19.帳の曲~導くは緑の雷光~(84.
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〔小佐野だよ柚紀ちゃん!!ならさ~"歌姫"使ったらどうかな?だって折角の渾名貰ったんだよ?使わないと勿体無いよ!それに、そのトリオン体だって"歌姫用"でしょ?ってか割りきっちゃえば?【トリオン体の時は歌姫って名乗る】的にさ~!〕
『えぇえぇぇ~~!!!あー、いや、そのっ!!た、確かにおサノ先輩は何にも間違えは言ってないけど、……"私の渾名"知らない人多くないですか??』
〔やっほぉ~歌姫ちゃ~ん!巽お姉さんだよ!!本部所属のオペレーター全員には【言実の姪っ子ちゃんの渾名は歌姫】と通達済みだよ~!あ、モチのろん…現場責任者である本部長も知ってるからモ~マンタ~イ!!〕
『へっ?!!ひ、ひ、ひ、…陽菜さぁ~~ん!?勝手に広めないでよぉ~~!!?えっ?!もしかしなくても、…私の知らない人も渾名が一人歩きしたり、しているのぉぉぉ??!!』
落ち込みから浮上した柚紀たが、逆にプチパニックに陥ってしまう。意味もなく周囲を見渡し両手両腕をパタパタランダムに動かす様は、遠くで待機しているスナイパー二人からも丸見えで〔…意外と面白い奴だな鶴ヶ峰って〕〔見えるな、あれだと、年相応の、女の子に、……普通の〕的な会話をしていた。とりあえず代表して諏訪が柚紀を落ち着かせ、スナイパー二人の会話を聞きながら少し気になることを聞く事に
「そういや鶴ヶ峰は当真から"スナイパーの狙撃に関する事"習っていたよな?距離やら狙撃に適した場所とかよ。……穂刈と半崎の居そうな場所、分かるか?」
『えっと、つまりは【この辺の狙撃ポイント】ですか?えっとえっと~(キョロキョロ、キョロキョロ)…!!(スッ)…あのビルの屋上に、居ますか?えっとコッチが北だから、…北北西で給水塔がある、一、二、三……八か九階建ての』
〔加賀美です、正解だよ!そこには半崎くんが居るけど、……なら穂刈くんは何処かな~??〕
『!?(パアァァ)当たった!!えっと、半崎くんとは別で"180度よりは小さくて"、射線と…"撃った後"を想定して……ん?ん"~~(ジーーー、ジーーー、ジーーー)』
そんな諏訪の無茶ぶりに近い問い掛けに、教わった事を思い出しながら"屋外・高い場所・隠れれそうなモノがある"等を考慮して、それらしい場所を見つけたので言ってみる。それが当たって"隊員はお互いに助け合うもの"と考えている柚紀は【今居る半崎が撃ちにくい場所が見える狙撃ポイント】をと、目を凝らして探していると
‐ ………チカッ ‐
『!?見つけたっ!!?イーグレットのスコープ部分が日光に反射したのが見えた!?(スッ)此所からほぼ東でアパート、…マンションかな?の屋外非常階段の所!!』
「えぇっ?!!……な、何となく鶴ヶ峰が言っている建物は分かるけど、…ほ、本当に居るの?あそこに穂刈先輩が」
「……穂刈、スコープ越しに鶴ヶ峰を見ていてくれ。で、鶴ヶ峰は穂刈が居るであろう場所を指差ししてみろ。……またスコープが光ったらこう"バーン"と撃つ真似付きで」
〔(スチャッ)了解した〕
『撃つ真似?ですか??えっと……方向と、角度はこうで、(スッ)場所が変わってないなら…こう、かな?(ジーーー)』
予想外な見つけ方をした柚紀に全員が半信半疑となり、笹森が目的地を見つめるが穂刈の姿は見える筈もなく、荒船は"試すかの様な提案"をすれば素直に実行する。数秒沈黙が続き……
‐ ……チカッ ‐
『!!"バ、バーン"!?……………ぁ、あのっ!?こ、これでだ、大丈夫ですか?(オドオド)』
「……………………穂刈、どうだ?…"鶴ヶ峰と目が合ったか?"」
〔……驚いた、素直に、…分かっている、"本当に見えていないのは"、だが、視線が、指先が、……合っていた、そんな感覚だ〕
「……正解、らしいな。だが鶴ヶ峰、…よく見つけたな。幾らトリオン体でも穂刈の姿はおろか、スコープの反射した光とか見えないだろ普通…………!!……諏訪さん、まさかだとは思うがコレって」
ちょっとした"錯覚"的な感覚を利用して間違えではないかと確認した荒船だが、それでも何故柚紀は…そう考えていると"このお遊びの発案者"である諏訪に視線を向ければ、ニヤリと笑いながらこう返した
「そのまさかだ。…歌姫様が穂刈を見つけれたのはサイドエフェクトによる"自己暗示"が働いて"視覚強化"されたからって訳になる。【高い集中力】と【具体的にどんな事がしたいか】、これに加えて【人並外れたトリオン量】があってこその荒業だがな。元から鶴ヶ峰は視力は悪くねぇんだ、これにトリオン体の強化にサイドエフェクトが合わされば……ってな訳になる」
「実際、トリオン体に馴れるための訓練で俺と諏訪さんが撃った【弾の色は何色か】やトリオン体で投げた【ボールに書かれている数字と色は】的なのをやりましたからね。因みに弾やボールに当たったり答えを間違えたらペナルティーで東さんの"即興スナイパー講座"で、理論的なのを叩き込まれてましたから"撃ったら移動"的な基本もバッチリな訳です!」
「………成る程な、"当てずっぽ"で二人の居場所が分かった訳じゃないのは、…理解できた(当真が言っていた"ハイブリッド"がコレだな。まだまだ経験がないのにコレだぞ?……今後の鶴ヶ峰に期待と共に、…恐ろしく感じるな)」
諏訪と堤による種明かしがされて納得する荒船に対して、理解が追い付かず「……とりあえず鶴ヶ峰がスゲェってのは、理解できた」と嘆く笹森。……何時かの自分の"推理力"を示した時の感覚を感じて苦笑いを浮かべていた所で
‐ ……パチッ……バチバチッ ‐
‐ ゲート発生 ゲート発生 ‐
本来の仕事を報せるサイレンとアナウンスが鳴り響いて気持ちを切り替えるのであった
『えぇえぇぇ~~!!!あー、いや、そのっ!!た、確かにおサノ先輩は何にも間違えは言ってないけど、……"私の渾名"知らない人多くないですか??』
〔やっほぉ~歌姫ちゃ~ん!巽お姉さんだよ!!本部所属のオペレーター全員には【言実の姪っ子ちゃんの渾名は歌姫】と通達済みだよ~!あ、モチのろん…現場責任者である本部長も知ってるからモ~マンタ~イ!!〕
『へっ?!!ひ、ひ、ひ、…陽菜さぁ~~ん!?勝手に広めないでよぉ~~!!?えっ?!もしかしなくても、…私の知らない人も渾名が一人歩きしたり、しているのぉぉぉ??!!』
落ち込みから浮上した柚紀たが、逆にプチパニックに陥ってしまう。意味もなく周囲を見渡し両手両腕をパタパタランダムに動かす様は、遠くで待機しているスナイパー二人からも丸見えで〔…意外と面白い奴だな鶴ヶ峰って〕〔見えるな、あれだと、年相応の、女の子に、……普通の〕的な会話をしていた。とりあえず代表して諏訪が柚紀を落ち着かせ、スナイパー二人の会話を聞きながら少し気になることを聞く事に
「そういや鶴ヶ峰は当真から"スナイパーの狙撃に関する事"習っていたよな?距離やら狙撃に適した場所とかよ。……穂刈と半崎の居そうな場所、分かるか?」
『えっと、つまりは【この辺の狙撃ポイント】ですか?えっとえっと~(キョロキョロ、キョロキョロ)…!!(スッ)…あのビルの屋上に、居ますか?えっとコッチが北だから、…北北西で給水塔がある、一、二、三……八か九階建ての』
〔加賀美です、正解だよ!そこには半崎くんが居るけど、……なら穂刈くんは何処かな~??〕
『!?(パアァァ)当たった!!えっと、半崎くんとは別で"180度よりは小さくて"、射線と…"撃った後"を想定して……ん?ん"~~(ジーーー、ジーーー、ジーーー)』
そんな諏訪の無茶ぶりに近い問い掛けに、教わった事を思い出しながら"屋外・高い場所・隠れれそうなモノがある"等を考慮して、それらしい場所を見つけたので言ってみる。それが当たって"隊員はお互いに助け合うもの"と考えている柚紀は【今居る半崎が撃ちにくい場所が見える狙撃ポイント】をと、目を凝らして探していると
‐ ………チカッ ‐
『!?見つけたっ!!?イーグレットのスコープ部分が日光に反射したのが見えた!?(スッ)此所からほぼ東でアパート、…マンションかな?の屋外非常階段の所!!』
「えぇっ?!!……な、何となく鶴ヶ峰が言っている建物は分かるけど、…ほ、本当に居るの?あそこに穂刈先輩が」
「……穂刈、スコープ越しに鶴ヶ峰を見ていてくれ。で、鶴ヶ峰は穂刈が居るであろう場所を指差ししてみろ。……またスコープが光ったらこう"バーン"と撃つ真似付きで」
〔(スチャッ)了解した〕
『撃つ真似?ですか??えっと……方向と、角度はこうで、(スッ)場所が変わってないなら…こう、かな?(ジーーー)』
予想外な見つけ方をした柚紀に全員が半信半疑となり、笹森が目的地を見つめるが穂刈の姿は見える筈もなく、荒船は"試すかの様な提案"をすれば素直に実行する。数秒沈黙が続き……
‐ ……チカッ ‐
『!!"バ、バーン"!?……………ぁ、あのっ!?こ、これでだ、大丈夫ですか?(オドオド)』
「……………………穂刈、どうだ?…"鶴ヶ峰と目が合ったか?"」
〔……驚いた、素直に、…分かっている、"本当に見えていないのは"、だが、視線が、指先が、……合っていた、そんな感覚だ〕
「……正解、らしいな。だが鶴ヶ峰、…よく見つけたな。幾らトリオン体でも穂刈の姿はおろか、スコープの反射した光とか見えないだろ普通…………!!……諏訪さん、まさかだとは思うがコレって」
ちょっとした"錯覚"的な感覚を利用して間違えではないかと確認した荒船だが、それでも何故柚紀は…そう考えていると"このお遊びの発案者"である諏訪に視線を向ければ、ニヤリと笑いながらこう返した
「そのまさかだ。…歌姫様が穂刈を見つけれたのはサイドエフェクトによる"自己暗示"が働いて"視覚強化"されたからって訳になる。【高い集中力】と【具体的にどんな事がしたいか】、これに加えて【人並外れたトリオン量】があってこその荒業だがな。元から鶴ヶ峰は視力は悪くねぇんだ、これにトリオン体の強化にサイドエフェクトが合わされば……ってな訳になる」
「実際、トリオン体に馴れるための訓練で俺と諏訪さんが撃った【弾の色は何色か】やトリオン体で投げた【ボールに書かれている数字と色は】的なのをやりましたからね。因みに弾やボールに当たったり答えを間違えたらペナルティーで東さんの"即興スナイパー講座"で、理論的なのを叩き込まれてましたから"撃ったら移動"的な基本もバッチリな訳です!」
「………成る程な、"当てずっぽ"で二人の居場所が分かった訳じゃないのは、…理解できた(当真が言っていた"ハイブリッド"がコレだな。まだまだ経験がないのにコレだぞ?……今後の鶴ヶ峰に期待と共に、…恐ろしく感じるな)」
諏訪と堤による種明かしがされて納得する荒船に対して、理解が追い付かず「……とりあえず鶴ヶ峰がスゲェってのは、理解できた」と嘆く笹森。……何時かの自分の"推理力"を示した時の感覚を感じて苦笑いを浮かべていた所で
‐ ……パチッ……バチバチッ ‐
‐ ゲート発生 ゲート発生 ‐
本来の仕事を報せるサイレンとアナウンスが鳴り響いて気持ちを切り替えるのであった