31.蒼天の曲~仲良く雨宿り~(96.
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程なくして風間が複数のタオルや他にも色々と持って戻ってきたのだった。部下二人にもだが柚紀にも新しいタオルを渡して「次は体を拭うのをオススメする。…風邪引かれたら困るからな」と在り来たりな理由を述べ、少し前に"汗の不始末"が原因で熱を出した柚紀は、そんな風間の言い分をすんなり受け入れた。………流石に脱ぐ訳にはいかないので服を着たまま行い、…自分の姿をやっと認識して顔を赤くさせ、部下二人は然り気無く指摘してくれた隊長に感謝したのであった
そしてあらかた拭い終えた柚紀が三人が居る縁側に戻ると……風間が何やら作業をしており、二人はそれを眺めていた。そんな三人を交互に見ていた柚紀は"ある事"に気が付く。それは……
‐ ……………サワッ ‐
「!!?えっ、えっと……ど、どうかしたか鶴ヶ峰?…いきなり、俺の顔を、さ、触って」
『!(…パッ)あっ!?ご、ごめんねっ歌川くんっ!!?えっとね、……頬に切り傷があったから、つい。……トリオン漏れしてないから軽くみたいだけど、…ちょっと、気になって。駄目だよ、歌川くんは凛々しい顔立ちだから、ちょっとしたキズも目立つよ?』
「………なにそれ、つまり鶴ヶ峰は歌川が格好良いとか精悍とか言いたい訳?コイツ何かより風間さんの方が何十倍…何百倍格好良いからね?(ブーブー)」
『あっ?!そ、そう言う意味じゃないよっ!!ってかボーダーに居る人皆さん格好良いやら綺麗やら可愛い人ばかりだからっ!!……自分のやりたい事が出来てて、頑張っている人は私は好きだよ!!(アタフタ)私は…色々と中途半端で格好悪いし、変に目立っちゃってるからさ。ちょっと、羨ましいな~っと思って』
「「(コレって肯定と否定だと、どっちが正解なんだろうな。…無理に言わないのも、ある意味正解だろうけど)」」
自分から相手に触れた柚紀の言動にどう反応すれば良いか分からず困惑ぎみの歌川に、その言動が気に入らないのか菊地原は明らかに不機嫌そうにしていた。そんな二人を見て"二人が特別じゃなく、皆がそうだ"と言った風に弁解する。……それを聞いて反応に困る二人や柚紀を気にせずコツコツと風間は何かを作っており、満足行く出来上がりだったらしく三人に見せる。それは
「「……てるてる坊主??」」
『お~!油性マジックで顔も書かれてる~!!……コレって、…諏訪さん?』
「あぁ、暇潰し程度の事だからな。どうせ描くなら分かりやすい奴を描いた方が見た目的にも楽しいだろう?……また雨が降ったり雷が落ちたりして、鶴ヶ峰が暴走されたら面倒なのはお前達も十分に理解出来ただろ?……ま、昔ながらの"おまじない"感覚だが、物は試しにやるのも一挙だろ?」
『わぁ~、楽しそう!!わ、私もやりた~い!風間さん、私にも貸してくださ~い!!(ワクワク)』
ティッシュペーパーで作った簡易的なてるてる坊主に特徴的な目や口元から"誰をモチーフ"にしたかを判断した柚紀は、一部の言葉を綺麗にスルーして前向きに参加意欲を示し取り掛かる。風間も引き続き製作に取り掛かり、二人も"風間が作るなら"的な感じで渋々参加をする。……そして各自の出来栄えはと言うと
「ん~……コッチは分かるけど、コレは…誰だろう?鶴ヶ峰って特徴を捕らえるのは得意だけど、表現するのは…ムラがあるよね。こう、極端な出来栄え的な感じで」
「……歌川、フォローしてるつもりだろうけど僕からすれば"全部同じ"に見えるからね?…さっきの諏訪さんは目が特徴的だったし、煙草が描かれてましたから、分かりやすかったですが……笑顔だけじゃ分かりづらいよコレ」
『だ、だってぇ~"嵐山隊"の皆、笑顔が太陽みたいに輝いてるんだもん!!天気祈願なら、どんよりした表情よりコッチの方が効果的な気がするし……か、風間さ~ん、どうすれば上手く描けますか?』
「……鶴ヶ峰の言い分は分からなくもないが、見て誰かと分かって貰いたいなら"笑顔"にこだわる必要はない。……こんな感じにな」
……意外と楽しそうに創作しているのであった。因みに風間は"諏訪隊"を作っており、菊地原は"風間隊"、歌川は太刀川を始めとした"弧月使い"で柚紀は"嵐山隊"を頑張って作っていたのであった。全員が"味のある"てるてる坊主を作っており、上手く表現が出来ている風間のを参考に柚紀は再度嵐山隊を作り始めたのであった。(因みに堤は細目でちょっとだけ前髪を追加で記入し、笹森はそばかす、小佐野は飴を咥えているのをてるてる坊主で再現していた)
『…………よ、よし出来たー!!ど、どうですか?コレなら…分かりますよね?』
「ん?……三体笑っているが、頭部を黒く塗っているのが嵐山で、笑っては居るが何処か"はっちゃけている"感じなのが佐鳥で、微笑んでいるのが綾辻、…半眼が時枝で、怒っている風に見えるが照れ隠しをしているのが新人の………木虎の訳だな。さっきよりは特徴を捕らえていて分かりやすい。(ナデナデ)……どうせだから、適当に飾っておくか?」
『わぁーい!褒められたー!!あ、菊地原くん達はどんな感じ?増えた??』
小降りとは言えど未だに雨が降る中、柚紀は大丈夫かと気にする風間だったが……こうも無邪気な姿を見て杞憂かと思うのであった。…あの"雨を連想させる音"は彼女一人にしか聴こえていなかったから負担となったが、今は全員共通している。………"自分一人ではない"・"誰かと分かり合える"、…これが【トラウマ克服のキーワード】なのかも知れないと感じる風間であった
そしてあらかた拭い終えた柚紀が三人が居る縁側に戻ると……風間が何やら作業をしており、二人はそれを眺めていた。そんな三人を交互に見ていた柚紀は"ある事"に気が付く。それは……
‐ ……………サワッ ‐
「!!?えっ、えっと……ど、どうかしたか鶴ヶ峰?…いきなり、俺の顔を、さ、触って」
『!(…パッ)あっ!?ご、ごめんねっ歌川くんっ!!?えっとね、……頬に切り傷があったから、つい。……トリオン漏れしてないから軽くみたいだけど、…ちょっと、気になって。駄目だよ、歌川くんは凛々しい顔立ちだから、ちょっとしたキズも目立つよ?』
「………なにそれ、つまり鶴ヶ峰は歌川が格好良いとか精悍とか言いたい訳?コイツ何かより風間さんの方が何十倍…何百倍格好良いからね?(ブーブー)」
『あっ?!そ、そう言う意味じゃないよっ!!ってかボーダーに居る人皆さん格好良いやら綺麗やら可愛い人ばかりだからっ!!……自分のやりたい事が出来てて、頑張っている人は私は好きだよ!!(アタフタ)私は…色々と中途半端で格好悪いし、変に目立っちゃってるからさ。ちょっと、羨ましいな~っと思って』
「「(コレって肯定と否定だと、どっちが正解なんだろうな。…無理に言わないのも、ある意味正解だろうけど)」」
自分から相手に触れた柚紀の言動にどう反応すれば良いか分からず困惑ぎみの歌川に、その言動が気に入らないのか菊地原は明らかに不機嫌そうにしていた。そんな二人を見て"二人が特別じゃなく、皆がそうだ"と言った風に弁解する。……それを聞いて反応に困る二人や柚紀を気にせずコツコツと風間は何かを作っており、満足行く出来上がりだったらしく三人に見せる。それは
「「……てるてる坊主??」」
『お~!油性マジックで顔も書かれてる~!!……コレって、…諏訪さん?』
「あぁ、暇潰し程度の事だからな。どうせ描くなら分かりやすい奴を描いた方が見た目的にも楽しいだろう?……また雨が降ったり雷が落ちたりして、鶴ヶ峰が暴走されたら面倒なのはお前達も十分に理解出来ただろ?……ま、昔ながらの"おまじない"感覚だが、物は試しにやるのも一挙だろ?」
『わぁ~、楽しそう!!わ、私もやりた~い!風間さん、私にも貸してくださ~い!!(ワクワク)』
ティッシュペーパーで作った簡易的なてるてる坊主に特徴的な目や口元から"誰をモチーフ"にしたかを判断した柚紀は、一部の言葉を綺麗にスルーして前向きに参加意欲を示し取り掛かる。風間も引き続き製作に取り掛かり、二人も"風間が作るなら"的な感じで渋々参加をする。……そして各自の出来栄えはと言うと
「ん~……コッチは分かるけど、コレは…誰だろう?鶴ヶ峰って特徴を捕らえるのは得意だけど、表現するのは…ムラがあるよね。こう、極端な出来栄え的な感じで」
「……歌川、フォローしてるつもりだろうけど僕からすれば"全部同じ"に見えるからね?…さっきの諏訪さんは目が特徴的だったし、煙草が描かれてましたから、分かりやすかったですが……笑顔だけじゃ分かりづらいよコレ」
『だ、だってぇ~"嵐山隊"の皆、笑顔が太陽みたいに輝いてるんだもん!!天気祈願なら、どんよりした表情よりコッチの方が効果的な気がするし……か、風間さ~ん、どうすれば上手く描けますか?』
「……鶴ヶ峰の言い分は分からなくもないが、見て誰かと分かって貰いたいなら"笑顔"にこだわる必要はない。……こんな感じにな」
……意外と楽しそうに創作しているのであった。因みに風間は"諏訪隊"を作っており、菊地原は"風間隊"、歌川は太刀川を始めとした"弧月使い"で柚紀は"嵐山隊"を頑張って作っていたのであった。全員が"味のある"てるてる坊主を作っており、上手く表現が出来ている風間のを参考に柚紀は再度嵐山隊を作り始めたのであった。(因みに堤は細目でちょっとだけ前髪を追加で記入し、笹森はそばかす、小佐野は飴を咥えているのをてるてる坊主で再現していた)
『…………よ、よし出来たー!!ど、どうですか?コレなら…分かりますよね?』
「ん?……三体笑っているが、頭部を黒く塗っているのが嵐山で、笑っては居るが何処か"はっちゃけている"感じなのが佐鳥で、微笑んでいるのが綾辻、…半眼が時枝で、怒っている風に見えるが照れ隠しをしているのが新人の………木虎の訳だな。さっきよりは特徴を捕らえていて分かりやすい。(ナデナデ)……どうせだから、適当に飾っておくか?」
『わぁーい!褒められたー!!あ、菊地原くん達はどんな感じ?増えた??』
小降りとは言えど未だに雨が降る中、柚紀は大丈夫かと気にする風間だったが……こうも無邪気な姿を見て杞憂かと思うのであった。…あの"雨を連想させる音"は彼女一人にしか聴こえていなかったから負担となったが、今は全員共通している。………"自分一人ではない"・"誰かと分かり合える"、…これが【トラウマ克服のキーワード】なのかも知れないと感じる風間であった