31.蒼天の曲~仲良く雨宿り~(96.
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まさかの内容に風間は驚きもあったが、逆に納得もしていた。…黒髪は珍しくないが【赤眼】はあまり居ないのを知っているし、一部の人間には不気味がられた経験もある。だがまさか静樹氏も、とは思ってもみなかったのだ。だが、苦手な理由と柚紀が発した"痩せ我慢"の意味を知り、こちらは"確かに"と思えるのだ。何故なら……
「……体質は分かる。サイドエフェクトは大体天性的なモノばかりだからな、…髪色の変化を含めても他人にバレたら騒動となるだろう。恐らく薬か何かで抑えていた可能性もあり、………静樹さんが亡くなった後は言実さんが引き継いだ可能性もある。…確か遺産に当たる一部の研究資料をあの人は譲渡されている筈だ。(が、……具体的に"どうやって"だ?鶴ヶ峰が常備薬を持っているとは聞いたことがない。"月一"程度のなら、……ない訳じゃないが)……だが、"血"の概念が不明だ。………静樹さんは不明だが、言実さんは普通の病院で治療を受けたり…"輸血"もされた事があるぞ?」
『………わぁー、輸血とか…"ボーダーに入っても"かなりヤンチャだったんだな~言実さんって。学生の時は…うん、大怪我してお父さんを困らせていた記憶があるもん。……あっ!えっと、……"母親"が特殊な型らしくて私も同じ血液型で、…所謂"稀血"らしいです。輸血受けるにしても可能な血液保有者は"世界中でもギリギリ五桁"居るか居ないからしくて、……だから下手に怪我出来なくて、言実さんが過保護な理由の一つがコレなんです。因みに私と言実さんは血液型は違うので輸血は無理です』
眼を見ながら話せるだけ落ち着いた柚紀はタオルを肩に掛けた状態で父親と叔母について語る。それを風間が興味深げに聞いていた、…静樹氏とは接点が少ないが"コンプレックス打開"に世話になり、言実はやはり風間にも多くは語らないからだ。そんな感じで話をしていると雨が小降りになり、……此方に近づく"足音"が聞こえてそちらを見ると
‐ パシャ、パシャ……ピチャ、ピチャ… ‐
「あっ!?見つけましたよ二人とも!!…鶴ヶ峰は兎も角、風間さん!何でいきなり通信を切ったんですか?!宇佐美先輩がピックアップしてくれた家を一軒一軒回る羽目になりましたよ?!それに……雷のせいか、一時レーダー異常まで発生しましたし。(ハァ~)ま、何とか合流出来ましたから良かったですがね。な?菊地原(ポタポタ、ポタポタ)」
「全くですよもう。……あれだけザンザカ雨が降られたら僕の耳だって上手く機能しないんですよ?なのに【子守りをするから邪魔者はお前達だけでどうにかしろ】って通信を最後に切られる此方の身にもなってくださいよ。さいわいな事に、亜種は出なかったので倒すのには苦労しませんでしたけどね(ポタポタ、ポタポタ)」
「…ご苦労だったな二人とも。……見た感じそろそろ雨も上がりそうだし、暫く雨宿りついでに休憩していろ。(スッ)…俺はタオルを取ってくる。まだ使えそうなのが何枚かあったからな(テクテク、…ギシッ……テクテク)」
ずぶ濡れな状態の二人が縁側に姿を現して面倒事や心配をした上司に苦情やら小言を漏らす。それを簡単に受け流してマイペースに行動を開始する風間を見送った柚紀は二人に近づき、些か湿っては居るが肩に掛けていたタオルを差し出そうとする。が、
「……(プイッ…ポタポタ)それ、風間さんが君用に持ってきた奴でしょ?ってか"使用済み"なのを使うの僕は嫌だ。それに(…ストン、ポタポタ)…あの雨の中ずっっっっと、二人を探したり敵を薙ぎ払ったりしててかなり濡れてるし……服の素材上殆ど弾いてる感じだけど、それじゃあ焼け石に水状態で全然役に立たないから、いい、要らない((……歌川、分かってるとは思うけどあんまり鶴ヶ峰をジロジロ見ないでよ?…彼女絶対気づいてないから、"今の自分の姿を"さ))」
『あ、そう、……だね。うん。……心配かけて、ごめんなさい。(シュン)後、……お疲れ様です』
「(ニコッ、…ポタポタ)気にしないでくれ、俺達は防衛任務中。……敵を倒すのは当たり前だから(ストン、…ポタポタ……ナデ)…うん、有り難う鶴ヶ峰((お前に言われなくても分かってるよ!……彼女の服、"素材は一般のもの"みたいだな。撥水性能とか考えてなかったのか、体にピッタリくっついてるし、……中のワンピース、か?そっちは……"軽く肌…透けてるし"。流石にコレは……な))(こんな姿を視たのをバレたら、…怖い気がする、主に"女性全員が")」
髪から絶え間なく雫が滴り落ちる中、部屋が和室で畳を濡らすのは忍びない二人は縁側に腰を下ろしていた。そして…あまり柚紀を見ないようにしていたのだ。自分達よりは長く雨には当たっていないが相手も濡れている事には変わりなく、……"年頃の男子"には"眼に毒"な状態なのだ。何時もは気にしないが色々と"強調"されてしまい、…無意識に本能的に目線が行ってしまうのだった
「……体質は分かる。サイドエフェクトは大体天性的なモノばかりだからな、…髪色の変化を含めても他人にバレたら騒動となるだろう。恐らく薬か何かで抑えていた可能性もあり、………静樹さんが亡くなった後は言実さんが引き継いだ可能性もある。…確か遺産に当たる一部の研究資料をあの人は譲渡されている筈だ。(が、……具体的に"どうやって"だ?鶴ヶ峰が常備薬を持っているとは聞いたことがない。"月一"程度のなら、……ない訳じゃないが)……だが、"血"の概念が不明だ。………静樹さんは不明だが、言実さんは普通の病院で治療を受けたり…"輸血"もされた事があるぞ?」
『………わぁー、輸血とか…"ボーダーに入っても"かなりヤンチャだったんだな~言実さんって。学生の時は…うん、大怪我してお父さんを困らせていた記憶があるもん。……あっ!えっと、……"母親"が特殊な型らしくて私も同じ血液型で、…所謂"稀血"らしいです。輸血受けるにしても可能な血液保有者は"世界中でもギリギリ五桁"居るか居ないからしくて、……だから下手に怪我出来なくて、言実さんが過保護な理由の一つがコレなんです。因みに私と言実さんは血液型は違うので輸血は無理です』
眼を見ながら話せるだけ落ち着いた柚紀はタオルを肩に掛けた状態で父親と叔母について語る。それを風間が興味深げに聞いていた、…静樹氏とは接点が少ないが"コンプレックス打開"に世話になり、言実はやはり風間にも多くは語らないからだ。そんな感じで話をしていると雨が小降りになり、……此方に近づく"足音"が聞こえてそちらを見ると
‐ パシャ、パシャ……ピチャ、ピチャ… ‐
「あっ!?見つけましたよ二人とも!!…鶴ヶ峰は兎も角、風間さん!何でいきなり通信を切ったんですか?!宇佐美先輩がピックアップしてくれた家を一軒一軒回る羽目になりましたよ?!それに……雷のせいか、一時レーダー異常まで発生しましたし。(ハァ~)ま、何とか合流出来ましたから良かったですがね。な?菊地原(ポタポタ、ポタポタ)」
「全くですよもう。……あれだけザンザカ雨が降られたら僕の耳だって上手く機能しないんですよ?なのに【子守りをするから邪魔者はお前達だけでどうにかしろ】って通信を最後に切られる此方の身にもなってくださいよ。さいわいな事に、亜種は出なかったので倒すのには苦労しませんでしたけどね(ポタポタ、ポタポタ)」
「…ご苦労だったな二人とも。……見た感じそろそろ雨も上がりそうだし、暫く雨宿りついでに休憩していろ。(スッ)…俺はタオルを取ってくる。まだ使えそうなのが何枚かあったからな(テクテク、…ギシッ……テクテク)」
ずぶ濡れな状態の二人が縁側に姿を現して面倒事や心配をした上司に苦情やら小言を漏らす。それを簡単に受け流してマイペースに行動を開始する風間を見送った柚紀は二人に近づき、些か湿っては居るが肩に掛けていたタオルを差し出そうとする。が、
「……(プイッ…ポタポタ)それ、風間さんが君用に持ってきた奴でしょ?ってか"使用済み"なのを使うの僕は嫌だ。それに(…ストン、ポタポタ)…あの雨の中ずっっっっと、二人を探したり敵を薙ぎ払ったりしててかなり濡れてるし……服の素材上殆ど弾いてる感じだけど、それじゃあ焼け石に水状態で全然役に立たないから、いい、要らない((……歌川、分かってるとは思うけどあんまり鶴ヶ峰をジロジロ見ないでよ?…彼女絶対気づいてないから、"今の自分の姿を"さ))」
『あ、そう、……だね。うん。……心配かけて、ごめんなさい。(シュン)後、……お疲れ様です』
「(ニコッ、…ポタポタ)気にしないでくれ、俺達は防衛任務中。……敵を倒すのは当たり前だから(ストン、…ポタポタ……ナデ)…うん、有り難う鶴ヶ峰((お前に言われなくても分かってるよ!……彼女の服、"素材は一般のもの"みたいだな。撥水性能とか考えてなかったのか、体にピッタリくっついてるし、……中のワンピース、か?そっちは……"軽く肌…透けてるし"。流石にコレは……な))(こんな姿を視たのをバレたら、…怖い気がする、主に"女性全員が")」
髪から絶え間なく雫が滴り落ちる中、部屋が和室で畳を濡らすのは忍びない二人は縁側に腰を下ろしていた。そして…あまり柚紀を見ないようにしていたのだ。自分達よりは長く雨には当たっていないが相手も濡れている事には変わりなく、……"年頃の男子"には"眼に毒"な状態なのだ。何時もは気にしないが色々と"強調"されてしまい、…無意識に本能的に目線が行ってしまうのだった