26.即座対処の曲~柔軟に対応せよ~(91.
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「うん、……君が同級生なのは分かっているけどさ、やっぱり訓練施設前で会った印象が強いのと、……トリオン体だと尚更年上に見えちゃうからさ。多分言実さんが髪が短いから変にイメージが引っ張られているのかも知れないけど……駄目、だった?」
『あ~、……そっか。……まぁ、うん。別に嫌じゃないから、大丈夫だと思うよ。(……何だろう?嫌じゃない筈なのにな~。"さん付け"は…時枝くんに呼ばれてるし、………何かモヤモヤする。どうして、かな?)』
「………ま、章平は真面目な奴だからさ、折れてやってくれよ歌姫さま(ナデナデ)……おっ?!次の対戦は見物だなコレは」
呼び方に関して一悶着があったが、とりあえず拗れる事なく落ち着いた。…そんな柚紀に起こっている変化……心情を何となく察した米屋が、意識をモニターに移行させる。因みに今日は土曜日であり、太刀川・風間隊と言実の対戦は明日に割り振られており、確実に居るとは分からなかったのでトリオン体で観戦していた。実践訓練以外でもこの姿に"自分含め"慣れる必要があると思ったからである。さてスクリーン…モニターに映し出されたのは
『あっ!?次は東さん達の隊だ~!?ん~、…………無傷は無理でも勝つのはやっぱり言実さん、かな~?』
「あはは、鶴ヶ峰さん今の所全部"言実さんが勝つ"一択だよね。……その通りには、まぁなってるけど」
「だが今回は東さんが居るぜ?……今はB級隊員だが、実際の実力はA級と言っても過言じゃねぇ。…それでもつる姐が勝つと思う理由は何だ?」
ランク戦観戦を初めた当初から慧眼と称されていた米屋に"どっちが勝つ?"的な問いをされて、それに先ずは直感で答えた後に観戦。それと平行して"そうなった理由やら断言した根拠"を主に古寺と討論を交わしながら……と、こんな感じで続けており、まだまだ知らない同士ながら互いに変な緊張もせず、自分とは違う考え方だが色々参考になるらしく有意義に時間を過ごしていた。米屋も時折口を挟むがあまり戦術や戦略を自分で練らないのでほぼ聞き役や二人の仲介役に徹している状況である
『……東さんが凄い方なのは分かりますよ?療養中に地下の訓練施設に連れていって貰った時に、指導者としてスナイパーの子達に指導してるのを拝見しましたから。だから隊長として、きっと指揮とかもちっちりされるだろうなぁ~とも思います。でも、……"東隊は他の隊とは明らかに違いがあります"。…この隊は【ずっとチームを組むのを目的に結成された部隊ではない】…ですよね?だって過去の対戦ROMで見た【東隊のメンバーが違う】。……知らない人ばかりでしたから』
「おっ!?成る程、"昔の"B級ランク戦の対戦ROMもつる姐に焼き増しして貰って観戦して勉強している感じか?勉強熱心だな~(ナデナデ)……ま、ウチの隊長が"その口"だな。…戦いとは無縁な生活をしている餓鬼がいきなり戦術やら部隊の指揮を仕切るとか、普通は難しいジャンか?それを教える目的で結成されてるのが東隊な訳だ。ただ、そう言う事に"優れた奴"や"才能持ち"が居るから全員が東さんの弟子とは言えねぇがな。でだ、……発足当初より所属人数が増えていけばそれだけ部隊も増え、実力によるランク付けも必要になる。……"アッチは自分よりも弱いのに給料高いのはズリィー!!"的ないざこざを防ぐためにもな。俺は気にしないけどさ~」
「米屋先輩は"強い奴と戦えれば問題なし"的に考えていらっしゃいますからね。……俺は家を敵に壊されてって理由もあり、住む場所の問題解決も兼ねてボーダーに所属してますが、きちんと重要性を理解して自分なりに頑張ってます。…戦術とかはまだまだですがね。(コリコリ)だから、鶴ヶ峰さんのその洞察力含めた推理力や発想力は正直……………羨ましくも感じます。も、勿論っ!それが今まで培ってきた"経験や努力の賜物"だって分かってますよっ!!で、……"今の東隊が勝てない理由"は何だと思いますか?」
チームメンバーは連携などの関係上、早々入れ換えは起きにくくなっている。……抜けも加入も一から全て組み直す必要が出る可能性が高いが、絶対ではない。…嵐山隊然り"旧東隊"然り。そして"現東隊"はと言うと………
『…多分奥寺くん達と東さんがチームを組んでまだ日が浅いですよね?だけど戦闘スタイルは決まりつつある。【前衛二人のコンビネーション】と【釣り】……かな?でもまだまだ両方とも上手く連携が取れていない。それを言実さんが気づかない訳がないですよ?……あっ、小荒井くんが落ちた』
「アチャァ~、……奥寺の制止を聞かずに突っ込んだか~。…ま、気持ちは分かるぜ。だが、中距離戦闘を主とするシューター相手にそれは無謀だな。シールドでガードしつつ接近は意外と常習だが、……バイパー使いのつる姐にはそれは悪手でしかない。せめて、"一直線"でなければまだチャンスがあったがな」
「それは小荒井だって分かっていそうですが、何であんな無謀な事を……あっ!?東さんがっ!!」
『陽動が目的?……ならあの無茶な動きも分かりますが、…"ポーカーフェス"でない限り"視線とか"で狙いを見抜かれますよ?一度射たせて"方角さえ分かれば"………あの人なら、何時でも倒せる奥寺くんは無視して東さんを取りに行く。…これで、王手ですね』
議論している間に勝負は決し、勝ったのは言実だったが、こちらも無傷とは行かず東の狙撃によって"片腕を失っていた"。因みに東が落とされた時点で奥寺は撤退していた。……"逃げも戦略の一つ"と出水は評価する。これには賛否両論だが、柚紀も納得していた。これはテストであり、必ず勝つ必要はないのだから
『あ~、……そっか。……まぁ、うん。別に嫌じゃないから、大丈夫だと思うよ。(……何だろう?嫌じゃない筈なのにな~。"さん付け"は…時枝くんに呼ばれてるし、………何かモヤモヤする。どうして、かな?)』
「………ま、章平は真面目な奴だからさ、折れてやってくれよ歌姫さま(ナデナデ)……おっ?!次の対戦は見物だなコレは」
呼び方に関して一悶着があったが、とりあえず拗れる事なく落ち着いた。…そんな柚紀に起こっている変化……心情を何となく察した米屋が、意識をモニターに移行させる。因みに今日は土曜日であり、太刀川・風間隊と言実の対戦は明日に割り振られており、確実に居るとは分からなかったのでトリオン体で観戦していた。実践訓練以外でもこの姿に"自分含め"慣れる必要があると思ったからである。さてスクリーン…モニターに映し出されたのは
『あっ!?次は東さん達の隊だ~!?ん~、…………無傷は無理でも勝つのはやっぱり言実さん、かな~?』
「あはは、鶴ヶ峰さん今の所全部"言実さんが勝つ"一択だよね。……その通りには、まぁなってるけど」
「だが今回は東さんが居るぜ?……今はB級隊員だが、実際の実力はA級と言っても過言じゃねぇ。…それでもつる姐が勝つと思う理由は何だ?」
ランク戦観戦を初めた当初から慧眼と称されていた米屋に"どっちが勝つ?"的な問いをされて、それに先ずは直感で答えた後に観戦。それと平行して"そうなった理由やら断言した根拠"を主に古寺と討論を交わしながら……と、こんな感じで続けており、まだまだ知らない同士ながら互いに変な緊張もせず、自分とは違う考え方だが色々参考になるらしく有意義に時間を過ごしていた。米屋も時折口を挟むがあまり戦術や戦略を自分で練らないのでほぼ聞き役や二人の仲介役に徹している状況である
『……東さんが凄い方なのは分かりますよ?療養中に地下の訓練施設に連れていって貰った時に、指導者としてスナイパーの子達に指導してるのを拝見しましたから。だから隊長として、きっと指揮とかもちっちりされるだろうなぁ~とも思います。でも、……"東隊は他の隊とは明らかに違いがあります"。…この隊は【ずっとチームを組むのを目的に結成された部隊ではない】…ですよね?だって過去の対戦ROMで見た【東隊のメンバーが違う】。……知らない人ばかりでしたから』
「おっ!?成る程、"昔の"B級ランク戦の対戦ROMもつる姐に焼き増しして貰って観戦して勉強している感じか?勉強熱心だな~(ナデナデ)……ま、ウチの隊長が"その口"だな。…戦いとは無縁な生活をしている餓鬼がいきなり戦術やら部隊の指揮を仕切るとか、普通は難しいジャンか?それを教える目的で結成されてるのが東隊な訳だ。ただ、そう言う事に"優れた奴"や"才能持ち"が居るから全員が東さんの弟子とは言えねぇがな。でだ、……発足当初より所属人数が増えていけばそれだけ部隊も増え、実力によるランク付けも必要になる。……"アッチは自分よりも弱いのに給料高いのはズリィー!!"的ないざこざを防ぐためにもな。俺は気にしないけどさ~」
「米屋先輩は"強い奴と戦えれば問題なし"的に考えていらっしゃいますからね。……俺は家を敵に壊されてって理由もあり、住む場所の問題解決も兼ねてボーダーに所属してますが、きちんと重要性を理解して自分なりに頑張ってます。…戦術とかはまだまだですがね。(コリコリ)だから、鶴ヶ峰さんのその洞察力含めた推理力や発想力は正直……………羨ましくも感じます。も、勿論っ!それが今まで培ってきた"経験や努力の賜物"だって分かってますよっ!!で、……"今の東隊が勝てない理由"は何だと思いますか?」
チームメンバーは連携などの関係上、早々入れ換えは起きにくくなっている。……抜けも加入も一から全て組み直す必要が出る可能性が高いが、絶対ではない。…嵐山隊然り"旧東隊"然り。そして"現東隊"はと言うと………
『…多分奥寺くん達と東さんがチームを組んでまだ日が浅いですよね?だけど戦闘スタイルは決まりつつある。【前衛二人のコンビネーション】と【釣り】……かな?でもまだまだ両方とも上手く連携が取れていない。それを言実さんが気づかない訳がないですよ?……あっ、小荒井くんが落ちた』
「アチャァ~、……奥寺の制止を聞かずに突っ込んだか~。…ま、気持ちは分かるぜ。だが、中距離戦闘を主とするシューター相手にそれは無謀だな。シールドでガードしつつ接近は意外と常習だが、……バイパー使いのつる姐にはそれは悪手でしかない。せめて、"一直線"でなければまだチャンスがあったがな」
「それは小荒井だって分かっていそうですが、何であんな無謀な事を……あっ!?東さんがっ!!」
『陽動が目的?……ならあの無茶な動きも分かりますが、…"ポーカーフェス"でない限り"視線とか"で狙いを見抜かれますよ?一度射たせて"方角さえ分かれば"………あの人なら、何時でも倒せる奥寺くんは無視して東さんを取りに行く。…これで、王手ですね』
議論している間に勝負は決し、勝ったのは言実だったが、こちらも無傷とは行かず東の狙撃によって"片腕を失っていた"。因みに東が落とされた時点で奥寺は撤退していた。……"逃げも戦略の一つ"と出水は評価する。これには賛否両論だが、柚紀も納得していた。これはテストであり、必ず勝つ必要はないのだから