別"…なの?)』
何とか誤魔化そうとした柚紀だが、野々村女子が口を挟んでくるとは思っておらず困惑してしまう。更には時枝の彼女に対する呼び方に違和感を覚え、胸元に鈍い痛みを伴うが腕の痛みの方が強くて気づいていない。ただ、佐鳥も彼女"だけ"名前呼びしているが柚紀もそうなので気にしていないのだった
「あっ!!……(ナデ)もう、大丈夫だよ鶴ヶ峰さん。ウチのクラスが勝ったから、…行かなくて大丈夫だよ、休み時間も……ゆっくり自分のペースで、…自由にしても誰も文句なんて言われない。もし何か言ってきても(ナデ)わ、私がお、追い返します!?ひ、ひ、一人じゃ…無理だけどノンちゃんが、…クラスの皆がた、助けて、くれます。………きっと」
『…………えっ?(…グシグシ)ほ、ほん…とう……だぁ~(ヘニャリ)よ、よかっ…たぁ~(ストン)』
ずっと騒然としている空間で、笛の音と市河女子の声だけ何故かハッキリと聞こえて覆っていた手を退けてスコアを確認すると…一点差でこちらのクラスが勝っていた。そして時枝と烏丸がクラスの男子全員に揉みくちゃにされていたので"決勝点"は二人によるものだと理解する。正直言って試合内容を見ていて"負ける"と感じていた柚紀は安心のあまりに思わず座り込んでしまう。何故かと言うと
『(……"嫌な予感"を感じると、大体今まで当たっていたから、…今回もきっと"そうなる"気がしていた。だけど……………佐鳥くん?…大丈夫だよ、君が本当は賛同したくなかったって事は分かっているから)(グイグイ……ニコッ、…パタパタ)』
「っ!!(……フリフリ)(あの表情、…きっと疑われていないんだろうな。……オレから提案した訳じゃないにしろ、…クラスの、男子の言い分に賛同したって事をさ。その真っ直ぐな君の眼差しが、……時々…嫌になる。恐ろしく、なる。期待に答えれるかが、…不安になる)」
離れているので会話は不可だが、今までの経験からどう思い思われて居るか互いに理解している中で、佐鳥は罪悪感から本音が内心で燻っている。…流石に此処では吐き出せないので体育教師からの「お前等!!全員罰として腕立て伏せ・腹筋背筋を各百回!!後コート外周を全力ダッシュで十周!!」の課題に集中する事にしたのだった
そんな男子達の姿を見て、流石の柚紀も今回は釈明の余地なしと判断したのだ。所謂"喧嘩両成敗"や"人を呪えば穴二つ"的な……自業自得と思ったのであった。止めようとすれば幾らでも手段はあったのだ、現に止めた野々村女子は両教師から注意は受けたがそれだけで済んでいるからだ。そんな時「そんだけ男子を応援するだけの元気があるなら試合するぞ~」といきなり担当教師からの発言にブーイングの嵐が飛び交う中、羽織っていたジャージを脱ぎながら市河女子から差し出された手を掴み立ち上がった時
‐ ……ゾクッ ‐
『っ!?(チラリ)!……巻き込んでごめん、ね?(クイッ!)』
「え?鶴ヶ峰さ…わわわわっ?!!(…ポフンッ)」
‐ ……パシィーン!…ポールポーン…コロコロコロ… ‐
『くっ!?(咄嗟とは言え右で受けなかったのは良いけど、力の分散がっ!…これ左痛めちゃったかな?あ~、……言実さんからのお叱りが怖い)(ポツリ)いやだな~昨日の今日だもん……言実さんから絶対お説教来るよ(ハァ~)』
「………えっ??」
いきなりかなりのスピードで飛んできたバレーボールに気づき、"万が一"に備えて隣の市河女子を抱き寄せる柚紀。そして左腕で飛来してきたボールを弾くが真っ正面から受けた影響でかなりの痛みが生じたのか表情が歪む。…少し前にも理由は違えど痛い思いをしたのを思い出して不安事を呟く柚紀の声に市河女子が反応してナニかを話し掛けようとした時
「「柚紀ちゃんっ!?/鶴ヶ峰さんっ!?大丈夫っ?!!」」
『!!…佐鳥くんに、時枝くん?(…スッ)どうか、したの?そんなに慌てて』
「だ、だって……凄い音したよ?よく見えなかったけど、多分……柚紀ちゃんに当たった音だよね?」
「当たったと言うか腕で弾いた音、だろうけどね。それも打ったであろう相手が隣クラスの……元バレー部のレギュラー選手を務めていた子だ。かなりの威力があった筈だけど、…腕大丈夫?痣とか出来てない?」
佐鳥と時枝が各々の理由で駆け寄ってきたのだ。こちらも昨日の今日だけあって、やはり心配なのだった。更に言えば佐鳥は"泣いているであろう柚紀の姿"を試合の最中見ているのだ、……精神的な要因も彼女の場合は気にする必要があるのだから。そんな二人を見てとりあえず市河女子を解放し、左腕をジャージで隠した状態で尚且つネット越しでの対話とした。…バレないとは限らないからだ
『だ、大丈夫だよ二人共!?ほら、多少は痣あるけどパス練習やサーブ練習していたからでこの位平気…「じゃないでしょ?なら何で"左腕"を隠す必要あるのさ?嘘を付くのは止めな」っ?!!……の、野々村さん?!』
「!!……野々村、それ、…どういう事?彼女が……鶴ヶ峰さんが嘘を付いている根拠は、何?」
‐ ……チクリ ‐
『(えっ?……どうして時枝くん、野々村さんだけ"呼び捨て"なの?…違う、か……ウチのクラスでも"名字で呼び捨て"…しているの、聴いた気が…する。でもそれは男子相手であって……彼女は………"特別"…なの?)』
何とか誤魔化そうとした柚紀だが、野々村女子が口を挟んでくるとは思っておらず困惑してしまう。更には時枝の彼女に対する呼び方に違和感を覚え、胸元に鈍い痛みを伴うが腕の痛みの方が強くて気づいていない。ただ、佐鳥も彼女"だけ"名前呼びしているが柚紀もそうなので気にしていないのだった