3.親交の曲~桜髪の少女編~(68.
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数学や理科は問題なく授業を受けていた柚紀だったが、"ジャージを忘れる"と言う凡ミスを犯してしまう。何故忘れたのかと言うと……"今までの癖"とだけ言っておこう。まだ他のクラスに借りれる人が居ない柚紀を見て市河女子が「保健室に予備があるから、だ、大丈夫だよ」とフォローしたのであった
今後お世話になりそうな保険医の先生に軽く挨拶を済ませ「どうせだから此処で着替えて行きなさい」とのご厚意に甘える二人。聞いた話によると、人数が人数なので更衣室が狭めで使い勝手が悪いと市河女子が言っていたのもあるが、……柚紀は背中の痕の事もあり本当に有り難く感じたのであった。それから隣クラス…佐鳥のクラスと一緒の体育で、女子の中でも一際背の高いあの野々村女子を見て……少し警戒する柚紀だが、「休み明けだし今日は試合はしないでパスやサーブだけにするぞー」と先生が言ったのを聞いて安堵するのであった。準備体操も終わり、最初は二人一組でのパス練習でクラスメート達から「一緒にやらない?」と誘われた柚紀だが
『えっと、誘ってくれたのは嬉しいけど……私あまり体育に出たことなくて、…特に球技系苦手だから……多分足引っ張ると思うの。でね、……(チラリ)市河さんとマイペースにパス練したいなって。さっきジャージを借りる時に"運動が苦手"って彼女、言ってたから多分……丁度良いかなって』
「……成る程ね、確かに市河さんあんまり体育得意じゃないし…今日は試合も無いから問題ないね。あ、でも暫くやったらグループでパス練あるから、その時はヨロシクね」
『が、頑張ります!!……じゃあ、市河さん…ヨロシクね』
「こ、こちらこそ、よろしくお願いします(ペコリ)」
と、在り来たりな理由でクラスメート達の誘いを断ったのであった。実際に柚紀も市河女子も体育は得意でないのは移動中に話していたし"ジャージを忘れる"="楽しみではない"的な思考が働いたのであった。そして二人一組でパス練習を始めようとした時
『??…………市河さん、最初からアンダーで受けようとしない方が良いよ?確かに返す事は出来るけど、力加減とかコントロール難しいから、パス続きにくい……と、思うよ?』
「えっ?あ、……わ、分かっては居るんだけど、私…オーバー苦手なんです。突き指するし上手く飛ばないと言うか、…返せなくて」
『(ん~、でも下手にオーバーばっかりだと腕が……そうだ!)ねぇ市河さん。なら一緒に基礎からやらない?こう、(スッ)オーバーの構えをして最初は手を固定してキャッチボール感覚でさ。でね、掴んで大丈夫。だけど返すときは"距離より高く弧を描く"のを意識して見て。…ま、実際にやってみようか!』
「え?あ、う、…うん?よ、よく分からない、けど……や、やってみるね」
バレー初心者がやりそうな事を提案する柚紀の言葉に半信半疑ながら頷く市河女子。そして実際にパス練を開始すると『そうそう上手いよ』や『焦らなくて良いから』と声を掛けながら先ずは"パスを打つ手の位置や体制"を身につけさせ『じゃあ次は返すときに膝や肘を使ってみよう』と次の段階に移ればこれは意外と簡単にクリアした。そして次は
『じゃあ次はキャッチせずに実際にパスしあってみようか!あ、やる事は変わらないから変に緊張しなくて良いよ?(スゥ~ハァ~)じゃあ私から行くよ~(……ポーン)あ"っ!?トス高く上げ過ぎ(コツン)あいたっ!!…ヴゥ~』
‐ ポーン…ポーン…コロコロコロ……スッ ‐
「(タタタタ)だ、大丈夫っ!?……(クスッ)鶴ヶ峰さんでも失敗するんだね。勉強出来るし、教えるのも上手だし……(チラッ…サワッ)私とは大違い、だよ」
『……髪や瞳の事なら私も他人に色々言われた事あるよ?でもさ、(サラッ)…コレ地毛だから仕方ないよ。……前にね、黒く染めようとした事あったよ?でも親にさ【こんな髪色にさせてしまってゴメンね】って言われたんだ申し訳なさそうな表情で、ね。私は黒っぽくて中途半端な色だけど、……(スッ)市河さんは綺麗な桜色の髪なんだから、自信持っても良いんじゃないかな?あ、瞳の赤色も私は抵抗ないよ?知り合いに厳しいけど優しい紅い瞳を持つ人を…私は知っているから。だからって訳じゃないけど……(ニッコリ)市河さんは勇気のある優しい人なんだろうなって朝から関わって私はそう、感じで思ったんだ』
「っ?!!わ、私、私は……優しくない、よ?只の弱虫で、トロくて、…初日だって自分から貴女に話し掛ける勇気、無かった。……人の目が、視線が怖く、て。……あっ!こ、こんな話してないでパス練習し、しよっか!!(タタタタ…)い、いきます!!」
『???(コテン)あ、う、うん。……やろっか!』
見た目では分からなかったが、柚紀も実は"上手く出来るかどうか"不安や緊張を抱いていたらしく最初から失敗をして頭でボールを受けてしまう。転がってきたボールを持つと柚紀を心配して駆け寄ってくる市河女子。そして自分が感じた事を自然と口にするが自らの髪を触りながら話す表情は、寂しさを浮かべていた
"相手が他人と違う容姿に強いコンプレックス"を抱いていると感じた柚紀は、自分の事を比較に出したり昔の経験を語りながら素直に自分がどう思っているか市河女子に伝える。その言葉や柚紀の表情から"嘘じゃない"と感じる市河女子は、最後に放たれた笑顔付きの誉め言葉に…思わず顔を赤くさせると、練習再開を自ら言えば離れていく。それを見て不思議そうにした柚紀だが、実際授業中には変わらないので追求はせず練習を再開するのであった
今後お世話になりそうな保険医の先生に軽く挨拶を済ませ「どうせだから此処で着替えて行きなさい」とのご厚意に甘える二人。聞いた話によると、人数が人数なので更衣室が狭めで使い勝手が悪いと市河女子が言っていたのもあるが、……柚紀は背中の痕の事もあり本当に有り難く感じたのであった。それから隣クラス…佐鳥のクラスと一緒の体育で、女子の中でも一際背の高いあの野々村女子を見て……少し警戒する柚紀だが、「休み明けだし今日は試合はしないでパスやサーブだけにするぞー」と先生が言ったのを聞いて安堵するのであった。準備体操も終わり、最初は二人一組でのパス練習でクラスメート達から「一緒にやらない?」と誘われた柚紀だが
『えっと、誘ってくれたのは嬉しいけど……私あまり体育に出たことなくて、…特に球技系苦手だから……多分足引っ張ると思うの。でね、……(チラリ)市河さんとマイペースにパス練したいなって。さっきジャージを借りる時に"運動が苦手"って彼女、言ってたから多分……丁度良いかなって』
「……成る程ね、確かに市河さんあんまり体育得意じゃないし…今日は試合も無いから問題ないね。あ、でも暫くやったらグループでパス練あるから、その時はヨロシクね」
『が、頑張ります!!……じゃあ、市河さん…ヨロシクね』
「こ、こちらこそ、よろしくお願いします(ペコリ)」
と、在り来たりな理由でクラスメート達の誘いを断ったのであった。実際に柚紀も市河女子も体育は得意でないのは移動中に話していたし"ジャージを忘れる"="楽しみではない"的な思考が働いたのであった。そして二人一組でパス練習を始めようとした時
『??…………市河さん、最初からアンダーで受けようとしない方が良いよ?確かに返す事は出来るけど、力加減とかコントロール難しいから、パス続きにくい……と、思うよ?』
「えっ?あ、……わ、分かっては居るんだけど、私…オーバー苦手なんです。突き指するし上手く飛ばないと言うか、…返せなくて」
『(ん~、でも下手にオーバーばっかりだと腕が……そうだ!)ねぇ市河さん。なら一緒に基礎からやらない?こう、(スッ)オーバーの構えをして最初は手を固定してキャッチボール感覚でさ。でね、掴んで大丈夫。だけど返すときは"距離より高く弧を描く"のを意識して見て。…ま、実際にやってみようか!』
「え?あ、う、…うん?よ、よく分からない、けど……や、やってみるね」
バレー初心者がやりそうな事を提案する柚紀の言葉に半信半疑ながら頷く市河女子。そして実際にパス練を開始すると『そうそう上手いよ』や『焦らなくて良いから』と声を掛けながら先ずは"パスを打つ手の位置や体制"を身につけさせ『じゃあ次は返すときに膝や肘を使ってみよう』と次の段階に移ればこれは意外と簡単にクリアした。そして次は
『じゃあ次はキャッチせずに実際にパスしあってみようか!あ、やる事は変わらないから変に緊張しなくて良いよ?(スゥ~ハァ~)じゃあ私から行くよ~(……ポーン)あ"っ!?トス高く上げ過ぎ(コツン)あいたっ!!…ヴゥ~』
‐ ポーン…ポーン…コロコロコロ……スッ ‐
「(タタタタ)だ、大丈夫っ!?……(クスッ)鶴ヶ峰さんでも失敗するんだね。勉強出来るし、教えるのも上手だし……(チラッ…サワッ)私とは大違い、だよ」
『……髪や瞳の事なら私も他人に色々言われた事あるよ?でもさ、(サラッ)…コレ地毛だから仕方ないよ。……前にね、黒く染めようとした事あったよ?でも親にさ【こんな髪色にさせてしまってゴメンね】って言われたんだ申し訳なさそうな表情で、ね。私は黒っぽくて中途半端な色だけど、……(スッ)市河さんは綺麗な桜色の髪なんだから、自信持っても良いんじゃないかな?あ、瞳の赤色も私は抵抗ないよ?知り合いに厳しいけど優しい紅い瞳を持つ人を…私は知っているから。だからって訳じゃないけど……(ニッコリ)市河さんは勇気のある優しい人なんだろうなって朝から関わって私はそう、感じで思ったんだ』
「っ?!!わ、私、私は……優しくない、よ?只の弱虫で、トロくて、…初日だって自分から貴女に話し掛ける勇気、無かった。……人の目が、視線が怖く、て。……あっ!こ、こんな話してないでパス練習し、しよっか!!(タタタタ…)い、いきます!!」
『???(コテン)あ、う、うん。……やろっか!』
見た目では分からなかったが、柚紀も実は"上手く出来るかどうか"不安や緊張を抱いていたらしく最初から失敗をして頭でボールを受けてしまう。転がってきたボールを持つと柚紀を心配して駆け寄ってくる市河女子。そして自分が感じた事を自然と口にするが自らの髪を触りながら話す表情は、寂しさを浮かべていた
"相手が他人と違う容姿に強いコンプレックス"を抱いていると感じた柚紀は、自分の事を比較に出したり昔の経験を語りながら素直に自分がどう思っているか市河女子に伝える。その言葉や柚紀の表情から"嘘じゃない"と感じる市河女子は、最後に放たれた笑顔付きの誉め言葉に…思わず顔を赤くさせると、練習再開を自ら言えば離れていく。それを見て不思議そうにした柚紀だが、実際授業中には変わらないので追求はせず練習を再開するのであった