23.鶏卵の曲(88.
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「……流石荒船さんですね。そう、トリガー名から分かると思いますが(キイィン)コレ、"冷たさを出すためにかなりのトリオンが必要"なんですよ。……中学ではまだ習わない事だが"物体を冷却するのにもエネルギーが居る"、例を上げるなら"水をお湯にするにしても氷にするにしても"だな。……コレなら想像できるだろ?(…フワフワフワ)…多分、姐さんのトリオンじゃ無理な芸当だから俺に白羽の矢が立った。…流石に見知らぬであろう二宮さんを派遣出来ませんからね」
そんな感じで出水(言実)を中心に話を進めるが、年齢的に知らない知識も出てきたので中学生にも分かるようにも説明をし、未だに頬に赤みを帯びている柚紀を見て説明の為に作り出した"冷たいトリオン弾"を放てば、冷たいのも気持ちいいのか表情が和らいだのだった。そして水分も十分に摂取して再び眠たそうにしている柚紀を見て次の行動に移行する
「で、この後だけど姐さんから指示が来てます。一先ず【"前衛は"メディカルチェックを受けて欲しいので開発部門に】との事です。場所は前回と同じなので諏訪隊の三人なら分かりますよね?ただ、姐さんは居ないので【気を付けろ】とも言ってました。……スナイパー二人にに関しては任意同行・検査だけど、【可能なら一緒に】と。…まぁ、ないとは思いますがエンジニアの人が"妙な事をしないかの監視"を、だそうです」
「諏訪隊了解した」
「荒船隊も了解だ」
「ん???ぁ、あのぅ~……さ、佐鳥に関してはおつるちゃん、ナニか言ってません、でしたか?」
出水の言葉=言実の言葉的な状況なのですんなり六人は同意する中、一人だけ違う佐鳥が恐る恐る自分の処遇を訊ねる。すると「ちゃんと指示があるぜ?」と言われて安堵して続きを促す
「佐鳥は【嵐山さんととっきーの援護に向かえ】だってさ。別地域の残党狩りにあの二人も駆り出されているらしいけど(コリコリ)"どうも余計なモノ"が居て手間取っているらしい。場所は巽の姐さんがナビしてくれるってさ!」
〔ハロ~佐鳥くんや!行けそうかい?イケそうならお姉さんに言ってね~!?〕
「………ヒナ姐、何か妙な意味合いに聴こえたのは佐鳥の気のせいですか?あっ!もう少しだけ待っててください!?……出水先輩、…柚紀ちゃんはどうするんですか?」
「……(チラッ)今回は姐さんが仕事を終えるまで冬島隊室で待機、だとさ。で、俺は"露払い"の為に一緒に居る様に厳命を受けている。当真さんも遠距離狙撃で処理に参加して不在だし、トリオン変動とか把握も兼ねると……アソコが一番良いんだとさ。ま、夜担当の三輪隊以外のA級はほぼ全員駆り出されている以上、………弱ってる姫様を狙う馬鹿が居ねぇとも限らねぇからな」
出水の話を聞いて"そこまで警戒する必要あるのか?"と不思議そうにしている半崎に"例の騒動時に実際に柚紀は狙われ、言実が検査時に不在の際、…ナニかあっては柚紀に良くない"と簡単に前者は穂刈が、後者は笹森が説明して納得させたのだった。そして話を纏め終えて出水に柚紀を託す為に諏訪が上着を回収しようとしたが
‐ ………ギュッ!? ‐
『ゃ、やだっ!?諏訪さんと、一緒が、良いっ!!もう、外じゃない!敵、居ないっ!わ、我が儘な事、言ってるの、分かる!けどっ!!?………っ!………出水先輩が、駄目って訳じゃない、でも……ギュッってされたの、…"あの時だけ"、だから。…怖くて、見たくなくて、聴きたくなくて、……朧気な意識の中、覚えていたのが、先輩の香り、だった、から。だから、…………敵を思い出すのは、嫌だ。もう安心して、……休みたいよっ(エグエグ)』
「…………………………ハァ~~、(ガシガシ)……俺のソレ、煙草臭くねぇか?(よく見りゃまたうっすらとだが"トリオンが漏れ出ていやがる"。…普段無意識に出来ている事が無理な程不安で、制御に回せる余裕もねぇみてぇだな。(チラッ)……ま、"堤が居れば"検査は事足りるか?)」
「煙草、言実さんだって吸ってる。…私の前では、吸わないけど、……お洗濯する時や、生身の時にうっすら、匂いする。だから、平気だし、……(ゾクゾクっ!?)さ、寒気が、と、止まらないっ!?(ガタガタ、ブルブル)ハァッ、…ハァッ……」
諏訪と離れるのを嫌がり愚図る柚紀を見て、再度言実に通信を入れる出水。そして【諏訪は柚紀の側に、検査は同じトリガーや能力を持つ堤が居れば問題ない】と変更指示が出る。そして無理して話したせいか熱が上がり、ぐったりとし始めた柚紀を見てオペレーター二人が慌てるのを隊長二人が落ち着かせ、更に「俺のコートで柚紀ちゃんを包み込んで、諏訪さんの上着を膝に。……今回は変化を見逃さない為に移動は横抱きでお願いします。…俺はトリオン体を解く訳には行かないので」と出水からも注文が入る。そして女子二人掛りでコートを着させている隙に、……佐鳥が部屋を出ていってしまう。それに気づいた荒船が追い掛けて声を掛ける
「……良いのか?鶴ヶ峰にナニも言わずに。…心配だろ?それにアイツだってお前を」
「(ピタッ)………良いんです。…今彼女に必要なのは"気兼ねなく我が儘を言ったり甘えられる年上の人"であり、……オレじゃない、ですから。………とっきーは【オレ達が目指す立ち位置と諏訪さん達の立ち位置は違う】って言ってし、意味も分かっているつもりです。でも……あのままじゃ、諏訪さんや出水先輩を、…嫌いになりそうで、こう"嫌な感情"を抱いてぶつけてしまいそう、なので。それじゃあ彼女が安心して休めない。だから……(クルッ)佐鳥は柚紀ちゃんには元気になって欲しいですし、笑っていて欲しいです!!その為に、自分のすべき事を……ボーダー隊員としての使命を果たします!!!ではっ!?(クルッ、タタタタタ)」
そう自分を見て元気に走り去って行く佐鳥を荒船は複雑な気持ちで見送った。……"二人に嫉妬"しているのは明白であり、だがそれを表に出さない様に…柚紀に"だけは"気づかれない様にしている。それがとても佐鳥らしくもあるが、無理をしていないかと心配なのだ。彼が向かうのは戦場……少しの油断や慢心、悩み事が命取りに成りかねないのだから
そんな感じで出水(言実)を中心に話を進めるが、年齢的に知らない知識も出てきたので中学生にも分かるようにも説明をし、未だに頬に赤みを帯びている柚紀を見て説明の為に作り出した"冷たいトリオン弾"を放てば、冷たいのも気持ちいいのか表情が和らいだのだった。そして水分も十分に摂取して再び眠たそうにしている柚紀を見て次の行動に移行する
「で、この後だけど姐さんから指示が来てます。一先ず【"前衛は"メディカルチェックを受けて欲しいので開発部門に】との事です。場所は前回と同じなので諏訪隊の三人なら分かりますよね?ただ、姐さんは居ないので【気を付けろ】とも言ってました。……スナイパー二人にに関しては任意同行・検査だけど、【可能なら一緒に】と。…まぁ、ないとは思いますがエンジニアの人が"妙な事をしないかの監視"を、だそうです」
「諏訪隊了解した」
「荒船隊も了解だ」
「ん???ぁ、あのぅ~……さ、佐鳥に関してはおつるちゃん、ナニか言ってません、でしたか?」
出水の言葉=言実の言葉的な状況なのですんなり六人は同意する中、一人だけ違う佐鳥が恐る恐る自分の処遇を訊ねる。すると「ちゃんと指示があるぜ?」と言われて安堵して続きを促す
「佐鳥は【嵐山さんととっきーの援護に向かえ】だってさ。別地域の残党狩りにあの二人も駆り出されているらしいけど(コリコリ)"どうも余計なモノ"が居て手間取っているらしい。場所は巽の姐さんがナビしてくれるってさ!」
〔ハロ~佐鳥くんや!行けそうかい?イケそうならお姉さんに言ってね~!?〕
「………ヒナ姐、何か妙な意味合いに聴こえたのは佐鳥の気のせいですか?あっ!もう少しだけ待っててください!?……出水先輩、…柚紀ちゃんはどうするんですか?」
「……(チラッ)今回は姐さんが仕事を終えるまで冬島隊室で待機、だとさ。で、俺は"露払い"の為に一緒に居る様に厳命を受けている。当真さんも遠距離狙撃で処理に参加して不在だし、トリオン変動とか把握も兼ねると……アソコが一番良いんだとさ。ま、夜担当の三輪隊以外のA級はほぼ全員駆り出されている以上、………弱ってる姫様を狙う馬鹿が居ねぇとも限らねぇからな」
出水の話を聞いて"そこまで警戒する必要あるのか?"と不思議そうにしている半崎に"例の騒動時に実際に柚紀は狙われ、言実が検査時に不在の際、…ナニかあっては柚紀に良くない"と簡単に前者は穂刈が、後者は笹森が説明して納得させたのだった。そして話を纏め終えて出水に柚紀を託す為に諏訪が上着を回収しようとしたが
‐ ………ギュッ!? ‐
『ゃ、やだっ!?諏訪さんと、一緒が、良いっ!!もう、外じゃない!敵、居ないっ!わ、我が儘な事、言ってるの、分かる!けどっ!!?………っ!………出水先輩が、駄目って訳じゃない、でも……ギュッってされたの、…"あの時だけ"、だから。…怖くて、見たくなくて、聴きたくなくて、……朧気な意識の中、覚えていたのが、先輩の香り、だった、から。だから、…………敵を思い出すのは、嫌だ。もう安心して、……休みたいよっ(エグエグ)』
「…………………………ハァ~~、(ガシガシ)……俺のソレ、煙草臭くねぇか?(よく見りゃまたうっすらとだが"トリオンが漏れ出ていやがる"。…普段無意識に出来ている事が無理な程不安で、制御に回せる余裕もねぇみてぇだな。(チラッ)……ま、"堤が居れば"検査は事足りるか?)」
「煙草、言実さんだって吸ってる。…私の前では、吸わないけど、……お洗濯する時や、生身の時にうっすら、匂いする。だから、平気だし、……(ゾクゾクっ!?)さ、寒気が、と、止まらないっ!?(ガタガタ、ブルブル)ハァッ、…ハァッ……」
諏訪と離れるのを嫌がり愚図る柚紀を見て、再度言実に通信を入れる出水。そして【諏訪は柚紀の側に、検査は同じトリガーや能力を持つ堤が居れば問題ない】と変更指示が出る。そして無理して話したせいか熱が上がり、ぐったりとし始めた柚紀を見てオペレーター二人が慌てるのを隊長二人が落ち着かせ、更に「俺のコートで柚紀ちゃんを包み込んで、諏訪さんの上着を膝に。……今回は変化を見逃さない為に移動は横抱きでお願いします。…俺はトリオン体を解く訳には行かないので」と出水からも注文が入る。そして女子二人掛りでコートを着させている隙に、……佐鳥が部屋を出ていってしまう。それに気づいた荒船が追い掛けて声を掛ける
「……良いのか?鶴ヶ峰にナニも言わずに。…心配だろ?それにアイツだってお前を」
「(ピタッ)………良いんです。…今彼女に必要なのは"気兼ねなく我が儘を言ったり甘えられる年上の人"であり、……オレじゃない、ですから。………とっきーは【オレ達が目指す立ち位置と諏訪さん達の立ち位置は違う】って言ってし、意味も分かっているつもりです。でも……あのままじゃ、諏訪さんや出水先輩を、…嫌いになりそうで、こう"嫌な感情"を抱いてぶつけてしまいそう、なので。それじゃあ彼女が安心して休めない。だから……(クルッ)佐鳥は柚紀ちゃんには元気になって欲しいですし、笑っていて欲しいです!!その為に、自分のすべき事を……ボーダー隊員としての使命を果たします!!!ではっ!?(クルッ、タタタタタ)」
そう自分を見て元気に走り去って行く佐鳥を荒船は複雑な気持ちで見送った。……"二人に嫉妬"しているのは明白であり、だがそれを表に出さない様に…柚紀に"だけは"気づかれない様にしている。それがとても佐鳥らしくもあるが、無理をしていないかと心配なのだ。彼が向かうのは戦場……少しの油断や慢心、悩み事が命取りに成りかねないのだから