26.即座対処の曲~柔軟に対応せよ~(91.
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引き続きテスト風景を眺めていると東隊の三人がロビーに現れ、小荒井・奥寺の二人は柚紀を見つけると「「ちょっと意見聞かせてくれっ!?」」と一言掛けたのは良いが、本人の了承を得る前に連行されかける。……それを黙って見過ごしたら"露払い役"の意味がないので、米屋がきっちり止めに入る。東も交えて話をきちんてした上で【話し合いの場所を明白にし、古寺の同行を条件】に柚紀は一度ロビーから離れていった。それを見送った米屋は残った東に話しかける
「テスト見てましたが、つる姐クラスだと、一撃で落とさないとカウンター食らいますね~。ウチも似た感じな殺られ方しましたから。ま、秀次が姐さん相手だと熱くなりやすくて冷静さが欠けちまうのが、…一番駄目な点なんですがね。(コリコリ)……東さんから見て、アレどうにかなりませんか?」
「…………難しいな、何故あそこまで言実さんに秀次がこだわるかが分からない限りこちらが何を言っても恐らく無駄だろう。それにだ、…下手に口を出せば【鶴ヶ峰に被害が飛び火する可能性もある】以上、無闇に俺から首を突っ込む訳には行かない」
「あ~、……そっちの心配が出てきますか?秀次もはっきりモノを言う奴だから、万が一とか…考えてしまう訳ですね。(ハァ~)……弾バカが【柚紀ちゃんは"本来なら"誰よりも精神的に強い子な筈だが、トラウマのせいでそれが十分に発揮出来ないのが現状だ】ってぼやいてました。だから例え秀次から"痛い指摘"を受けても、後ろめたさがなければ大丈夫な気もしますが………」
「厳しい現実からも絶対に逃げない子、だからねあの子は。そして何処か頑固で優しい子、……多分だが【コレがこうである・こうしたい・こうであるべき】と自ら定めたのは良いが、多人数に【"違う"と否定されても中々受け入れられず、軋轢が生じてしまい】……自らの心を護るために自信喪失や、他人主義的な思考に加えて、嫌な気持ちを抱く元凶である他人と関わるのを恐れてしまった。…鶴ヶ峰が対人関係の問題を抱えてしまった背景はこんな感じだろうな」
東の冷静な分析に米屋も少なからず同感出来てしまい、表情に陰りが出る。……自分が槍型の弧月を使う理由は【トリオン量が他人より少ない】も一つなのは事実である。別にこれでも十分に戦えるし、文句を言われた事もないし、例え言われたとても自分は気にしない。"納得しているし事実を否定するつもりもない"のだから。たが……
「(テクテク)多分、それが正解だと思いますよ?……別に柚紀ちゃんは我が儘や検討違いな事を言ってる訳じゃない。…ただ考え方が"奇抜と言うか、…少人数派"なパターンが多い。後、経験内容が妙に偏りが生じている、………分かりさえすれば納得もしますよ?【こんな考え方もある】とね。たが、大半の奴は説明を怠る。……【自分のこの考えが一般的、知っていて分かっていて当たり前】だと考えてしまってな」
「!!…おっ?出水っ?!!…良いのか?コッチに来ても、……解説は?」
「"午前に予定していた分"は終わったぜ?だから暫くは昼休みって訳だ。…姐さん達なら"通しで構わない"と言いそうですが、……まっ、飯やら休憩は大切だからな。……柚紀ちゃんの名前出したら二人とも素直に受け入れてくれたぜ?」
「(クスッ)成る程な、……病み上がりな鶴ヶ峰を考えると食事や休憩なしでテストをすれば下手したら"また倒れる"のを危惧した訳だ。…トリオン体であっても油断は出来ない、彼女は普通に"眠たさを訴える"し、食事を長時間摂らずに居て生身に戻れば、……"空腹で倒れてしまう"かも知れない。…そろそろ小荒井達への"アドバイス"も終わった頃だろうし、回収がてら俺達もお昼にするか」
出水が一仕事終えて自分が感じている柚紀に関する事を言いながら二人に合流したのだった。そして何気なく時間を確認して中学生組を回収すべきと東を先頭に動き出す。後ろの二人に「東さん、お昼奢って下さいよ~」や「午後からの解説はどちらかやりませんか?」と話を振られそれを返しつつ、弟子二人に所在を訊ねる。するとあちらも合流目的で戻っている最中と返事が来たので入り口付近で会えるかと東は考えていたが……
『あ、あのっ!?ま、待ってくださいっ!!確かに私はトリオン体ですが、"ソロのB級隊員"じゃないです!?だからテストを受けません!!!』
「だけど、訓練生でもないだろ?まぁ、戦うにはちょっと…場違いな服装たが鶴ヶ峰チーフだって白衣のまま戦われるし、……女の子なら服装に気を使う子が居たって不思議じゃないよ?と、兎に角"サボり"は良くないよ!大丈夫、丁度"休み時間"と称していたスクリーンには映らないから、…負けても誰にも見られないよ?(クイクイ)」
『そ、そんな事気にしません!?あの人に勝てないの位重々承知してますからっ!!?それに私は無闇に機械に触れちゃ駄目なんです!!万が一変な事になれば午後のテストに支障出ますよっ!!?……お、お願いですから離してくださいっ!?若しくは言実さんに確認を取ってくださいっ!!!?』
何やら白衣姿に"案内役"と腕章を付けた男性職員に腕を捕まれてブースに連れ込まれかけている柚紀を見つける。……それを見て奥寺達は?と東は探すと後方で同じく白衣を着た職員二人に足止めを食らっている状況だった
…チームを組んで居ない隊員は、C級ランク戦ブースから開発部門職員の指示を受けて順番にテストを受けている。因みに東隊達は各自の作戦室からB級ランク戦みたいにマップ転送される仕組みである。そして大半の職員は言実の様に"全隊員の名前や容姿等を把握していない"、…それ故に今のような勘違い案件が発生してしまったのだ。……とりあえずうっすらと涙目な柚紀を助けようと近づく三人に、"後方から"声を掛けられる。誰かと言うと
「テスト見てましたが、つる姐クラスだと、一撃で落とさないとカウンター食らいますね~。ウチも似た感じな殺られ方しましたから。ま、秀次が姐さん相手だと熱くなりやすくて冷静さが欠けちまうのが、…一番駄目な点なんですがね。(コリコリ)……東さんから見て、アレどうにかなりませんか?」
「…………難しいな、何故あそこまで言実さんに秀次がこだわるかが分からない限りこちらが何を言っても恐らく無駄だろう。それにだ、…下手に口を出せば【鶴ヶ峰に被害が飛び火する可能性もある】以上、無闇に俺から首を突っ込む訳には行かない」
「あ~、……そっちの心配が出てきますか?秀次もはっきりモノを言う奴だから、万が一とか…考えてしまう訳ですね。(ハァ~)……弾バカが【柚紀ちゃんは"本来なら"誰よりも精神的に強い子な筈だが、トラウマのせいでそれが十分に発揮出来ないのが現状だ】ってぼやいてました。だから例え秀次から"痛い指摘"を受けても、後ろめたさがなければ大丈夫な気もしますが………」
「厳しい現実からも絶対に逃げない子、だからねあの子は。そして何処か頑固で優しい子、……多分だが【コレがこうである・こうしたい・こうであるべき】と自ら定めたのは良いが、多人数に【"違う"と否定されても中々受け入れられず、軋轢が生じてしまい】……自らの心を護るために自信喪失や、他人主義的な思考に加えて、嫌な気持ちを抱く元凶である他人と関わるのを恐れてしまった。…鶴ヶ峰が対人関係の問題を抱えてしまった背景はこんな感じだろうな」
東の冷静な分析に米屋も少なからず同感出来てしまい、表情に陰りが出る。……自分が槍型の弧月を使う理由は【トリオン量が他人より少ない】も一つなのは事実である。別にこれでも十分に戦えるし、文句を言われた事もないし、例え言われたとても自分は気にしない。"納得しているし事実を否定するつもりもない"のだから。たが……
「(テクテク)多分、それが正解だと思いますよ?……別に柚紀ちゃんは我が儘や検討違いな事を言ってる訳じゃない。…ただ考え方が"奇抜と言うか、…少人数派"なパターンが多い。後、経験内容が妙に偏りが生じている、………分かりさえすれば納得もしますよ?【こんな考え方もある】とね。たが、大半の奴は説明を怠る。……【自分のこの考えが一般的、知っていて分かっていて当たり前】だと考えてしまってな」
「!!…おっ?出水っ?!!…良いのか?コッチに来ても、……解説は?」
「"午前に予定していた分"は終わったぜ?だから暫くは昼休みって訳だ。…姐さん達なら"通しで構わない"と言いそうですが、……まっ、飯やら休憩は大切だからな。……柚紀ちゃんの名前出したら二人とも素直に受け入れてくれたぜ?」
「(クスッ)成る程な、……病み上がりな鶴ヶ峰を考えると食事や休憩なしでテストをすれば下手したら"また倒れる"のを危惧した訳だ。…トリオン体であっても油断は出来ない、彼女は普通に"眠たさを訴える"し、食事を長時間摂らずに居て生身に戻れば、……"空腹で倒れてしまう"かも知れない。…そろそろ小荒井達への"アドバイス"も終わった頃だろうし、回収がてら俺達もお昼にするか」
出水が一仕事終えて自分が感じている柚紀に関する事を言いながら二人に合流したのだった。そして何気なく時間を確認して中学生組を回収すべきと東を先頭に動き出す。後ろの二人に「東さん、お昼奢って下さいよ~」や「午後からの解説はどちらかやりませんか?」と話を振られそれを返しつつ、弟子二人に所在を訊ねる。するとあちらも合流目的で戻っている最中と返事が来たので入り口付近で会えるかと東は考えていたが……
『あ、あのっ!?ま、待ってくださいっ!!確かに私はトリオン体ですが、"ソロのB級隊員"じゃないです!?だからテストを受けません!!!』
「だけど、訓練生でもないだろ?まぁ、戦うにはちょっと…場違いな服装たが鶴ヶ峰チーフだって白衣のまま戦われるし、……女の子なら服装に気を使う子が居たって不思議じゃないよ?と、兎に角"サボり"は良くないよ!大丈夫、丁度"休み時間"と称していたスクリーンには映らないから、…負けても誰にも見られないよ?(クイクイ)」
『そ、そんな事気にしません!?あの人に勝てないの位重々承知してますからっ!!?それに私は無闇に機械に触れちゃ駄目なんです!!万が一変な事になれば午後のテストに支障出ますよっ!!?……お、お願いですから離してくださいっ!?若しくは言実さんに確認を取ってくださいっ!!!?』
何やら白衣姿に"案内役"と腕章を付けた男性職員に腕を捕まれてブースに連れ込まれかけている柚紀を見つける。……それを見て奥寺達は?と東は探すと後方で同じく白衣を着た職員二人に足止めを食らっている状況だった
…チームを組んで居ない隊員は、C級ランク戦ブースから開発部門職員の指示を受けて順番にテストを受けている。因みに東隊達は各自の作戦室からB級ランク戦みたいにマップ転送される仕組みである。そして大半の職員は言実の様に"全隊員の名前や容姿等を把握していない"、…それ故に今のような勘違い案件が発生してしまったのだ。……とりあえずうっすらと涙目な柚紀を助けようと近づく三人に、"後方から"声を掛けられる。誰かと言うと