20.妨害の曲(85.
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至近距離ではあるが諏訪の腰辺りに腕を回してくっついている柚紀は、丁度頭を心臓部分に押し付けるような体制になっており、呼吸を整えながら諏訪の心拍音を聞いていた。……その一定リズムが刻まれている音で、徐々に落ち着きを取り戻していったそんな時
‐ ……ドーン! ‐
‐ ……ドーン! ‐
‐ ……ドドーーン! ‐
『!(狙撃音が、遠くからだけど聴こえる?)……(ムクリ)ねぇ諏訪さん。…【連絡も取れない状況に陥った孤立しているスナイパー】は、どんな行動を取ると思いますか?』
「んあっ??あ~……(ガシガシ)ウチにはスナイパーいねぇからな~。理論的なのは知らねぇが、俺なら【戦闘続行が無理なら撤退】だな。が、……少しでも手段があるなら継続する。……任務を、役目を放棄する訳には行かねぇからな」
『成る程(諏訪さんの考えは理解できるけど、それだけじゃ"確信がない"。なら……)……すみません、荒船先輩。ちょっと、良いですか?』
「??(タタタタタ)……!………どうかしたか鶴ヶ峰?(髪色がうっすらとだが、変化している?これは)」
堤達と話し合いをしていた荒船だが、名を呼ばれて再び柚紀達の側に来て"変化"に気づいて驚いた表情を見せる。荒船に続く形で寄ってきた堤・笹森も変化に気づくが、こちらは取り乱した様子はない。……頻繁にではないが、時折見聞きしていたのだ【ボーダー関連の考察やランク戦見物の際に柚紀の髪色が変化する】のを。重要事項の確認をするのに諏訪にくっついたままの態度は良くないと思い自ら離れて、全員の顔を一瞥後に荒船を見据えて口を開いた
『今から私が言うことを復唱してください。……【もしこの声が聞こえているなら、(キョロキョロ)…私達が居る場所のすぐ近くにある"白い乗用車の硝子を狙撃"して下さい。制限時間は今から五分以内に】と。……っ!…これで何も起こらなければ撤退、アクションがあれば…任務続行です!』
~~~~~
『!……その可能性に辿り着いたか、流石だな。(こうなると"対処法"は柚紀に任せるとして、残る問題は…)……ヒナ!"A級及びB級上位チーム隊員の所在"は掴めそうか?』
〔んーっとだな~…冬島さん以外は全員学校だね!?だけど"中学生組"がそろそろ終わるかな~?だから一番最初にビンゴするのは"風間隊"かな?……この状況なら宇佐美ちゃんより"情報が集約している"作戦室にいる言実が出した方が判断も素早いし確実だからね!!〕
『……そう言う訳だ風間。"二人を回収しに早急に学校に迎え"。……"携帯が使えぬ様になってからではアウト"…と言うより"元を潰さねば携帯が使えぬか"。………菊地原が嫌がっても連れてこい、でなければ"市民にまで被害が出る"』
〔了解しました。彼奴等の中学が俺の母校ですから学校までの道のりも大体分かりますので入れ違いにはならない筈です。トリオン体のまま行動を開始します。…宇佐美、ナニか有れば連絡しろ〕
〔あいあいさ~!…いやはや、防衛任務でもないのに"昼に早退しろ"と連絡が来て何事かと思いましたが……"ボーダー本部含む警戒・放置区域内で電波障害"とか、かなり面倒な亜種が来ましたね~。……にも関わらず陽菜さんが隊員の所在が掴めているのはトリガーの移動履歴ですか?〕
柚紀が現場で"ある可能性に"辿り着き、【これで繋りを保てる】と結論付けた言実は"万が一対策"を用意するために"あらかじめ用意していた手札"を切る。……嵐山隊との合同任務の際に諏訪が待機していた様に、今回は"風間"が本部にて経過を見守っていたのだ。そして現場との通信遮断が発生すると【どの程度まで通信機能が保てるか】を風間に協力してもらい把握したのだ。……敵に見つからないように隠密行動と、"敵を一切手出し禁止する"と厳命して。因みに宇佐美が既に居るのは、迅の予知によるものだ
「……レーダーに映らないが、仕留め損ねれば確実に市民の生活を脅かす事になるだろう。電波障害の範囲は不明だが、現代人にとって携帯は生活には欠かせないモノで、特に男は"財布と携帯のみ"で鞄を持たない者が居る位だ。だが、……果たして"見つけられる"か?」
『その為の風間隊……"菊地原"だ。アレなら隠れていても標的を見つけられるか筈だ。が、あくまでもそれは"切り札"だ。……加賀美に荒船の、柚紀の声が聞こえているなら応える筈だ【現在陥っている通信状況】を伝える為にもな。…それが分かればあの子は課題を遂行するために動く筈だ。更に言ってしまえば……新種の亜種を解析が出来れば自然と"次の段階に移行"する子故にな』
「だが、…彼女は何処まで辿り着けるのだ?彼女は君より年下だ。……君と"同じ域まで"推測が辿り着く可能性など…『今の状況なら、あの子の方が恐らく"一枚上手"だ』…何故そう言い切れるんだ言実くん?」
こちらから具体的な指示を出せないが、"ボーダーとしての役目"は果たさねばならないので、思考を巡らせ可能な手を打つ忍田と言実。今は現場…前衛頼みとなり、更に新種の亜種対応と言った現場隊員が経験がない未知の領域。……経験者である柚紀は果たして解決に導けるかを案じる忍田に対して言実は違うらしい。その理由は
『あの子をあまりみくびるなよ忍田さん。……経験や知識不足による子どもならではの【常識に囚われない自由かつ柔軟な発想力】に加えて【興味がある分野においての学習能力や頭の回転は格段に上がる】……これが"私達"【鶴ヶ峰家の特質】であり、精神が安定していればあの子だって遺憾なく発揮が可能だ。…今シーズン入隊した"黒服の彼の者"が持つサイドエフェクトの劣化版ではあるがな。そして【未知なる状況に遭遇をした際は"何事も決めつけず可能な限りの手を講じ"又"全てを疑え"】……あの兄さんからの教えだ』
‐ ……ドーン! ‐
‐ ……ドーン! ‐
‐ ……ドドーーン! ‐
『!(狙撃音が、遠くからだけど聴こえる?)……(ムクリ)ねぇ諏訪さん。…【連絡も取れない状況に陥った孤立しているスナイパー】は、どんな行動を取ると思いますか?』
「んあっ??あ~……(ガシガシ)ウチにはスナイパーいねぇからな~。理論的なのは知らねぇが、俺なら【戦闘続行が無理なら撤退】だな。が、……少しでも手段があるなら継続する。……任務を、役目を放棄する訳には行かねぇからな」
『成る程(諏訪さんの考えは理解できるけど、それだけじゃ"確信がない"。なら……)……すみません、荒船先輩。ちょっと、良いですか?』
「??(タタタタタ)……!………どうかしたか鶴ヶ峰?(髪色がうっすらとだが、変化している?これは)」
堤達と話し合いをしていた荒船だが、名を呼ばれて再び柚紀達の側に来て"変化"に気づいて驚いた表情を見せる。荒船に続く形で寄ってきた堤・笹森も変化に気づくが、こちらは取り乱した様子はない。……頻繁にではないが、時折見聞きしていたのだ【ボーダー関連の考察やランク戦見物の際に柚紀の髪色が変化する】のを。重要事項の確認をするのに諏訪にくっついたままの態度は良くないと思い自ら離れて、全員の顔を一瞥後に荒船を見据えて口を開いた
『今から私が言うことを復唱してください。……【もしこの声が聞こえているなら、(キョロキョロ)…私達が居る場所のすぐ近くにある"白い乗用車の硝子を狙撃"して下さい。制限時間は今から五分以内に】と。……っ!…これで何も起こらなければ撤退、アクションがあれば…任務続行です!』
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『!……その可能性に辿り着いたか、流石だな。(こうなると"対処法"は柚紀に任せるとして、残る問題は…)……ヒナ!"A級及びB級上位チーム隊員の所在"は掴めそうか?』
〔んーっとだな~…冬島さん以外は全員学校だね!?だけど"中学生組"がそろそろ終わるかな~?だから一番最初にビンゴするのは"風間隊"かな?……この状況なら宇佐美ちゃんより"情報が集約している"作戦室にいる言実が出した方が判断も素早いし確実だからね!!〕
『……そう言う訳だ風間。"二人を回収しに早急に学校に迎え"。……"携帯が使えぬ様になってからではアウト"…と言うより"元を潰さねば携帯が使えぬか"。………菊地原が嫌がっても連れてこい、でなければ"市民にまで被害が出る"』
〔了解しました。彼奴等の中学が俺の母校ですから学校までの道のりも大体分かりますので入れ違いにはならない筈です。トリオン体のまま行動を開始します。…宇佐美、ナニか有れば連絡しろ〕
〔あいあいさ~!…いやはや、防衛任務でもないのに"昼に早退しろ"と連絡が来て何事かと思いましたが……"ボーダー本部含む警戒・放置区域内で電波障害"とか、かなり面倒な亜種が来ましたね~。……にも関わらず陽菜さんが隊員の所在が掴めているのはトリガーの移動履歴ですか?〕
柚紀が現場で"ある可能性に"辿り着き、【これで繋りを保てる】と結論付けた言実は"万が一対策"を用意するために"あらかじめ用意していた手札"を切る。……嵐山隊との合同任務の際に諏訪が待機していた様に、今回は"風間"が本部にて経過を見守っていたのだ。そして現場との通信遮断が発生すると【どの程度まで通信機能が保てるか】を風間に協力してもらい把握したのだ。……敵に見つからないように隠密行動と、"敵を一切手出し禁止する"と厳命して。因みに宇佐美が既に居るのは、迅の予知によるものだ
「……レーダーに映らないが、仕留め損ねれば確実に市民の生活を脅かす事になるだろう。電波障害の範囲は不明だが、現代人にとって携帯は生活には欠かせないモノで、特に男は"財布と携帯のみ"で鞄を持たない者が居る位だ。だが、……果たして"見つけられる"か?」
『その為の風間隊……"菊地原"だ。アレなら隠れていても標的を見つけられるか筈だ。が、あくまでもそれは"切り札"だ。……加賀美に荒船の、柚紀の声が聞こえているなら応える筈だ【現在陥っている通信状況】を伝える為にもな。…それが分かればあの子は課題を遂行するために動く筈だ。更に言ってしまえば……新種の亜種を解析が出来れば自然と"次の段階に移行"する子故にな』
「だが、…彼女は何処まで辿り着けるのだ?彼女は君より年下だ。……君と"同じ域まで"推測が辿り着く可能性など…『今の状況なら、あの子の方が恐らく"一枚上手"だ』…何故そう言い切れるんだ言実くん?」
こちらから具体的な指示を出せないが、"ボーダーとしての役目"は果たさねばならないので、思考を巡らせ可能な手を打つ忍田と言実。今は現場…前衛頼みとなり、更に新種の亜種対応と言った現場隊員が経験がない未知の領域。……経験者である柚紀は果たして解決に導けるかを案じる忍田に対して言実は違うらしい。その理由は
『あの子をあまりみくびるなよ忍田さん。……経験や知識不足による子どもならではの【常識に囚われない自由かつ柔軟な発想力】に加えて【興味がある分野においての学習能力や頭の回転は格段に上がる】……これが"私達"【鶴ヶ峰家の特質】であり、精神が安定していればあの子だって遺憾なく発揮が可能だ。…今シーズン入隊した"黒服の彼の者"が持つサイドエフェクトの劣化版ではあるがな。そして【未知なる状況に遭遇をした際は"何事も決めつけず可能な限りの手を講じ"又"全てを疑え"】……あの兄さんからの教えだ』