36.隠密の曲(101.
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カメレオンを起動させたまま移動する二人は"とある部屋"までやって来る。……風間隊室でない、誰の部屋かも分からず首を傾げる柚紀の手を離してカメレオンを解除する風間。そして((此処で待っていろ、直ぐに間戻る))と言ってドアロックを解除して室内に入って行く。それをソワソワと落ち着かない状態で"そのまま"待っていると、"何かを持って"出てくる風間に駆け寄り、そして
‐ ……ポフッ、…ギュッ ‐
「!(……ポンポン、ブォン)((…あの喫煙所がある休憩所まで移動するぞ。所で鶴ヶ峰、トリオン量は大丈夫か?俺のトリオン体……隊服には"長時間カメレオン使用可能"のカスタマイズをしているから問題ないが、……普通ならかなりトリオン量を消費する。あまり使いすぎるなよ))(…ギュッ…スタスタスタ)」
『(ん?ん~……一人だと"トリオン消費しているな~"ってのは何となく分かりますが、風間さんにこう"手を繋いだりくっついている"とかなり楽な気がします!…トリオン譲渡されている訳じゃないですが、多分【触れている事でカメレオン使用時のトリオン消費抑制効果】が私にも適応されている、……気がします)』
「((……なら良いが、念のため今どの位トリオン消費しているか確認しろ。そのトリオン体なら"こちらから言実さんに連絡が取れる"筈だ、……あの人に話し掛ける感覚で念じてみろ。それで繋がるだろう))」
『(はーい先生!ではでは早速……言実さぁ~ん、聞こえますか~?応答してくださ~い。………もしも~し)』
短時間とは言え一人ぼっちが心細かったのか、感触で柚紀が抱き着いてきたのを察する風間。再びカメレオンを起動させ一瞥すれば"迷子の子ども"の様な表情をしているのを確認した後に、此処では落ち着いて話は出来ないので【少女が安全地帯と認識している場所】へ手を引き移動を開始する。それに抵抗せずに着いていく柚紀は、現在のトリオン残量を知るために風間のアドバイスを参考に言実にまるで電話をするかの様に呼び掛けてみる。すると
《どうした柚紀、何かあったか?……いや、今は風間と一緒に居るのにそんな事は有り得ぬな。とりあえず用件を聞こう》
『(わあぁ~!本当に言実さんとお話出来ている!!今まで受信した上でじゃないとお話出来なかったから新鮮だ~!!?)』
「(……毎日会って話をしているだろうに、これだけでこんなに喜ぶものなのか?)((……風間です言実さん。お察しの通りに今鶴ヶ峰と一緒に居ます。カメレオンの個人訓練中に同じく透明化しているコイツを見掛けたので、…不馴れなトリガーを使えば色々トラブルが発生させそうですからね、この暴走娘は。……かなりの時間カメレオンを起動させていますが、…トリオン残量は大丈夫ですか?後、何故俺が居ると分かったのですか?))」
《………少し待て。(カタ、カタカタ)……確かにカメレオンの影響でそこそこトリオンを消費しておるが、まだ安全範囲内故に問題はない。が、(カタカタ)……一人でカメレオンを使わせ過ぎるのは良くないな。(カタカタカタカタ)……済まぬが少しそのまま柚紀と共に居てくれ。判断理由か?……普通に個別トリガー反応で簡単に分かるが何か不都合か?それと今向かっている行き先は、………あの休憩所か? 》
((そうですが、何か?))
《……丁度諏訪が喫煙中だ、ソイツに柚紀を預けろ。アレは"壁役には一番適している"故にな、奴が居ればラボにも戻りやすくなるだろう。(カタカタ)……悪戯にカメレオンを使わぬ為に"解除はコチラでする"、これで悪用はせぬであろう。その子は意外と悪知恵が働く、…油断するなよ》
『(ムッ)(悪戯に何か使わないよ!トリオン体やトリガーは"身を守る為の手段の一つ"だもん!!まぁ、諏訪さんと堤さんの会話を盗み聞きしたのは……事実だから否定はしないけど)』
言実を含めて三人で会話をしながら移動をしている状態で、言実との会話に夢中な柚紀が人含めた障害物にぶつからないように絶妙なコントロールをしながら進みつつ会話にも参加する風間。この辺りは流石隠密戦闘のプロである。そして話している内に目的地に到着したのでカメレオンを解除して(柚紀のは言実が遠隔操作で解除させた)、寄り道してまで取ってきたモノを柚紀に手渡す。それは
『……オペレーターの皆さんが使うインカム付きのヘットフォン、…のミニバージョンですかね?でもこれで思考漏れどうにかなりますか?』
「そこはお前の想像力次第だ。【これをしていれば他人に漏れなくなる】と思い込めば後は勝手にサイドエフェクトが作動するだろう。……(コツン)お前は"自分の事を進んでは語らない"、だが心の奥底では"自分の事を知ってほしい"と願っているだろう?」
『!?(ビクッ!……コクリ)』
「……トリオンは精神エネルギー、だからそれを原料に作られたトリオン体の時は本音が表に表れやすくなり肉体は兎も角、精神的なダメージは生身より通りやすくなる。………無茶はするな、お前は未だに"心の病持ち"なのを肝に命じろ(ナデ)」
『………うん、気を付けます。(ニコッ)有り難う御座います風間さん(ギュッ)…コレ、大切にしますね』
黒のマイク付きのインカムを手渡す風間はそう説明したのであった。……因みにコレはシロ・巽が"オンラインゲーム"をする時に"ボイスチャット"に使用している電波を飛ばして通信するタイプである。勝手に持ち出して平気かと言うと………まぁ問題はないのだ。コレ一つで柚紀の悩みが解決するのであるば安いものだろう。あの二人も"サイドエフェクトの副作用"に悩まされた経験が多数あるのだから
‐ ……ポフッ、…ギュッ ‐
「!(……ポンポン、ブォン)((…あの喫煙所がある休憩所まで移動するぞ。所で鶴ヶ峰、トリオン量は大丈夫か?俺のトリオン体……隊服には"長時間カメレオン使用可能"のカスタマイズをしているから問題ないが、……普通ならかなりトリオン量を消費する。あまり使いすぎるなよ))(…ギュッ…スタスタスタ)」
『(ん?ん~……一人だと"トリオン消費しているな~"ってのは何となく分かりますが、風間さんにこう"手を繋いだりくっついている"とかなり楽な気がします!…トリオン譲渡されている訳じゃないですが、多分【触れている事でカメレオン使用時のトリオン消費抑制効果】が私にも適応されている、……気がします)』
「((……なら良いが、念のため今どの位トリオン消費しているか確認しろ。そのトリオン体なら"こちらから言実さんに連絡が取れる"筈だ、……あの人に話し掛ける感覚で念じてみろ。それで繋がるだろう))」
『(はーい先生!ではでは早速……言実さぁ~ん、聞こえますか~?応答してくださ~い。………もしも~し)』
短時間とは言え一人ぼっちが心細かったのか、感触で柚紀が抱き着いてきたのを察する風間。再びカメレオンを起動させ一瞥すれば"迷子の子ども"の様な表情をしているのを確認した後に、此処では落ち着いて話は出来ないので【少女が安全地帯と認識している場所】へ手を引き移動を開始する。それに抵抗せずに着いていく柚紀は、現在のトリオン残量を知るために風間のアドバイスを参考に言実にまるで電話をするかの様に呼び掛けてみる。すると
《どうした柚紀、何かあったか?……いや、今は風間と一緒に居るのにそんな事は有り得ぬな。とりあえず用件を聞こう》
『(わあぁ~!本当に言実さんとお話出来ている!!今まで受信した上でじゃないとお話出来なかったから新鮮だ~!!?)』
「(……毎日会って話をしているだろうに、これだけでこんなに喜ぶものなのか?)((……風間です言実さん。お察しの通りに今鶴ヶ峰と一緒に居ます。カメレオンの個人訓練中に同じく透明化しているコイツを見掛けたので、…不馴れなトリガーを使えば色々トラブルが発生させそうですからね、この暴走娘は。……かなりの時間カメレオンを起動させていますが、…トリオン残量は大丈夫ですか?後、何故俺が居ると分かったのですか?))」
《………少し待て。(カタ、カタカタ)……確かにカメレオンの影響でそこそこトリオンを消費しておるが、まだ安全範囲内故に問題はない。が、(カタカタ)……一人でカメレオンを使わせ過ぎるのは良くないな。(カタカタカタカタ)……済まぬが少しそのまま柚紀と共に居てくれ。判断理由か?……普通に個別トリガー反応で簡単に分かるが何か不都合か?それと今向かっている行き先は、………あの休憩所か? 》
((そうですが、何か?))
《……丁度諏訪が喫煙中だ、ソイツに柚紀を預けろ。アレは"壁役には一番適している"故にな、奴が居ればラボにも戻りやすくなるだろう。(カタカタ)……悪戯にカメレオンを使わぬ為に"解除はコチラでする"、これで悪用はせぬであろう。その子は意外と悪知恵が働く、…油断するなよ》
『(ムッ)(悪戯に何か使わないよ!トリオン体やトリガーは"身を守る為の手段の一つ"だもん!!まぁ、諏訪さんと堤さんの会話を盗み聞きしたのは……事実だから否定はしないけど)』
言実を含めて三人で会話をしながら移動をしている状態で、言実との会話に夢中な柚紀が人含めた障害物にぶつからないように絶妙なコントロールをしながら進みつつ会話にも参加する風間。この辺りは流石隠密戦闘のプロである。そして話している内に目的地に到着したのでカメレオンを解除して(柚紀のは言実が遠隔操作で解除させた)、寄り道してまで取ってきたモノを柚紀に手渡す。それは
『……オペレーターの皆さんが使うインカム付きのヘットフォン、…のミニバージョンですかね?でもこれで思考漏れどうにかなりますか?』
「そこはお前の想像力次第だ。【これをしていれば他人に漏れなくなる】と思い込めば後は勝手にサイドエフェクトが作動するだろう。……(コツン)お前は"自分の事を進んでは語らない"、だが心の奥底では"自分の事を知ってほしい"と願っているだろう?」
『!?(ビクッ!……コクリ)』
「……トリオンは精神エネルギー、だからそれを原料に作られたトリオン体の時は本音が表に表れやすくなり肉体は兎も角、精神的なダメージは生身より通りやすくなる。………無茶はするな、お前は未だに"心の病持ち"なのを肝に命じろ(ナデ)」
『………うん、気を付けます。(ニコッ)有り難う御座います風間さん(ギュッ)…コレ、大切にしますね』
黒のマイク付きのインカムを手渡す風間はそう説明したのであった。……因みにコレはシロ・巽が"オンラインゲーム"をする時に"ボイスチャット"に使用している電波を飛ばして通信するタイプである。勝手に持ち出して平気かと言うと………まぁ問題はないのだ。コレ一つで柚紀の悩みが解決するのであるば安いものだろう。あの二人も"サイドエフェクトの副作用"に悩まされた経験が多数あるのだから