33.臨界の曲~更なる高みの為に~(98.
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‐ スタッ!、ダン!!……スタッ! ‐
「了解です言実さん!?この実力派エリートにお任せを!ってか?……迅及び木崎、烏丸現着、これより対処に移ります。ってな訳だから風間さん達はもう少し離れて下さい、……それ以上損傷したら柚紀ちゃんが責任を感じちゃいますよ?」
「っ!?だが迅、幾らトリオン量が人の倍程もある鶴ヶ峰でも、この量の放出は危険だ!?一刻も早く止めないと最悪、……"命に関わるぞ"!!?」
「「「「!!?」」」」
「……分かってます、俺が彼女のトリオン暴発を止めます。…風間さん達は敵の排除を、もう目視出来る距離にまで接近してますからね。レイジさんと京介も銃で敵を減らしてくれ。……"助っ人が来るまでは防衛重視"、…無理はしないようにして」
……今回は敵が"一転集中"の状態なので戦力をそこに注げば良いのだ。つまり、【迅も気兼ねなく柚紀を助けに行ける】訳である。そして"亜種対処の経験"と"柚紀の存在を知っている"木崎と烏丸を引き連れて駆けつけると、冷静に対処を開始するのだった。…一部納得いかなそうにしているが、言実の言葉もだがあのトリオンの奔流を止める手段が浮かばないので、素直に迅の指示に従うのだった
……さて、自分以外が敵を相手し始めたのを確認した迅は、"風刃"を抜きながら損傷を負わないギリギリまで近づくと、"ある人"に通信を繋げる。相手は
「……ねぇ、市河ちゃん。一瞬だけで良いからさ【柚紀ちゃんに同調してシールドを張る】のって、出来たりする?」
〔えっ?……ほんの一瞬なら、多分出来ますが迅さん、…ナニをするつもりですか?〕
「…………風刃による遠隔斬撃であのトリオン粒子を相殺させる。さいわいな事に光輝くトリオンのお陰で柚紀ちゃんの姿が"ちゃんと視認出来ていない"。だから"風刃の性質上"彼女を傷つける心配はない筈だ。…でも万が一があったら大変でしょ?」
〔…………でも、操作出来るとしたら"無意識"な領域、…つまりは"オート機能のシールド"になります。それも一瞬ですから耐久はあまり良くないですよ?…大丈夫、ですか?〕
「大丈夫大丈夫!!ちゃんと加減するし、…使い慣れた今なら単純計算しても柚紀ちゃんの通常シールドは他の人の"集中シールド並の"強度だろうからね。(スッ)……時間も惜しいから始めるよ?カウント十数えてゼロになった瞬間に攻撃するからヨロシク!!」
シロに能力使用前提の協力を要請したのだった。…色々リスクが大きいので"他に方法はないのか?"とも考えたが未来が視える迅が提案すると言う事から【これが最善の策】とシロは理解する。そしてカウントを迅が数えている間に【最短で同調出来るようにと、前段階で可能な手順を踏み、イメージトレーニングを実行している】であろうシロに、…些か罪悪感を抱く迅。何故なら
「(今の状況じゃ"本気で彼女を攻撃する"つもりで斬撃を放たなきゃ、……多分"意識が戻らない"。痛みはあるが、柚紀ちゃんは"トリオン体の時は死なない"のを知っている。だが、恐怖を抱いたり危険を察知するのは生身もトリオン体でも変わらない。……視える無数の未来の中でもこの方法が一番…"成功率"が高い。そして、成功の鍵を握るのが…………友達である、君だ。…市河ちゃん)五・四・三・二・一……行くよ!?」
〔共鳴 スタート!対象者との接続を確認!?…くっ!……し、シールド、展開っ!?
‐ (キイィーン!)ガッ、ガッ……ガッ!! ‐
なっ!!?さ、"三発"は幾らなんでも固定の耐久がっ!!ぐっ!お願、い、…気がついてっ!……正気に戻ってよ!?"貴女はこれ以上の痛みを経験している!!"思い出してよっ!!…ユズちゃ、…柚紀っ!!!?〕
迅に言われた通り柚紀に同調してこのトリオン体の"オート機能である固定シールド"を何とか展開する。……"攻撃するとは言ったがどの辺りを狙うか"を迅は言っていなかったし、恐らく"半円の形をした固定シールドが張られる"のを視ているとシロは察していた。が、自分の遥かに予想を越えた迅の行動に、同調を解除するのも忘れた状態で……"切断された痛みを感じながら"必死に柚紀に呼び掛ける。疑似体験であり、そして"全てではないが"シロも体験したから分かるのだ、………【彼女は"生身"でこれ以上の痛みを経験している。精神的なのは勿論、…"肉体的"にも】だ
そして、渾名で呼び掛けようとしたが敢えて本当の名で、本来は友達には絶対にしない"呼び捨て"で呼び掛けるシロ。……コチラは"名は呪"を元にもしているが、"断片的"に見えたし感じたからだ
‐ 彼女を正気に戻すには、馴染みの無い渾名で呼ぶより本当の名前でなければいけない。……彼女に取って名は"自分がナニモノであるかを証明・実感・認識させる"重要で大切なモノだから ‐
と
その懸命な友の声に、……この優しい少女が答えない訳もなく
‐ ガキンッ!ガキーン!…パリーン! ‐
『…シールド、……フルガード!?』
‐ キイィーン!……ガキィーーン!! ‐
「了解です言実さん!?この実力派エリートにお任せを!ってか?……迅及び木崎、烏丸現着、これより対処に移ります。ってな訳だから風間さん達はもう少し離れて下さい、……それ以上損傷したら柚紀ちゃんが責任を感じちゃいますよ?」
「っ!?だが迅、幾らトリオン量が人の倍程もある鶴ヶ峰でも、この量の放出は危険だ!?一刻も早く止めないと最悪、……"命に関わるぞ"!!?」
「「「「!!?」」」」
「……分かってます、俺が彼女のトリオン暴発を止めます。…風間さん達は敵の排除を、もう目視出来る距離にまで接近してますからね。レイジさんと京介も銃で敵を減らしてくれ。……"助っ人が来るまでは防衛重視"、…無理はしないようにして」
……今回は敵が"一転集中"の状態なので戦力をそこに注げば良いのだ。つまり、【迅も気兼ねなく柚紀を助けに行ける】訳である。そして"亜種対処の経験"と"柚紀の存在を知っている"木崎と烏丸を引き連れて駆けつけると、冷静に対処を開始するのだった。…一部納得いかなそうにしているが、言実の言葉もだがあのトリオンの奔流を止める手段が浮かばないので、素直に迅の指示に従うのだった
……さて、自分以外が敵を相手し始めたのを確認した迅は、"風刃"を抜きながら損傷を負わないギリギリまで近づくと、"ある人"に通信を繋げる。相手は
「……ねぇ、市河ちゃん。一瞬だけで良いからさ【柚紀ちゃんに同調してシールドを張る】のって、出来たりする?」
〔えっ?……ほんの一瞬なら、多分出来ますが迅さん、…ナニをするつもりですか?〕
「…………風刃による遠隔斬撃であのトリオン粒子を相殺させる。さいわいな事に光輝くトリオンのお陰で柚紀ちゃんの姿が"ちゃんと視認出来ていない"。だから"風刃の性質上"彼女を傷つける心配はない筈だ。…でも万が一があったら大変でしょ?」
〔…………でも、操作出来るとしたら"無意識"な領域、…つまりは"オート機能のシールド"になります。それも一瞬ですから耐久はあまり良くないですよ?…大丈夫、ですか?〕
「大丈夫大丈夫!!ちゃんと加減するし、…使い慣れた今なら単純計算しても柚紀ちゃんの通常シールドは他の人の"集中シールド並の"強度だろうからね。(スッ)……時間も惜しいから始めるよ?カウント十数えてゼロになった瞬間に攻撃するからヨロシク!!」
シロに能力使用前提の協力を要請したのだった。…色々リスクが大きいので"他に方法はないのか?"とも考えたが未来が視える迅が提案すると言う事から【これが最善の策】とシロは理解する。そしてカウントを迅が数えている間に【最短で同調出来るようにと、前段階で可能な手順を踏み、イメージトレーニングを実行している】であろうシロに、…些か罪悪感を抱く迅。何故なら
「(今の状況じゃ"本気で彼女を攻撃する"つもりで斬撃を放たなきゃ、……多分"意識が戻らない"。痛みはあるが、柚紀ちゃんは"トリオン体の時は死なない"のを知っている。だが、恐怖を抱いたり危険を察知するのは生身もトリオン体でも変わらない。……視える無数の未来の中でもこの方法が一番…"成功率"が高い。そして、成功の鍵を握るのが…………友達である、君だ。…市河ちゃん)五・四・三・二・一……行くよ!?」
〔
‐ (キイィーン!)ガッ、ガッ……ガッ!! ‐
なっ!!?さ、"三発"は幾らなんでも固定の耐久がっ!!ぐっ!お願、い、…気がついてっ!……正気に戻ってよ!?"貴女はこれ以上の痛みを経験している!!"思い出してよっ!!…ユズちゃ、…柚紀っ!!!?〕
迅に言われた通り柚紀に同調してこのトリオン体の"オート機能である固定シールド"を何とか展開する。……"攻撃するとは言ったがどの辺りを狙うか"を迅は言っていなかったし、恐らく"半円の形をした固定シールドが張られる"のを視ているとシロは察していた。が、自分の遥かに予想を越えた迅の行動に、同調を解除するのも忘れた状態で……"切断された痛みを感じながら"必死に柚紀に呼び掛ける。疑似体験であり、そして"全てではないが"シロも体験したから分かるのだ、………【彼女は"生身"でこれ以上の痛みを経験している。精神的なのは勿論、…"肉体的"にも】だ
そして、渾名で呼び掛けようとしたが敢えて本当の名で、本来は友達には絶対にしない"呼び捨て"で呼び掛けるシロ。……コチラは"名は呪"を元にもしているが、"断片的"に見えたし感じたからだ
‐ 彼女を正気に戻すには、馴染みの無い渾名で呼ぶより本当の名前でなければいけない。……彼女に取って名は"自分がナニモノであるかを証明・実感・認識させる"重要で大切なモノだから ‐
と
その懸命な友の声に、……この優しい少女が答えない訳もなく
‐ ガキンッ!ガキーン!…パリーン! ‐
『…シールド、……フルガード!?』
‐ キイィーン!……ガキィーーン!! ‐