23.鶏卵の曲(88.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……お前はつる姐の指示で此処に来たんだな?で、それは"鶴ヶ峰を助けるために"あの人が用意した"改造トリガー"で間違いないか?」
「そんな感じです。姐さん曰く【遅かれ何時かは"疲労による発熱"症状が出るだろうから、あらかじめ作製したモノ】らしいですよ?…なので、コレは彼女を傷つける事は絶対にないので安心して下さい。佐鳥も笹森もコレで納得しただろ?…お喋りは此処までにしましょうか、……"冷却弾 "」
未だに形を保ったままのトリオン弾を見ながらそんなやり取りをしているが、柚紀が小さな呻き声を発したのを聞いて"自分のやるべき事"を実行する出水。……その放たれた弾は更に細かく分散されると、額や首筋を中心に露出されている肌に触れたかと思えば、まるで溶けた氷みたいに形が崩れ消え去ったのだった。……それを数回繰り返していると
『ぅっ……ん~……………(スゥゥ…パチ、…パチ)…こ、……ここ、は?「柚紀ちゃんっ!?気がついたんだねっ!!良かったぁ~~」……お、サノせ、んぱ、い?ぇ、う、(キョロキョロ)……ぁ、あの、……この、じょう、きょうはいった(ムクッ、(ズルッ)ガクンッ!)?!?!!』
(全)「あっ!??」
半分ではあるが目が開き、ゆっくりとだが言葉を発した柚紀が膝枕してくれている小佐野を見て、誰かをきちんと認識したのを見て"あの時とは違う"と"前回の経験者達"は安堵する。が、状況を把握していない柚紀は軽く身動ぎをして……起き上がった際にベンチ端に突いた手が滑りバランスを崩して転がり落ちそうになる。誰もが驚く中……やはり"経験者"は反応が良いらしく…
‐ ズサーーー!……ポフンッ!! ‐
「…ふぅ!間一髪だった~!!……もう、駄目だよ柚紀ちゃん!状況を把握できなくて周囲を気にしちゃうのは分かるけどさ~、…君【寝起きは体をうまく動かせない】でしょ?佐鳥は看病経験あったし知ってたから何とか助けれたけど、……(ポンポン)もし、落ちたのが原因で怪我したらオレは嫌だし皆さんだって気にしちゃうから、…(ポンポン)次からは気を付けてね?(……理由は何であれ、意識がない柚紀ちゃんに遭遇したら…離れないようにしよう。じゃないと、何時か本当に怪我とかしちゃいそうだよね~)」
「………(コクン)(佐鳥くん、だよね?私を、抱き締めているのは。でも……人肌…温もりを感じない。なんでだろ?それに、頭が、回らない。他にも、鼻が詰まってる?のと、喉に違和感が、あるし、眠たいし、……何より)(ゾクッ!?)……し、しゃむいっっ!?(ギュウゥ~~~)(ガタガタ)」
落下位置を予測した佐鳥がスライディングで潜り込み、何とか受け止める。そして背中を優しく叩きながら自分や周囲の人の気持ちを話す。……こんな時は"頭を撫でながら"がよくあるパターンだが、何となく佐鳥はしなかった。…あの屋上で時枝がソレをしていたので"無意識に"避けたのであった
さて、意識は取り戻した柚紀だが、"普段とは全然違う自分の具合"に戸惑う中、寒気を一番強く感じれば思わず佐鳥にしがみつく。……コレをされて体温を上げる佐鳥だが、それでも柚紀よりは低いらしく、寒がっているのだ。とりあえず近くにいた諏訪が体を抱き上げてちゃんと座らせ、自分が着ていた上着を肩に掛けてやる。更に
‐ …ゴソゴソ、……パサッ。…………フワッ ‐
『!…この、香りは………い、ずみ、せんぱ、い?で、コレは……黒い、アレ……ですか?ん?……でも、…なんで、此処に??(コテ、ン)』
「正解!ってか香りって……(クンクン)俺、そんなに独特な匂いか?ま、それはさておき、俺が居る理由だけど……(ナデナデ)…姐さんの代理かな?まだまだ対処に時間が掛かりそうだけど【今回の実践で肉体的・精神的にもかなりの負担を被った姪が心配だから】代わりに俺が様子を見に来た訳。(ナデナデ)今回の新種は"通信が駄目になる"だけだから"現場対応"にすれば何とかなるし、なら太刀川さんだけでも問題なし!って姐さんは結論付けたみたい。"歌姫のご利益"で残党を片付けるだけ、だからね。(ナデ、…スッ)とりあえず姐さんに連絡入れますので、諏訪さん此方はお願いします(病人だから当たり前だけど"儚さ"が増しと言うか、"無意識上目遣い"が何時も以上の威力だな~……こりゃ、暫くボディーガード必須も伝えるか一応)」
「おぅ、ヨロシクな(…スッ、…スッ)寝起きだし、とりあえず水分取れ。ってか自分で飲めるか?「あっ!?そうだった!(ゴソゴソ)……姐さんに"ストローを持っていけ"って言われて持たされたんだった!!…多分ないと飲めないと推測したんだと思いますので使ってください」……悪ぃな、出水。…ほれ、飲めそうか?」
『(コクン……チューー)』
柚紀の膝元にコートを被せた事により、出水の存在に気づき、ぼんやりと上目遣いで見つめてくるので膝をついて視線を低くしながら理由を話す。あらかた説明を終えると持たされたストローを諏訪に渡して出水は距離を取る。そして諏訪と小佐野が協力して水分を取る合間に加賀美が"自覚症状"を是非で確認する。……結果【重度の風邪的な状態】と結論が出る
「風邪的な状態!?……それ、以前迅くんのメールで危惧していた事だよね?あの騒動ではトリオンが涸渇したからだったけど、今回は多分違うよね?…原因は一体……」
「はい、……はい、了解です姐さん。………姐さんに柚紀ちゃんの事を報告したら伝言頼まれたんで言いますね。『その子が熱を出した理由で肉体的なのは【アレだけ動いて掻いたであろう"汗の始末不足"】、精神的な方は【敵が発していた音波的な騒音の片方が"雨を思わせる砂嵐みたいな音"で】それをずっと聞いていたからだ。……嫌いな事を連想させる音をずっと聞いていれば疲弊するのは当たり前だ』との事です。因みに音に関しては菊地原で確認済みらしいので疑う余地はないですね」
「!!……そう言えば音は二種類聞こえるとも、片方がザザザ的な騒音とも言っていたな。…俺達には全く聴こえていなかったし、鈴で症状が良くなったりもしたが、"緩和された"程度で完全には防げてなかった。………その可能性もある訳か。それと出水、…さっきの改造トリガーだが、……"お前クラスのトリオン量がないと使えない代物"じゃないか?ならあの人がお前をわざわざ派遣した理由も頷ける」
「そんな感じです。姐さん曰く【遅かれ何時かは"疲労による発熱"症状が出るだろうから、あらかじめ作製したモノ】らしいですよ?…なので、コレは彼女を傷つける事は絶対にないので安心して下さい。佐鳥も笹森もコレで納得しただろ?…お喋りは此処までにしましょうか、……"
未だに形を保ったままのトリオン弾を見ながらそんなやり取りをしているが、柚紀が小さな呻き声を発したのを聞いて"自分のやるべき事"を実行する出水。……その放たれた弾は更に細かく分散されると、額や首筋を中心に露出されている肌に触れたかと思えば、まるで溶けた氷みたいに形が崩れ消え去ったのだった。……それを数回繰り返していると
『ぅっ……ん~……………(スゥゥ…パチ、…パチ)…こ、……ここ、は?「柚紀ちゃんっ!?気がついたんだねっ!!良かったぁ~~」……お、サノせ、んぱ、い?ぇ、う、(キョロキョロ)……ぁ、あの、……この、じょう、きょうはいった(ムクッ、(ズルッ)ガクンッ!)?!?!!』
(全)「あっ!??」
半分ではあるが目が開き、ゆっくりとだが言葉を発した柚紀が膝枕してくれている小佐野を見て、誰かをきちんと認識したのを見て"あの時とは違う"と"前回の経験者達"は安堵する。が、状況を把握していない柚紀は軽く身動ぎをして……起き上がった際にベンチ端に突いた手が滑りバランスを崩して転がり落ちそうになる。誰もが驚く中……やはり"経験者"は反応が良いらしく…
‐ ズサーーー!……ポフンッ!! ‐
「…ふぅ!間一髪だった~!!……もう、駄目だよ柚紀ちゃん!状況を把握できなくて周囲を気にしちゃうのは分かるけどさ~、…君【寝起きは体をうまく動かせない】でしょ?佐鳥は看病経験あったし知ってたから何とか助けれたけど、……(ポンポン)もし、落ちたのが原因で怪我したらオレは嫌だし皆さんだって気にしちゃうから、…(ポンポン)次からは気を付けてね?(……理由は何であれ、意識がない柚紀ちゃんに遭遇したら…離れないようにしよう。じゃないと、何時か本当に怪我とかしちゃいそうだよね~)」
「………(コクン)(佐鳥くん、だよね?私を、抱き締めているのは。でも……人肌…温もりを感じない。なんでだろ?それに、頭が、回らない。他にも、鼻が詰まってる?のと、喉に違和感が、あるし、眠たいし、……何より)(ゾクッ!?)……し、しゃむいっっ!?(ギュウゥ~~~)(ガタガタ)」
落下位置を予測した佐鳥がスライディングで潜り込み、何とか受け止める。そして背中を優しく叩きながら自分や周囲の人の気持ちを話す。……こんな時は"頭を撫でながら"がよくあるパターンだが、何となく佐鳥はしなかった。…あの屋上で時枝がソレをしていたので"無意識に"避けたのであった
さて、意識は取り戻した柚紀だが、"普段とは全然違う自分の具合"に戸惑う中、寒気を一番強く感じれば思わず佐鳥にしがみつく。……コレをされて体温を上げる佐鳥だが、それでも柚紀よりは低いらしく、寒がっているのだ。とりあえず近くにいた諏訪が体を抱き上げてちゃんと座らせ、自分が着ていた上着を肩に掛けてやる。更に
‐ …ゴソゴソ、……パサッ。…………フワッ ‐
『!…この、香りは………い、ずみ、せんぱ、い?で、コレは……黒い、アレ……ですか?ん?……でも、…なんで、此処に??(コテ、ン)』
「正解!ってか香りって……(クンクン)俺、そんなに独特な匂いか?ま、それはさておき、俺が居る理由だけど……(ナデナデ)…姐さんの代理かな?まだまだ対処に時間が掛かりそうだけど【今回の実践で肉体的・精神的にもかなりの負担を被った姪が心配だから】代わりに俺が様子を見に来た訳。(ナデナデ)今回の新種は"通信が駄目になる"だけだから"現場対応"にすれば何とかなるし、なら太刀川さんだけでも問題なし!って姐さんは結論付けたみたい。"歌姫のご利益"で残党を片付けるだけ、だからね。(ナデ、…スッ)とりあえず姐さんに連絡入れますので、諏訪さん此方はお願いします(病人だから当たり前だけど"儚さ"が増しと言うか、"無意識上目遣い"が何時も以上の威力だな~……こりゃ、暫くボディーガード必須も伝えるか一応)」
「おぅ、ヨロシクな(…スッ、…スッ)寝起きだし、とりあえず水分取れ。ってか自分で飲めるか?「あっ!?そうだった!(ゴソゴソ)……姐さんに"ストローを持っていけ"って言われて持たされたんだった!!…多分ないと飲めないと推測したんだと思いますので使ってください」……悪ぃな、出水。…ほれ、飲めそうか?」
『(コクン……チューー)』
柚紀の膝元にコートを被せた事により、出水の存在に気づき、ぼんやりと上目遣いで見つめてくるので膝をついて視線を低くしながら理由を話す。あらかた説明を終えると持たされたストローを諏訪に渡して出水は距離を取る。そして諏訪と小佐野が協力して水分を取る合間に加賀美が"自覚症状"を是非で確認する。……結果【重度の風邪的な状態】と結論が出る
「風邪的な状態!?……それ、以前迅くんのメールで危惧していた事だよね?あの騒動ではトリオンが涸渇したからだったけど、今回は多分違うよね?…原因は一体……」
「はい、……はい、了解です姐さん。………姐さんに柚紀ちゃんの事を報告したら伝言頼まれたんで言いますね。『その子が熱を出した理由で肉体的なのは【アレだけ動いて掻いたであろう"汗の始末不足"】、精神的な方は【敵が発していた音波的な騒音の片方が"雨を思わせる砂嵐みたいな音"で】それをずっと聞いていたからだ。……嫌いな事を連想させる音をずっと聞いていれば疲弊するのは当たり前だ』との事です。因みに音に関しては菊地原で確認済みらしいので疑う余地はないですね」
「!!……そう言えば音は二種類聞こえるとも、片方がザザザ的な騒音とも言っていたな。…俺達には全く聴こえていなかったし、鈴で症状が良くなったりもしたが、"緩和された"程度で完全には防げてなかった。………その可能性もある訳か。それと出水、…さっきの改造トリガーだが、……"お前クラスのトリオン量がないと使えない代物"じゃないか?ならあの人がお前をわざわざ派遣した理由も頷ける」