35.内心暴露の曲~少女の安寧を保つ為に~(100.
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場の雰囲気が悪くなってきたのを察した冬島は「ほれ、操作やら数値説明するから集中して聞けよ~」と話題と意識を切り替えるのだった。機械に関しては難しい操作は教えず簡単で最低限知る必要のあるのだけに対して、数値関連はキッチリ範囲やボーダーラインを叩き込む冬島。"今現在柚紀の容態が安定しているか否か"を判断できなければ話にならないのだ
菊地原と時枝はすんなり覚えたが、佐鳥は苦戦しており冬島とマンツーマンで教えられていた
「う、うがぁ~~!!!覚えるのが多いからぁ~!!?全部数字表記だから紛らわしいんだよ~!?(パタ)……そう言えば、おつるちゃんはさ、何で柚紀ちゃんには能力抑制アイテム作らなかったんだろ?一番苦労してるのは彼女じゃん、…………冬島さんはどう思いますか?」
「ん??理由は【その機能は俺特製の腕時計に組み込む予定】だから新しいアイテム何て必要ねぇんだよ。柚紀ちゃんはあんま着飾らない子だろ?下手に装飾品を増やすと"全部身に付けないと"ってあの子なら考えそうだろ?だから"一つのモノに複数の役目を与えて所持するモノは最低限"にするべきだ。ってか、……今回それとは別に"俺や言実ちゃん製のモノを無闇に持たせるべきじゃない"って思っちまったよ」
「えっ?今更な感じしますが、……今回の任務でナニか問題でもありましたか?その………冬島さんやおつるちゃんお手製のアイテムに??」
音を上げながら頑張っている佐鳥だが、ふと先程のやり取りを見聞きして気になった事を訊ねる。……今覚える事とは一見関係なく思えるが、【雨は兎も角、トリオン体の不備が生じたのは少なからず自分達が柚紀を可愛がっている】のも理由・原因と思っている冬島は、今回の任務裏に隠された"ある者の陰謀"を語るべきはか躊躇する
そんな中、今二人が居るのがちょっとした仮眠に使える部屋で、窓(?)やモニター越しに隔離されている柚紀が見れる機械室の方から「……珍しいね、時枝がそんな風に怒りを露にするなんてさ」「…………コレを知って怒らないボーダー隊員が居るならお目に掛かりたいよ。エンジニアがそんな"凡ミス"するとか、あったら駄目だろ?どう考えてもさ」と驚きを示す菊地原と声音は何時もと変わらない時枝たが、話の内容からして(……向こうも話しているなら、コッチも言って問題ないか)と、結論付け語り出すのだった
「……多分佐鳥は気づいてねぇだろうが、今日柚紀ちゃんが使用してたトリオン体は何時もの………俺も手伝って作った奴じゃねぇんだ。あれは"とある馬鹿エンジニア"が模して作成したトリオン体で、ベースは正隊員用のトリガーホルダーだ。のせいで大変だったんだぜ?身体機能は向上されているが、サイドエフェクトの制御や操作補助なしだ。……自転車をいきなり補助輪なしで乗りこなすのが如何に難しいか、お前だって経験あるだろ?」
「………………分からなくはないですが、……だから市河ちゃんがサポートを申し出たんですか?ってか、何でそんな"すり替え事件"が発生したんですか?後……馬鹿エンジニアって、お二人のアイテム性能が優秀なのは分かりますが、馬鹿呼ばわりするなんて…………何をその人はやらかしたんですか?」
「陽菜ちゃんのお弟子ちゃんが手伝ったのは確かにそれもあるが、お前達が合流した時点で"トリオン量がかなり少なくなっていた"のは知っているだろ?普通のトリオン量の奴なら既にトリオン体を保てない程の状態だった。理由は怪我によるトリオン漏出もあるが【必要以上にトリオンを使用しなくてはいけない事態に陥り、…使用した】からだ。制御や操作が大分上手くなっていた柚紀ちゃんが何でそんな状況になったかと言うとだな、……………………(ギュッ)アレは馬鹿のチェックミスで"痛覚がON"になったままのモノだったんだよ。いや、もしかしたら"風間隊との合同なら歌姫は怪我をしない"とか過信していた可能性だってある。……お前達嵐山隊との任務であの子が怪我をしなかったのは、ぶっちゃけ言実ちゃんが居たからだ。なのに例の実力テストでその試験管に勝った、…勝っちまったから"風間隊なら……"そう思ったのかもな、その馬鹿は」
「…………………………ナニ、ソレ。痛覚がONなのに、何で、(ガシッ!!)何で柚紀ちゃんは平然としてたんですかっ?!!切断した痛みとか痩せ我慢出来る範疇を絶対に越えてる筈です!!なのにっ、…答えてよ冬島さんっ!!?どうしてあの子がこんな大変な目に合わなくちゃいけないのさっ?!!………なんで、だよっ(ボーダーに関わると、彼女は必ず嫌な経験ばかりする。……それなら…)」
冬島から知らされた衝撃の事実に、佐鳥は思わず冬島に掴みかかってしまう。それを払い除けもせず、答えもせずただ黙っているが……何処か辛そうで悲しそうにしている冬島に佐鳥は気づいていない。冬島が悪い訳じゃないのは分かっているが"この胸の内にあるどす黒くドロドロした感情を吐き出さないと駄目"な気がしたのだ。それをしないと、自分が……
「五月蝿いよ佐鳥、……流石に鶴ヶ峰には聞こえなくても僕にはバッチリ聞こえるんだからね?でもま、…………怒りを表に出せるだけマシなのかもね。(チラリ、…チラッ)"一部の奴"はずっと"その感情を内に秘めて中々吐き出さない"。でも何でもかんでも言えば良いって訳じゃない。たまにで良いにしても、……"本音を言える環境や言った事を受け入れてくれる身近な人"、それらを自分含めて周囲が協力して作らないとな……(何時か壊れないか、僕は不安になるよ。だって)……強いのか弱いのか分からなすぎるよ全く」
部屋を仕切る出入り口に寄り掛かりながら、菊地原が話に割り込んできた。そして佐鳥や冬島、更には機械操作の為の席に座っている時枝に……未だ眠っている柚紀を見ながら更に語るのだ。【今回の騒動の発端を。そして、"主犯に下されるであろう処罰内容を"】
菊地原と時枝はすんなり覚えたが、佐鳥は苦戦しており冬島とマンツーマンで教えられていた
「う、うがぁ~~!!!覚えるのが多いからぁ~!!?全部数字表記だから紛らわしいんだよ~!?(パタ)……そう言えば、おつるちゃんはさ、何で柚紀ちゃんには能力抑制アイテム作らなかったんだろ?一番苦労してるのは彼女じゃん、…………冬島さんはどう思いますか?」
「ん??理由は【その機能は俺特製の腕時計に組み込む予定】だから新しいアイテム何て必要ねぇんだよ。柚紀ちゃんはあんま着飾らない子だろ?下手に装飾品を増やすと"全部身に付けないと"ってあの子なら考えそうだろ?だから"一つのモノに複数の役目を与えて所持するモノは最低限"にするべきだ。ってか、……今回それとは別に"俺や言実ちゃん製のモノを無闇に持たせるべきじゃない"って思っちまったよ」
「えっ?今更な感じしますが、……今回の任務でナニか問題でもありましたか?その………冬島さんやおつるちゃんお手製のアイテムに??」
音を上げながら頑張っている佐鳥だが、ふと先程のやり取りを見聞きして気になった事を訊ねる。……今覚える事とは一見関係なく思えるが、【雨は兎も角、トリオン体の不備が生じたのは少なからず自分達が柚紀を可愛がっている】のも理由・原因と思っている冬島は、今回の任務裏に隠された"ある者の陰謀"を語るべきはか躊躇する
そんな中、今二人が居るのがちょっとした仮眠に使える部屋で、窓(?)やモニター越しに隔離されている柚紀が見れる機械室の方から「……珍しいね、時枝がそんな風に怒りを露にするなんてさ」「…………コレを知って怒らないボーダー隊員が居るならお目に掛かりたいよ。エンジニアがそんな"凡ミス"するとか、あったら駄目だろ?どう考えてもさ」と驚きを示す菊地原と声音は何時もと変わらない時枝たが、話の内容からして(……向こうも話しているなら、コッチも言って問題ないか)と、結論付け語り出すのだった
「……多分佐鳥は気づいてねぇだろうが、今日柚紀ちゃんが使用してたトリオン体は何時もの………俺も手伝って作った奴じゃねぇんだ。あれは"とある馬鹿エンジニア"が模して作成したトリオン体で、ベースは正隊員用のトリガーホルダーだ。のせいで大変だったんだぜ?身体機能は向上されているが、サイドエフェクトの制御や操作補助なしだ。……自転車をいきなり補助輪なしで乗りこなすのが如何に難しいか、お前だって経験あるだろ?」
「………………分からなくはないですが、……だから市河ちゃんがサポートを申し出たんですか?ってか、何でそんな"すり替え事件"が発生したんですか?後……馬鹿エンジニアって、お二人のアイテム性能が優秀なのは分かりますが、馬鹿呼ばわりするなんて…………何をその人はやらかしたんですか?」
「陽菜ちゃんのお弟子ちゃんが手伝ったのは確かにそれもあるが、お前達が合流した時点で"トリオン量がかなり少なくなっていた"のは知っているだろ?普通のトリオン量の奴なら既にトリオン体を保てない程の状態だった。理由は怪我によるトリオン漏出もあるが【必要以上にトリオンを使用しなくてはいけない事態に陥り、…使用した】からだ。制御や操作が大分上手くなっていた柚紀ちゃんが何でそんな状況になったかと言うとだな、……………………(ギュッ)アレは馬鹿のチェックミスで"痛覚がON"になったままのモノだったんだよ。いや、もしかしたら"風間隊との合同なら歌姫は怪我をしない"とか過信していた可能性だってある。……お前達嵐山隊との任務であの子が怪我をしなかったのは、ぶっちゃけ言実ちゃんが居たからだ。なのに例の実力テストでその試験管に勝った、…勝っちまったから"風間隊なら……"そう思ったのかもな、その馬鹿は」
「…………………………ナニ、ソレ。痛覚がONなのに、何で、(ガシッ!!)何で柚紀ちゃんは平然としてたんですかっ?!!切断した痛みとか痩せ我慢出来る範疇を絶対に越えてる筈です!!なのにっ、…答えてよ冬島さんっ!!?どうしてあの子がこんな大変な目に合わなくちゃいけないのさっ?!!………なんで、だよっ(ボーダーに関わると、彼女は必ず嫌な経験ばかりする。……それなら…)」
冬島から知らされた衝撃の事実に、佐鳥は思わず冬島に掴みかかってしまう。それを払い除けもせず、答えもせずただ黙っているが……何処か辛そうで悲しそうにしている冬島に佐鳥は気づいていない。冬島が悪い訳じゃないのは分かっているが"この胸の内にあるどす黒くドロドロした感情を吐き出さないと駄目"な気がしたのだ。それをしないと、自分が……
「五月蝿いよ佐鳥、……流石に鶴ヶ峰には聞こえなくても僕にはバッチリ聞こえるんだからね?でもま、…………怒りを表に出せるだけマシなのかもね。(チラリ、…チラッ)"一部の奴"はずっと"その感情を内に秘めて中々吐き出さない"。でも何でもかんでも言えば良いって訳じゃない。たまにで良いにしても、……"本音を言える環境や言った事を受け入れてくれる身近な人"、それらを自分含めて周囲が協力して作らないとな……(何時か壊れないか、僕は不安になるよ。だって)……強いのか弱いのか分からなすぎるよ全く」
部屋を仕切る出入り口に寄り掛かりながら、菊地原が話に割り込んできた。そして佐鳥や冬島、更には機械操作の為の席に座っている時枝に……未だ眠っている柚紀を見ながら更に語るのだ。【今回の騒動の発端を。そして、"主犯に下されるであろう処罰内容を"】