27.決断の曲~少女を救う為に~(92.
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それから暫くしてテスト午後の部が開始された。構成午前とほぼ同じではB級フリー隊員チームを中心に、時折ランク戦参加している部隊が登場。A級隊員によるエキシビションマッチ終了後休憩を挟み、再度再開。……この様な流れである。(午前の終わりにもA級隊員とのバトルはあったが、何処と戦ったかは……想像にお任せします)
さて、大半は見知らぬB級隊員との協力を強いられる柚紀はと言うと……
‐ ……タタタタタタタタ ‐
『い、嫌あぁぁ~~~!!?来ないで下さぁ~~い!!』
「ち、ちょっと待ってって!!君だってテスト内容聞いているだろっ!?(…ガシッ!!)"守ってやる"から大人しくしろ!!?」
‐ ……ゾクッ!! ‐
『い、嫌だっ!!貴方みたいな上から目線で命令口調な人、私は嫌いっ!!!言実さん、助けてっ!!?』
『(キイィン)……気持ちは分からなくはないが、未知なる経験…それも危険な目に遭えば人は簡単に冷静さを失う。一般市民が敵に襲われて助ける際には、そんな言動は逆効果だ。……錯乱させ状況は悪化するだけと覚えておけ。……変化弾 』
‐ ‐ ‐
‐ ‐
‐
「ありゃあ~、また駄目だ。一心不乱に一般人役を捕まえたのは良かったけど、…アレは宜しくない。……東くんなら、あんな時どうしますか?」
「そうですね、……先ずは"自分は敵ではない"とアピールします。そして相手を観察して"次にどうするか"を瞬時に判断し行動に移す。…現場は刻一刻と状況が変化します。のんびりしている余裕はないでしょうからね」
「フムフム成る程!…さて、今の所一般人役を守りきれず全滅するパターンが続いてますが、次のチームは果たしてどう攻略するつもりだー??!」
午後の部は東が解説役となり、巽は相変わらず実況を継続させていた。それを側で見つめるは学生五人…いや、六人組
「考えたな~、アクシデントでとは言えど柚紀ちゃんがマップに飛ばされたのを利用してテスト内容を変えるとか。…流石はつる姐だ!!」
「で、柚紀ちゃんの思考はどっちかと言えば"一般市民寄り"だ。……ボーダー隊員の心理だって分からなくも彼女ならないが、"正式に入隊"してないからな~。だから行動は【実際に一般人が取りうるだろう言動が自然と出てくる】…特に隊員の大半は見知らぬ男子だから、尚更慎重にもなるし警戒もする」
「でもさ~怖いから逃げてる、的な行動は何で発生するんですかー?……鶴ヶ峰だって相手がボーダー隊員だって知ってますよ?」
「分かっていても、彼女は男子が苦手だろ?……彼女を不安にさせる又は怖がらせる態度や行動をすればどうなるか。………小荒井だって知ってるだろ?俺達と初対面の時、鶴ヶ峰が東さんの後ろに隠れたし無理に接近した時は、…怖くて東さんにすがってただろ?」
「あ、やっぱり"誰にでも"同じ様な反応を示されるんですね彼女は。……俺や半崎にはそんな反応をしなかったけど奈良坂先輩には明らかに怯えてましたから。あの時は当真さんが割り込んでくれましたが、…あの空間では味方は"断言しない限りは言実さんのみ"って思われていそうですからね。……先輩?ナニか気になる事でも??」
「………やはりあの方も姪は可愛いのかと思ってな。…陽介と逆の事を言うがテスト内容を変える理由はない気がしてな。…言実さんの強さが揺らぐ訳じゃない、逆に動きを制限されないか?……足枷を自ら背負う人ではないが、…マップから出す方法をご自分では無理と判断された。………俺だって弟子である日浦を射つ気には、…なれないな普通なら」
(全)「あー、成る程!?」
米屋から発言が始まり出水に、東隊の二人。更に古寺と続き……どうやら三輪が帰ったらしく奈良坂が合流して色々意見を述べていた。因みに東が解説役になったのは"柚紀の心情を汲み取るには最適である"と全員一致した結果であった
さて、そんな事を話している内に次のテストが終了していた。…今回は全滅こそ無かったが、言実を攻撃もせずに制限時間内ずっと逃げに徹していた。……これには柚紀は"協力的"だったのが成功の鍵であった
「おっ?!今日午後になって初めてのテスト条件クリア第一号かな?……ってか東くん、何故午後の部から"制限時間"が出てきたんでしょうか?後、長さが【フリーな子達のチームと部隊を組む子と時間が違う】のも気になりますが??」
「やはりこれは【連携と対応力の違い】ではないでしょうか?部隊を組んでいる者は防衛任務以外にもランク戦にも参加しています。…即興チームより密な連携も去ることながら、経験だって豊富な筈です。後、時間制限がある理由については【本部に要請を出して増援が来るのを想定しているから】ですね。……今は亜種問題が深刻です、…油断は命取りになりますし一般市民を危険な状態に長期間晒すのはよくありませんからね。…そのせいで体調を崩されてしまった例も実際な起きてしまってますから」
「あ~、あったね~!それも女の子!?あれは駄目だよ、女の子はか弱い存在なんだから!!?……あ、アレ(言実)は例外ね?下手な男より色んな意味で強いもん!!?………っと私が思ってるのを本人に告げ口した子には漏れなく~~、…携帯爆発させちゃうZO!!?(ニヤリ)」
東が解説をしていると知ってか、手の空いている隊員達はほぼランク戦ロビーに集結していた。……この状況に柚紀が居なくて良かったと内心思う出水は、巽の発言を聞いて顔を青褪めるのであった。…爆発はあくまでも"大袈裟な例え"だが、……あの巽ならそれに"類似した事"を他人の携帯に施せるのを知っているからだ。…実際に出水はその被害にあった"経験者"であるのだから。そして、出水と同様に顔色を変えた隊員が"チラホラ"おり、…彼らもまた同類なのだろうと察したのであった
さて、大半は見知らぬB級隊員との協力を強いられる柚紀はと言うと……
‐ ……タタタタタタタタ ‐
『い、嫌あぁぁ~~~!!?来ないで下さぁ~~い!!』
「ち、ちょっと待ってって!!君だってテスト内容聞いているだろっ!?(…ガシッ!!)"守ってやる"から大人しくしろ!!?」
‐ ……ゾクッ!! ‐
『い、嫌だっ!!貴方みたいな上から目線で命令口調な人、私は嫌いっ!!!言実さん、助けてっ!!?』
『(キイィン)……気持ちは分からなくはないが、未知なる経験…それも危険な目に遭えば人は簡単に冷静さを失う。一般市民が敵に襲われて助ける際には、そんな言動は逆効果だ。……錯乱させ状況は悪化するだけと覚えておけ。……
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「ありゃあ~、また駄目だ。一心不乱に一般人役を捕まえたのは良かったけど、…アレは宜しくない。……東くんなら、あんな時どうしますか?」
「そうですね、……先ずは"自分は敵ではない"とアピールします。そして相手を観察して"次にどうするか"を瞬時に判断し行動に移す。…現場は刻一刻と状況が変化します。のんびりしている余裕はないでしょうからね」
「フムフム成る程!…さて、今の所一般人役を守りきれず全滅するパターンが続いてますが、次のチームは果たしてどう攻略するつもりだー??!」
午後の部は東が解説役となり、巽は相変わらず実況を継続させていた。それを側で見つめるは学生五人…いや、六人組
「考えたな~、アクシデントでとは言えど柚紀ちゃんがマップに飛ばされたのを利用してテスト内容を変えるとか。…流石はつる姐だ!!」
「で、柚紀ちゃんの思考はどっちかと言えば"一般市民寄り"だ。……ボーダー隊員の心理だって分からなくも彼女ならないが、"正式に入隊"してないからな~。だから行動は【実際に一般人が取りうるだろう言動が自然と出てくる】…特に隊員の大半は見知らぬ男子だから、尚更慎重にもなるし警戒もする」
「でもさ~怖いから逃げてる、的な行動は何で発生するんですかー?……鶴ヶ峰だって相手がボーダー隊員だって知ってますよ?」
「分かっていても、彼女は男子が苦手だろ?……彼女を不安にさせる又は怖がらせる態度や行動をすればどうなるか。………小荒井だって知ってるだろ?俺達と初対面の時、鶴ヶ峰が東さんの後ろに隠れたし無理に接近した時は、…怖くて東さんにすがってただろ?」
「あ、やっぱり"誰にでも"同じ様な反応を示されるんですね彼女は。……俺や半崎にはそんな反応をしなかったけど奈良坂先輩には明らかに怯えてましたから。あの時は当真さんが割り込んでくれましたが、…あの空間では味方は"断言しない限りは言実さんのみ"って思われていそうですからね。……先輩?ナニか気になる事でも??」
「………やはりあの方も姪は可愛いのかと思ってな。…陽介と逆の事を言うがテスト内容を変える理由はない気がしてな。…言実さんの強さが揺らぐ訳じゃない、逆に動きを制限されないか?……足枷を自ら背負う人ではないが、…マップから出す方法をご自分では無理と判断された。………俺だって弟子である日浦を射つ気には、…なれないな普通なら」
(全)「あー、成る程!?」
米屋から発言が始まり出水に、東隊の二人。更に古寺と続き……どうやら三輪が帰ったらしく奈良坂が合流して色々意見を述べていた。因みに東が解説役になったのは"柚紀の心情を汲み取るには最適である"と全員一致した結果であった
さて、そんな事を話している内に次のテストが終了していた。…今回は全滅こそ無かったが、言実を攻撃もせずに制限時間内ずっと逃げに徹していた。……これには柚紀は"協力的"だったのが成功の鍵であった
「おっ?!今日午後になって初めてのテスト条件クリア第一号かな?……ってか東くん、何故午後の部から"制限時間"が出てきたんでしょうか?後、長さが【フリーな子達のチームと部隊を組む子と時間が違う】のも気になりますが??」
「やはりこれは【連携と対応力の違い】ではないでしょうか?部隊を組んでいる者は防衛任務以外にもランク戦にも参加しています。…即興チームより密な連携も去ることながら、経験だって豊富な筈です。後、時間制限がある理由については【本部に要請を出して増援が来るのを想定しているから】ですね。……今は亜種問題が深刻です、…油断は命取りになりますし一般市民を危険な状態に長期間晒すのはよくありませんからね。…そのせいで体調を崩されてしまった例も実際な起きてしまってますから」
「あ~、あったね~!それも女の子!?あれは駄目だよ、女の子はか弱い存在なんだから!!?……あ、アレ(言実)は例外ね?下手な男より色んな意味で強いもん!!?………っと私が思ってるのを本人に告げ口した子には漏れなく~~、…携帯爆発させちゃうZO!!?(ニヤリ)」
東が解説をしていると知ってか、手の空いている隊員達はほぼランク戦ロビーに集結していた。……この状況に柚紀が居なくて良かったと内心思う出水は、巽の発言を聞いて顔を青褪めるのであった。…爆発はあくまでも"大袈裟な例え"だが、……あの巽ならそれに"類似した事"を他人の携帯に施せるのを知っているからだ。…実際に出水はその被害にあった"経験者"であるのだから。そして、出水と同様に顔色を変えた隊員が"チラホラ"おり、…彼らもまた同類なのだろうと察したのであった