26.即座対処の曲～柔軟に対応せよ～(91.
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～嵐山隊室～
「お昼時で丁度切り上げようとしていたから良かったが、……"システムチェック"とは珍しいな。特に今は実力テストの真っ最中だ。……ナニかあったのか？」
「どう、なんですかね？市河さんも"巽さんからの指示で"としか言ってませんし、どうやら本人も詳細を知らない口振りでしたし…("言実さんの指示"でないなら鶴ヶ峰さんが関係する可能性は極めて低い筈だ)」
「ま、まぁ機械ならヒナ姐が"ボーダー内で誰よりも詳しい"みたいですから、ナニか問題点…バグとか見つけたんじゃないですか？何せ"ボーダー関連のSNSでの発言を監視取り締まる専用アカウント名"を脅しに使う位ですよ？！ってか、アレの正体、オレはてっきりおつるちゃんだと思ったんですが、違ったみたいですね。よく考えればあの人、噂とかSNSとか気にしない、……よね"普通なら"」
エキシビションマッチに向けてフォーメーションの確認をトレーニングルームでしていた嵐山隊にシロから通信が入り、素直に要請に従ったのは良いが何故？……と、三人が議論を交わしていた。その間に木虎と綾辻は"柚紀が基地にくるのが遅くなった理由の一つである"お昼ご飯の差し入れを電子レンジで暖めていたり、お茶の用意をしていた。(時間が掛かった理由は諏訪隊等"お昼頃に基地に確実に居る人達全員分"を、軽めではあるが作ったからだ)因みに内容は【おかずを中に入れたお握り】である。トリオン体なので食べなくても平気だが、折角の差し入れを無下には出来ないので皆で頂こうとしていた時
〔開発部門・室長の鬼怒田だ。…"システムチェック"も終わって間もなくテストを再開するが、午前と何点か変更する事にした。……これは決定事項であり、理由もある。異論は悪いが認めないものとする〕
「！？……鬼怒田さん？…それにテストの変更とは、…言実さんを中心に念入りに準備をしていたのに、何故？？」
「やはりナニか問題が生じて"午後と同様の内容で行えなくなった"みたいですね。……一体、どんな変更点が？」
いきなり鬼怒田による放送が流れて全員がハッとし、食べる手を止めて聞き入る。……かに思えたが、佐鳥だけは気にせず食べ続けているのを見て木虎が苦言を漏らす。そして佐鳥がお握り一個完食した辺りから鬼怒田が内容を語り始める
〔先ず一つが"戦闘ステージの変更"じゃ。午後からは【市街地Ａから工業地区】になる。……Ｂ級ランク戦では一部のチームは直前に発表されたマップに応じて戦略を練るのが基本だ。…ランダムでないだけマシだと思ってくれ。天候は曇り・時間帯は日中だ。それとだが、……近頃一般市民が警戒区域や放置区域に無断侵入するケースが増えておる。…遭遇する可能性がないとは言い切れぬ以上、それを想定した訓練をしようとも考えておる。………そこで【マップ内に試験監督以外にもう一人、…本部勤務しておる"とある女性"を配置する】……制限時間内まで彼女を"敵役である試験監督から守るもよし、マップから逃がすのもよし"じゃ。…兎に角、試験監督にその女性が捕まったらアウトと思ってくれ。これはテストだが、もし……実際に起きれば確実に…一般市民が犠牲になる。それを肝に命じておくんじゃな。因みに協力する女性はランダムで決まる。……"認識に差があり、必ずボーダー隊員に協力的とは限らぬ"。…そんな一般市民だっておる筈じゃ、……色んな相手にどう対応するかも現場隊員には要求される、……亜種に関しても同様じゃ。【…こちらが示した条件に文句があるなら、この位クリアしてみろ】…コレは試験監督である言実くんの言い分だ、儂の言葉ではない。と言うより変更を求めたのも彼女じゃ！言いたい事があるなら本人に直接言ってくれ！！(ｺﾞﾎﾝ)……連絡は以上じゃ〕
「……う、うわぁ～！何て言うかおつるちゃん節が炸裂してるな～。でも実際に居るのかな？侵入する一般市民が？？」
「無くはないと思いますよ？と、言いますか私が初めて防衛任務に就いた際に、……組んだ人が"知り合いの一般市民を現場に連れ込む"大馬鹿をやらかしましたから。それも男子隊員が"気になる一般女子に良いところを見せたいが為"とか、馬鹿馬鹿しい理由で、ですよ？……幸い、その女性は怪我しませんでしたが連れてきた男子隊員は即ベイルアウト。まぁ身を呈して庇ったのが理由なだけ、……良くもないですが最低限の責務は果たしたって感じですね」
「あらあら、その子大丈夫かしら？……一般市民はベイルアウトとか知らないから"自分のせいで"とか思ってなければ良いけど。……後、敵に襲われたのならそれがトラウマになっていたら、…可哀想ね。一度抱いてしまうと克服は難しいから、ね？」
「「「「…………」」」」
変更内容より、最後の言実の言葉にまずは反応を示す佐鳥が次に変更意味をを疑問視する。これに対して木虎が"自らの体験談"を元に話し、更には綾辻が"彼女が望む・望まないにしろ"起こってしまった事は仕方ないが、この先を心配した。……綾辻がその一般女子を心配してるのは分かるが、身近に"敵に対するトラウマを抱いた少女"が居るのを知る三人、…四人は複雑な表情を浮かべていたのだった
「お昼時で丁度切り上げようとしていたから良かったが、……"システムチェック"とは珍しいな。特に今は実力テストの真っ最中だ。……ナニかあったのか？」
「どう、なんですかね？市河さんも"巽さんからの指示で"としか言ってませんし、どうやら本人も詳細を知らない口振りでしたし…("言実さんの指示"でないなら鶴ヶ峰さんが関係する可能性は極めて低い筈だ)」
「ま、まぁ機械ならヒナ姐が"ボーダー内で誰よりも詳しい"みたいですから、ナニか問題点…バグとか見つけたんじゃないですか？何せ"ボーダー関連のSNSでの発言を監視取り締まる専用アカウント名"を脅しに使う位ですよ？！ってか、アレの正体、オレはてっきりおつるちゃんだと思ったんですが、違ったみたいですね。よく考えればあの人、噂とかSNSとか気にしない、……よね"普通なら"」
エキシビションマッチに向けてフォーメーションの確認をトレーニングルームでしていた嵐山隊にシロから通信が入り、素直に要請に従ったのは良いが何故？……と、三人が議論を交わしていた。その間に木虎と綾辻は"柚紀が基地にくるのが遅くなった理由の一つである"お昼ご飯の差し入れを電子レンジで暖めていたり、お茶の用意をしていた。(時間が掛かった理由は諏訪隊等"お昼頃に基地に確実に居る人達全員分"を、軽めではあるが作ったからだ)因みに内容は【おかずを中に入れたお握り】である。トリオン体なので食べなくても平気だが、折角の差し入れを無下には出来ないので皆で頂こうとしていた時
〔開発部門・室長の鬼怒田だ。…"システムチェック"も終わって間もなくテストを再開するが、午前と何点か変更する事にした。……これは決定事項であり、理由もある。異論は悪いが認めないものとする〕
「！？……鬼怒田さん？…それにテストの変更とは、…言実さんを中心に念入りに準備をしていたのに、何故？？」
「やはりナニか問題が生じて"午後と同様の内容で行えなくなった"みたいですね。……一体、どんな変更点が？」
いきなり鬼怒田による放送が流れて全員がハッとし、食べる手を止めて聞き入る。……かに思えたが、佐鳥だけは気にせず食べ続けているのを見て木虎が苦言を漏らす。そして佐鳥がお握り一個完食した辺りから鬼怒田が内容を語り始める
〔先ず一つが"戦闘ステージの変更"じゃ。午後からは【市街地Ａから工業地区】になる。……Ｂ級ランク戦では一部のチームは直前に発表されたマップに応じて戦略を練るのが基本だ。…ランダムでないだけマシだと思ってくれ。天候は曇り・時間帯は日中だ。それとだが、……近頃一般市民が警戒区域や放置区域に無断侵入するケースが増えておる。…遭遇する可能性がないとは言い切れぬ以上、それを想定した訓練をしようとも考えておる。………そこで【マップ内に試験監督以外にもう一人、…本部勤務しておる"とある女性"を配置する】……制限時間内まで彼女を"敵役である試験監督から守るもよし、マップから逃がすのもよし"じゃ。…兎に角、試験監督にその女性が捕まったらアウトと思ってくれ。これはテストだが、もし……実際に起きれば確実に…一般市民が犠牲になる。それを肝に命じておくんじゃな。因みに協力する女性はランダムで決まる。……"認識に差があり、必ずボーダー隊員に協力的とは限らぬ"。…そんな一般市民だっておる筈じゃ、……色んな相手にどう対応するかも現場隊員には要求される、……亜種に関しても同様じゃ。【…こちらが示した条件に文句があるなら、この位クリアしてみろ】…コレは試験監督である言実くんの言い分だ、儂の言葉ではない。と言うより変更を求めたのも彼女じゃ！言いたい事があるなら本人に直接言ってくれ！！(ｺﾞﾎﾝ)……連絡は以上じゃ〕
「……う、うわぁ～！何て言うかおつるちゃん節が炸裂してるな～。でも実際に居るのかな？侵入する一般市民が？？」
「無くはないと思いますよ？と、言いますか私が初めて防衛任務に就いた際に、……組んだ人が"知り合いの一般市民を現場に連れ込む"大馬鹿をやらかしましたから。それも男子隊員が"気になる一般女子に良いところを見せたいが為"とか、馬鹿馬鹿しい理由で、ですよ？……幸い、その女性は怪我しませんでしたが連れてきた男子隊員は即ベイルアウト。まぁ身を呈して庇ったのが理由なだけ、……良くもないですが最低限の責務は果たしたって感じですね」
「あらあら、その子大丈夫かしら？……一般市民はベイルアウトとか知らないから"自分のせいで"とか思ってなければ良いけど。……後、敵に襲われたのならそれがトラウマになっていたら、…可哀想ね。一度抱いてしまうと克服は難しいから、ね？」
「「「「…………」」」」
変更内容より、最後の言実の言葉にまずは反応を示す佐鳥が次に変更意味をを疑問視する。これに対して木虎が"自らの体験談"を元に話し、更には綾辻が"彼女が望む・望まないにしろ"起こってしまった事は仕方ないが、この先を心配した。……綾辻がその一般女子を心配してるのは分かるが、身近に"敵に対するトラウマを抱いた少女"が居るのを知る三人、…四人は複雑な表情を浮かべていたのだった
