20.妨害の曲(85.
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歌姫が帰還したのを横目で確認した諏訪は、戦いながら【打ち合わせ内容を思い出していた】。何度も歌姫経験がある自分達が一緒であるのを考慮してか【課題が複数あり】、その中で【本来のメロディー通りに歌わずとも能力を発揮させる】と言う歌好きな柚紀には些か抵抗がある内容が含まれていた。……これを指示した言実にもきちんとした理由があり、歌姫発動最中"予定変更を余儀なくされ"・"別案実行のための打ち合わせ"が必要になったら、短い間奏部分で話し合うのは無理に等しいのだ。……嵐山隊の時は無意識にやっていたが、意識的に可能にもすべきと考えた。更には
《(歌姫を使っている際はどうしても柚紀の意識は歌に向く。…それでは"亜種の分析"が間に合わぬ)……よし柚紀、【お前の周辺に必ず新種の亜種が居る筈だ】何としてもその性質を暴け。…それが終わり次第歌姫再開する》
『り、了解しました言実さん!?』
「亜種を暴くとか言っているが、…"この数からどうやって見つけ出す"つもりだつる姐っ?!?」
《"この数"だと?……レーダーには"数体しか"敵表示はないが?》
「はあぁぁっ?!!うんな訳あるかっ!!二桁までは行かねぇが俺には"六・七体"の敵が見えてんぞ!??」
《!!?…何だと?》
順調に訓練が進んでいるかに思えた矢先、諏訪の"現場の声"を聞いて言実に動揺が生じる。が、先ずは忍田と巽に【レーダー含め機械に異常はないかと未知数のトリオン反応の解析の進み具合】を確認し、小佐野には【諏訪の周辺に居る敵の数】を、更に加賀美には【荒船の周辺に居る敵の数、及び荒船が見える範囲での敵の数に"誤差がないかの確認"】と指示を出し、報告内容を集計してそこから導き出された"新種の亜種の性質"は
『……バックワームの様にレーダーに映らない訳か。だが(コレでは"あまり意味がない"。亜種は【標的を確実に捕獲する為に進化した固体】だ。……つまりは)…別の性質もある可能性が高い。だが何だと言うのだ?……あの触手は"ブレード状態より耐久が低い"、それ故の修復機能だ。……レーダーに映らない、この効果を更に高める性質となると……』
ブツブツと独り言の様に考察を口にしていく言実。…少し前なら長考モードに入っているのだが、今それをしてしまえば"何かを見逃しそう"な気がして上手く考えが纏まらないのだ。……作戦室と現場では感じれる事、知りえる情報に差が生じているので現場に居る柚紀に判断を一任しようとした矢先
《き、きゃゃあぁぁぁーーーーーっ!!!!!?》
『!!?柚紀っ!おい柚紀っ?!何があった?!!応答しろっ!!?柚紀っ!!!?』
‐ トリオン供給機関破損 トリオン体活動限界 ‐
『何だとっ?!…おい諏訪っ?!どうなっている、説明しろっ?!………?…!!……(まさか、今回の亜種はっ!!)……加賀美!"スナイパー二人に攻撃を一時中断させろ"。このままでは【現場が完全に孤立無援状態になる可能性がある】!!?』
~~~~~
少し時間を遡り、言実の指示通り歌姫を中断して亜種の分析に着手する柚紀。だが、見た目が変わらないタイプな為見分けるのは容易な事ではないのだ
『(流石にノーヒントはキツいな~、何か突破口がないと)「…行かねぇが俺には"六・七体"の敵が見えてんぞ!??」!!!…笹森くん、レーダー見せてっ!?(パッ!ギュッ)』
「えぇっ!??あ、はい……ど、どうぞ(う、うわぁ~。緊急時だって分かってるけど、……鶴ヶ峰"から"触られたの俺、初めて、かも)」
『……敵の数が違う!どうして?まるでバックワームみたいな…隠密型?(違うか、隠密なら"視界に映らないカメレオン系"だよね。レーダーに映らない、…認識の差、考えの食い違い、……衝突、)!?…連携を取らせないための、妨害が目的?』
「…………………ぇっ?」
諏訪と言実のやり取りを聞いて"喧嘩の原因"を知るために近くに居る笹森の手を拝借する。そして理由を察すると、此処から亜種の事を連想ゲーム感覚を含めて推測させる。………先程の荒船の姿が頭に浮かび、一つの可能性に到達する。…好きな子に手を捕まれて気分が舞い上がってしまった笹森は、本来の任務を忘れてぼんやりとしてしまい……
‐ シュルシュルシュルルル~……グイッ! ‐
『えっ?!し、触手っ??!な、何でっ!!土竜居ないよっ?!!(だけど触手を伸ばしているのが亜種なのは分かった。でも、【捕まれては居るけど、引き寄せられる感覚】はない。じゃあコレは……)』
「なっ!?鶴ヶ峰っっ!??「ナニしてやがる日佐人っ!?さっさとそれ斬り捨てろ!!」り、了解!!(スチャッ)」
柚紀の腕に絡み付く触手を見て流石に驚く笹森たが、諏訪の言葉に我を取り戻し弧月を抜く。……【亜種が出たら笹森が囮役】と事前に決めていたから迷いはないし柚紀も"事前の打ち合わせ時"は納得していた。が……
‐ …パチンッ、…チリッ……パチパチッ ‐
『!(何っ?触手から、変な音。これって、静電気みたいな……)!!?…駄目っ!!笹森くんっ、"私から離れて"っ!!!?(ドンッ!!?)』
「「!!!」」
笹森を突き飛ばすと言うまさかの行動をした柚紀に戸惑いを隠せない諏訪と笹森。だが、腕に絡み付く触手を放置する訳にも行かず再び柚紀に近づこうとする部下に諏訪が「待て!!?迂闊に近付くなっ!!」と声を掛けた次の瞬間
‐ チリッ…バチバチバチバチバチバチバチ ‐
『き、きゃゃあぁぁぁーーーーーっ!!!!!?』
《(歌姫を使っている際はどうしても柚紀の意識は歌に向く。…それでは"亜種の分析"が間に合わぬ)……よし柚紀、【お前の周辺に必ず新種の亜種が居る筈だ】何としてもその性質を暴け。…それが終わり次第歌姫再開する》
『り、了解しました言実さん!?』
「亜種を暴くとか言っているが、…"この数からどうやって見つけ出す"つもりだつる姐っ?!?」
《"この数"だと?……レーダーには"数体しか"敵表示はないが?》
「はあぁぁっ?!!うんな訳あるかっ!!二桁までは行かねぇが俺には"六・七体"の敵が見えてんぞ!??」
《!!?…何だと?》
順調に訓練が進んでいるかに思えた矢先、諏訪の"現場の声"を聞いて言実に動揺が生じる。が、先ずは忍田と巽に【レーダー含め機械に異常はないかと未知数のトリオン反応の解析の進み具合】を確認し、小佐野には【諏訪の周辺に居る敵の数】を、更に加賀美には【荒船の周辺に居る敵の数、及び荒船が見える範囲での敵の数に"誤差がないかの確認"】と指示を出し、報告内容を集計してそこから導き出された"新種の亜種の性質"は
『……バックワームの様にレーダーに映らない訳か。だが(コレでは"あまり意味がない"。亜種は【標的を確実に捕獲する為に進化した固体】だ。……つまりは)…別の性質もある可能性が高い。だが何だと言うのだ?……あの触手は"ブレード状態より耐久が低い"、それ故の修復機能だ。……レーダーに映らない、この効果を更に高める性質となると……』
ブツブツと独り言の様に考察を口にしていく言実。…少し前なら長考モードに入っているのだが、今それをしてしまえば"何かを見逃しそう"な気がして上手く考えが纏まらないのだ。……作戦室と現場では感じれる事、知りえる情報に差が生じているので現場に居る柚紀に判断を一任しようとした矢先
《き、きゃゃあぁぁぁーーーーーっ!!!!!?》
『!!?柚紀っ!おい柚紀っ?!何があった?!!応答しろっ!!?柚紀っ!!!?』
‐ トリオン供給機関破損 トリオン体活動限界 ‐
『何だとっ?!…おい諏訪っ?!どうなっている、説明しろっ?!………?…!!……(まさか、今回の亜種はっ!!)……加賀美!"スナイパー二人に攻撃を一時中断させろ"。このままでは【現場が完全に孤立無援状態になる可能性がある】!!?』
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少し時間を遡り、言実の指示通り歌姫を中断して亜種の分析に着手する柚紀。だが、見た目が変わらないタイプな為見分けるのは容易な事ではないのだ
『(流石にノーヒントはキツいな~、何か突破口がないと)「…行かねぇが俺には"六・七体"の敵が見えてんぞ!??」!!!…笹森くん、レーダー見せてっ!?(パッ!ギュッ)』
「えぇっ!??あ、はい……ど、どうぞ(う、うわぁ~。緊急時だって分かってるけど、……鶴ヶ峰"から"触られたの俺、初めて、かも)」
『……敵の数が違う!どうして?まるでバックワームみたいな…隠密型?(違うか、隠密なら"視界に映らないカメレオン系"だよね。レーダーに映らない、…認識の差、考えの食い違い、……衝突、)!?…連携を取らせないための、妨害が目的?』
「…………………ぇっ?」
諏訪と言実のやり取りを聞いて"喧嘩の原因"を知るために近くに居る笹森の手を拝借する。そして理由を察すると、此処から亜種の事を連想ゲーム感覚を含めて推測させる。………先程の荒船の姿が頭に浮かび、一つの可能性に到達する。…好きな子に手を捕まれて気分が舞い上がってしまった笹森は、本来の任務を忘れてぼんやりとしてしまい……
‐ シュルシュルシュルルル~……グイッ! ‐
『えっ?!し、触手っ??!な、何でっ!!土竜居ないよっ?!!(だけど触手を伸ばしているのが亜種なのは分かった。でも、【捕まれては居るけど、引き寄せられる感覚】はない。じゃあコレは……)』
「なっ!?鶴ヶ峰っっ!??「ナニしてやがる日佐人っ!?さっさとそれ斬り捨てろ!!」り、了解!!(スチャッ)」
柚紀の腕に絡み付く触手を見て流石に驚く笹森たが、諏訪の言葉に我を取り戻し弧月を抜く。……【亜種が出たら笹森が囮役】と事前に決めていたから迷いはないし柚紀も"事前の打ち合わせ時"は納得していた。が……
‐ …パチンッ、…チリッ……パチパチッ ‐
『!(何っ?触手から、変な音。これって、静電気みたいな……)!!?…駄目っ!!笹森くんっ、"私から離れて"っ!!!?(ドンッ!!?)』
「「!!!」」
笹森を突き飛ばすと言うまさかの行動をした柚紀に戸惑いを隠せない諏訪と笹森。だが、腕に絡み付く触手を放置する訳にも行かず再び柚紀に近づこうとする部下に諏訪が「待て!!?迂闊に近付くなっ!!」と声を掛けた次の瞬間
‐ チリッ…バチバチバチバチバチバチバチ ‐
『き、きゃゃあぁぁぁーーーーーっ!!!!!?』