27.決断の曲~少女を救う為に~(92.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
足を負傷した事により、移動も回避もままならない柚紀は【スナイパーに見つからない、出入り口が基本一つの小さな倉庫内】に身を潜めていた。…薄暗い中、ジッとしていると……"嫌な事やネガティブ思考が強くなり"、時折啜り泣いてしまう。怖くて、暗くて……寂しくて。その音に気づいた隊員も居たが見つけた瞬間に「こんな所に居たのかよっ!?分かりづらいから!!」と悪態を言われ、思わず柚紀が泣き出した瞬間にはバイパーでその隊員は瞬殺(仲間も漏れなくとばっちりを食らう)され、言実が慌てて駆け寄り・抱き締め・あやす姿もバッチリスクリーンに映し出され【……マジで彼女に変な事したら…殺られる!!】と認識を植え付けたのであった。柚紀の顔見知りなメンバーも、然りである。そしていつの間にか荒船隊のテストも終わっており(柚紀を見つけられずに全滅)、…そろそろA級が出てくるかと思われたその時
‐ ……ザ、ザザー!! ‐
‐ ザザザザザザザー!! ‐
‐ ザザザザー!………プツン!! ‐
「これはっ?!テスト風景を映し出していたスクリーン全てがっ!!(…何故見れなくなった。……まさか、コレを引き起こしたのは…鶴ヶ峰、なのか?)」
「あらら?お昼頃にしたシステムチェックが甘かったのかな?…ま、復旧まで時間かからないでしょうからね。暫くお待ちを~(これってやっぱり…)((……シロ、歌姫ちゃんそろそろ限界?))」
〔っ!?……ですね。中々泣き止みません。…コチラからは何とか見れてますが、…時々画面が、…乱れてます。……スクリーンが復旧する前に"嵐山隊を投入してしまうべき"です。丁度、次ですから。……言実さんに連絡を、…私は……(カタカタカタ)…"復旧権利"を掌握します。ユズちゃんが解放されるまで、…映させないつ!!絶対に!!!〕
「((ほいよ~!?言実経由で転送頼むわ。……開発部門のメンバーだって歌姫ちゃんがボロボロな姿、見たくないだろうからね~。システム掌握ヨロ~!!))(……"この手の仕事"を進んでしない子だけど、やっぱり他人が…友達か関わると"本来の実力"を遺憾無く発揮できる。…我が弟子ながら複雑なもんだ)」
いきなりの事態に東も少しばかり焦りを見せるが、意外と巽は冷静なままで"観客"の不安や違和感を感じさせないように勤めていた。そして【限界に近い柚紀を助ける為に】シロを始め言実に通信を繋いだり、丁度側に居る諏訪に((〇〇室前で待機、……あの子疲弊した状態で戻ってくるから優しく出迎えてよ~?))と指示出しをしていた。……にしても、近場な相手になら"内部通信"があるから口を動かさずに話せるのは他のトリオン体でも共通だが、言実に頼んで"遠くの相手に対しても"所謂"脳内通話"的なのを改造して可能にしている。……"上層部にも内緒で"色々巽も裏で動いている、それをバレない様にしており、大半は"言実に頼まれた仕事"だったりするのだった
‐ ‐
‐
程なくしてテストステージに嵐山隊四人が転送される。(前衛は同じ場所で言実が目視出来る位置に、スナイパーのみ離れた箇所)そしてそれを出迎える言実が、明らかに疲れているのを見抜いた嵐山が心配そうに話し掛ける
「大丈夫ですか言実さん?かなりお疲れな感じに見受けられますが、……やはり一般市民役の人が居るせい、…ですか?アレの"本当の発案者"は誰ですか?貴女では、無い筈です……違いますか?」
『ん?……いや、発案したのは私自身だ。勿論そんな面倒な事をしたくはなかったのだが、…向こうの手違いで"あの子"が転送されてしまってな。私はフェミニストではないが、……やはり女子に手を上げるのには些か抵抗を覚えてしまう(ハァ~)』
「……まぁ、仕方ないのでは?今は彼女…鶴ヶ峰さんとご一緒に暮らしていますからね。所で、途中でまた条件を変更されましたが、……あれは何故ですか?」
『……"此処から逃がす・マップから出す"と言うことは【一般市民役を戦闘不能にする】を意味する。…それを実行しようとした隊員の実力不足や……配慮不足で反射的に攻撃を避けてしまったのだよ。ま、無傷とは行かなくなり、一撃を足に受けた事により自由に動けなくなり、だがアレはベイルアウトが出来ぬのと…システムが不調なのか強制的に追い出すことも無理…、と言うよりそもそも"戦う理理由以外にランク戦ブースを使う予定など普通はない"……定期訓練は除くがな。まぁ、兎に角そんな感じだ。そこで始める前に……"いい加減解放してやりたい"から手を貸してくれ。…あんな姿を見続けるのは、…流石に私も堪える故にな』
"独り暮らしのまま"ならまだ攻撃することに躊躇いであろう言実だが、…流石に"ほぼ一緒の空間に柚紀が居れば"と考えた嵐山隊は心情を察して頷き、佐鳥からも〔女の子を撃ちたくはないですが、人助けの為なら佐鳥だって心を鬼にしますよ~!〕と通信が入ったのも伝え『嫌な役目を押し付けて済まない。……隠れてないで出てこい』と"嵐山隊の背後にある物影に向かって"声を掛ける。すると
‐ ……ヒョコ、ヒョコ…ヒョコ、ヒョコ…… ‐
『ぁ、……あらし、やま、さん、たちだ。……もう、かなりの、じかん、…けいか、しているんです、ね。……ここ、…ずっと、おなじソラ、だから、…わからなかった、ですよ。(ニコッ)…つっ!!?(ズルズル…ストン)……ハァッ、…ハァッ』
「「なっ!??」」
〔なっ!?…何でさっ??何で君がっ、……歌姫ちゃんが此処に居るのさっ!!?佐鳥達は隊室に居たからテスト風景は見てないけど、ロビーからは見れるよね??っつか〕……(スタン!)…今のこの状況も見られてるの?答えてよっ!?おつるちゃんっ!!?」
‐ ……ザ、ザザー!! ‐
‐ ザザザザザザザー!! ‐
‐ ザザザザー!………プツン!! ‐
「これはっ?!テスト風景を映し出していたスクリーン全てがっ!!(…何故見れなくなった。……まさか、コレを引き起こしたのは…鶴ヶ峰、なのか?)」
「あらら?お昼頃にしたシステムチェックが甘かったのかな?…ま、復旧まで時間かからないでしょうからね。暫くお待ちを~(これってやっぱり…)((……シロ、歌姫ちゃんそろそろ限界?))」
〔っ!?……ですね。中々泣き止みません。…コチラからは何とか見れてますが、…時々画面が、…乱れてます。……スクリーンが復旧する前に"嵐山隊を投入してしまうべき"です。丁度、次ですから。……言実さんに連絡を、…私は……(カタカタカタ)…"復旧権利"を掌握します。ユズちゃんが解放されるまで、…映させないつ!!絶対に!!!〕
「((ほいよ~!?言実経由で転送頼むわ。……開発部門のメンバーだって歌姫ちゃんがボロボロな姿、見たくないだろうからね~。システム掌握ヨロ~!!))(……"この手の仕事"を進んでしない子だけど、やっぱり他人が…友達か関わると"本来の実力"を遺憾無く発揮できる。…我が弟子ながら複雑なもんだ)」
いきなりの事態に東も少しばかり焦りを見せるが、意外と巽は冷静なままで"観客"の不安や違和感を感じさせないように勤めていた。そして【限界に近い柚紀を助ける為に】シロを始め言実に通信を繋いだり、丁度側に居る諏訪に((〇〇室前で待機、……あの子疲弊した状態で戻ってくるから優しく出迎えてよ~?))と指示出しをしていた。……にしても、近場な相手になら"内部通信"があるから口を動かさずに話せるのは他のトリオン体でも共通だが、言実に頼んで"遠くの相手に対しても"所謂"脳内通話"的なのを改造して可能にしている。……"上層部にも内緒で"色々巽も裏で動いている、それをバレない様にしており、大半は"言実に頼まれた仕事"だったりするのだった
‐ ‐
‐
程なくしてテストステージに嵐山隊四人が転送される。(前衛は同じ場所で言実が目視出来る位置に、スナイパーのみ離れた箇所)そしてそれを出迎える言実が、明らかに疲れているのを見抜いた嵐山が心配そうに話し掛ける
「大丈夫ですか言実さん?かなりお疲れな感じに見受けられますが、……やはり一般市民役の人が居るせい、…ですか?アレの"本当の発案者"は誰ですか?貴女では、無い筈です……違いますか?」
『ん?……いや、発案したのは私自身だ。勿論そんな面倒な事をしたくはなかったのだが、…向こうの手違いで"あの子"が転送されてしまってな。私はフェミニストではないが、……やはり女子に手を上げるのには些か抵抗を覚えてしまう(ハァ~)』
「……まぁ、仕方ないのでは?今は彼女…鶴ヶ峰さんとご一緒に暮らしていますからね。所で、途中でまた条件を変更されましたが、……あれは何故ですか?」
『……"此処から逃がす・マップから出す"と言うことは【一般市民役を戦闘不能にする】を意味する。…それを実行しようとした隊員の実力不足や……配慮不足で反射的に攻撃を避けてしまったのだよ。ま、無傷とは行かなくなり、一撃を足に受けた事により自由に動けなくなり、だがアレはベイルアウトが出来ぬのと…システムが不調なのか強制的に追い出すことも無理…、と言うよりそもそも"戦う理理由以外にランク戦ブースを使う予定など普通はない"……定期訓練は除くがな。まぁ、兎に角そんな感じだ。そこで始める前に……"いい加減解放してやりたい"から手を貸してくれ。…あんな姿を見続けるのは、…流石に私も堪える故にな』
"独り暮らしのまま"ならまだ攻撃することに躊躇いであろう言実だが、…流石に"ほぼ一緒の空間に柚紀が居れば"と考えた嵐山隊は心情を察して頷き、佐鳥からも〔女の子を撃ちたくはないですが、人助けの為なら佐鳥だって心を鬼にしますよ~!〕と通信が入ったのも伝え『嫌な役目を押し付けて済まない。……隠れてないで出てこい』と"嵐山隊の背後にある物影に向かって"声を掛ける。すると
‐ ……ヒョコ、ヒョコ…ヒョコ、ヒョコ…… ‐
『ぁ、……あらし、やま、さん、たちだ。……もう、かなりの、じかん、…けいか、しているんです、ね。……ここ、…ずっと、おなじソラ、だから、…わからなかった、ですよ。(ニコッ)…つっ!!?(ズルズル…ストン)……ハァッ、…ハァッ』
「「なっ!??」」
〔なっ!?…何でさっ??何で君がっ、……歌姫ちゃんが此処に居るのさっ!!?佐鳥達は隊室に居たからテスト風景は見てないけど、ロビーからは見れるよね??っつか〕……(スタン!)…今のこの状況も見られてるの?答えてよっ!?おつるちゃんっ!!?」