20.妨害の曲(85.
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『あ、え、う、さ、…さ、笹、森くん?……!!ひゃあっっ!?やぁっ!?は、は、は、……はなっ、………離してっ!!?(アタフタアタフタ、ジタバタジタバタ)』
「えぇっ?!ち、ちょっ、まっ!うわあぁっ!!!?(ガクン!)」
声からしてこの人肌が笹森と認知した柚紀は、……色んな理由で顔を赤くしながら困惑状態に陥り腕の中で暴れてしまう。こんな行動を取った柚紀を体験は勿論見たこともなかった笹森は対処出来ず背凭れがない瓦礫に座っていた為、バランスを崩して後方に柚紀と一緒に倒れかける。すると
‐ ……クイッ、…ポフン ‐
「……あー、まぁ、そうだよな。(目が覚めて野郎が至近距離に居たら、パニクるよなコイツなら。で、"寝顔"を見られるのだって抵抗、あるか?今更な感じもするが"トラウマ"……"地雷"とも限らねぇか。それが確実に大丈夫なのは身内であるつる姐、"だけ"か?例の看護の際は"二人一組"で世話してたし、………あ、"例外"が居るとしたら一人、居るが)……(ナデナデ)気分はどうだ?電撃食らって倒れたもんだから、流石に焦ったぜ?」
『す、諏訪、さん?………(ギュッ)ちょっと、体に違和感ありますが、平気です。ちゃんと見えてますし、声も聞こえてます。でも私今、生身だから……くっついてて、良いですか?』
「……そうしてろ、荒船も居るから敵の対処には事足りる」
柚紀本人が離れたがっているのもあったが、一緒に倒れた際に"変なハプニング"があったら…そう思った諏訪が腕を引き抱き寄せていた。柚紀だって年頃の女の子、"恥じらう気持ち"だって持ち合わせているのだ。……言実のフォローない今は"感情を波立たせる行為"は控えるべきと結論付けており、柚紀の好きにさせるべきだと考えていた。因みに見事に後方に倒れた笹森には堤が介護に当たっており、軽い諸注意やら原因を話している最中であった
それを一歩引いた所で傍観していた荒船は"情報収集"の為に柚紀に近づいていた。ある程度近づくと諏訪に"そこまで"と目で訴えられて立ち止まり、……あの巨大バムスターに怯えたのを思い出して前みたいに屈み、視線を低くする
「起きて早々に悪いが鶴ヶ峰、お前が推測する【今回の新種亜種の性質】を聞きたい。…状況はかなり悪い、少しでも改善させる為に力を貸してくれ」
『…(チラリ、…コクン)……敵の目的は"連携の妨害"と"情報操作"だと思います。…敵だって学習します。荒船先輩や諏訪さんが"一人だから"襲ったのに"笹森くんがカメレオンで潜伏していたり""後方から援護射撃を食らったり"すれば警戒しますよね?あ、堤さんは"ギリギリ援護射撃を貰える位置に居ました"ので荒船先輩と同じでお願いします。……連携を崩すにはどうするべきか?【互いの認識をずらせば良い】、つまりは【普段は同じで正確なナニかに手を加える】……これが【レーダーと目視による敵の数が食い違った】理由です』
「仕組みは(ブオォン)……このバックワームを装着した際にレーダーから消えるのと同じだろうな。(シュンッ)スコーピオンみたいに"武器の形状変型が可能"なら【俺達が使うトリガー能力と類似した効果を敵が用いる可能性】もあるわけだ。……で、鶴ヶ峰。…あの"電撃攻撃を俺達に喰らわせる"意図は?どう考える?」
柚紀の言い分に同意する荒船は更なる考察を訊ねる。…一瞬だけバックワームを起動させ解除した理由は【作戦室やオペレーターが自分の安否をレーダーで確認しているから】と考えたからである。下手な事をすればあちらが騒然としてしまう……あの言実は姪が関わると何時もの冷静さが欠けてしまい勝ちなのだ。そして生身でも電撃を受けた柚紀はビクッと体が跳ね上がったが、直ぐに諏訪が頭を撫でたりして落ち着かせると、呼吸を整えてからアレがナニかを語り出す
『……トリオン兵にも五感はあるのは、物音に反応したり射線から相手の居場所を特定している点から予測出来ます。それとは別に【トリオンを察知するレーダー的な機能が搭載されている】と、思います。なら"私だけ"を敵が狙う理由にも納得できます、……見た目じゃトリオン量は分かりませんからね。だから亜種は【私達"も"レーダー的な機能を持っている】と考え、それを潰すためにあの電撃攻撃を使った(サスサス)……だけとアレのせいで【トリオン体に搭載されている基本オプション機能全部が使用不能】となったから通信機能も駄目になった。…と、思います……最初の、電撃攻撃を受けた時…言実さんの慌てた声が聞こえたのは覚えています。でも……ノイズやら、途切れ途切れでちゃんとは、聴こえなかった。(……ギュウゥ~)…心配、させちゃってるよね?きっと』
「………(ナデナデ)だろうな、少なくともお前の換装が解けているのは察知してるだろう(だが、鶴ヶ峰は生身でもトリオン反応出しているんじゃ……いや、ないか。もし"四六時中居場所が分かる状況"だとしたら【あのアプリの出所を偽る理由がない】。ってか、そんなプライバシーがない無法状態をあの人が容認する訳がねぇか)(ナデナデ)ま、状況は悪いが"最悪じゃねぇ"だろうな。もしそうならあの人が現場に出てくる。……つる姐はそう言う人だろ?」
更なる考察を告げた柚紀の顔色が幾分か悪く見えた荒船は、謝罪と礼を述べて堤達の意見を聞くために二人から離れていく。諏訪はとりあえず柚紀が落ち着くまでそのままじっとしつつ、【次の手】を考えていた。………と言うより"ほぼ撤退一択"であるが
「えぇっ?!ち、ちょっ、まっ!うわあぁっ!!!?(ガクン!)」
声からしてこの人肌が笹森と認知した柚紀は、……色んな理由で顔を赤くしながら困惑状態に陥り腕の中で暴れてしまう。こんな行動を取った柚紀を体験は勿論見たこともなかった笹森は対処出来ず背凭れがない瓦礫に座っていた為、バランスを崩して後方に柚紀と一緒に倒れかける。すると
‐ ……クイッ、…ポフン ‐
「……あー、まぁ、そうだよな。(目が覚めて野郎が至近距離に居たら、パニクるよなコイツなら。で、"寝顔"を見られるのだって抵抗、あるか?今更な感じもするが"トラウマ"……"地雷"とも限らねぇか。それが確実に大丈夫なのは身内であるつる姐、"だけ"か?例の看護の際は"二人一組"で世話してたし、………あ、"例外"が居るとしたら一人、居るが)……(ナデナデ)気分はどうだ?電撃食らって倒れたもんだから、流石に焦ったぜ?」
『す、諏訪、さん?………(ギュッ)ちょっと、体に違和感ありますが、平気です。ちゃんと見えてますし、声も聞こえてます。でも私今、生身だから……くっついてて、良いですか?』
「……そうしてろ、荒船も居るから敵の対処には事足りる」
柚紀本人が離れたがっているのもあったが、一緒に倒れた際に"変なハプニング"があったら…そう思った諏訪が腕を引き抱き寄せていた。柚紀だって年頃の女の子、"恥じらう気持ち"だって持ち合わせているのだ。……言実のフォローない今は"感情を波立たせる行為"は控えるべきと結論付けており、柚紀の好きにさせるべきだと考えていた。因みに見事に後方に倒れた笹森には堤が介護に当たっており、軽い諸注意やら原因を話している最中であった
それを一歩引いた所で傍観していた荒船は"情報収集"の為に柚紀に近づいていた。ある程度近づくと諏訪に"そこまで"と目で訴えられて立ち止まり、……あの巨大バムスターに怯えたのを思い出して前みたいに屈み、視線を低くする
「起きて早々に悪いが鶴ヶ峰、お前が推測する【今回の新種亜種の性質】を聞きたい。…状況はかなり悪い、少しでも改善させる為に力を貸してくれ」
『…(チラリ、…コクン)……敵の目的は"連携の妨害"と"情報操作"だと思います。…敵だって学習します。荒船先輩や諏訪さんが"一人だから"襲ったのに"笹森くんがカメレオンで潜伏していたり""後方から援護射撃を食らったり"すれば警戒しますよね?あ、堤さんは"ギリギリ援護射撃を貰える位置に居ました"ので荒船先輩と同じでお願いします。……連携を崩すにはどうするべきか?【互いの認識をずらせば良い】、つまりは【普段は同じで正確なナニかに手を加える】……これが【レーダーと目視による敵の数が食い違った】理由です』
「仕組みは(ブオォン)……このバックワームを装着した際にレーダーから消えるのと同じだろうな。(シュンッ)スコーピオンみたいに"武器の形状変型が可能"なら【俺達が使うトリガー能力と類似した効果を敵が用いる可能性】もあるわけだ。……で、鶴ヶ峰。…あの"電撃攻撃を俺達に喰らわせる"意図は?どう考える?」
柚紀の言い分に同意する荒船は更なる考察を訊ねる。…一瞬だけバックワームを起動させ解除した理由は【作戦室やオペレーターが自分の安否をレーダーで確認しているから】と考えたからである。下手な事をすればあちらが騒然としてしまう……あの言実は姪が関わると何時もの冷静さが欠けてしまい勝ちなのだ。そして生身でも電撃を受けた柚紀はビクッと体が跳ね上がったが、直ぐに諏訪が頭を撫でたりして落ち着かせると、呼吸を整えてからアレがナニかを語り出す
『……トリオン兵にも五感はあるのは、物音に反応したり射線から相手の居場所を特定している点から予測出来ます。それとは別に【トリオンを察知するレーダー的な機能が搭載されている】と、思います。なら"私だけ"を敵が狙う理由にも納得できます、……見た目じゃトリオン量は分かりませんからね。だから亜種は【私達"も"レーダー的な機能を持っている】と考え、それを潰すためにあの電撃攻撃を使った(サスサス)……だけとアレのせいで【トリオン体に搭載されている基本オプション機能全部が使用不能】となったから通信機能も駄目になった。…と、思います……最初の、電撃攻撃を受けた時…言実さんの慌てた声が聞こえたのは覚えています。でも……ノイズやら、途切れ途切れでちゃんとは、聴こえなかった。(……ギュウゥ~)…心配、させちゃってるよね?きっと』
「………(ナデナデ)だろうな、少なくともお前の換装が解けているのは察知してるだろう(だが、鶴ヶ峰は生身でもトリオン反応出しているんじゃ……いや、ないか。もし"四六時中居場所が分かる状況"だとしたら【あのアプリの出所を偽る理由がない】。ってか、そんなプライバシーがない無法状態をあの人が容認する訳がねぇか)(ナデナデ)ま、状況は悪いが"最悪じゃねぇ"だろうな。もしそうならあの人が現場に出てくる。……つる姐はそう言う人だろ?」
更なる考察を告げた柚紀の顔色が幾分か悪く見えた荒船は、謝罪と礼を述べて堤達の意見を聞くために二人から離れていく。諏訪はとりあえず柚紀が落ち着くまでそのままじっとしつつ、【次の手】を考えていた。………と言うより"ほぼ撤退一択"であるが