4.親交の曲~黒髪の池様編~(69.
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『……前にも、…あったの。……似た様な事…が、………他人に勝手に、…決められて…押し付けられて、それで……"嫌だ"とか…"違う"と言えば……仲間外れに…されたり、…勝手に……勘違い…されたりもっ!でも、……親に…話せなかった、働いて…忙しそう……だから、心配…かけたくない、……此処なら大丈夫だって……思った…のにっ!…あんな…同じ思いはもう…イヤ、だよっ!?そんなの……私はっ…望んでなんか、……ない、よ』
「………鶴ヶ峰さん(ギュッ…ナデナデ)」
泣きながら話す柚紀を側で見聞きした者は【中学三年の夏休み明けと"微妙な時期"に転校してきた理由】を何となく察したのだ。…保護者がボーダーにスカウトされて三門市にやって来たのは恐らく、"偶然"であると。そして似た様な経験がある市河女子悲しそうな表情を浮かべながら柚紀を優しく抱き締めて慰める。それを黙って見ていた野々村女子は視線を男子達に向け
「……シロ、その子の側に居てやんな。…何も言わなくても側に誰かが居るだけで落ち着くもんだから、こう言う時は、ね」
「(コクリ)えっと、……ノンちゃんは…どうするの?」
「……あの馬鹿げた試合を止める。ま、それで体育教師と担任に怒られるだろうけど…何もしない訳には行かない。叱られるのは……"あたしだけじゃない"…そっちも勝負を受けた時点で同罪だ、だから……悪いけどそっちの担任にも話を通させて貰うよ?」
男子を見据えたままそう宣言した野々村女子の表情は誰が見ても怒っていると判断できる程分かりやすかった。それに対して市河女子と一緒に柚紀を落ち着かせようとして居た女子が「……先生には私から話します、…これでもクラス委員長ですから」と断言すれば「ならヨロシク」とすんなり役目を譲り、……柚紀達を一瞥すれば流れ球防止用でもあり仕切りでもあるネットを潜り抜けると
‐ ダッ!…パシーン!!…キュッ……タンタンタン ‐
(男)「なっ?!!/えっ?!?…の、野々村っ!?」
「「!!」」
「あらら、……完全に怒ってるよ風音ちゃん。("こーなる"とヤバイ事、クラスの男子は知っている筈何だけどな~)……ま、"その程度"って認識だった訳だね。ってかあそこまで怒っている理由は、市河ちゃんにナニかあ………えっ?」
試合の最中、丁度佐鳥がパスを出してクラスメートがキャッチしようとした瞬間に走り込んできた野々村女子がパスカットをしてボールを強奪。ドリブルをしながら男子全員を本気で睨み付けて居た。それには時枝や烏丸ですら気取られる中、唯一"前回の件"を身に覚えていた佐鳥だけ冷静さを保っていたが……市河女子の隣に居る少女を見て顔色が変わったのだった
さて、ドリブルを無言で続けながら試合に参加している男子を自分のクラスから順番に見ていき…"佐鳥は無視し"最後にこの下らない試合の発案者であろう"元バスケ部"の男子を一段と睨み付けてながら口を開いた
「(ダンダン…ダンダン)ったく、受験の為に三年で部活を退部したからって…色々鈍り過ぎ。(ダンダン…ダンダン)ま、本気で部活に取り組んでいなかったって証なんだろうね。(ダンダン…ダンダン)運動神経"だけ"良い脳筋馬鹿だけでチーム組んだり(ダンダン)授業の試合で賭け事を持ち掛けたり(ダンダン…パシッ)アンタ達には"スポーツマンシップ"って概念はないの?舐めるにも、程があるよ」
「っ!?…お前には言われたくないぜ?……そんだけ運動神経良いのに部活勧誘全て断りやがって!!何の為に此処に残っているか、不思議でしかないけどな」
「(ピクッ)……あたしの事は今関係ないだろ?で、アンタ達の野望をぶち壊すには…(チラリ)二点以上必要って訳か。なら(ポイ)……制限時間的にこのボールがコート外に出たら終わり。ならどうすれば良いか、分かるよな?………時枝、烏丸」
「(パシッ)…………(ポーン…ダッ!)三人は相手をガードしてくれ、…京介!?」
「(3Pを決めるしかないが、"今この状態"なら…)…合わせろよ時枝(ダッ!)」
野々村女子の発言により男子体育を担当する教師が、近くに居る佐鳥のクラスメートに事実確認をしている。"…言わなきゃバレない"と思っていた思惑が外れ、更に勝確だったので油断しており対処に困っていた。コート内外でも騒然としている中、佐鳥は呆然と立ち尽くしていた。……自分が犯した過ちに気づいたからだ
「(ギュッッ!!)(……馬鹿だオレはっ!!自分だって知らない所で自分の事を勝手に決められたら、…嫌に決まってんじゃんかっ!?それに、柚紀ちゃんは"自分らしく"あろうとする。……誰と仲良くしたいかだって、決めるのは彼女だ!ボーダー内みたいに"限定"されていない!!後でどうにでもなるとか思って………駄目だな~……オレ)(ポツリ)護る、そう決めたのに……オレのせいで泣かせちゃ、…(ギュッ!)意味がっ、ないよっ!?」
佐鳥が柚紀に対して傍目から見れば"遠慮がない行動"をしている風に見えているが、…これでも"見えない地雷"を踏まない様に気を遣っていた。だが……昨日の騒動に加えて"自分とはクラスが違う"・"一秒でも長く柚紀の側に居たい"そう願う佐鳥自らの願望から、提案を承諾してしまった。その結果……間接的ではあるが…自分にとって大切な少女を悲しませてしまった事を、後悔していた
「………鶴ヶ峰さん(ギュッ…ナデナデ)」
泣きながら話す柚紀を側で見聞きした者は【中学三年の夏休み明けと"微妙な時期"に転校してきた理由】を何となく察したのだ。…保護者がボーダーにスカウトされて三門市にやって来たのは恐らく、"偶然"であると。そして似た様な経験がある市河女子悲しそうな表情を浮かべながら柚紀を優しく抱き締めて慰める。それを黙って見ていた野々村女子は視線を男子達に向け
「……シロ、その子の側に居てやんな。…何も言わなくても側に誰かが居るだけで落ち着くもんだから、こう言う時は、ね」
「(コクリ)えっと、……ノンちゃんは…どうするの?」
「……あの馬鹿げた試合を止める。ま、それで体育教師と担任に怒られるだろうけど…何もしない訳には行かない。叱られるのは……"あたしだけじゃない"…そっちも勝負を受けた時点で同罪だ、だから……悪いけどそっちの担任にも話を通させて貰うよ?」
男子を見据えたままそう宣言した野々村女子の表情は誰が見ても怒っていると判断できる程分かりやすかった。それに対して市河女子と一緒に柚紀を落ち着かせようとして居た女子が「……先生には私から話します、…これでもクラス委員長ですから」と断言すれば「ならヨロシク」とすんなり役目を譲り、……柚紀達を一瞥すれば流れ球防止用でもあり仕切りでもあるネットを潜り抜けると
‐ ダッ!…パシーン!!…キュッ……タンタンタン ‐
(男)「なっ?!!/えっ?!?…の、野々村っ!?」
「「!!」」
「あらら、……完全に怒ってるよ風音ちゃん。("こーなる"とヤバイ事、クラスの男子は知っている筈何だけどな~)……ま、"その程度"って認識だった訳だね。ってかあそこまで怒っている理由は、市河ちゃんにナニかあ………えっ?」
試合の最中、丁度佐鳥がパスを出してクラスメートがキャッチしようとした瞬間に走り込んできた野々村女子がパスカットをしてボールを強奪。ドリブルをしながら男子全員を本気で睨み付けて居た。それには時枝や烏丸ですら気取られる中、唯一"前回の件"を身に覚えていた佐鳥だけ冷静さを保っていたが……市河女子の隣に居る少女を見て顔色が変わったのだった
さて、ドリブルを無言で続けながら試合に参加している男子を自分のクラスから順番に見ていき…"佐鳥は無視し"最後にこの下らない試合の発案者であろう"元バスケ部"の男子を一段と睨み付けてながら口を開いた
「(ダンダン…ダンダン)ったく、受験の為に三年で部活を退部したからって…色々鈍り過ぎ。(ダンダン…ダンダン)ま、本気で部活に取り組んでいなかったって証なんだろうね。(ダンダン…ダンダン)運動神経"だけ"良い脳筋馬鹿だけでチーム組んだり(ダンダン)授業の試合で賭け事を持ち掛けたり(ダンダン…パシッ)アンタ達には"スポーツマンシップ"って概念はないの?舐めるにも、程があるよ」
「っ!?…お前には言われたくないぜ?……そんだけ運動神経良いのに部活勧誘全て断りやがって!!何の為に此処に残っているか、不思議でしかないけどな」
「(ピクッ)……あたしの事は今関係ないだろ?で、アンタ達の野望をぶち壊すには…(チラリ)二点以上必要って訳か。なら(ポイ)……制限時間的にこのボールがコート外に出たら終わり。ならどうすれば良いか、分かるよな?………時枝、烏丸」
「(パシッ)…………(ポーン…ダッ!)三人は相手をガードしてくれ、…京介!?」
「(3Pを決めるしかないが、"今この状態"なら…)…合わせろよ時枝(ダッ!)」
野々村女子の発言により男子体育を担当する教師が、近くに居る佐鳥のクラスメートに事実確認をしている。"…言わなきゃバレない"と思っていた思惑が外れ、更に勝確だったので油断しており対処に困っていた。コート内外でも騒然としている中、佐鳥は呆然と立ち尽くしていた。……自分が犯した過ちに気づいたからだ
「(ギュッッ!!)(……馬鹿だオレはっ!!自分だって知らない所で自分の事を勝手に決められたら、…嫌に決まってんじゃんかっ!?それに、柚紀ちゃんは"自分らしく"あろうとする。……誰と仲良くしたいかだって、決めるのは彼女だ!ボーダー内みたいに"限定"されていない!!後でどうにでもなるとか思って………駄目だな~……オレ)(ポツリ)護る、そう決めたのに……オレのせいで泣かせちゃ、…(ギュッ!)意味がっ、ないよっ!?」
佐鳥が柚紀に対して傍目から見れば"遠慮がない行動"をしている風に見えているが、…これでも"見えない地雷"を踏まない様に気を遣っていた。だが……昨日の騒動に加えて"自分とはクラスが違う"・"一秒でも長く柚紀の側に居たい"そう願う佐鳥自らの願望から、提案を承諾してしまった。その結果……間接的ではあるが…自分にとって大切な少女を悲しませてしまった事を、後悔していた