28.満身創痍の曲~それでも生きる為に~(93.
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大分落ち着いてきた柚紀は、何も言葉を発せずじっとしたまま迅の心音を聞いていた。……安心する音を聞いていたくて無意識に意識を集中させていると
‐ ……コツコツ、コツコツ……(スッスッ) ‐
『!?(この音、……革靴と、…ズボンが擦れた、音?……コッチに、来る?)っ!?…じ、…迅さ、……誰か、……来る。この音、……多分、革靴、と…………"スーツ"?っ!!?(ガタガタ)やっ!?……怖、いっ!?……会いたく、ないっ!!!(ギュッ!?)』
「「!!?」」
「(スーツだとっ?!このボーダーでスーツで"鶴ヶ峰に会わせたくねぇ奴"と言ったら…)……チッ!…確かにサイアクだな。((……迅、コレは"偶然"なのか?それとも、…"意図的"なのか?))」
「(ポンポン)……大丈夫、俺が居るからね?((…"機会を狙っていた"のは確かだと思います。恐らく"嵐山隊の試合があれば"俺が来るって考えたんだと。で、此処に来る理由は……初めての実践訓練後、此処で俺は嵐山隊と会って色々話し合いをしていた。……それは貴方だって知ってますね?こんな感じです))……君は今から来る人と無理して話さなくて良い。でも、(サラッ)幾つか協力して欲しいことがある。…話を円滑に、問題なく終える為に必要な事だから、お願い出来る?」
『(……コク、リ)い、今の私に、出来ること、なら………な、何をすれば良い、の?』
……そう、無意識に"聴覚強化"をしている柚紀には"遠方の音"が聞こえてきたのだ。だが、聞こえた音が"苦手な…嫌いなモノを連想させる音"。これにより明らかに怯えてしまう。そんな様子の豹変にまだついていけない堤と笹森は驚き、諏訪は柚紀が口に出した言葉から"誰なのか"を予測し、迅に関しては…【こうなるのが分かっていたから無理をして本部に来た】のだ。だが、"想定外な事"も発生しているが、それでも怯えて不安でたまらない柚紀に悟られない様に優しく打開策を講じ始める。…"迅の為なら"と協力姿勢を示す柚紀は言われるがまま、動き始める。……意図は掴めないが、こうすれば大丈夫だと信じて
そして諏訪隊も巻き込み対策が一通り終わり、相変わらず柚紀が迅にくっつき虫な状態の所に……
‐ コツコツ、コツコツ、コツコツ………ピタッ ‐
「……他の隊員がテストに集中していると言うのに、…(チラリ)"逢引き"とは考えたな、迅。……ソレが"例の噂になっている片割れ"か?」
「(片割れ……か、…少し面倒な事になってるけど、此処は…)逢引きとかそんな大層な事じゃないですって、この子は俺にとって妹みたいな子ですよ?、まぁ大切な子には変わりないか。(ナデ)ただ、かなぁ~~り、デリケートな子でね。あまり刺激与えないで欲しいな。……で、俺にナニかご用ですか。…………二宮さん」
「うぉ~い迅、ソイツ落ち着いた……って、二宮?!(チラッ、チラリ)………(コトン…スッ)何で居やがる?」
やって来たのは二宮だった(トリオン体)。話しかけられて何時もの様に対応をしていると飲み物を持って現れた諏訪が二人を見て、二人が座っている所から手の届く範囲に飲み物を置き、二宮と迅の間に入り込む。それをされて目を細めれば諏訪に話しかける
「諏訪さん、何故俺と迅の間に立たれたのですか?それと……貴方もその少女をご存じなのですか?」
「んあ"ぁ"っ?!コイツ知っているのが不思議だって顔だな!!ご存じも何も……つる姐に面倒見る様に頼まれたクチだが?っと、…(チラリ)ま、"たまーに"だがな。俺より適任者が今じゃ居るんでね。……こんな見てくれなせいか、普段は大丈夫だが怒鳴り声はコイツを怖がらせちまうんだよ。…泣かせたら煩いからなあの人は」
「適任者とは?それにあの人は、……一体誰を指す言葉なんですか?」
「(二宮さんが彼女と"外で遭遇する未来"は視えない。なら此処は)適任者は風間隊のメンバーだよ?最初は苦労したけど"同類"って分かるとあの菊地原が珍しく率先して面倒を見てるよ?ま、あくまでもボーダー内の、話だけどね(ナデナデ)で、あの人は……お察しの通り言実さんね。この子の担当者…上司になるかな?兎に角この子は今後のボーダーに必要な子。(スゥ)あの人が許可しない限り、貴方であっても接触は許されないですよ?」
「………………興味を持つなと言う方が無理だろ?……その娘だろ?…例の"特殊なサイドエフェクト持ち"で"あの歌騒動の主犯"は。それも【新種の亜種が現れた現場から歌声が聞こえた】という噂も流れている。………その少女が役に立つのか?足手まといになるだけだろ?」
『!!?(ビクッ!…ギュッ!?)』
二宮と対話する諏訪と迅の二人。諏訪に関しては"正直に話"、迅に関しては"今後の二宮と柚紀との関わり"を考慮して言葉を選ぶ。…嘘をついておらず二人の言い分に色々納得出来てはいるが、やはり疑念を抱いているらしく己の気持ちをキッチリズバリ口にする。……誰もが口には出さずたが、誰もが一度は思っただろう事を指摘され、身体が跳ね上がる迅にしがみつく力を強めたのに二人は気づき「俺だってコイツを現場に出したくねぇ!?危なっかしいからな!!…文句があるならつる姐に言いやがれ!!?」「(ナデナデ)大丈夫、君は皆の……俺の助けにちゃんとなってるよ。……紅茶飲む?」と各自対応する。そして、迅に渡された温かい飲み物が入った缶から感じる温もりで少し落ち着いた柚紀は控え目にひと口飲んでから二宮を一瞥した後に……"予想外な言葉"を発したのだ
『二宮さん、とおっしゃいましたね?貴方……"嘘を言っていませんか"?貴方だけ"音に乱れがあった"。二人からはそんな"音"聞こえないのに。その音がした時の発言内容から考えますと、……【本当は貴方は私には興味がない筈です】。貴方が本当に興味があるのは…………言実さんの筈です。…違いますか?』
‐ ……コツコツ、コツコツ……(スッスッ) ‐
『!?(この音、……革靴と、…ズボンが擦れた、音?……コッチに、来る?)っ!?…じ、…迅さ、……誰か、……来る。この音、……多分、革靴、と…………"スーツ"?っ!!?(ガタガタ)やっ!?……怖、いっ!?……会いたく、ないっ!!!(ギュッ!?)』
「「!!?」」
「(スーツだとっ?!このボーダーでスーツで"鶴ヶ峰に会わせたくねぇ奴"と言ったら…)……チッ!…確かにサイアクだな。((……迅、コレは"偶然"なのか?それとも、…"意図的"なのか?))」
「(ポンポン)……大丈夫、俺が居るからね?((…"機会を狙っていた"のは確かだと思います。恐らく"嵐山隊の試合があれば"俺が来るって考えたんだと。で、此処に来る理由は……初めての実践訓練後、此処で俺は嵐山隊と会って色々話し合いをしていた。……それは貴方だって知ってますね?こんな感じです))……君は今から来る人と無理して話さなくて良い。でも、(サラッ)幾つか協力して欲しいことがある。…話を円滑に、問題なく終える為に必要な事だから、お願い出来る?」
『(……コク、リ)い、今の私に、出来ること、なら………な、何をすれば良い、の?』
……そう、無意識に"聴覚強化"をしている柚紀には"遠方の音"が聞こえてきたのだ。だが、聞こえた音が"苦手な…嫌いなモノを連想させる音"。これにより明らかに怯えてしまう。そんな様子の豹変にまだついていけない堤と笹森は驚き、諏訪は柚紀が口に出した言葉から"誰なのか"を予測し、迅に関しては…【こうなるのが分かっていたから無理をして本部に来た】のだ。だが、"想定外な事"も発生しているが、それでも怯えて不安でたまらない柚紀に悟られない様に優しく打開策を講じ始める。…"迅の為なら"と協力姿勢を示す柚紀は言われるがまま、動き始める。……意図は掴めないが、こうすれば大丈夫だと信じて
そして諏訪隊も巻き込み対策が一通り終わり、相変わらず柚紀が迅にくっつき虫な状態の所に……
‐ コツコツ、コツコツ、コツコツ………ピタッ ‐
「……他の隊員がテストに集中していると言うのに、…(チラリ)"逢引き"とは考えたな、迅。……ソレが"例の噂になっている片割れ"か?」
「(片割れ……か、…少し面倒な事になってるけど、此処は…)逢引きとかそんな大層な事じゃないですって、この子は俺にとって妹みたいな子ですよ?、まぁ大切な子には変わりないか。(ナデ)ただ、かなぁ~~り、デリケートな子でね。あまり刺激与えないで欲しいな。……で、俺にナニかご用ですか。…………二宮さん」
「うぉ~い迅、ソイツ落ち着いた……って、二宮?!(チラッ、チラリ)………(コトン…スッ)何で居やがる?」
やって来たのは二宮だった(トリオン体)。話しかけられて何時もの様に対応をしていると飲み物を持って現れた諏訪が二人を見て、二人が座っている所から手の届く範囲に飲み物を置き、二宮と迅の間に入り込む。それをされて目を細めれば諏訪に話しかける
「諏訪さん、何故俺と迅の間に立たれたのですか?それと……貴方もその少女をご存じなのですか?」
「んあ"ぁ"っ?!コイツ知っているのが不思議だって顔だな!!ご存じも何も……つる姐に面倒見る様に頼まれたクチだが?っと、…(チラリ)ま、"たまーに"だがな。俺より適任者が今じゃ居るんでね。……こんな見てくれなせいか、普段は大丈夫だが怒鳴り声はコイツを怖がらせちまうんだよ。…泣かせたら煩いからなあの人は」
「適任者とは?それにあの人は、……一体誰を指す言葉なんですか?」
「(二宮さんが彼女と"外で遭遇する未来"は視えない。なら此処は)適任者は風間隊のメンバーだよ?最初は苦労したけど"同類"って分かるとあの菊地原が珍しく率先して面倒を見てるよ?ま、あくまでもボーダー内の、話だけどね(ナデナデ)で、あの人は……お察しの通り言実さんね。この子の担当者…上司になるかな?兎に角この子は今後のボーダーに必要な子。(スゥ)あの人が許可しない限り、貴方であっても接触は許されないですよ?」
「………………興味を持つなと言う方が無理だろ?……その娘だろ?…例の"特殊なサイドエフェクト持ち"で"あの歌騒動の主犯"は。それも【新種の亜種が現れた現場から歌声が聞こえた】という噂も流れている。………その少女が役に立つのか?足手まといになるだけだろ?」
『!!?(ビクッ!…ギュッ!?)』
二宮と対話する諏訪と迅の二人。諏訪に関しては"正直に話"、迅に関しては"今後の二宮と柚紀との関わり"を考慮して言葉を選ぶ。…嘘をついておらず二人の言い分に色々納得出来てはいるが、やはり疑念を抱いているらしく己の気持ちをキッチリズバリ口にする。……誰もが口には出さずたが、誰もが一度は思っただろう事を指摘され、身体が跳ね上がる迅にしがみつく力を強めたのに二人は気づき「俺だってコイツを現場に出したくねぇ!?危なっかしいからな!!…文句があるならつる姐に言いやがれ!!?」「(ナデナデ)大丈夫、君は皆の……俺の助けにちゃんとなってるよ。……紅茶飲む?」と各自対応する。そして、迅に渡された温かい飲み物が入った缶から感じる温もりで少し落ち着いた柚紀は控え目にひと口飲んでから二宮を一瞥した後に……"予想外な言葉"を発したのだ
『二宮さん、とおっしゃいましたね?貴方……"嘘を言っていませんか"?貴方だけ"音に乱れがあった"。二人からはそんな"音"聞こえないのに。その音がした時の発言内容から考えますと、……【本当は貴方は私には興味がない筈です】。貴方が本当に興味があるのは…………言実さんの筈です。…違いますか?』