28.満身創痍の曲~それでも生きる為に~(93.
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「…………あぁ、…木崎レイジだ。……ボス、…何で言ってくれなかった?この子は…」
「ん?……彼女が三門市に来ていて、言実ちゃんと夏休み明けから本格的にコッチで暮らし始めたのは知ってた。そしてボーダーに関わる事を自ら決めて叔母である言実ちゃんも納得している。……ま、理由はお前も知っての通りだがな。…でも、何故"このタイミング"だったのかが、俺には分からない。(スウゥ)君なら"来ようと思えば何時でも来れた筈だ"。何せ、……"決めたら即実行"がモットーな言実ちゃんの姪だもんな」
とりあえず名乗る木崎だったが、戸惑いを隠せないまま上司である林藤に視線を向ける。……部下がナニを聞きたいかを察しているかは不明だが、柚紀のあらましを軽く口にしたまでは良かったが疑問を口にした表情には真剣さが窺えて、少女が"ビクッ"っと肩が跳ね上がり……震えているのを背後からでも理解する諏訪隊メンバー。心配な笹森が駆け寄ろうとするが諏訪に止められる。そんな上司を強めに睨み付けるが、…その諏訪も辛そうな表情をしながら首を横に振る。……諏訪も知らないし、知りたいと思う内容だからである。そんな沈黙を打ち破ったのは
「……確かに、彼女は言実さんの姪だよ?…でも、"言実さんじゃない"。似ているが柚紀ちゃんは柚紀ちゃんでしかない。(ムクリ)……一緒にしちゃ駄目だボス。…彼女は我慢強い、でも本当は寂しがり屋で泣き虫だ。………ボスの真剣な表情を見たら、…泣いちゃうよ?それは言実さんを敵に回すには十分な理由だ。…俺は嫌ですからね?そんなサイアクの未来とか」
『!!?じ、迅さんっ!?(タタタ、…スッ)だ、だ、大丈夫っ、ですか?!生身だし、顔色悪いのに無理して本部に来て……(ジワッ)無茶、しないで下さいっ。だって、貴方がそんなに疲れているの………私のせい、ですよね?亜種もですが、……貴方には視えてしまっている。…私を含めた、………"自分以外の様々な人の未来が"。見たくなくても、視えている。そんなの、……辛過ぎるよっ!迅さんは"普通のヒトであり神様じゃない!!"誰も、…その辛さや重みを分かり合えないのは、仕方ないのかもしれないけど、……(ポロ、ポロ)…私は、…嫌だ。……嫌だよっ(メソメソ)そんなの、…悲し、すぎるよ』
「……………(ナデ、…スッ……ポフン)……俺は、この能力を自分なりに受け入れているよ?コレで救える命が沢山あるからね。(ナデナデ)…でも、何処かでこうも思っていた。【俺には救えない人は居ない、全員護ってみせる。…護らなきゃ】ってね?でも、……君が来てからそう思えなくなった。"ただ一人の少女も救えない俺の能力は、……存在理由はナニ?"ってね」
『……………(スッ…ポンポン)…迅さんはそのままで良いんですよ?無理したって誰も喜びません、逆に悲しませたり心配させるだけです。…一人で抱え込まないで下さい、貴方一人じゃないんだから。(スッ)え、えっとですよ?た、例えばですよ?敵を倒すなら太刀川さんが居ます!!あの人は戦闘狂だし、目標の為に日々奮闘、鍛錬中ですから遠慮なく使ってください!?後、亜種なら言実さんでしょ?わ、私には……と、友達が出来ました!!ボーダーに所属してるし、女の子で一人はサイドエフェクト持ちの!?って迅さんは知ってますよね?それに彼女達以外にも私には……(ポン!)っ?!!と、と、兎に角今は一人じゃないからだ、大丈夫ですっ!?……ってか、貴方が無理無茶したら、…嵐山さんが悲しむよ?絶対に』
「…………………(プッ)此処で嵐山の名前を出すとは、…やっぱり侮れないな~君は。(本当に、俺が一番欲しい事を言ってくれるし、どうすれば一番有効なのかを知っている。……頭が上がらないよ彼女……鶴ヶ峰の人達には、ね)( ナデナデ)…大丈夫、もう無理しないよ?さっきも言ったけど俺はあの人を敵に回すのは嫌だからね(ポンポン)」
『…………………………なら、良いですけど(…ギュウゥ~!)』
まだ顔色が優れない迅が起き上がり柚紀を庇うかの様に上司に諭させる。そんな姿を見て思わず駆け寄る柚紀は近くで膝をつき、心配で再び涙が溜まり始め話している間に泣いてしまう。…そんな少女を軽々しく持ち上げ自分の膝に正面から対面する様に座らせあやしながら色々本音を漏らす迅。それに対して控え目に腕を背中に回して軽く叩き、"自分は大丈夫だから心配しないで"と頑張ってアピールする。そんな今までの言葉や気遣い、特に最後のダメ押しが効いたのか、"何時もの迅"に戻った気がして、ホッとする柚紀だが、…諏訪達やあまり交流のない木崎と林藤にも今までの言動を見られ、……恥ずかしくて迅の肩に顔を埋めるのであった。耳まで赤くさせている少女とあきらかに顔色が良くなった部下の頭を各々一撫でした林藤は立ち上り「久し振りに来たし"アッチ"に顔出してくる。……レイジは二人に何か飲み物でもやってくれ」と言いながら立ち去り、レイジは指示に従い、諏訪を一瞥後に一度この場を離れる。…休憩スペースだが此処には自動販売機が無いからである
さて、一悶着が終息し恥ずかしがっているが"何とか気持ちが浮上した"柚紀を見て溜め息を漏らした諏訪は、生身からトリオン体に換装して迅を見据えながら話し掛ける。そして迅も柚紀を抱えたまま換装をする
「あ~、……やっぱり鶴ヶ峰が姐さんの次に信頼してるのはお前なんだよな~。(ガシガシ)…俺じゃあ本当の意味では、コイツを救えない。ただ寄り添う事しか出来ねぇかんな((で、迅。……これで"サイアクの未来"は回避出来たか?))」
「諏訪さんはそれで良いんですよ?……"誰かが側に居てくれる"、それだけでこの子は救われる。(ナデナデ)…ずっと独りぼっちでしたから、"色んな理由で"((……残念ながら"まだです"。…"会わせたくない"のですが、今の彼女を連れて移動するのもリスクが高い。ので、すみませんが"壁役"をお願いします。…このまま此処であの人を出迎えます))」
「ん?……彼女が三門市に来ていて、言実ちゃんと夏休み明けから本格的にコッチで暮らし始めたのは知ってた。そしてボーダーに関わる事を自ら決めて叔母である言実ちゃんも納得している。……ま、理由はお前も知っての通りだがな。…でも、何故"このタイミング"だったのかが、俺には分からない。(スウゥ)君なら"来ようと思えば何時でも来れた筈だ"。何せ、……"決めたら即実行"がモットーな言実ちゃんの姪だもんな」
とりあえず名乗る木崎だったが、戸惑いを隠せないまま上司である林藤に視線を向ける。……部下がナニを聞きたいかを察しているかは不明だが、柚紀のあらましを軽く口にしたまでは良かったが疑問を口にした表情には真剣さが窺えて、少女が"ビクッ"っと肩が跳ね上がり……震えているのを背後からでも理解する諏訪隊メンバー。心配な笹森が駆け寄ろうとするが諏訪に止められる。そんな上司を強めに睨み付けるが、…その諏訪も辛そうな表情をしながら首を横に振る。……諏訪も知らないし、知りたいと思う内容だからである。そんな沈黙を打ち破ったのは
「……確かに、彼女は言実さんの姪だよ?…でも、"言実さんじゃない"。似ているが柚紀ちゃんは柚紀ちゃんでしかない。(ムクリ)……一緒にしちゃ駄目だボス。…彼女は我慢強い、でも本当は寂しがり屋で泣き虫だ。………ボスの真剣な表情を見たら、…泣いちゃうよ?それは言実さんを敵に回すには十分な理由だ。…俺は嫌ですからね?そんなサイアクの未来とか」
『!!?じ、迅さんっ!?(タタタ、…スッ)だ、だ、大丈夫っ、ですか?!生身だし、顔色悪いのに無理して本部に来て……(ジワッ)無茶、しないで下さいっ。だって、貴方がそんなに疲れているの………私のせい、ですよね?亜種もですが、……貴方には視えてしまっている。…私を含めた、………"自分以外の様々な人の未来が"。見たくなくても、視えている。そんなの、……辛過ぎるよっ!迅さんは"普通のヒトであり神様じゃない!!"誰も、…その辛さや重みを分かり合えないのは、仕方ないのかもしれないけど、……(ポロ、ポロ)…私は、…嫌だ。……嫌だよっ(メソメソ)そんなの、…悲し、すぎるよ』
「……………(ナデ、…スッ……ポフン)……俺は、この能力を自分なりに受け入れているよ?コレで救える命が沢山あるからね。(ナデナデ)…でも、何処かでこうも思っていた。【俺には救えない人は居ない、全員護ってみせる。…護らなきゃ】ってね?でも、……君が来てからそう思えなくなった。"ただ一人の少女も救えない俺の能力は、……存在理由はナニ?"ってね」
『……………(スッ…ポンポン)…迅さんはそのままで良いんですよ?無理したって誰も喜びません、逆に悲しませたり心配させるだけです。…一人で抱え込まないで下さい、貴方一人じゃないんだから。(スッ)え、えっとですよ?た、例えばですよ?敵を倒すなら太刀川さんが居ます!!あの人は戦闘狂だし、目標の為に日々奮闘、鍛錬中ですから遠慮なく使ってください!?後、亜種なら言実さんでしょ?わ、私には……と、友達が出来ました!!ボーダーに所属してるし、女の子で一人はサイドエフェクト持ちの!?って迅さんは知ってますよね?それに彼女達以外にも私には……(ポン!)っ?!!と、と、兎に角今は一人じゃないからだ、大丈夫ですっ!?……ってか、貴方が無理無茶したら、…嵐山さんが悲しむよ?絶対に』
「…………………(プッ)此処で嵐山の名前を出すとは、…やっぱり侮れないな~君は。(本当に、俺が一番欲しい事を言ってくれるし、どうすれば一番有効なのかを知っている。……頭が上がらないよ彼女……鶴ヶ峰の人達には、ね)( ナデナデ)…大丈夫、もう無理しないよ?さっきも言ったけど俺はあの人を敵に回すのは嫌だからね(ポンポン)」
『…………………………なら、良いですけど(…ギュウゥ~!)』
まだ顔色が優れない迅が起き上がり柚紀を庇うかの様に上司に諭させる。そんな姿を見て思わず駆け寄る柚紀は近くで膝をつき、心配で再び涙が溜まり始め話している間に泣いてしまう。…そんな少女を軽々しく持ち上げ自分の膝に正面から対面する様に座らせあやしながら色々本音を漏らす迅。それに対して控え目に腕を背中に回して軽く叩き、"自分は大丈夫だから心配しないで"と頑張ってアピールする。そんな今までの言葉や気遣い、特に最後のダメ押しが効いたのか、"何時もの迅"に戻った気がして、ホッとする柚紀だが、…諏訪達やあまり交流のない木崎と林藤にも今までの言動を見られ、……恥ずかしくて迅の肩に顔を埋めるのであった。耳まで赤くさせている少女とあきらかに顔色が良くなった部下の頭を各々一撫でした林藤は立ち上り「久し振りに来たし"アッチ"に顔出してくる。……レイジは二人に何か飲み物でもやってくれ」と言いながら立ち去り、レイジは指示に従い、諏訪を一瞥後に一度この場を離れる。…休憩スペースだが此処には自動販売機が無いからである
さて、一悶着が終息し恥ずかしがっているが"何とか気持ちが浮上した"柚紀を見て溜め息を漏らした諏訪は、生身からトリオン体に換装して迅を見据えながら話し掛ける。そして迅も柚紀を抱えたまま換装をする
「あ~、……やっぱり鶴ヶ峰が姐さんの次に信頼してるのはお前なんだよな~。(ガシガシ)…俺じゃあ本当の意味では、コイツを救えない。ただ寄り添う事しか出来ねぇかんな((で、迅。……これで"サイアクの未来"は回避出来たか?))」
「諏訪さんはそれで良いんですよ?……"誰かが側に居てくれる"、それだけでこの子は救われる。(ナデナデ)…ずっと独りぼっちでしたから、"色んな理由で"((……残念ながら"まだです"。…"会わせたくない"のですが、今の彼女を連れて移動するのもリスクが高い。ので、すみませんが"壁役"をお願いします。…このまま此処であの人を出迎えます))」