30.雨天の曲~少女が嫌いな理由とは~(95.
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さて、今回の担当エリアは嵐山隊や以前の諏訪・荒船隊との合同任務で就いた場所とは異なる地域となった。危険区域内ではあるが比較的放置区域の近くでもあり、住宅地地帯で建物がそこそこ密集しているのだった。……周囲を見て柚紀が一番に心配した事、それは
『うぅう~~!?ま、迷子にならないか心配、です。そ、それに……土竜が出たら戦いづらいよ~~(ソワソワ、ソワソワ)』
「(ハァ~…ポン、ナデナデ)落ち着け鶴ヶ峰、…お前が単独行動さえしなければ問題はない。それに土竜型が出現したら、菊地原が"戦いやすい場所"にお前を移動させる。(ナデナデ)お前は普段通りにしていろ、サポートは此方でする」
〔ま、風間くん達なら大丈夫でしょ!!?今回はスナイパーなしの編成だから"射線"を気にする必要ないし、三人の連携もバッチリ!!歌姫ちゃんは大船に乗った気持ちで気楽に構えてて大丈夫大丈夫!リラックス、リラックス~〕
「(クスッ)陽菜さんにそんな風に言われますと変に緊張しちゃいそうですが、……確か"歌姫の残り香"は約一週間継続なら、今日もそこまでゲートは発生しない筈だ。…だから言実さんも許可を下さった訳だし」
些か"方向音痴"疑惑がある柚紀がそれ含めて戦闘面の不安を漏らすと、風間が"打ち合わせしただろ?"と言いたげな表情しながら再度その時の対処法を口にする。そこに巽から安心させる為の通信も入り、苦笑いしながら歌川が反応を示す
一方、何も話さない菊地原はと言うと……
((……そっちは大丈夫なの?かなり危なかったって風間さんから聞いたよ?冬島さんの代わりに"モニタリングと歌姫のサポート"は有り難いけど、…二の舞いにはならないでよ?基本鶴ヶ峰に君の声は届かないけど、………次会った時に無茶した事、バレるよ?分かってるよね…市河))
〔…………うん、…菊地原くんもバレちゃってるみたいだね。理由までは分かってなくても【体調は万全じゃない事を】ユズちゃんにさ。……一晩休めばって"お互い思っていた"けど、意外と尾を引いちゃってる感じだかな?…私は能力的に"基本画像や文章化した情報が流れてくるけど……本人の感情次第では音声付で更には疑似体験"を今回はしちゃってさ、菊地原くんは"声が常に聞こえるに等しい状況"でしょ?……どっちの方が、気楽なんだろうね〕
((疑似体験って……そっちの方が辛いに決まってるでしょ?僕だって感情が穏やかであればまったく聞こえないし、"遠征任務"の為に"特別な訓練"を僕達は受け始めたけど、………"アレ"を初日に体験した時はかなり堪えたよ?実際の肉体が傷付いた訳じゃないにしても、……精神的に辛くなる。特に君だって…"似た被害経験がある"なら尚更だ。……大丈夫なの?その状態で仕事とかさ、ミスされたら現場が……歌姫が混乱するよ?))
〔だ、大丈夫だよ菊地原くんっ!!……基本私は口出ししないから、…するとしたら予想外な"アクシデント"があったりとか"ユズちゃんの気持ちを代弁する必要がある時"それ位だから!?それまでひっそり、息を潜めま~す。………ユズちゃんに感付かれそうだから通信は此処までで。…では、し、失礼します〕
と言った感じにシロと会話をしていたのだった。そして通信が切れたタイミングで柚紀が菊地原だけ"輪から外れている"のに気づき、『大丈夫?…身体、辛いの?』と心配そうな表情を浮かべて近寄ってきたので「トリオン体だから問題ない、……新人の癖に先輩を心配するなんて生意気だよね君(ウニー)」と、ほっぺを引っ張って照れ隠しをする。……久しぶりなのと予想外な行動に戸惑いアタフタしながら解放を訴える柚紀を無視して上機嫌にソレを続ける菊地原の仲裁に歌川が駆け寄って行き、風間はゆっくりと側に歩み寄って居ると
‐ ………ポツン、……ポツン、……ポツン ‐
「「『…あっ!』」」
「……やはり降ってきたか、…予報では通り雨らしい。まだゲートも発生しないし何処かで雨宿りするぞ。例えトリオン体でも身体が濡れる感覚はあまり良くはないだろう(……雨が嫌いと言う、コイツには特にな)」
『でも小降りですし、通り雨……短時間なら…私は平気ですよ?小さい頃は嬉しくて雨の中を傘も刺さずに走り回りましたから、………諏訪さんから私が雨を嫌っているって聞いたんですよね?わざわざお気遣い有り難う御座います、風間さん(ペコリ)』
元々曇り空だった天から雨粒がやはり落ちてきたのだった。今は顔色に変化がないが念のためと柚紀を気遣い移動を指示する風間だったが、意外な事にその柚紀本人に大丈夫と言われてどうするか躊躇していた風間達だが
‐ ……バチッ、…バチバチ ‐
‐ ゲート発生、ゲート発生 ‐
「「「!!」」」
『(クルッ)……………えっ??!』
何時かの…あのゲート騒動の最初を彷彿させるかの様に、いきなりゲートが発生したのだった。……それも"柚紀の背後に"だ。幼い頃の楽しかった記憶を懐かしむかの様に三人から離れて雨の中を戯れていたので、距離が微妙に開いてしまっていた。が、遠すぎる訳でもなく、ゲートから完全にトリオン兵が出てきて……"ターゲット"を補足して手を出そうとする前に
‐ ……ザシュッ!! ‐
‐ ……ザシュッ!! ‐
‐ ……ヒョイッ、…ダン!! ‐
さて、今回の担当エリアは嵐山隊や以前の諏訪・荒船隊との合同任務で就いた場所とは異なる地域となった。危険区域内ではあるが比較的放置区域の近くでもあり、住宅地地帯で建物がそこそこ密集しているのだった。……周囲を見て柚紀が一番に心配した事、それは
『うぅう~~!?ま、迷子にならないか心配、です。そ、それに……土竜が出たら戦いづらいよ~~(ソワソワ、ソワソワ)』
「(ハァ~…ポン、ナデナデ)落ち着け鶴ヶ峰、…お前が単独行動さえしなければ問題はない。それに土竜型が出現したら、菊地原が"戦いやすい場所"にお前を移動させる。(ナデナデ)お前は普段通りにしていろ、サポートは此方でする」
〔ま、風間くん達なら大丈夫でしょ!!?今回はスナイパーなしの編成だから"射線"を気にする必要ないし、三人の連携もバッチリ!!歌姫ちゃんは大船に乗った気持ちで気楽に構えてて大丈夫大丈夫!リラックス、リラックス~〕
「(クスッ)陽菜さんにそんな風に言われますと変に緊張しちゃいそうですが、……確か"歌姫の残り香"は約一週間継続なら、今日もそこまでゲートは発生しない筈だ。…だから言実さんも許可を下さった訳だし」
些か"方向音痴"疑惑がある柚紀がそれ含めて戦闘面の不安を漏らすと、風間が"打ち合わせしただろ?"と言いたげな表情しながら再度その時の対処法を口にする。そこに巽から安心させる為の通信も入り、苦笑いしながら歌川が反応を示す
一方、何も話さない菊地原はと言うと……
((……そっちは大丈夫なの?かなり危なかったって風間さんから聞いたよ?冬島さんの代わりに"モニタリングと歌姫のサポート"は有り難いけど、…二の舞いにはならないでよ?基本鶴ヶ峰に君の声は届かないけど、………次会った時に無茶した事、バレるよ?分かってるよね…市河))
〔…………うん、…菊地原くんもバレちゃってるみたいだね。理由までは分かってなくても【体調は万全じゃない事を】ユズちゃんにさ。……一晩休めばって"お互い思っていた"けど、意外と尾を引いちゃってる感じだかな?…私は能力的に"基本画像や文章化した情報が流れてくるけど……本人の感情次第では音声付で更には疑似体験"を今回はしちゃってさ、菊地原くんは"声が常に聞こえるに等しい状況"でしょ?……どっちの方が、気楽なんだろうね〕
((疑似体験って……そっちの方が辛いに決まってるでしょ?僕だって感情が穏やかであればまったく聞こえないし、"遠征任務"の為に"特別な訓練"を僕達は受け始めたけど、………"アレ"を初日に体験した時はかなり堪えたよ?実際の肉体が傷付いた訳じゃないにしても、……精神的に辛くなる。特に君だって…"似た被害経験がある"なら尚更だ。……大丈夫なの?その状態で仕事とかさ、ミスされたら現場が……歌姫が混乱するよ?))
〔だ、大丈夫だよ菊地原くんっ!!……基本私は口出ししないから、…するとしたら予想外な"アクシデント"があったりとか"ユズちゃんの気持ちを代弁する必要がある時"それ位だから!?それまでひっそり、息を潜めま~す。………ユズちゃんに感付かれそうだから通信は此処までで。…では、し、失礼します〕
と言った感じにシロと会話をしていたのだった。そして通信が切れたタイミングで柚紀が菊地原だけ"輪から外れている"のに気づき、『大丈夫?…身体、辛いの?』と心配そうな表情を浮かべて近寄ってきたので「トリオン体だから問題ない、……新人の癖に先輩を心配するなんて生意気だよね君(ウニー)」と、ほっぺを引っ張って照れ隠しをする。……久しぶりなのと予想外な行動に戸惑いアタフタしながら解放を訴える柚紀を無視して上機嫌にソレを続ける菊地原の仲裁に歌川が駆け寄って行き、風間はゆっくりと側に歩み寄って居ると
‐ ………ポツン、……ポツン、……ポツン ‐
「「『…あっ!』」」
「……やはり降ってきたか、…予報では通り雨らしい。まだゲートも発生しないし何処かで雨宿りするぞ。例えトリオン体でも身体が濡れる感覚はあまり良くはないだろう(……雨が嫌いと言う、コイツには特にな)」
『でも小降りですし、通り雨……短時間なら…私は平気ですよ?小さい頃は嬉しくて雨の中を傘も刺さずに走り回りましたから、………諏訪さんから私が雨を嫌っているって聞いたんですよね?わざわざお気遣い有り難う御座います、風間さん(ペコリ)』
元々曇り空だった天から雨粒がやはり落ちてきたのだった。今は顔色に変化がないが念のためと柚紀を気遣い移動を指示する風間だったが、意外な事にその柚紀本人に大丈夫と言われてどうするか躊躇していた風間達だが
‐ ……バチッ、…バチバチ ‐
‐ ゲート発生、ゲート発生 ‐
「「「!!」」」
『(クルッ)……………えっ??!』
何時かの…あのゲート騒動の最初を彷彿させるかの様に、いきなりゲートが発生したのだった。……それも"柚紀の背後に"だ。幼い頃の楽しかった記憶を懐かしむかの様に三人から離れて雨の中を戯れていたので、距離が微妙に開いてしまっていた。が、遠すぎる訳でもなく、ゲートから完全にトリオン兵が出てきて……"ターゲット"を補足して手を出そうとする前に
‐ ……ザシュッ!! ‐
‐ ……ザシュッ!! ‐
‐ ……ヒョイッ、…ダン!! ‐