4.親交の曲~黒髪の池様編~(69.
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柚紀の言葉を嬉しく感じる市河女子だが、後半部分の疑問も気になる様子。これには野々村女子も賛同し「ちょっと話を聞いてくる」と自分のクラスメートの元へ
それとは入れ違いに同じクラスメート数人が二人の元に来ると「ねぇ、二人も一緒に応援しない?」と声をかけてきた。市河女子は思いっきり首を横に振り"拒否"を示す。……これで自分まで断るのは良くないと判断した柚紀は、とりあえず頷く。…他の生徒が「佐鳥く~ん!」「時枝く~ん!」「烏丸く~ん!?」と名出しで応援しているのを見て
『(名前呼びながらは流石に、…だから)えっと………"ふ、二人とも"頑張れー!!?』
「「「!!?」」」
(男)「(二人って"誰と誰"だよ!!)」
まさか柚紀からの声援が来るとは三人含め男子全員が思っておらず、驚きと戸惑いと…一部の者は感動を感じていた。そんな混沌とした空間の中、正気を取り戻したのは
「(あ~…多分、本当は三人って言いたかったけど……別クラスとか試合って考慮した感じかな?ま、何はともあれ)…(ニッ!)やるからには手は抜かない!覚悟しなよ二人とも!!……こっちがリードしているけど、手を緩めちゃ駄目だからね?!!」
「「「「応よ!!?」」」」
「(……鶴ヶ峰さんの応援のせいで佐鳥のヤル気が出た感じかな?…少し厄介だけど)(スゥ~…ハァ~)…まだそれほど点差はない。……逆転の可能性は十分にある。京介、……まだイケる?」
「(佐鳥は"自分が応援されている"と思ったのか?……確かに俺を彼女が応援するかは…微妙だな)あぁ。バイトじゃこれよりハードな労働ワークを、…した事もある。何より……理由が女子達にバレたら怖そうだ。既に鶴ヶ峰はクラスの人気者になりつつあるからな」
「「「うんうん」」」
各自理由は様々だが、ヤル気が出てきた男子達の試合はヒートアップしていった。そんな試合の最中だが三人は時折、柚紀の様子をチラ見していた。こちらの試合を観戦しつつ市河女子を始めクラスメートと楽しそうに談笑している姿を見て"あの笑顔が消えるのは…"と内心心配するが、今は試合中なのでとりあえず集中するのであった
そんな観戦の最中で、柚紀と目があった佐鳥が軽く手を降ってきたので同じく振り返せば「ねぇねぇ鶴ヶ峰さんって佐鳥くん達とどの位仲が良いの?」とお年頃の女子には気になる内容を訊ねてくる。……"具体的にどう答えるべきか?"や"誰を比較に出すべきか?"等を考えている途中で、野々村女子がかなりご立腹な状態で戻ってきたのだった。クラスメート達が戸惑いを隠せない中、市河女子が幼馴染みに声をかける
「の、ノンちゃん?ね、ねぇどうしたの?何にそんなに怒っているの?」
「っ!?怒らずにいられるかっ!?何勝手な事をしているのさ男子達は!!幾ら何でも当人抜きでやって良い事じゃない!!…アンタだってそう思うでしょ??!」
『(ビクッ)!?あ、ご、ごめん!その質問された事について考えていた。それで、…アレの原因分かった?流石に……"ナニかを賭けて勝負"じゃないよね?授業中の試合、だし』
「っ!?…………………………その"まさか"だった。理由が!…(ギュッ)……彼奴等、あの試合に勝ったら【昼休みウチの教室にアンタを招待する許可】を要求してた!?それも、…一人じゃアレだからシロもついでに誘うとか抜かしてた!!……大切な幼馴染みがオマケ扱いとか冗談じゃない!!…何でシロがウチのクラスに尋ねてこないのか、少しは考えろっ!!………彼奴等、自分が以前この子に何をしたのか、忘れやがってっ!!?」
『…………えっ?!?』
思考の底に居た柚紀は野々村女子による怒鳴り声に吃驚してしまい、身体が跳ね上がる。それを見て"怖がらせた"と内心反省したのか幾分か声の大きさを小さくするが、声音には怒りが含まれた状態のまま概要を大まかに説明する。市河女子の気になる事を語られたのもだが"自分が賭け対象"な点について驚いていた。他のクラスメートも怒りを露にする中で、同じく話を聞いていた市河女子は意外と冷静に対処に乗り出す
「ノンちゃん落ち着いて!……私はもう気にしてないよ?あの後ちゃんと謝ってくれたから平気。…私がそっちのクラスに遊びに行かないのは……ノンちゃん以外の人の事を、よく知らないから。関わろうとしなかった私が悪いの、でも私の時とは違って鶴ヶ峰さんの場合は皆同じじょうけ………えっ?ど、ど、どうしたのっ?!!」
「ん?いきなり驚いた声を出してナニかあ……ち、ちょっとアンタ、何で、……なんで……………………………泣いてる…のさ?」
『………………えっ?』
‐ ポタポタ…ポタポタ……ポタ…ポタ ‐
アレは過ぎ去った過去である件や、今回は互いに"条件は同じ"である等を踏まえて野々村女子を説得と柚紀に同意を求めようとした市河女子だが、……少女の予想外な変化に戸惑いを覚えてしまう。その声を聞いて野々村女子も柚紀を見て、…驚きながらも指摘したのだ。…………瞳から絶え間なく涙がこぼれ落ちている事を
指摘されるまで本人は気づいておらず、拭って止めようとするが止まらず流れ続け、初日から何かと柚紀を気にかけてくれている女子が「だ、大丈夫?…どうして、自分が泣いているのか、分かる?」と優しく声を掛けると……佐鳥達にバレない様に俯き両手で顔を覆いながら、途切れ途切れに自分の気持ちを口に出し始める柚紀。誰かの目を見て話さないのは………知っているし、分かっているからだ
‐ コレは"誰もが体験する事"ではない。きっと分からない人が大半であり、分かる人がコレを聞いたらきっと"悲しみが甦ってしまう"事を。……自分のせいで誰かが悲しむ姿を見たくもないし、……"軽蔑される眼差し"も見たくない ‐
と
それとは入れ違いに同じクラスメート数人が二人の元に来ると「ねぇ、二人も一緒に応援しない?」と声をかけてきた。市河女子は思いっきり首を横に振り"拒否"を示す。……これで自分まで断るのは良くないと判断した柚紀は、とりあえず頷く。…他の生徒が「佐鳥く~ん!」「時枝く~ん!」「烏丸く~ん!?」と名出しで応援しているのを見て
『(名前呼びながらは流石に、…だから)えっと………"ふ、二人とも"頑張れー!!?』
「「「!!?」」」
(男)「(二人って"誰と誰"だよ!!)」
まさか柚紀からの声援が来るとは三人含め男子全員が思っておらず、驚きと戸惑いと…一部の者は感動を感じていた。そんな混沌とした空間の中、正気を取り戻したのは
「(あ~…多分、本当は三人って言いたかったけど……別クラスとか試合って考慮した感じかな?ま、何はともあれ)…(ニッ!)やるからには手は抜かない!覚悟しなよ二人とも!!……こっちがリードしているけど、手を緩めちゃ駄目だからね?!!」
「「「「応よ!!?」」」」
「(……鶴ヶ峰さんの応援のせいで佐鳥のヤル気が出た感じかな?…少し厄介だけど)(スゥ~…ハァ~)…まだそれほど点差はない。……逆転の可能性は十分にある。京介、……まだイケる?」
「(佐鳥は"自分が応援されている"と思ったのか?……確かに俺を彼女が応援するかは…微妙だな)あぁ。バイトじゃこれよりハードな労働ワークを、…した事もある。何より……理由が女子達にバレたら怖そうだ。既に鶴ヶ峰はクラスの人気者になりつつあるからな」
「「「うんうん」」」
各自理由は様々だが、ヤル気が出てきた男子達の試合はヒートアップしていった。そんな試合の最中だが三人は時折、柚紀の様子をチラ見していた。こちらの試合を観戦しつつ市河女子を始めクラスメートと楽しそうに談笑している姿を見て"あの笑顔が消えるのは…"と内心心配するが、今は試合中なのでとりあえず集中するのであった
そんな観戦の最中で、柚紀と目があった佐鳥が軽く手を降ってきたので同じく振り返せば「ねぇねぇ鶴ヶ峰さんって佐鳥くん達とどの位仲が良いの?」とお年頃の女子には気になる内容を訊ねてくる。……"具体的にどう答えるべきか?"や"誰を比較に出すべきか?"等を考えている途中で、野々村女子がかなりご立腹な状態で戻ってきたのだった。クラスメート達が戸惑いを隠せない中、市河女子が幼馴染みに声をかける
「の、ノンちゃん?ね、ねぇどうしたの?何にそんなに怒っているの?」
「っ!?怒らずにいられるかっ!?何勝手な事をしているのさ男子達は!!幾ら何でも当人抜きでやって良い事じゃない!!…アンタだってそう思うでしょ??!」
『(ビクッ)!?あ、ご、ごめん!その質問された事について考えていた。それで、…アレの原因分かった?流石に……"ナニかを賭けて勝負"じゃないよね?授業中の試合、だし』
「っ!?…………………………その"まさか"だった。理由が!…(ギュッ)……彼奴等、あの試合に勝ったら【昼休みウチの教室にアンタを招待する許可】を要求してた!?それも、…一人じゃアレだからシロもついでに誘うとか抜かしてた!!……大切な幼馴染みがオマケ扱いとか冗談じゃない!!…何でシロがウチのクラスに尋ねてこないのか、少しは考えろっ!!………彼奴等、自分が以前この子に何をしたのか、忘れやがってっ!!?」
『…………えっ?!?』
思考の底に居た柚紀は野々村女子による怒鳴り声に吃驚してしまい、身体が跳ね上がる。それを見て"怖がらせた"と内心反省したのか幾分か声の大きさを小さくするが、声音には怒りが含まれた状態のまま概要を大まかに説明する。市河女子の気になる事を語られたのもだが"自分が賭け対象"な点について驚いていた。他のクラスメートも怒りを露にする中で、同じく話を聞いていた市河女子は意外と冷静に対処に乗り出す
「ノンちゃん落ち着いて!……私はもう気にしてないよ?あの後ちゃんと謝ってくれたから平気。…私がそっちのクラスに遊びに行かないのは……ノンちゃん以外の人の事を、よく知らないから。関わろうとしなかった私が悪いの、でも私の時とは違って鶴ヶ峰さんの場合は皆同じじょうけ………えっ?ど、ど、どうしたのっ?!!」
「ん?いきなり驚いた声を出してナニかあ……ち、ちょっとアンタ、何で、……なんで……………………………泣いてる…のさ?」
『………………えっ?』
‐ ポタポタ…ポタポタ……ポタ…ポタ ‐
アレは過ぎ去った過去である件や、今回は互いに"条件は同じ"である等を踏まえて野々村女子を説得と柚紀に同意を求めようとした市河女子だが、……少女の予想外な変化に戸惑いを覚えてしまう。その声を聞いて野々村女子も柚紀を見て、…驚きながらも指摘したのだ。…………瞳から絶え間なく涙がこぼれ落ちている事を
指摘されるまで本人は気づいておらず、拭って止めようとするが止まらず流れ続け、初日から何かと柚紀を気にかけてくれている女子が「だ、大丈夫?…どうして、自分が泣いているのか、分かる?」と優しく声を掛けると……佐鳥達にバレない様に俯き両手で顔を覆いながら、途切れ途切れに自分の気持ちを口に出し始める柚紀。誰かの目を見て話さないのは………知っているし、分かっているからだ
‐ コレは"誰もが体験する事"ではない。きっと分からない人が大半であり、分かる人がコレを聞いたらきっと"悲しみが甦ってしまう"事を。……自分のせいで誰かが悲しむ姿を見たくもないし、……"軽蔑される眼差し"も見たくない ‐
と