37.頂点の曲(102.
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「…………(ハァ~)それ位お前に指摘されなくても俺でも分かっている。が、……今は言実さんは関係ない筈だ。用があるのはお前が庇い立てするその娘だからな、邪魔をするな太刀川」
「コイツに何の用事があるのかちゃんと説明出来たら……潔く引いてやるよ。と、言いたい所だが、【アレが泣いたら即その場から退散】的な暗黙のルールが知り合い内で広まっているんだ。悪いがこのまま退かせて貰う。理由はつる姐に聞いてくれ、ってか退くそもそもの理由が"大切な姪を泣かせる馬鹿は誰だろうと容赦しない"あの人が怖いからに他ならねぇんだよ。多分数分もせずにマジで来るぞ!!あ、つる姐だけじゃねえか、コイツのセコムは」
「(セコム?)………あの人が此処にか?……そんな筈…「(シュンッ!)……説明しろ太刀川、何でコイツが泣いている?」!……成る程、貴方でしたか風間さん」
二宮と太刀川の攻防が繰り広げられている中、風間がいきなり参戦してきたのだった。"カメレオン"に慣れていない者はやはり吃驚し、柚紀を含めた数人は風間が来たことににより安心したのか気持ちに余裕が出来る。そして犯人だと疑われた太刀川は「俺じゃないですから!?理由はソイツに聞いてください!?(こうなるのが嫌だから此処から退きたかった)」と反論。そんな風間に視線を向けられた柚紀は"二宮を一瞥"してから俯きつつ"内部通話"で簡単に状況説明をする。それを聞いた後、更に見られている感覚に見舞われてしまい出水のコートを握り締める姿を見て【そろそろ限界が近い】と察した風間は((もう少しだけ耐えろ))と頭を撫でながら手短に激励を飛ばせば、同じA級隊長二人を見据えて総括に入る
「………引け二宮。あの時に言った事を忘れたのか?彼女について知りたいなら言実さんに先ずは聞くことだな。今はラボに陽菜さんと一緒に居る筈だ。………太刀川、その間コイツを預かれ。最近ずっと勉強やら学校ばかりだったから、"気分転換"に外へ散歩に出るのも悪くはないだろう。但しこの娘が"どんな存在か常に意識しろよ"?一瞬の油断が命取りだ」
「太刀川了解!!……そんな訳だから俺行くわ。(カツカツカツ……ピタッ、…クルッ)……一つ警告だ二宮。もしこの歌姫さまに関わるつもりなら、【コイツを知っているA級及び一部のB級チームの隊長達に許可を取ってから】にする事だな。差はあれど全員がコイツのセコム状態だ、…下手するとそのチーム全員を敵に回すぜ?因みに俺が許可する条件はただ一つ…【ランク戦で俺に、俺達に勝つこと】だ。勝てるもんなら勝ってみろ 、ってな。……行くぞ出水」
「ちょっ?!太刀川さんっ??!あ~、……お騒がせしました~。(ポン)……俺達も行こっか?」
『……(コクリ、……ペコリ)』
風間の鶴の一声により場が収まり、太刀川が"宣戦布告"的な言葉を二宮に残して去っていく。それを出水が柚紀をエスコートして後を追う形で移動を開始。そして柚紀は顔見知りにお辞儀やら手を降ったりした後に、最後に二宮を一瞥してラウンジを後にしたのだった
それから二宮は犬飼達を引き連れてラウンジを後にし、風間も「勉強も程々にしろよ」と告げて自己鍛錬に戻っていったのであった。そして残ったメンバーがこの後どうするか話し合っていると
‐ ………タタタタタ ‐
「あ、綾辻先輩!ご連絡頂いたので一応来ましたが、……何があったんですか?」
「藍ちゃん!?……ちょっと柚紀ちゃんがトラブルに巻き込まれちゃって、オペレーターの私達が対処するより戦闘員の人の方がスムーズに事が済みそうだったから、……嵐山さん達にも連絡入れたんだけど、どうやら三人とも本部には居ないみたいね」
「……そう、でしたか。因みに(キョロキョロ)その鶴ヶ峰先輩の姿が見えませんが、どうされたんですか?」
「………彼女なら"言実さんの使いの人"が迎えに来てラボに戻ったわ。……結構目立っちゃったから、どうやら"嫌な思い出が甦っちゃった"みたいで顔色が優れなかったから、ちょっと心配かな。でも明日になればきっと大丈夫よ、……(フフッ)学校であの二人に会えるから、ね」
「……それってどう言う意味で「あっ!!確か木虎ちゃんだよね?嵐山隊に新たに入った!!……お~い皆~、期待の新人が遊びに来てるよ~」えっ!?あ、あのっ!私は遊びに来たつもりなんか……」
トリオン体の木虎が一人でラウンジに現れたのであった。……どうやら綾辻は"犬飼が来た辺りから"柚紀の様子を気に掛けており、二宮が現れると【すみませんが至急ラウンジまで御足労お願いできませんか?】と嵐山隊の"グループ"で発言していたのであった。"男子三人から返信がない"のと"泣きそうな表情をしていた柚紀"が気になる綾辻だが、"太刀川隊と一緒なら大丈夫"と……"辛くてもちゃんと前を向ける強さを柚紀が持っている"と知っている綾辻は【柚紀を助けられなかった】と反省や後悔はしたが、そこまで深く落ち込んだりはしなかった。……自分が出来ることを心得ているからだ。そして、木虎もナニかとボーダー内外で有名になりつつあり、宇佐美を始めとした女子が群がるのを遠目に見守って居る所に、……一本の電話が
~♪♪~♪~~
「(p!)……はい、綾辻です」
〔綾辻か?!済まないっ!!今メッセージに気づいたんだが、……何がトラブルに巻き込まれたか?〔綾辻センパーイ!大丈夫ですか~?〕〔……佐鳥、そんな大声出さなくても聞こえているから。…多分〕……今、賢と充も一緒に居るから状況に応じて全員でそっちに行く。……何が遇ったんだ?〕
嵐山からの電話であった。そして向こうから佐鳥と時枝の声も聞こえたので「説明しますのでスピーカーに」と一言告げ、……先輩方の対処に追われている木虎を一瞥してから"詳細を手短に"説明を開始する
「今、同級生の女子と一緒にラウンジで勉強をしていたのですが……先生役に瑠衣ちゃんが諏訪さんを呼んだら柚紀ちゃんがついて来たんです。そこまでは良かったんですが、……柚紀ちゃんと初対面の隊員が勉強会に合流してきて……あ!"その方達"との対応には問題は無かったのですが、…………偶然にも、合流した子と繋がりのある予想外とも言える"とある方"もラウンジにいらしてしまって、コチラに接触して来たんです。……大分苦手意識も無くなった様に見受けられましたが、やはり"苦手三拍子"が揃った方だとまだ駄目みたいで、柚紀ちゃん上手く話が出来なくて困惑してしまったんです。さいわいにも諏訪さんを始めとした"頼りになる方達"のお陰で場は収まりました。それで今は"気分転換"で散歩に行くと…〔(ガタン!…ガタン!)!?賢っ!充っ!!いきなりどうしたんだ?!待てっ!!綾辻の話をちゃんと聞いてから……………悪い綾辻、二人が〕……いえ、説明の順序を考えるべきでした。…柚紀ちゃんには太刀川さん達が付いてます。あの二人が一緒なら心配ないと私は思いますが、……やっぱり二人は柚紀ちゃんの事が(そして恐らく柚紀ちゃんも、……よね?時折見せている反応は)」
一部説明の甘さが出てしまい、二人の"柚紀に対する思い"から普段なら取らないであろう行動を引き起こしてしまったのを反省する綾辻。そんなオペレーターを諌めれば〔俺もそっちに向かう。……作戦室で落ち合おう〕と隊長らしく指示を出してから電話が切られる。失敗が原因で小さく溜め息を漏らした綾辻は、指示に従うために行動を開始するのであった
「コイツに何の用事があるのかちゃんと説明出来たら……潔く引いてやるよ。と、言いたい所だが、【アレが泣いたら即その場から退散】的な暗黙のルールが知り合い内で広まっているんだ。悪いがこのまま退かせて貰う。理由はつる姐に聞いてくれ、ってか退くそもそもの理由が"大切な姪を泣かせる馬鹿は誰だろうと容赦しない"あの人が怖いからに他ならねぇんだよ。多分数分もせずにマジで来るぞ!!あ、つる姐だけじゃねえか、コイツのセコムは」
「(セコム?)………あの人が此処にか?……そんな筈…「(シュンッ!)……説明しろ太刀川、何でコイツが泣いている?」!……成る程、貴方でしたか風間さん」
二宮と太刀川の攻防が繰り広げられている中、風間がいきなり参戦してきたのだった。"カメレオン"に慣れていない者はやはり吃驚し、柚紀を含めた数人は風間が来たことににより安心したのか気持ちに余裕が出来る。そして犯人だと疑われた太刀川は「俺じゃないですから!?理由はソイツに聞いてください!?(こうなるのが嫌だから此処から退きたかった)」と反論。そんな風間に視線を向けられた柚紀は"二宮を一瞥"してから俯きつつ"内部通話"で簡単に状況説明をする。それを聞いた後、更に見られている感覚に見舞われてしまい出水のコートを握り締める姿を見て【そろそろ限界が近い】と察した風間は((もう少しだけ耐えろ))と頭を撫でながら手短に激励を飛ばせば、同じA級隊長二人を見据えて総括に入る
「………引け二宮。あの時に言った事を忘れたのか?彼女について知りたいなら言実さんに先ずは聞くことだな。今はラボに陽菜さんと一緒に居る筈だ。………太刀川、その間コイツを預かれ。最近ずっと勉強やら学校ばかりだったから、"気分転換"に外へ散歩に出るのも悪くはないだろう。但しこの娘が"どんな存在か常に意識しろよ"?一瞬の油断が命取りだ」
「太刀川了解!!……そんな訳だから俺行くわ。(カツカツカツ……ピタッ、…クルッ)……一つ警告だ二宮。もしこの歌姫さまに関わるつもりなら、【コイツを知っているA級及び一部のB級チームの隊長達に許可を取ってから】にする事だな。差はあれど全員がコイツのセコム状態だ、…下手するとそのチーム全員を敵に回すぜ?因みに俺が許可する条件はただ一つ…【ランク戦で俺に、俺達に勝つこと】だ。
「ちょっ?!太刀川さんっ??!あ~、……お騒がせしました~。(ポン)……俺達も行こっか?」
『……(コクリ、……ペコリ)』
風間の鶴の一声により場が収まり、太刀川が"宣戦布告"的な言葉を二宮に残して去っていく。それを出水が柚紀をエスコートして後を追う形で移動を開始。そして柚紀は顔見知りにお辞儀やら手を降ったりした後に、最後に二宮を一瞥してラウンジを後にしたのだった
それから二宮は犬飼達を引き連れてラウンジを後にし、風間も「勉強も程々にしろよ」と告げて自己鍛錬に戻っていったのであった。そして残ったメンバーがこの後どうするか話し合っていると
‐ ………タタタタタ ‐
「あ、綾辻先輩!ご連絡頂いたので一応来ましたが、……何があったんですか?」
「藍ちゃん!?……ちょっと柚紀ちゃんがトラブルに巻き込まれちゃって、オペレーターの私達が対処するより戦闘員の人の方がスムーズに事が済みそうだったから、……嵐山さん達にも連絡入れたんだけど、どうやら三人とも本部には居ないみたいね」
「……そう、でしたか。因みに(キョロキョロ)その鶴ヶ峰先輩の姿が見えませんが、どうされたんですか?」
「………彼女なら"言実さんの使いの人"が迎えに来てラボに戻ったわ。……結構目立っちゃったから、どうやら"嫌な思い出が甦っちゃった"みたいで顔色が優れなかったから、ちょっと心配かな。でも明日になればきっと大丈夫よ、……(フフッ)学校であの二人に会えるから、ね」
「……それってどう言う意味で「あっ!!確か木虎ちゃんだよね?嵐山隊に新たに入った!!……お~い皆~、期待の新人が遊びに来てるよ~」えっ!?あ、あのっ!私は遊びに来たつもりなんか……」
トリオン体の木虎が一人でラウンジに現れたのであった。……どうやら綾辻は"犬飼が来た辺りから"柚紀の様子を気に掛けており、二宮が現れると【すみませんが至急ラウンジまで御足労お願いできませんか?】と嵐山隊の"グループ"で発言していたのであった。"男子三人から返信がない"のと"泣きそうな表情をしていた柚紀"が気になる綾辻だが、"太刀川隊と一緒なら大丈夫"と……"辛くてもちゃんと前を向ける強さを柚紀が持っている"と知っている綾辻は【柚紀を助けられなかった】と反省や後悔はしたが、そこまで深く落ち込んだりはしなかった。……自分が出来ることを心得ているからだ。そして、木虎もナニかとボーダー内外で有名になりつつあり、宇佐美を始めとした女子が群がるのを遠目に見守って居る所に、……一本の電話が
~♪♪~♪~~
「(p!)……はい、綾辻です」
〔綾辻か?!済まないっ!!今メッセージに気づいたんだが、……何がトラブルに巻き込まれたか?〔綾辻センパーイ!大丈夫ですか~?〕〔……佐鳥、そんな大声出さなくても聞こえているから。…多分〕……今、賢と充も一緒に居るから状況に応じて全員でそっちに行く。……何が遇ったんだ?〕
嵐山からの電話であった。そして向こうから佐鳥と時枝の声も聞こえたので「説明しますのでスピーカーに」と一言告げ、……先輩方の対処に追われている木虎を一瞥してから"詳細を手短に"説明を開始する
「今、同級生の女子と一緒にラウンジで勉強をしていたのですが……先生役に瑠衣ちゃんが諏訪さんを呼んだら柚紀ちゃんがついて来たんです。そこまでは良かったんですが、……柚紀ちゃんと初対面の隊員が勉強会に合流してきて……あ!"その方達"との対応には問題は無かったのですが、…………偶然にも、合流した子と繋がりのある予想外とも言える"とある方"もラウンジにいらしてしまって、コチラに接触して来たんです。……大分苦手意識も無くなった様に見受けられましたが、やはり"苦手三拍子"が揃った方だとまだ駄目みたいで、柚紀ちゃん上手く話が出来なくて困惑してしまったんです。さいわいにも諏訪さんを始めとした"頼りになる方達"のお陰で場は収まりました。それで今は"気分転換"で散歩に行くと…〔(ガタン!…ガタン!)!?賢っ!充っ!!いきなりどうしたんだ?!待てっ!!綾辻の話をちゃんと聞いてから……………悪い綾辻、二人が〕……いえ、説明の順序を考えるべきでした。…柚紀ちゃんには太刀川さん達が付いてます。あの二人が一緒なら心配ないと私は思いますが、……やっぱり二人は柚紀ちゃんの事が(そして恐らく柚紀ちゃんも、……よね?時折見せている反応は)」
一部説明の甘さが出てしまい、二人の"柚紀に対する思い"から普段なら取らないであろう行動を引き起こしてしまったのを反省する綾辻。そんなオペレーターを諌めれば〔俺もそっちに向かう。……作戦室で落ち合おう〕と隊長らしく指示を出してから電話が切られる。失敗が原因で小さく溜め息を漏らした綾辻は、指示に従うために行動を開始するのであった