24.顔合わせの曲(89.
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『でもまぁ、当たり前か。シロちゃんは佐鳥くん達が入隊した次辺りでボーダーに入ってるし、オペレーターさんだもん。知識は勿論情報収集はお手のもの、って感じだよね?(…コトン)……因みに木虎ちゃんに会うのは初めてでも、(ポン)"ある程度"は知ってるよね?』
「!!ま、まぁ……在り来たりな事なら。…学校が那須先輩と同じ星輪女学院な点とか、トリオン体の個人コードとかなら。……B級に成れば防衛任務に宛てられます、…わ、私は本部所属だからチームを組んで居ない隊員同士の寄せ会わせ部隊のさ、サポートしたりもします。ま、まぁ……お話するのが苦手だし、指揮や戦術もヒナ先輩に比べたらまだまだですから、主にそのサポート役に回るのが多いですので。あ、い、頂きます。(……ゴクン、…チラッ)……茶葉、アッサム、だよねユズちゃん」
「そう言えば君は巽さんの師事を受けているんだったな、……あの人を比較対象にすればウチの綾辻だって"まだまだ"と言えてしまうよ?勿論、彼女は優秀だけど相手が悪い。何せ…本人は自覚ないが【ボーダーで最強な戦闘員は?】と聞いて必ず名が上がる"あの人"の専属オペレーターを務めている、そんな方の弟子なのだから、君だって十分凄いと思うよ?」
「意外とチームを組まずや専属のオペレーターを付けずにってB級隊員は多いからね、……所属理由に寄っては無理してA級に上がる必要がない人も中には居るのも事実。…だから、市河さんみたいな人も必要な訳なのも頷ける。フリーな分マルチ……多方面での仕事を振られる可能性だってある。もし木虎がウチに入らなくて"B級同士でチームを組まない状態で"防衛任務に就いたら、彼女がオペレートしていたかも知れない。………個人情報流出の心配は彼女に関して言えば"考えるだけ無駄"だよ?…そう言う人だからね」
運んできたカップを机に置きながら話に参加する柚紀は"然り気無く"肩を叩いて自分も座り直す。因みに長椅子にはフブキを真ん中に"客人三人"が並んで座り、一人掛けの方には嵐山・佐鳥、そして木虎が座っていた。……綾辻と時枝は椅子が足りないので予備のパイプ椅子を持ち出して座っている状態だ。……話のペースに付いていけず情報量も多い会話を、口を挟まずに聞いている木虎を見て佐鳥が用意されたミルクティーを飲んでから口を開く
「あー、駄目だよ皆。木虎が"知っている"のを前提で話しちゃ!まぁ、佐鳥も色々知ってますし体験とかもしてますから理解出来てますが、ちゃんと知らない人からしたらちんぷんかんぷんですよ?今の会話。えっと、……嵐山さん、木虎は"迅さんに会った事は"?」
「ん??…勿論あるぞ?例の通信障害を起こす亜種が出た時に、木虎は諏訪隊・荒船隊とは別地域の防衛任務に寄せ会わせメンバーで就いていた。そこにあの亜種だ、……俺と充が援護に行くまで現場をある程度維持していたのは迅と木虎だ。だから迅の"サイドエフェクト持ち"な点も、その能力についても説明してある」
「??……ユズもその"ジンサン"とやらは知っているのか?」
『うん勿論!!……私が夏休み中にこの三門市に来て初めて会ったボーダー隊員が迅さんだよ?あの人にはお世話になりっぱなしだな~、"暗躍が趣味"って言われる通り影からの支援が多いけど、本当に危ない時は必ず助けてくれる人。あ、腕前は確かだよ?ちゃんと見た事はないけど、さっき嵐山さんが言った【ボーダー隊員で強い人】の一人に上げられるんじゃないかな?』
佐鳥の言葉を皮切りに改めて……【木虎が嵐山隊に入ったきっかけ】であろう迅について語る嵐山と柚紀。その内容に新たな情報が含まれており、流石に理解処理が追い付かないのか複雑な表情を浮かべる木虎を見て「藍ちゃん、気になる事や知りたい事があれば聞いてくれて大丈夫だよ?」と綾辻に背中を押されて、言いたいことを口にする
「(コホン)……色々お聞きしたいのですが、とりあえず三つほど。…①"今あの人を話題に出した点"、②(ゴクン)"…市河先輩について"です。具体的に言えば紅茶に詳しい点と時枝先輩の言葉の信憑性についてです。最後に…………(チラッ)…"鶴ヶ峰先輩について"です。夏休みにとは何時の事ですか?後、……先輩は【風間隊のオペレーター】、なのですか?」
「(ゴフッ!?)っ!!?……ゲホゲホっ?!ち、…違うよっ木虎っ!!ゴホッっ!!……柚紀ちゃんは正式にボーダーに入隊はしてないよ?!此処に居る理由は【彼女が敵に狙われやすい特殊な体質】の持ち主だからってのと【保護者が此処の職員で仕事の手伝いをしている】に過ぎないからっ!!…後、彼女が三門市に来たのは約一ヶ月前ね」
「……鶴ヶ峰さんの話は一度置いておくとして、先に二つの質問に答えちゃおうか。…結局コレの答えは"一つ"だからね。………話して大丈夫?」
「………(コクン)」
「ま、シロの性格上自分からってのは抵抗ありそうだから、俺から説明する。…"シロも副作用……サイドエフェクト持ち"だ。能力は【触れた相手の思考を読んだり、機械と一体化して操作・処理速度を向上させる】的な奴だ。茶葉…紅茶に詳しいのは正確にはユズな。さっき触れた際にそれを読み取って口にしただけに過ぎねぇよ。それと、【知りたくもねぇ事を一方的に知ってしまう】………コレの辛さを知っているし、シロは自分より他人の為になら強くなる、所謂お人好しな性格だ。…他人が嫌がる事はしねぇ、それは幼馴染みの俺が保証してやるよ。人としてのマナーを守らねぇ奴とダチになる気は俺は無いんでな」
一部奇想天外な発言をした木虎に対して即行で否定した佐鳥と、複雑な事情を持つ柚紀よりシロの説明が手短に済むのでソチラに流れを移行する時枝。そして本人に代わってフブキがズバッとネタバレの如くサイドエフェクトについて語る。シロの事を知らない綾辻は嵐山達を見て、木虎はフブキの性格をあらかた把握出来てきたので……とりあえず納得したのだった。…後から来た四人とは別に"湯飲みにミルクティー"を出されて飲み比べして、スパイスは入っていないが確かに味が違う気がしたので
「!!ま、まぁ……在り来たりな事なら。…学校が那須先輩と同じ星輪女学院な点とか、トリオン体の個人コードとかなら。……B級に成れば防衛任務に宛てられます、…わ、私は本部所属だからチームを組んで居ない隊員同士の寄せ会わせ部隊のさ、サポートしたりもします。ま、まぁ……お話するのが苦手だし、指揮や戦術もヒナ先輩に比べたらまだまだですから、主にそのサポート役に回るのが多いですので。あ、い、頂きます。(……ゴクン、…チラッ)……茶葉、アッサム、だよねユズちゃん」
「そう言えば君は巽さんの師事を受けているんだったな、……あの人を比較対象にすればウチの綾辻だって"まだまだ"と言えてしまうよ?勿論、彼女は優秀だけど相手が悪い。何せ…本人は自覚ないが【ボーダーで最強な戦闘員は?】と聞いて必ず名が上がる"あの人"の専属オペレーターを務めている、そんな方の弟子なのだから、君だって十分凄いと思うよ?」
「意外とチームを組まずや専属のオペレーターを付けずにってB級隊員は多いからね、……所属理由に寄っては無理してA級に上がる必要がない人も中には居るのも事実。…だから、市河さんみたいな人も必要な訳なのも頷ける。フリーな分マルチ……多方面での仕事を振られる可能性だってある。もし木虎がウチに入らなくて"B級同士でチームを組まない状態で"防衛任務に就いたら、彼女がオペレートしていたかも知れない。………個人情報流出の心配は彼女に関して言えば"考えるだけ無駄"だよ?…そう言う人だからね」
運んできたカップを机に置きながら話に参加する柚紀は"然り気無く"肩を叩いて自分も座り直す。因みに長椅子にはフブキを真ん中に"客人三人"が並んで座り、一人掛けの方には嵐山・佐鳥、そして木虎が座っていた。……綾辻と時枝は椅子が足りないので予備のパイプ椅子を持ち出して座っている状態だ。……話のペースに付いていけず情報量も多い会話を、口を挟まずに聞いている木虎を見て佐鳥が用意されたミルクティーを飲んでから口を開く
「あー、駄目だよ皆。木虎が"知っている"のを前提で話しちゃ!まぁ、佐鳥も色々知ってますし体験とかもしてますから理解出来てますが、ちゃんと知らない人からしたらちんぷんかんぷんですよ?今の会話。えっと、……嵐山さん、木虎は"迅さんに会った事は"?」
「ん??…勿論あるぞ?例の通信障害を起こす亜種が出た時に、木虎は諏訪隊・荒船隊とは別地域の防衛任務に寄せ会わせメンバーで就いていた。そこにあの亜種だ、……俺と充が援護に行くまで現場をある程度維持していたのは迅と木虎だ。だから迅の"サイドエフェクト持ち"な点も、その能力についても説明してある」
「??……ユズもその"ジンサン"とやらは知っているのか?」
『うん勿論!!……私が夏休み中にこの三門市に来て初めて会ったボーダー隊員が迅さんだよ?あの人にはお世話になりっぱなしだな~、"暗躍が趣味"って言われる通り影からの支援が多いけど、本当に危ない時は必ず助けてくれる人。あ、腕前は確かだよ?ちゃんと見た事はないけど、さっき嵐山さんが言った【ボーダー隊員で強い人】の一人に上げられるんじゃないかな?』
佐鳥の言葉を皮切りに改めて……【木虎が嵐山隊に入ったきっかけ】であろう迅について語る嵐山と柚紀。その内容に新たな情報が含まれており、流石に理解処理が追い付かないのか複雑な表情を浮かべる木虎を見て「藍ちゃん、気になる事や知りたい事があれば聞いてくれて大丈夫だよ?」と綾辻に背中を押されて、言いたいことを口にする
「(コホン)……色々お聞きしたいのですが、とりあえず三つほど。…①"今あの人を話題に出した点"、②(ゴクン)"…市河先輩について"です。具体的に言えば紅茶に詳しい点と時枝先輩の言葉の信憑性についてです。最後に…………(チラッ)…"鶴ヶ峰先輩について"です。夏休みにとは何時の事ですか?後、……先輩は【風間隊のオペレーター】、なのですか?」
「(ゴフッ!?)っ!!?……ゲホゲホっ?!ち、…違うよっ木虎っ!!ゴホッっ!!……柚紀ちゃんは正式にボーダーに入隊はしてないよ?!此処に居る理由は【彼女が敵に狙われやすい特殊な体質】の持ち主だからってのと【保護者が此処の職員で仕事の手伝いをしている】に過ぎないからっ!!…後、彼女が三門市に来たのは約一ヶ月前ね」
「……鶴ヶ峰さんの話は一度置いておくとして、先に二つの質問に答えちゃおうか。…結局コレの答えは"一つ"だからね。………話して大丈夫?」
「………(コクン)」
「ま、シロの性格上自分からってのは抵抗ありそうだから、俺から説明する。…"シロも副作用……サイドエフェクト持ち"だ。能力は【触れた相手の思考を読んだり、機械と一体化して操作・処理速度を向上させる】的な奴だ。茶葉…紅茶に詳しいのは正確にはユズな。さっき触れた際にそれを読み取って口にしただけに過ぎねぇよ。それと、【知りたくもねぇ事を一方的に知ってしまう】………コレの辛さを知っているし、シロは自分より他人の為になら強くなる、所謂お人好しな性格だ。…他人が嫌がる事はしねぇ、それは幼馴染みの俺が保証してやるよ。人としてのマナーを守らねぇ奴とダチになる気は俺は無いんでな」
一部奇想天外な発言をした木虎に対して即行で否定した佐鳥と、複雑な事情を持つ柚紀よりシロの説明が手短に済むのでソチラに流れを移行する時枝。そして本人に代わってフブキがズバッとネタバレの如くサイドエフェクトについて語る。シロの事を知らない綾辻は嵐山達を見て、木虎はフブキの性格をあらかた把握出来てきたので……とりあえず納得したのだった。…後から来た四人とは別に"湯飲みにミルクティー"を出されて飲み比べして、スパイスは入っていないが確かに味が違う気がしたので