2.藪蛇の曲~黒髪の青年~(67.
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奈良坂・古寺そして佐鳥の三人はランク戦ロビー内で騒然としてる方へ一直線に向かい、到着したのは良いが状況は混沌としていた
「三輪、何があった?いきなり銃声が聞こえたから来てみたが…」
「奈良坂か?一先ずあの馬鹿を止めてくれ、…あのままでは実力行使しかねない」
「えっ?!米屋先輩っ?!!(ガシッ!!)お、落ち着いて下さいっ!!一体どうしたんですか??!」
「(ガシッ!!)落ち着け陽介、何でお前がそこまで怒りを露にしているんだ?…相手はB級でも先輩だぞ?」
「っ!!透も章平も邪魔スンナっ!!?いきなりだったとは言え、……柚紀ちゃんを、…女の子を撃ったんだ!!一発殴らなきゃ気が収まらねぇよっ!!!?」
冷静に隊長に事情説明を求める奈良坂を見て、未だにスコーピオン使いの男と睨み合いしている三輪は暴走寸前の米屋を止める様に指示する。その米屋はギャラリーだった隊員数人が何とか抑え込んで居るが、チームメイトの二人に声を掛けられても冷静さを取り戻せずにいた。因みに佐鳥は倒れている柚紀の存在に直ぐに気づけば一直線でそちらに向かい少年から奪うかの様に抱き寄せ名を呼んでいた。…そんな中
‐ ガツン……パサッ ‐
『全員冷静になれ!!このままでは事態を終息させれぬではないか!?………米屋、…私の言葉を、忘れたか?』
‐ ビュゥン ‐
「騒がしいな、一体何があったんだ?」
(全)「言実さんっ?!それに…風間さんまで?!!」
時枝を伴い現れた言実が全員を一喝後に米屋を名出しで呼び掛ける。更に別方向からカメレオンを解除した隊服の風間が現れて状況説明を要求する。その風間と同じ方角から諏訪そして太刀川も遅れてロビーに姿を現す。トリオン体の隊長達が続々現れる中、時枝はとりあえず懸命に柚紀へ呼び掛けている佐鳥と、状況が飲み込めないC級の少年の元へ
「柚紀ちゃん!しっかりしてっ!?起きてよっ柚紀ちゃんっ!!(ユサユサ)「落ち着いて佐鳥!下手に刺激を与えたら駄目だ!」っ!?…でもとっきー!!」
「(スッ)(…銃声は二発分。一発は、恐らく破損しているこの携帯で受けた?そしてもう一発は……)ねぇ、彼女が何処を撃たれたか…分かる?」
「っ!!……多分…だけど、……頭…だと思う。…相手の銃口が、……頭と…胸元に、向けられて…たから」
「…………ハァー……(パサッ)"やっぱり"か」
名を呼びながら体を揺らしている佐鳥を止める時枝は逆サイドで膝をつき現状把握をしていく。銃声と柚紀の手元にある携帯の破損状況、そして前髪に隠れて見え難いが額に"ナニかが当たった赤い痕"を見えたのでC級の少年に被弾箇所の確認をすれば、前髪をかき上げて痕を佐鳥にも見せる。そして事の重大さを理解した佐鳥は大人しくなったのだった
そんな四人の元に諏訪がやってくると「鶴ヶ峰の様子はどうなっていやがる?それと……お前は確か日佐人の…」と言いつつ少年に寄り添う様にしていた。大分周囲も冷静さを取り戻してきたのを確認して時枝は言実に内部通信を繋げる
((時枝です、どうやら彼女は額に弾が被弾しているみたいです。……恐らく脳震盪を起こしている可能性が高いかと、他にも気になる事はありますが…一先ず鶴ヶ峰さんを安全な場所に移動させるべきかと))
((お~、何かスゲー事になってるな~!諏訪さん所で大学組集まって麻雀していたんだが、風間さんに柚紀から連絡がきてよ~。で、それを見た瞬間に内容を口にしたかと思えば、換装して姿消えるから"ヤバい事"なのは理解していたが……頭に弾食らうとかかなり危険だろソレ))
「!!……太刀川さん(言実さんだけに内部通信を繋げたつもりだったが、……おれも冷静さが欠けているみたいだな)」
自分では理解できていなかったが、柚紀が倒れた事に予想以上に動揺しているらしく周囲を見た感じ"顔見知り全員に"内部通信が伝わっている事に気づき、一段と落ち着かせようとする時枝。一先ず柚紀の容態と三人の認識具合を確認した言実は指示出しに移行する
『(成る程な、…何も考えずに無謀な行動をした訳ではないみたいだな。…ならば)……風間、この場を任せる。状況が終息したら私の元へ来い、(スッ…パサッ)…この子の話も聞く必要が在ろうからな』
「分かりました、後程ラボに窺います」
『三輪隊及び諏訪は此処に留まってくれ。風間の状況把握や、B・C級隊員からも話を聞く際にA級ばかりではスムーズに行かぬだろう。……"色々頼むぞ?"』
「おう、任せておけつる姐」
先ずはロビー居残り組に指示出しを始める言実だが、話ながら白衣を脱ぎ柚紀に被せる。……皮膚に怪我はないがスコーピオンの一閃によりカーディガンも斬られておりあまり見た目的にも良くないからだ。荷物は時枝がいつの間にか回収しているのを確認し、柚紀の手から破損した携帯を取り上げると次の指示に
『太刀川は冬島さんに、時枝は嵐山に連絡を。…"至急ラボに来い"と伝えろ("目的はその二人ではない"が、…近くに居るのは確実。それで向こうも理解出来るだろう)……佐鳥はその子をラボに運んでくれ、…ゆっくりで構わん。二人が連絡を取りながら移動故にな(サワッ)……落とすなよ?(クルッ……コツコツ、コツコツ)』
「「了解です」」
「もぅ、心配性だな~おつるちゃんは。……佐鳥が女の子を乱暴に扱うわけないでしょ?っしょっと(スクッ)(…もしかしてバレてるかな?…オレが誰かに柚紀ちゃんに触らせたくないとか思われているのが)(スタ、スタ、スタ、スタ)」
本当は柚紀の頭を撫でたかったが、一先ず堪えた言実は代わりに佐鳥の頭を一撫ですればラボへと歩き出す。それに佐鳥が柚紀を横抱きにして立ち上がって続き、その後ろに時枝と太刀川が続くのだった
五人の姿が見えなくなると、今までスコーピオン使いの男と睨み合っていた三輪が五人が消えた方を見つめながらこう口を開いた
「あれが、……彼女が…言実さんの……【A級お気に入り】噂となった、…根源な訳か」
「三輪、何があった?いきなり銃声が聞こえたから来てみたが…」
「奈良坂か?一先ずあの馬鹿を止めてくれ、…あのままでは実力行使しかねない」
「えっ?!米屋先輩っ?!!(ガシッ!!)お、落ち着いて下さいっ!!一体どうしたんですか??!」
「(ガシッ!!)落ち着け陽介、何でお前がそこまで怒りを露にしているんだ?…相手はB級でも先輩だぞ?」
「っ!!透も章平も邪魔スンナっ!!?いきなりだったとは言え、……柚紀ちゃんを、…女の子を撃ったんだ!!一発殴らなきゃ気が収まらねぇよっ!!!?」
冷静に隊長に事情説明を求める奈良坂を見て、未だにスコーピオン使いの男と睨み合いしている三輪は暴走寸前の米屋を止める様に指示する。その米屋はギャラリーだった隊員数人が何とか抑え込んで居るが、チームメイトの二人に声を掛けられても冷静さを取り戻せずにいた。因みに佐鳥は倒れている柚紀の存在に直ぐに気づけば一直線でそちらに向かい少年から奪うかの様に抱き寄せ名を呼んでいた。…そんな中
‐ ガツン……パサッ ‐
『全員冷静になれ!!このままでは事態を終息させれぬではないか!?………米屋、…私の言葉を、忘れたか?』
‐ ビュゥン ‐
「騒がしいな、一体何があったんだ?」
(全)「言実さんっ?!それに…風間さんまで?!!」
時枝を伴い現れた言実が全員を一喝後に米屋を名出しで呼び掛ける。更に別方向からカメレオンを解除した隊服の風間が現れて状況説明を要求する。その風間と同じ方角から諏訪そして太刀川も遅れてロビーに姿を現す。トリオン体の隊長達が続々現れる中、時枝はとりあえず懸命に柚紀へ呼び掛けている佐鳥と、状況が飲み込めないC級の少年の元へ
「柚紀ちゃん!しっかりしてっ!?起きてよっ柚紀ちゃんっ!!(ユサユサ)「落ち着いて佐鳥!下手に刺激を与えたら駄目だ!」っ!?…でもとっきー!!」
「(スッ)(…銃声は二発分。一発は、恐らく破損しているこの携帯で受けた?そしてもう一発は……)ねぇ、彼女が何処を撃たれたか…分かる?」
「っ!!……多分…だけど、……頭…だと思う。…相手の銃口が、……頭と…胸元に、向けられて…たから」
「…………ハァー……(パサッ)"やっぱり"か」
名を呼びながら体を揺らしている佐鳥を止める時枝は逆サイドで膝をつき現状把握をしていく。銃声と柚紀の手元にある携帯の破損状況、そして前髪に隠れて見え難いが額に"ナニかが当たった赤い痕"を見えたのでC級の少年に被弾箇所の確認をすれば、前髪をかき上げて痕を佐鳥にも見せる。そして事の重大さを理解した佐鳥は大人しくなったのだった
そんな四人の元に諏訪がやってくると「鶴ヶ峰の様子はどうなっていやがる?それと……お前は確か日佐人の…」と言いつつ少年に寄り添う様にしていた。大分周囲も冷静さを取り戻してきたのを確認して時枝は言実に内部通信を繋げる
((時枝です、どうやら彼女は額に弾が被弾しているみたいです。……恐らく脳震盪を起こしている可能性が高いかと、他にも気になる事はありますが…一先ず鶴ヶ峰さんを安全な場所に移動させるべきかと))
((お~、何かスゲー事になってるな~!諏訪さん所で大学組集まって麻雀していたんだが、風間さんに柚紀から連絡がきてよ~。で、それを見た瞬間に内容を口にしたかと思えば、換装して姿消えるから"ヤバい事"なのは理解していたが……頭に弾食らうとかかなり危険だろソレ))
「!!……太刀川さん(言実さんだけに内部通信を繋げたつもりだったが、……おれも冷静さが欠けているみたいだな)」
自分では理解できていなかったが、柚紀が倒れた事に予想以上に動揺しているらしく周囲を見た感じ"顔見知り全員に"内部通信が伝わっている事に気づき、一段と落ち着かせようとする時枝。一先ず柚紀の容態と三人の認識具合を確認した言実は指示出しに移行する
『(成る程な、…何も考えずに無謀な行動をした訳ではないみたいだな。…ならば)……風間、この場を任せる。状況が終息したら私の元へ来い、(スッ…パサッ)…この子の話も聞く必要が在ろうからな』
「分かりました、後程ラボに窺います」
『三輪隊及び諏訪は此処に留まってくれ。風間の状況把握や、B・C級隊員からも話を聞く際にA級ばかりではスムーズに行かぬだろう。……"色々頼むぞ?"』
「おう、任せておけつる姐」
先ずはロビー居残り組に指示出しを始める言実だが、話ながら白衣を脱ぎ柚紀に被せる。……皮膚に怪我はないがスコーピオンの一閃によりカーディガンも斬られておりあまり見た目的にも良くないからだ。荷物は時枝がいつの間にか回収しているのを確認し、柚紀の手から破損した携帯を取り上げると次の指示に
『太刀川は冬島さんに、時枝は嵐山に連絡を。…"至急ラボに来い"と伝えろ("目的はその二人ではない"が、…近くに居るのは確実。それで向こうも理解出来るだろう)……佐鳥はその子をラボに運んでくれ、…ゆっくりで構わん。二人が連絡を取りながら移動故にな(サワッ)……落とすなよ?(クルッ……コツコツ、コツコツ)』
「「了解です」」
「もぅ、心配性だな~おつるちゃんは。……佐鳥が女の子を乱暴に扱うわけないでしょ?っしょっと(スクッ)(…もしかしてバレてるかな?…オレが誰かに柚紀ちゃんに触らせたくないとか思われているのが)(スタ、スタ、スタ、スタ)」
本当は柚紀の頭を撫でたかったが、一先ず堪えた言実は代わりに佐鳥の頭を一撫ですればラボへと歩き出す。それに佐鳥が柚紀を横抱きにして立ち上がって続き、その後ろに時枝と太刀川が続くのだった
五人の姿が見えなくなると、今までスコーピオン使いの男と睨み合っていた三輪が五人が消えた方を見つめながらこう口を開いた
「あれが、……彼女が…言実さんの……【A級お気に入り】噂となった、…根源な訳か」