34.共有の曲~雨降って地固まる?~(99.
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そんな中学生組の表情を見た諏訪達は目配りをして、ナニか別の話題はと考え始める。そして諏訪が"まだ菊地原の問いに答えていない"のに気づき、シロに代わって答える事に
「あー、そう言えば菊地原の"勝手にトリオンやって平気か"って質問だが……普通なら駄目らしいな。が、ある条件をつる姐は上のお偉いさんに提示した。んで、その内容が…………寺島、説明しろ」
「ハイハイ。……彼女が理由で亜種が頻繁に出てくるようになったのは事実であり、敵の数も前よりは増えた。一見悪いことにも思えるけど、敵が多ければその分【基地に蓄積されているトリオン量も増える訳】。これらを考慮して【彼女が参加した任務の内、倒した敵の何割かは今みたいな状況に陥った際に補給に使わせてもらう】……そう話をつけたらしいよ?彼女が最近学校を休み勝ちでしょ?理由は様々でもあまり良くはない。……一部は"ボーダーに関わっているのが原因で"、だからね。危険な場に身を置いているのは彼女が望んだのもだが、コチラ…大人の都合でもある。正式にボーダーに入隊していない彼女に対する【危険手当ての代わり】……それで上層部は納得したらしい」
「金銭的な問題は鶴ヶ峰には無いですからね。なら報酬は【お金ではどうしようも出来ない部分のサポート】の方が彼女には嬉しい、そう言実さんは判断された。実際、下手な一般人の子と鶴ヶ峰が友人関係になれるかは……頑張り次第ではあるにしても、難しそうだよね。"自分の事を親しい相手に話せない"事は多分、鶴ヶ峰には辛い筈だ。それが原因であの"夏の騒動"が起きたんだから」
諏訪と寺島の話を聞いて部屋の雰囲気が幾分良くなったが、堤の話を聞いて複雑な気持ちを抱く経験者の三人に対して、内容は知っているが関わらなかった女子二人の片割れであるフブキは「過ぎた事だろ?男がクヨクヨすんな!みっともねぇ!!」ど激励を飛ばしながら背中を容赦なく叩く。……その言葉や衝撃で何とか気分を浮上させるのに成功する(菊地原は痛くもない筈だが痛いと訴えてナニやらフブキと言い合いに勃発する始末となり、嵐山隊二人に仲裁される)
それを横目で見ながら操作を続けていたシロだったが、……柚紀のトリオン量変動に異変が起きたのに気づき表情が固くなる
「えっ?!……回復量が、少なくなってる?な、何でっ!!?いきなりのトリオン補給は負担になるから少しずつだけど、さっきまで順調だったのに…………ど、どうして??これじゃあ、ユズちゃんが目を覚まさないよ!!」
「……(スッ)!………(スッ)落ち着いて市河さん、トリオン量以外の数値に変動はある?……此処から見た感じだけど彼女に異変は起きてない気もするけど」
「えっ?えっと、えっと……(カタカタカタ)……呼吸と心拍が少し乱れているけど、………どうして?私、医学の知識なんて全然ないから分からないよ」
何が原因かは分からないが、回復が阻害されている状態に陥りアタフタし泣きそうになるシロを「……泣くなシロ、今は機械操作にだけ集中しろ」とフブキに叱咤される。動揺しているシロに触れるのは幾ら幼馴染みのフブキでも容易ではないのだ。………何が出来ないかと全員が考える中、菊地原が柚紀の口許が動いているのに気づく。……聞こえないのが今になってもどかしく感じるが、とあるきっかけで"口の動きで母音なら"何とか理解できる
彼はソコから推測をする。彼女が口にしているのは
「(……"おとうさん"、かな?…もしかして)……今見ているであろう夢のせい?多分良い夢じゃなくて悪いとか悲しい夢。……時々ない?起きた時に何故か気分が優れない、何て事が。でも、もしこの推測が当たった場合、…………対処法、ある?起こす以外にさ」
(男)「…………………………」
「……………無くは、ないよ?確信はない、可能性の話になっちゃうけどね。でもユズちゃんを起こさずにだと、多分コレが一番有効な気がする」
「!?(トン)…教えろシロ。ナニをすれば良いんだ?……これ以上の役立たずなままは、俺は嫌だぜ。それは俺に出来る事か?」
「………(チラリ)…言実さんが来るまで、やっぱり菊地原くん達はトリオン体のままの方が良いだろうし、異性……対人問題を考慮するとフウちゃんが適任だね。……そんな難しいことじゃないよ?ただ、ちょっとしたコツと言うか注意点があって…………えっと、少しだけ待って」
寝言と眠りながら目尻に涙が溜めている柚紀を見て、そう推測した菊地原。全員個人差はあれど、その言い分には反論しなかった。だが、原因らしいのが分かっても対処法が……そう思っていた矢先に、"過去の体験"を読み取って対処法を知っているシロの発言に佐鳥よりも一番先にフブキが反応して見せた。……シロとの距離が一番近かったのもあるが、"自分が柚紀を傷つける可能性"なんてフブキは微塵も考えていないのだ
万が一があってもきちんと償う。そんな強い気持ちを読み取ったシロが、対処法を言葉でなく携帯に打ち込んで伝えようとする。……音にしてしまったら菊地原にバレてしまうのを気にしたのだ。そして、画面を見せられて内容を頭に入れれば"隔離状態"の柚紀の側に換装を解いて行こうとする。寺島が一瞬躊躇するが、諏訪に肩を叩かれてドアロックを渋々解除。そして無事に中に入るフブキだが、〔ぐっ!?な、何だこの空間はっ!!さっきとはまるで別物だぞ?!?〕と強烈な違和感を抱き前に進めずにいた。そんな姿を見て外から見ている者達の殆どが心配する声の中、菊地原の「無理なら代わるよ?君だって一応女の子なんだから無茶しない方が良い」と皮肉にも聞こえる言葉を聞いてムキになり、ゆっくりとだが寝ている柚紀に近づきそして……"首に近いシャツの鈕を数個外して胸元からナニかを取り出す"。それは
‐ ………ジャラ、…キラッ ‐
「!!?あれはっ!柚紀ちゃんが大切にしている翠の石?!……服の下に見えないように身に付けていたんだ。まぁ、そっか。……おつるちゃん居ない時に、何かと必ず騒動に遭ったからやっぱり風間隊との任務でも、……不安だったのかな?」
「……かもね、大分ボーダーに馴染んできたと言っても"まだ"二ヶ月だ。人に寄っては"もう"かも知れないけど、彼女は"人との接っするのが"苦手なのを考えると、やっぱり短いよ」
「あー、そう言えば菊地原の"勝手にトリオンやって平気か"って質問だが……普通なら駄目らしいな。が、ある条件をつる姐は上のお偉いさんに提示した。んで、その内容が…………寺島、説明しろ」
「ハイハイ。……彼女が理由で亜種が頻繁に出てくるようになったのは事実であり、敵の数も前よりは増えた。一見悪いことにも思えるけど、敵が多ければその分【基地に蓄積されているトリオン量も増える訳】。これらを考慮して【彼女が参加した任務の内、倒した敵の何割かは今みたいな状況に陥った際に補給に使わせてもらう】……そう話をつけたらしいよ?彼女が最近学校を休み勝ちでしょ?理由は様々でもあまり良くはない。……一部は"ボーダーに関わっているのが原因で"、だからね。危険な場に身を置いているのは彼女が望んだのもだが、コチラ…大人の都合でもある。正式にボーダーに入隊していない彼女に対する【危険手当ての代わり】……それで上層部は納得したらしい」
「金銭的な問題は鶴ヶ峰には無いですからね。なら報酬は【お金ではどうしようも出来ない部分のサポート】の方が彼女には嬉しい、そう言実さんは判断された。実際、下手な一般人の子と鶴ヶ峰が友人関係になれるかは……頑張り次第ではあるにしても、難しそうだよね。"自分の事を親しい相手に話せない"事は多分、鶴ヶ峰には辛い筈だ。それが原因であの"夏の騒動"が起きたんだから」
諏訪と寺島の話を聞いて部屋の雰囲気が幾分良くなったが、堤の話を聞いて複雑な気持ちを抱く経験者の三人に対して、内容は知っているが関わらなかった女子二人の片割れであるフブキは「過ぎた事だろ?男がクヨクヨすんな!みっともねぇ!!」ど激励を飛ばしながら背中を容赦なく叩く。……その言葉や衝撃で何とか気分を浮上させるのに成功する(菊地原は痛くもない筈だが痛いと訴えてナニやらフブキと言い合いに勃発する始末となり、嵐山隊二人に仲裁される)
それを横目で見ながら操作を続けていたシロだったが、……柚紀のトリオン量変動に異変が起きたのに気づき表情が固くなる
「えっ?!……回復量が、少なくなってる?な、何でっ!!?いきなりのトリオン補給は負担になるから少しずつだけど、さっきまで順調だったのに…………ど、どうして??これじゃあ、ユズちゃんが目を覚まさないよ!!」
「……(スッ)!………(スッ)落ち着いて市河さん、トリオン量以外の数値に変動はある?……此処から見た感じだけど彼女に異変は起きてない気もするけど」
「えっ?えっと、えっと……(カタカタカタ)……呼吸と心拍が少し乱れているけど、………どうして?私、医学の知識なんて全然ないから分からないよ」
何が原因かは分からないが、回復が阻害されている状態に陥りアタフタし泣きそうになるシロを「……泣くなシロ、今は機械操作にだけ集中しろ」とフブキに叱咤される。動揺しているシロに触れるのは幾ら幼馴染みのフブキでも容易ではないのだ。………何が出来ないかと全員が考える中、菊地原が柚紀の口許が動いているのに気づく。……聞こえないのが今になってもどかしく感じるが、とあるきっかけで"口の動きで母音なら"何とか理解できる
彼はソコから推測をする。彼女が口にしているのは
「(……"おとうさん"、かな?…もしかして)……今見ているであろう夢のせい?多分良い夢じゃなくて悪いとか悲しい夢。……時々ない?起きた時に何故か気分が優れない、何て事が。でも、もしこの推測が当たった場合、…………対処法、ある?起こす以外にさ」
(男)「…………………………」
「……………無くは、ないよ?確信はない、可能性の話になっちゃうけどね。でもユズちゃんを起こさずにだと、多分コレが一番有効な気がする」
「!?(トン)…教えろシロ。ナニをすれば良いんだ?……これ以上の役立たずなままは、俺は嫌だぜ。それは俺に出来る事か?」
「………(チラリ)…言実さんが来るまで、やっぱり菊地原くん達はトリオン体のままの方が良いだろうし、異性……対人問題を考慮するとフウちゃんが適任だね。……そんな難しいことじゃないよ?ただ、ちょっとしたコツと言うか注意点があって…………えっと、少しだけ待って」
寝言と眠りながら目尻に涙が溜めている柚紀を見て、そう推測した菊地原。全員個人差はあれど、その言い分には反論しなかった。だが、原因らしいのが分かっても対処法が……そう思っていた矢先に、"過去の体験"を読み取って対処法を知っているシロの発言に佐鳥よりも一番先にフブキが反応して見せた。……シロとの距離が一番近かったのもあるが、"自分が柚紀を傷つける可能性"なんてフブキは微塵も考えていないのだ
万が一があってもきちんと償う。そんな強い気持ちを読み取ったシロが、対処法を言葉でなく携帯に打ち込んで伝えようとする。……音にしてしまったら菊地原にバレてしまうのを気にしたのだ。そして、画面を見せられて内容を頭に入れれば"隔離状態"の柚紀の側に換装を解いて行こうとする。寺島が一瞬躊躇するが、諏訪に肩を叩かれてドアロックを渋々解除。そして無事に中に入るフブキだが、〔ぐっ!?な、何だこの空間はっ!!さっきとはまるで別物だぞ?!?〕と強烈な違和感を抱き前に進めずにいた。そんな姿を見て外から見ている者達の殆どが心配する声の中、菊地原の「無理なら代わるよ?君だって一応女の子なんだから無茶しない方が良い」と皮肉にも聞こえる言葉を聞いてムキになり、ゆっくりとだが寝ている柚紀に近づきそして……"首に近いシャツの鈕を数個外して胸元からナニかを取り出す"。それは
‐ ………ジャラ、…キラッ ‐
「!!?あれはっ!柚紀ちゃんが大切にしている翠の石?!……服の下に見えないように身に付けていたんだ。まぁ、そっか。……おつるちゃん居ない時に、何かと必ず騒動に遭ったからやっぱり風間隊との任務でも、……不安だったのかな?」
「……かもね、大分ボーダーに馴染んできたと言っても"まだ"二ヶ月だ。人に寄っては"もう"かも知れないけど、彼女は"人との接っするのが"苦手なのを考えると、やっぱり短いよ」