28.満身創痍の曲~それでも生きる為に~(93.
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「「「!!」」」
そんなまさかの発言に二宮の表情にも変化が現れ、更にその言葉を聞いて諏訪は明らかに警戒心を露にする。……空気の変化を察知して身体が反応してしまう柚紀を落ち着かせながら迅は思わず感心してしまう
「(不安定なせいで"髪色が一定じゃなくなっている"から"ナニかに対して能力を継続出来ないか"ってお願いをしたけど、……まさか【聴覚強化】をしていたなんてね。…嫌な音が聞こえたからそれはないだろうと、………てっきり"音をシャットダウン"に意識を集中させると思ったのに、この子は)(ナデナデ)」
「……その娘は一体、…サイドエフェクトは歌を用いたモノじゃ「(シュン!)それは違う、…歌はあくまでも能力を円滑に使用出来るように彼女が好んで使う"ツール"でしかない。彼女の能力名は【強化暗示】若しくは【強化催眠】だ。……これならお前でも理解できるだろ?」!!……風間、さん?何故此処に??」
「何故と言われても、…ボーダー本部では彼女を率先して面倒を見てるのは俺達だと聞いてなかったのか?まぁ、A級は何かと多忙だから(チラッ)暇そうな諏訪を巻き込んだのも俺だ。他にも太刀川達含めたA級の手を借りている。……一部偶然もあるが、全て言実さんが考え、接触相手を選定した結果だ。何せ(フッ)……コレの渾名が"歌姫"……"姫様"だからな。渾名とは言ったがこれは"公認の呼び名"だ。…因みに本部所属のオペレーター及び"亜種調査"に関わった嵐山隊・東隊・荒船隊、……後諏訪隊や俺達、…太刀川隊は"渾名含めて色々"知っているな」
【菊地原・"同類" 】等で、サイドエフェクト持ちとは二宮も理解できていたが、【同じ能力を持つ者】が複数居た事例がなく困惑をしている所に風間がカメレオンを解除して諏訪と二宮の間に現れると対峙・対話をする。……風間まで来てくれて、やっと落ち着いてきた柚紀の"髪色が戻り始めた"のに気づいた迅だが【これ以上の負担は少女が危険な状態になる】のが視えたので、膝から降ろして一人で座らせ、自分が着ていたジャケットを頭から被せる。流石に不思議そうに見上げる柚紀だが、何も言わずに頭を撫でて立ち上がり…二宮には悪いがご退場願う一押しを敢行する
「さて二宮さん、……俺達"三人"を見てナニかに気がつきませんか?」
「……………………何が言いたい?迅」
「……迅は"玉狛"、俺は"城戸司令"……諏訪は、一応"忍田本部長"が上司ってになるのか?お三方は彼女を"ボーダー隊員として認めては居ないが基地への出入りは容認はしている"。…今は生身だがトリオン体及びトリガーホルダーの保持を認められている訳だ。つまり………【下手に彼女を傷つければ全ボーダー隊員含め上層部を敵に回す事を意味する】が、…その覚悟がお前にはあるのか?」
「あ~、成る程な。……さっきまで居た林藤支部長もコイツを気にしていたし、忍田本部長に関しては…、例の"ゲート大量発生"の件で【大人達の勝手な期待をコイツに押し付けた】のが騒動の根幹で、俺もまぁ巻き込まれたクチでよ~。で、色々お偉いさんに言ったら【彼女に関する事で私の手が必要な案件があれば、連絡してくれて構わない】とか言われて、……一応連絡先は知ってるぜ?あの司令官サンはどうかは知らねぇが、風間が面倒見ていても口出ししてこねぇから、……ま、そう言う事だろうな。でだ、……(スウゥ)まだ、ナニか用が有るか?」
「……………(チラリ)……いや、これで失礼する。…最低限の目的は達成したので(クルッ…コツコツ、コツコツ)」
…別に二宮と柚紀が仲良くするかは本人達が決める事だが、今は二宮に対して"効果的な緩衝材"であり柚紀が知っている存在である言実若しくは犬飼が居ないのだ。……これでは柚紀の負担が大きくなると経験上知っている三人は、些か強引な手段ではあるが引かせる事に成功する。そして二宮の姿が見えなくなると三人とも溜め息を漏らせば、被されたジャケットを手に持ち一番近くに居た迅に返しながら『皆さん、…有り難う御座います。後……ごめんなさい』とまた泣きそうな表情で感謝と謝罪の言葉を述べる柚紀。そんな少女の頭を撫でながら「紅茶冷めてない?無理して飲まなくて良いからね?」と少しだけ意識を自分達から反らさせると、先ずは諏訪を見つめつつ迅は"事後処理"の打ち合わせをする
「((諏訪さんは東さんにこの事を話しておいて下さい。…多分それで出水にも伝わる筈です。……この後、二宮さんが訊ねるのは高確率で"二人の内のどちらか"ですから))」
「((おぅ、任された。ま、十中八九東さんだろうな。アレでも師弟関係だし、出水…太刀川の所には中々行かねぇだろうよ))さて、ちょっくら用事が出来たから俺は行くぞ。……またな、鶴ヶ峰(ヒラヒラ……カツカツ、カツカツ)」
「お疲れ様でした諏訪さん。((で、……すみませんが暫く風間さん所に柚紀ちゃんを預かって貰えませんか?話の流れ的なのもありますが、…"アッチ"は色々"お取り込み中"で預けれる状態じゃなくて…))」
「((……(フン)…丁度、宇佐美と歌川が居るから問題はないだろうが迅。………(スウゥ)お前もこい、トリオン体で分かりづらいがお前もかなり無茶しているだろう?…木崎に途中で会って話は聞いてるぞ?それに、……今の彼女から離れられるか?……あの人に報告する必要はないぞ?…基地内でなら何処に鶴ヶ峰が居ても、さして問題もないだろうからな))」
『……迅さんも、何処かに行ってしまうの?(ギュッ)………私、離れたくないです』
内部通信内で会話して二宮対策を諏訪に任せ、柚紀の保護先を今回は風間隊の元にお願いする。そして再び自分らしく"暗躍"しようとしたが、風間から理論的に柚紀からは諏訪が居なくなり、やはり寂しいのか……風間と二人っきりが嫌かは定かではないが、服を掴まれて離れがたい状況となり、……(あ、無理だコレ)ともう何回も経験しているのですんなり降参・諦めれば「今日は一緒に居るよ、少なくともお迎えが来るまでは、ね」と折れれば風間も納得して換装を解き「ならウチの作戦室に来い」と先を歩き始め、柚紀は……柚紀が嬉しそうに笑ったのを見て迅もうっすら笑みを浮かべれば風間の後に続くのであった。…然り気無く柚紀と手を繋ぎながら
そんなまさかの発言に二宮の表情にも変化が現れ、更にその言葉を聞いて諏訪は明らかに警戒心を露にする。……空気の変化を察知して身体が反応してしまう柚紀を落ち着かせながら迅は思わず感心してしまう
「(不安定なせいで"髪色が一定じゃなくなっている"から"ナニかに対して能力を継続出来ないか"ってお願いをしたけど、……まさか【聴覚強化】をしていたなんてね。…嫌な音が聞こえたからそれはないだろうと、………てっきり"音をシャットダウン"に意識を集中させると思ったのに、この子は)(ナデナデ)」
「……その娘は一体、…サイドエフェクトは歌を用いたモノじゃ「(シュン!)それは違う、…歌はあくまでも能力を円滑に使用出来るように彼女が好んで使う"ツール"でしかない。彼女の能力名は【強化暗示】若しくは【強化催眠】だ。……これならお前でも理解できるだろ?」!!……風間、さん?何故此処に??」
「何故と言われても、…ボーダー本部では彼女を率先して面倒を見てるのは俺達だと聞いてなかったのか?まぁ、A級は何かと多忙だから(チラッ)暇そうな諏訪を巻き込んだのも俺だ。他にも太刀川達含めたA級の手を借りている。……一部偶然もあるが、全て言実さんが考え、接触相手を選定した結果だ。何せ(フッ)……コレの渾名が"歌姫"……"姫様"だからな。渾名とは言ったがこれは"公認の呼び名"だ。…因みに本部所属のオペレーター及び"亜種調査"に関わった嵐山隊・東隊・荒船隊、……後諏訪隊や俺達、…太刀川隊は"渾名含めて色々"知っているな」
【菊地原・"同類" 】等で、サイドエフェクト持ちとは二宮も理解できていたが、【同じ能力を持つ者】が複数居た事例がなく困惑をしている所に風間がカメレオンを解除して諏訪と二宮の間に現れると対峙・対話をする。……風間まで来てくれて、やっと落ち着いてきた柚紀の"髪色が戻り始めた"のに気づいた迅だが【これ以上の負担は少女が危険な状態になる】のが視えたので、膝から降ろして一人で座らせ、自分が着ていたジャケットを頭から被せる。流石に不思議そうに見上げる柚紀だが、何も言わずに頭を撫でて立ち上がり…二宮には悪いがご退場願う一押しを敢行する
「さて二宮さん、……俺達"三人"を見てナニかに気がつきませんか?」
「……………………何が言いたい?迅」
「……迅は"玉狛"、俺は"城戸司令"……諏訪は、一応"忍田本部長"が上司ってになるのか?お三方は彼女を"ボーダー隊員として認めては居ないが基地への出入りは容認はしている"。…今は生身だがトリオン体及びトリガーホルダーの保持を認められている訳だ。つまり………【下手に彼女を傷つければ全ボーダー隊員含め上層部を敵に回す事を意味する】が、…その覚悟がお前にはあるのか?」
「あ~、成る程な。……さっきまで居た林藤支部長もコイツを気にしていたし、忍田本部長に関しては…、例の"ゲート大量発生"の件で【大人達の勝手な期待をコイツに押し付けた】のが騒動の根幹で、俺もまぁ巻き込まれたクチでよ~。で、色々お偉いさんに言ったら【彼女に関する事で私の手が必要な案件があれば、連絡してくれて構わない】とか言われて、……一応連絡先は知ってるぜ?あの司令官サンはどうかは知らねぇが、風間が面倒見ていても口出ししてこねぇから、……ま、そう言う事だろうな。でだ、……(スウゥ)まだ、ナニか用が有るか?」
「……………(チラリ)……いや、これで失礼する。…最低限の目的は達成したので(クルッ…コツコツ、コツコツ)」
…別に二宮と柚紀が仲良くするかは本人達が決める事だが、今は二宮に対して"効果的な緩衝材"であり柚紀が知っている存在である言実若しくは犬飼が居ないのだ。……これでは柚紀の負担が大きくなると経験上知っている三人は、些か強引な手段ではあるが引かせる事に成功する。そして二宮の姿が見えなくなると三人とも溜め息を漏らせば、被されたジャケットを手に持ち一番近くに居た迅に返しながら『皆さん、…有り難う御座います。後……ごめんなさい』とまた泣きそうな表情で感謝と謝罪の言葉を述べる柚紀。そんな少女の頭を撫でながら「紅茶冷めてない?無理して飲まなくて良いからね?」と少しだけ意識を自分達から反らさせると、先ずは諏訪を見つめつつ迅は"事後処理"の打ち合わせをする
「((諏訪さんは東さんにこの事を話しておいて下さい。…多分それで出水にも伝わる筈です。……この後、二宮さんが訊ねるのは高確率で"二人の内のどちらか"ですから))」
「((おぅ、任された。ま、十中八九東さんだろうな。アレでも師弟関係だし、出水…太刀川の所には中々行かねぇだろうよ))さて、ちょっくら用事が出来たから俺は行くぞ。……またな、鶴ヶ峰(ヒラヒラ……カツカツ、カツカツ)」
「お疲れ様でした諏訪さん。((で、……すみませんが暫く風間さん所に柚紀ちゃんを預かって貰えませんか?話の流れ的なのもありますが、…"アッチ"は色々"お取り込み中"で預けれる状態じゃなくて…))」
「((……(フン)…丁度、宇佐美と歌川が居るから問題はないだろうが迅。………(スウゥ)お前もこい、トリオン体で分かりづらいがお前もかなり無茶しているだろう?…木崎に途中で会って話は聞いてるぞ?それに、……今の彼女から離れられるか?……あの人に報告する必要はないぞ?…基地内でなら何処に鶴ヶ峰が居ても、さして問題もないだろうからな))」
『……迅さんも、何処かに行ってしまうの?(ギュッ)………私、離れたくないです』
内部通信内で会話して二宮対策を諏訪に任せ、柚紀の保護先を今回は風間隊の元にお願いする。そして再び自分らしく"暗躍"しようとしたが、風間から理論的に柚紀からは諏訪が居なくなり、やはり寂しいのか……風間と二人っきりが嫌かは定かではないが、服を掴まれて離れがたい状況となり、……(あ、無理だコレ)ともう何回も経験しているのですんなり降参・諦めれば「今日は一緒に居るよ、少なくともお迎えが来るまでは、ね」と折れれば風間も納得して換装を解き「ならウチの作戦室に来い」と先を歩き始め、柚紀は……柚紀が嬉しそうに笑ったのを見て迅もうっすら笑みを浮かべれば風間の後に続くのであった。…然り気無く柚紀と手を繋ぎながら