30.雨天の曲~少女が嫌いな理由とは~(95.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そんな感じで風間達の心配を他所に、柚紀は射線を口の角度や体向きから推測して移動していた。…ただ"アレを防ぐ"事のみに集中しており【脚力強化と視力強化】を無意識に自らに施している状態であった。そして敵がいざ発射体制に入れば、更に足に能力を集中させ"射線と本部の間に"躍り出れば手を翳し、次は手にトリオンを集中させ
‐ ザーザーザー ‐
‐ ボーンッ!! ‐
『(スウゥッ)…シールドッ!!?(防御なら、…現場でのサポート面なら……負けないっ!?"負けられないっ!!")』
‐ ガギーンッ!!! ‐
「あの馬鹿!!?(攻撃を防いだのは良いが、空中では"力の分散"は無理だ!?あのままじゃ"鶴ヶ峰毎本部に激突する"!!)…歌川!菊地原!!雑魚は頼んだぞ!!?(ダン!)」
「「か、風間さんっ??!」」
自分より一回り程大きな円形のシールドを展開し、砲撃を真っ向から受け止める柚紀。だが空中で受け止めているせいで踏ん張りが出来ず後方に吹き飛ばされている状態だ。このままでは…と、"この後の展開が読めてしまった"風間が慌てて追い掛ける。……打開策がある訳ではない、だがただ見守るだけと言う事を風間には出来なかった
一方、砲撃を受けてもシールドに罅が入らないのを見て"強度に問題なし"と安堵する柚紀だが、"これから"を今更考える
『(と、咄嗟に動いちゃって砲撃を食い止めたのは良いけど……コレどうしようっ!?き、吸収とかは、…無理だよね。ってかそんな"勝手な事"したら言実さんに絶対怒られるよ~~!?)っ!?…せ、せめて"足場"さえ、あればっ!!?』
そんな願望と"砲撃をどう処理するか"を頭の中で明確なイメージ図を展開する。…そんな中翳していないもう片方の手に"トリオンの球体"らしいのが"無意識に"形成されたかに思えば
‐ ザーザーザー、ザーザーザー ‐
‐ …ヴォン ‐
『(カツン!…ガクッ!?)……へっ?!……ワワワワワッ!!?』
‐ ヒュウゥーー………ドカーン!! ‐
「アレは…"シールド"なのか?(だが、鶴ヶ峰が使えるのはシールド"単体のみ"の筈だ。どういう事だ?)『キ、キャアァアーー!?(ピュウーーー!) 』…!!……マズイっ!?(ダン!!)」
いきなり空中に足場が出現し、それに足を取られてしまった柚紀は体制を崩す。が、シールドは維持されており、体制が崩れた事によりまるで"凹凸レンズ"の様に砲撃は角度を変え、すぐ近くのビルの様な建物に直撃。…木端微塵となったのだった。一先ず本部に当たるのを回避してホッとしたのも束の間、砲撃が建物に当たって生じた爆風をまともに食らい柚紀の身体が大きく吹き飛ばされてしまう。…例の足場は片足を乗せれる程度の大きさであり既に消失していた。そして"吹き飛ばされてた先"にあるものに気づいた風間が移動速度を上げ……
‐ ……ガシッ!…クイッ……ストン! ‐
「……大丈夫か?……鶴ヶ峰『(パチ、…パチパチ)か、風間、さん??あ、えっと……はい。大丈夫、だと…思います、…はい』(…流石に理解が色々追い付いていないらしいな。……あの足場も"サイドエフェクトの賜物"の可能性がある以上、不用意な口にすべきじゃ、ないか)(スッ、……コツン)…言った筈だ、単独行動は控えろと。……心配する気持ちやあらゆる可能性を見出だすのは悪くはないが…"確実に"対処可能でない限り無闇な行動は控えろ。(…ハァ~)……心配や尻拭いをするコッチの身にもなれ」
『ご、ごめん、…なさい(シュン)』
‐ ザーザーザー、ザーザーザー ‐
…屋外に設置されているアンテナらしい突起物に"柚紀が串刺しになる"事態は何とか回避した風間は屋根上に降り立てば、抱えていた柚紀を降ろして軽いお説教タイムに突入する。……言い分はあるが今回は自分に非があるのは明らかなので落ち込みながら反省の色を示す柚紀。…それを見て頭を撫でながら「だがお陰であの砲撃が本部に当たるのを防げたのも事実だ、…よくやったな」と褒めるのも風間は忘れなかった。それを雨が降り注ぐ中、きちんと聞こえず不思議そうに首を傾げる柚紀を見てうっすら笑みを浮かべれば、離れた部下と合流しようと宇佐美に連絡を取ろうとした、その時
‐ ザーザーザー……ゴロゴロ、……ゴロゴロ ‐
「ん?…積乱雲が発生しているのか?(そう言えば最近残暑は大分和らいだが、寒暖差が激しいな。…気圧が不安定なのも天気が悪くなる要因か?)『か、かみな、り?…っ!!?(ギュッ!…ガクガク)』…?どうしたんだ鶴ヶ峰?」
『あっ?!えっと、その、わ、私は
‐ ゴロゴロ、…ピカッ……ドオォーン!! ‐
っ!!?…い、嫌あぁああ~~!!?雷~~!!!!(フサッ!?…ダン!!……スタッ、タタタタタ)』
「ま、待てっ!?鶴ヶ峰っ!!何処に行くんだ!?止まれっ!!!(ダン!!)」
かなり大きい雷雲が目に入り、稲光りが見えた風間は"落雷する"と予測するが、かなり雲が遠くにあるので直接的な被害はないと考える。が、……音を聞いた柚紀の様子が明らかに可笑しいのに気づき風間が訊ねその返答しようとした最中、雷が落ちてしまい錯乱状態に陥った柚紀は耳を塞いで屋根上から飛び降りて着地すると一目散に走り出してしまう。"単独行動"について咎めたばかりなのにこの行動は予想外だった風間も、流石に出遅れるが慌てて追い掛ける。……正隊員と訓練生のトリオン体の性能差を考えて、"能力込みでも"直ぐに追い付けると思っていたが……
‐ ザーザーザー ‐
‐ ボーンッ!! ‐
『(スウゥッ)…シールドッ!!?(防御なら、…現場でのサポート面なら……負けないっ!?"負けられないっ!!")』
‐ ガギーンッ!!! ‐
「あの馬鹿!!?(攻撃を防いだのは良いが、空中では"力の分散"は無理だ!?あのままじゃ"鶴ヶ峰毎本部に激突する"!!)…歌川!菊地原!!雑魚は頼んだぞ!!?(ダン!)」
「「か、風間さんっ??!」」
自分より一回り程大きな円形のシールドを展開し、砲撃を真っ向から受け止める柚紀。だが空中で受け止めているせいで踏ん張りが出来ず後方に吹き飛ばされている状態だ。このままでは…と、"この後の展開が読めてしまった"風間が慌てて追い掛ける。……打開策がある訳ではない、だがただ見守るだけと言う事を風間には出来なかった
一方、砲撃を受けてもシールドに罅が入らないのを見て"強度に問題なし"と安堵する柚紀だが、"これから"を今更考える
『(と、咄嗟に動いちゃって砲撃を食い止めたのは良いけど……コレどうしようっ!?き、吸収とかは、…無理だよね。ってかそんな"勝手な事"したら言実さんに絶対怒られるよ~~!?)っ!?…せ、せめて"足場"さえ、あればっ!!?』
そんな願望と"砲撃をどう処理するか"を頭の中で明確なイメージ図を展開する。…そんな中翳していないもう片方の手に"トリオンの球体"らしいのが"無意識に"形成されたかに思えば
‐ ザーザーザー、ザーザーザー ‐
‐ …ヴォン ‐
『(カツン!…ガクッ!?)……へっ?!……ワワワワワッ!!?』
‐ ヒュウゥーー………ドカーン!! ‐
「アレは…"シールド"なのか?(だが、鶴ヶ峰が使えるのはシールド"単体のみ"の筈だ。どういう事だ?)『キ、キャアァアーー!?(ピュウーーー!) 』…!!……マズイっ!?(ダン!!)」
いきなり空中に足場が出現し、それに足を取られてしまった柚紀は体制を崩す。が、シールドは維持されており、体制が崩れた事によりまるで"凹凸レンズ"の様に砲撃は角度を変え、すぐ近くのビルの様な建物に直撃。…木端微塵となったのだった。一先ず本部に当たるのを回避してホッとしたのも束の間、砲撃が建物に当たって生じた爆風をまともに食らい柚紀の身体が大きく吹き飛ばされてしまう。…例の足場は片足を乗せれる程度の大きさであり既に消失していた。そして"吹き飛ばされてた先"にあるものに気づいた風間が移動速度を上げ……
‐ ……ガシッ!…クイッ……ストン! ‐
「……大丈夫か?……鶴ヶ峰『(パチ、…パチパチ)か、風間、さん??あ、えっと……はい。大丈夫、だと…思います、…はい』(…流石に理解が色々追い付いていないらしいな。……あの足場も"サイドエフェクトの賜物"の可能性がある以上、不用意な口にすべきじゃ、ないか)(スッ、……コツン)…言った筈だ、単独行動は控えろと。……心配する気持ちやあらゆる可能性を見出だすのは悪くはないが…"確実に"対処可能でない限り無闇な行動は控えろ。(…ハァ~)……心配や尻拭いをするコッチの身にもなれ」
『ご、ごめん、…なさい(シュン)』
‐ ザーザーザー、ザーザーザー ‐
…屋外に設置されているアンテナらしい突起物に"柚紀が串刺しになる"事態は何とか回避した風間は屋根上に降り立てば、抱えていた柚紀を降ろして軽いお説教タイムに突入する。……言い分はあるが今回は自分に非があるのは明らかなので落ち込みながら反省の色を示す柚紀。…それを見て頭を撫でながら「だがお陰であの砲撃が本部に当たるのを防げたのも事実だ、…よくやったな」と褒めるのも風間は忘れなかった。それを雨が降り注ぐ中、きちんと聞こえず不思議そうに首を傾げる柚紀を見てうっすら笑みを浮かべれば、離れた部下と合流しようと宇佐美に連絡を取ろうとした、その時
‐ ザーザーザー……ゴロゴロ、……ゴロゴロ ‐
「ん?…積乱雲が発生しているのか?(そう言えば最近残暑は大分和らいだが、寒暖差が激しいな。…気圧が不安定なのも天気が悪くなる要因か?)『か、かみな、り?…っ!!?(ギュッ!…ガクガク)』…?どうしたんだ鶴ヶ峰?」
『あっ?!えっと、その、わ、私は
‐ ゴロゴロ、…ピカッ……ドオォーン!! ‐
っ!!?…い、嫌あぁああ~~!!?雷~~!!!!(フサッ!?…ダン!!……スタッ、タタタタタ)』
「ま、待てっ!?鶴ヶ峰っ!!何処に行くんだ!?止まれっ!!!(ダン!!)」
かなり大きい雷雲が目に入り、稲光りが見えた風間は"落雷する"と予測するが、かなり雲が遠くにあるので直接的な被害はないと考える。が、……音を聞いた柚紀の様子が明らかに可笑しいのに気づき風間が訊ねその返答しようとした最中、雷が落ちてしまい錯乱状態に陥った柚紀は耳を塞いで屋根上から飛び降りて着地すると一目散に走り出してしまう。"単独行動"について咎めたばかりなのにこの行動は予想外だった風間も、流石に出遅れるが慌てて追い掛ける。……正隊員と訓練生のトリオン体の性能差を考えて、"能力込みでも"直ぐに追い付けると思っていたが……