29.秋天の曲(94.
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次の日、本来は月曜日の平日なのだが九月には所謂祭日…祝日が存在する。九月二十二日若しくは二十三日秋分の日と九月の第三週月曜日の敬老の日だ。今年は二つが丁度重なりちょっとした連休続きとなっており、火曜日も休みで水曜日から学校なのだ。…"その仕組み"を知らない柚紀は"学校は明日の火曜日から"と勘違いしていて気がつかなかったのだ。……"この人"に指摘されるまでは
『…………な、何で皆言ってくれないんだろう~。髪の変化然り、休日が繰り越しされる様になって意図的に連休が増えたりとか!?…そう思わない?……菊地原くん、歌川くん』
「……普通カレンダー見れば気づかないソレ?まさかだとは思うけど、…………ないの?カレンダー、あの家に」
『………うん、ないよ?言実さんは"休日問わず働いて休みも不定期"だし、私も授業があるから曜日は気にするけど"基本週五日制"だから、…無くても困らない的な感じかな?後はテレビ番組とかで曜日感覚は忘れないし』
「……何か、とある軍は曜日感覚を忘れない為に"金曜日はカレー"制度あるけど、それに似た感じなのかな?でも鶴ヶ峰は普通の学生だし…………うぅ~、俺には分からなくなってきたかも」
「…ま、良いんじゃない?本人達が不便に感じていないのならさ。それの"とばっちり"さえ食らわなきゃ僕はどうでもって感じだし、歌川は心配し過ぎ何だよ全く。…………流石に"今日が何の日か"忘れられてたら、…文句言ったけどね」
自宅のマンションからボーダー本部への道のりを佐鳥と時枝……ではなく、菊地原と歌川と共に歩きながら話をしている柚紀。…因みに立ち位置は菊地原が真ん中である。そして何故二人と一緒なのかと言うと………
『も、勿論忘れないよ!!【今日は風間さんの誕生日…プレゼント企画決行の日】だって言う事を!?…ってか、体調崩してプレゼント買えなくて困ってたら"なら俺の我が儘を聞いてくれ"って言われたけど…………コレ、プレゼントになるの?(コテン)【歌姫の"実践訓練"に参加したい】とか?そんなに特別な事じゃない気がするけど……』
「……ハァ~、やっぱり君何処か抜けてるよね。…付き合いが浅い荒船隊ですら参加出来たのに嵐山隊の次に付き合いや関わりのある僕達が未だに"歌姫未経験"なんだよ?…見た目だけじゃなくて内面も意外と子供っぽい一面があの人あるから、内心じゃ拗ねているんじゃないかな?麻雀する際の話題は専ら君らしいからね。で、話すのは大体諏訪さんと冬島さんな訳、…らしいよ?」
「……俺達は鶴ヶ峰の歌"は"聞いたことあるけど、"歌姫を使う為に歌ったモノ"ではないだろ?やっぱり感じ方とかに違いがあるのかなって、……コイツが気にしているんだよ。(クスッ)音には人一倍煩いのは君も知ってるだろ?勿論、俺も体験してみたいし宇佐美先輩も"サイドエフェクトによるトリオン体に与える影響力"には興味があるらしいからね」
『……別に嫌じゃないですよ?寧ろ風間隊三人の実力なら、…亜種が来ても大丈夫そうだし、だから【今日は非番】の言実さんが珍しく許可したんだと思います。ってか、昨日の模擬戦…"この権利"賭けてましたよね?シロちゃん、読唇術マスターしてて内容を読み解いてましたよ?(ハァ~)……まぁ、"元から"決まってましたが【明白な理由】があった方が色々楽、なのも理解できますが、…大人達は面倒ですね。"ただ祝いたい"これじゃあ納得してくれないのですから』
つまりはコレが理由であった。嵐山隊にですら上層部は柚紀のサイドエフェクトを用いた実験参加を渋ったのだ、城戸一派に所属する風間隊の場合はもっと面倒なのだ。例え隊員全員が望んでも数少ない精鋭部隊にナニか悪影響があったら……そう危惧しているのだった。特に菊地原の存在が更に許可を取る障害となっていたのだ。そんな時に行われたのがあの実力テストであった。余談だがテスト中言実に勝てたのは風間隊・太刀川隊、そして玉狛第一のA級三チームのみで、一部のA・B級チームは不参加ではあったが、……やはり叔母さまは未だにお強いのが証明されたのであった
「にしてもさ、上層部も心配性だよね。確かに鶴ヶ峰の能力は未知数なのは認めるよ?ナニが出来るか分からないし、どの位効果が持続するかとか許容範囲が一定じゃないとかさ。更に僕の耳があるから影響力が他の隊より増大するかもとか、色々考えるのはアリだけどさ。……でも"普通に彼女が歌うだけ"でトリオン放出してるし髪色だって変化してるし、つまりはあれだって実際はサイドエフェクト使用してるって訳でしょ?でも僕含めて皆異変を訴えてないんだよ?…あの人達は鶴ヶ峰を疑い過ぎなんだよ全く(だから"彼女も"彼奴等に気を許さない、…自分を信用されていない人に命を預ける程彼女はお人好しじゃない。知らない相手に歌を聞かれるのが嫌がっているのが、……何よりもの証拠だ)」
『まぁまぁ、落ち着いてよ菊地原くん。…サイドエフェクトは漢字で書けば"副作用"でしょ?……エンジニア、つまりは学者さんとかは"常に独自な視点から物事を見ている"人が殆どで、色んな考えが生まれ論議される。それがお仕事だから怒っちゃ駄目だよ?でも…(ニコッ)有り難う、私の為に怒ってくれてさ。私は……まだまだ成果を出せてないから、影でそんな風に思われてたり、……言われていても仕方ないよ。事実だからね。でも大丈夫!!…ちゃんと私の頑張りを認めてくれる人や褒めてくれる人がちゃんと居るのを知ってるから、…まだ昔よりはマシ、かな?』
「「……………」」
毒舌が一段と冴え渡る菊地原の言葉に対して、柚紀は否定はしなかったが擁護や持論を展開する。そして最後の方に言った自虐じみた内容を苦笑いしながら話すのを見て、差はあるが二人はこう感じた
‐ 彼女がサイドエフェクトを知ったのは最近であり此処に来てからだ。……でも恐らくだが彼女は、"ナニかに"対して未熟等を他人に罵られている。…だからあんな表情をする ‐
と
『…………な、何で皆言ってくれないんだろう~。髪の変化然り、休日が繰り越しされる様になって意図的に連休が増えたりとか!?…そう思わない?……菊地原くん、歌川くん』
「……普通カレンダー見れば気づかないソレ?まさかだとは思うけど、…………ないの?カレンダー、あの家に」
『………うん、ないよ?言実さんは"休日問わず働いて休みも不定期"だし、私も授業があるから曜日は気にするけど"基本週五日制"だから、…無くても困らない的な感じかな?後はテレビ番組とかで曜日感覚は忘れないし』
「……何か、とある軍は曜日感覚を忘れない為に"金曜日はカレー"制度あるけど、それに似た感じなのかな?でも鶴ヶ峰は普通の学生だし…………うぅ~、俺には分からなくなってきたかも」
「…ま、良いんじゃない?本人達が不便に感じていないのならさ。それの"とばっちり"さえ食らわなきゃ僕はどうでもって感じだし、歌川は心配し過ぎ何だよ全く。…………流石に"今日が何の日か"忘れられてたら、…文句言ったけどね」
自宅のマンションからボーダー本部への道のりを佐鳥と時枝……ではなく、菊地原と歌川と共に歩きながら話をしている柚紀。…因みに立ち位置は菊地原が真ん中である。そして何故二人と一緒なのかと言うと………
『も、勿論忘れないよ!!【今日は風間さんの誕生日…プレゼント企画決行の日】だって言う事を!?…ってか、体調崩してプレゼント買えなくて困ってたら"なら俺の我が儘を聞いてくれ"って言われたけど…………コレ、プレゼントになるの?(コテン)【歌姫の"実践訓練"に参加したい】とか?そんなに特別な事じゃない気がするけど……』
「……ハァ~、やっぱり君何処か抜けてるよね。…付き合いが浅い荒船隊ですら参加出来たのに嵐山隊の次に付き合いや関わりのある僕達が未だに"歌姫未経験"なんだよ?…見た目だけじゃなくて内面も意外と子供っぽい一面があの人あるから、内心じゃ拗ねているんじゃないかな?麻雀する際の話題は専ら君らしいからね。で、話すのは大体諏訪さんと冬島さんな訳、…らしいよ?」
「……俺達は鶴ヶ峰の歌"は"聞いたことあるけど、"歌姫を使う為に歌ったモノ"ではないだろ?やっぱり感じ方とかに違いがあるのかなって、……コイツが気にしているんだよ。(クスッ)音には人一倍煩いのは君も知ってるだろ?勿論、俺も体験してみたいし宇佐美先輩も"サイドエフェクトによるトリオン体に与える影響力"には興味があるらしいからね」
『……別に嫌じゃないですよ?寧ろ風間隊三人の実力なら、…亜種が来ても大丈夫そうだし、だから【今日は非番】の言実さんが珍しく許可したんだと思います。ってか、昨日の模擬戦…"この権利"賭けてましたよね?シロちゃん、読唇術マスターしてて内容を読み解いてましたよ?(ハァ~)……まぁ、"元から"決まってましたが【明白な理由】があった方が色々楽、なのも理解できますが、…大人達は面倒ですね。"ただ祝いたい"これじゃあ納得してくれないのですから』
つまりはコレが理由であった。嵐山隊にですら上層部は柚紀のサイドエフェクトを用いた実験参加を渋ったのだ、城戸一派に所属する風間隊の場合はもっと面倒なのだ。例え隊員全員が望んでも数少ない精鋭部隊にナニか悪影響があったら……そう危惧しているのだった。特に菊地原の存在が更に許可を取る障害となっていたのだ。そんな時に行われたのがあの実力テストであった。余談だがテスト中言実に勝てたのは風間隊・太刀川隊、そして玉狛第一のA級三チームのみで、一部のA・B級チームは不参加ではあったが、……やはり叔母さまは未だにお強いのが証明されたのであった
「にしてもさ、上層部も心配性だよね。確かに鶴ヶ峰の能力は未知数なのは認めるよ?ナニが出来るか分からないし、どの位効果が持続するかとか許容範囲が一定じゃないとかさ。更に僕の耳があるから影響力が他の隊より増大するかもとか、色々考えるのはアリだけどさ。……でも"普通に彼女が歌うだけ"でトリオン放出してるし髪色だって変化してるし、つまりはあれだって実際はサイドエフェクト使用してるって訳でしょ?でも僕含めて皆異変を訴えてないんだよ?…あの人達は鶴ヶ峰を疑い過ぎなんだよ全く(だから"彼女も"彼奴等に気を許さない、…自分を信用されていない人に命を預ける程彼女はお人好しじゃない。知らない相手に歌を聞かれるのが嫌がっているのが、……何よりもの証拠だ)」
『まぁまぁ、落ち着いてよ菊地原くん。…サイドエフェクトは漢字で書けば"副作用"でしょ?……エンジニア、つまりは学者さんとかは"常に独自な視点から物事を見ている"人が殆どで、色んな考えが生まれ論議される。それがお仕事だから怒っちゃ駄目だよ?でも…(ニコッ)有り難う、私の為に怒ってくれてさ。私は……まだまだ成果を出せてないから、影でそんな風に思われてたり、……言われていても仕方ないよ。事実だからね。でも大丈夫!!…ちゃんと私の頑張りを認めてくれる人や褒めてくれる人がちゃんと居るのを知ってるから、…まだ昔よりはマシ、かな?』
「「……………」」
毒舌が一段と冴え渡る菊地原の言葉に対して、柚紀は否定はしなかったが擁護や持論を展開する。そして最後の方に言った自虐じみた内容を苦笑いしながら話すのを見て、差はあるが二人はこう感じた
‐ 彼女がサイドエフェクトを知ったのは最近であり此処に来てからだ。……でも恐らくだが彼女は、"ナニかに"対して未熟等を他人に罵られている。…だからあんな表情をする ‐
と