19.帳の曲~導くは緑の雷光~(84.
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そんなこんなで基地に到着した諏訪達を堤達、そして……言実が待ち受けていた。叔母の姿を見た瞬間、思わず抱きついてしまう柚紀。そんな姪の行動を見て諏訪に視線を投げれば、換装をして内部通信により事情を説明する。それを聞いて小さく溜め息を漏らせば『…腹が減っては戦は出来ぬだ。……昼にするぞ』と小さな子ども相手にするように柚紀の手を引いて歩き始める言実とそれを追う諏訪。…堤達は残った三人に質問をするが「任務に支障が出る可能性がある、…終わったら話す」と荒船に言われてしまい、渋々引き下がり全員で三人の後を追うのであった
食堂よりラウンジの方が幾分か人が少なかったので、そちらで昼食を摂る事になり柚紀達はファーストフード、堤達は食堂から食べたいものを買い(言実の驕りで)そして……
「あ~、荒船先輩狡い!?それって柚紀ちゃんの手作り弁当ですよね!!私もた~べ~た~い~~!?前チャンスあった時、運悪く逃しちゃったんですよ~!!!む~、思い出しただけでムカついてきたかも!!日佐人~、先輩のストレス発散の糧になれ~!!!?(ベシベシベシベシベシ)」
「い、痛いっ!ちょっ?!先輩落ち着いて下さいって!!俺も生身で、地味に痛いですから~!!」
『ふむ、……なら小佐野。(スッ)私のを食べるか?前よりは食事を摂るようにはなったが、一食抜いた所で問題はない故にな』
荒船を羨ましく思う小佐野が笹森の背中を叩きながら八つ当りしている。すると、自分用に柚紀が拵えたお弁当袋を渡そうとする言実に「ちょっと待った!!?」とストップが掛かる。止めたのは諏訪・堤、そして……意外な事に加賀美からであった。三人から色々言われたが結局は「鶴ヶ峰が姐さん用に作ったんだ、食えるならきちんと食べてやれ!」と諏訪の言葉に納得し、自分で食べる事になったのであった。因みに小佐野には『機会があったらナニかまた作りますね!!』と柚紀がきっちりフォローしたのであった
お昼を食べ終えると【防衛任務を担当する地域】や【今回の歌姫に使用する曲と、課題】等の予習と打ち合わせを済ませれば戦闘員と柚紀は外へ、言実は作戦室へ、そして小佐野と加賀美は各自の隊室に向かう。因みに荷物は荒船隊のは前の防衛任務を担当していた当真に丁度出くわしたので運搬を頼み、諏訪隊に関しては荷物は笹森のしかないので小佐野が運び、柚紀のは勿論言実が担当だ。その時、ふと何かを思い出した小佐野が柚紀を呼び寄せ鞄から何かを取り出して掌に乗せる。モノは
‐ …………チリ~ン ‐
『???…鈴?(コロコロ)えっとおサノ先輩、これは…一体?』
「ん?この町にある神社のお守り…"魔除けの鈴"だってさ!!……私はオペレーターだからさ、現場に出て柚紀ちゃんを守れない。出来るのは諏訪さん達のサポートだけ。だからさ、…気休めだって分かっていても"神頼み"しちゃいたくなるよ。………綾辻ちゃんから聞いたからさ色々と、ね」
『!!……(コロコロ…チリ~ン)』
赤い紐が付いた金色の鈴を渡された柚紀はどう返事をすれば良いか分からず困ってしまう。…現場に出るのは自分の意志、だが小佐野の心配してくれる気持ちは素直に嬉しい。そんな事を考えていると誰かが自分の頭に手を置いたのに気づく。そして………
‐ ワシャワシャワシャワシャ ‐
「ったく、これから大事な任務だろ?(ワシャワシャワシャワシャ)そんな萎んだ面するなって!?(クシャリ)小佐野にどう返事をすれば分からねぇなら"言葉でなく態度や行動で示してみろ"!(クシャリ、ポン)柚紀は本来はそう言う奴だろ?な?」
『にゃうっ!!?と、当真先輩っ?!また頭グシャグシャにしないで~!!……(サスサス)任務はトリオン体でやるにしても、乱されるのはやっぱり嫌ですよ~!!?』
「まぁまぁ柚紀ちゃん。…当真くんだって悪気があった訳じゃないのは分かるでしょ?……私も瑠衣と同じて心配だけど、そこは諏訪さん達や荒船くん達にお任せするしかないからね!!…(ナデナデ)怪我せず無事に帰ってきてくれれは私は嬉しいかな?」
『加賀美、先輩。……(ニコッ)大丈夫です!トリオン体なら生身が怪我する事なんてありませんから!!『柚紀、少し良いか?』あっ!はーい!!…では先輩方、行ってきますね!!(フリフリ)』
何時もの如く犯人は当真であり、一触即発な雰囲気になりかけたが加賀美がフォローして事なきを得た。そんな中、言実に呼ばれて"外出の挨拶"を三人にすれば離れていき、それにつられて「いってらっしゃ~い」と返すのであった
‐ ‐ ‐
‐ ‐
‐
担当区域に到着した一行は周囲を見渡していた。……予想通り場所は嵐山隊と行った区域であり地中から接近してきた亜種(通称:土竜型)との戦闘跡もそれなりに残っているのだ。……流石に陥没させたままでは戦いづらいので埋め立てされているが、凹凸がかなり目立つ。そして、"この場"を知っている笹森が心配そうに柚紀に声を掛けるが数日前に嵐山隊との合同任務をして平気と伝えれば、安心はしたが内心は……複雑な気持ちを抱いたのであった。そんな中
《通信テストだ。各隊長及び柚紀、私の声が聞こえたら応答せよ》
〔こちら諏訪。聞こえてるぜつる姐!〕
〔こちら荒船。こちらも問題ありません〕
『わ、私も聞こえてるよ言実さん!……な、何だろう私だけその………違うよな~。名字は言実さんと被るし、でも皆さん通信するときちゃんと"名乗りますよね"?【こちら~】とか【~了解】とか。…何か、嫌だな~仲間ハズレみたいで(シュン)』
言実とのやり取りで違和感を覚えた柚紀は、傍目から見れば誰でも落ち込んでいるのが分かるほど"どんより"した雰囲気を醸し出していた。…折角トリオン体を持って"お揃いになった"と嬉しい筈が、戦闘用トリガー所持以外で違いがあるのがどうも嫌らしい。……普段ならこんな我が儘を言わない柚紀だが、諏訪が居るせいか何時も以上に感情にはとても素直な反応を見せる。そんな少女の発言を聞いて誰もが反応に困っていると
食堂よりラウンジの方が幾分か人が少なかったので、そちらで昼食を摂る事になり柚紀達はファーストフード、堤達は食堂から食べたいものを買い(言実の驕りで)そして……
「あ~、荒船先輩狡い!?それって柚紀ちゃんの手作り弁当ですよね!!私もた~べ~た~い~~!?前チャンスあった時、運悪く逃しちゃったんですよ~!!!む~、思い出しただけでムカついてきたかも!!日佐人~、先輩のストレス発散の糧になれ~!!!?(ベシベシベシベシベシ)」
「い、痛いっ!ちょっ?!先輩落ち着いて下さいって!!俺も生身で、地味に痛いですから~!!」
『ふむ、……なら小佐野。(スッ)私のを食べるか?前よりは食事を摂るようにはなったが、一食抜いた所で問題はない故にな』
荒船を羨ましく思う小佐野が笹森の背中を叩きながら八つ当りしている。すると、自分用に柚紀が拵えたお弁当袋を渡そうとする言実に「ちょっと待った!!?」とストップが掛かる。止めたのは諏訪・堤、そして……意外な事に加賀美からであった。三人から色々言われたが結局は「鶴ヶ峰が姐さん用に作ったんだ、食えるならきちんと食べてやれ!」と諏訪の言葉に納得し、自分で食べる事になったのであった。因みに小佐野には『機会があったらナニかまた作りますね!!』と柚紀がきっちりフォローしたのであった
お昼を食べ終えると【防衛任務を担当する地域】や【今回の歌姫に使用する曲と、課題】等の予習と打ち合わせを済ませれば戦闘員と柚紀は外へ、言実は作戦室へ、そして小佐野と加賀美は各自の隊室に向かう。因みに荷物は荒船隊のは前の防衛任務を担当していた当真に丁度出くわしたので運搬を頼み、諏訪隊に関しては荷物は笹森のしかないので小佐野が運び、柚紀のは勿論言実が担当だ。その時、ふと何かを思い出した小佐野が柚紀を呼び寄せ鞄から何かを取り出して掌に乗せる。モノは
‐ …………チリ~ン ‐
『???…鈴?(コロコロ)えっとおサノ先輩、これは…一体?』
「ん?この町にある神社のお守り…"魔除けの鈴"だってさ!!……私はオペレーターだからさ、現場に出て柚紀ちゃんを守れない。出来るのは諏訪さん達のサポートだけ。だからさ、…気休めだって分かっていても"神頼み"しちゃいたくなるよ。………綾辻ちゃんから聞いたからさ色々と、ね」
『!!……(コロコロ…チリ~ン)』
赤い紐が付いた金色の鈴を渡された柚紀はどう返事をすれば良いか分からず困ってしまう。…現場に出るのは自分の意志、だが小佐野の心配してくれる気持ちは素直に嬉しい。そんな事を考えていると誰かが自分の頭に手を置いたのに気づく。そして………
‐ ワシャワシャワシャワシャ ‐
「ったく、これから大事な任務だろ?(ワシャワシャワシャワシャ)そんな萎んだ面するなって!?(クシャリ)小佐野にどう返事をすれば分からねぇなら"言葉でなく態度や行動で示してみろ"!(クシャリ、ポン)柚紀は本来はそう言う奴だろ?な?」
『にゃうっ!!?と、当真先輩っ?!また頭グシャグシャにしないで~!!……(サスサス)任務はトリオン体でやるにしても、乱されるのはやっぱり嫌ですよ~!!?』
「まぁまぁ柚紀ちゃん。…当真くんだって悪気があった訳じゃないのは分かるでしょ?……私も瑠衣と同じて心配だけど、そこは諏訪さん達や荒船くん達にお任せするしかないからね!!…(ナデナデ)怪我せず無事に帰ってきてくれれは私は嬉しいかな?」
『加賀美、先輩。……(ニコッ)大丈夫です!トリオン体なら生身が怪我する事なんてありませんから!!『柚紀、少し良いか?』あっ!はーい!!…では先輩方、行ってきますね!!(フリフリ)』
何時もの如く犯人は当真であり、一触即発な雰囲気になりかけたが加賀美がフォローして事なきを得た。そんな中、言実に呼ばれて"外出の挨拶"を三人にすれば離れていき、それにつられて「いってらっしゃ~い」と返すのであった
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担当区域に到着した一行は周囲を見渡していた。……予想通り場所は嵐山隊と行った区域であり地中から接近してきた亜種(通称:土竜型)との戦闘跡もそれなりに残っているのだ。……流石に陥没させたままでは戦いづらいので埋め立てされているが、凹凸がかなり目立つ。そして、"この場"を知っている笹森が心配そうに柚紀に声を掛けるが数日前に嵐山隊との合同任務をして平気と伝えれば、安心はしたが内心は……複雑な気持ちを抱いたのであった。そんな中
《通信テストだ。各隊長及び柚紀、私の声が聞こえたら応答せよ》
〔こちら諏訪。聞こえてるぜつる姐!〕
〔こちら荒船。こちらも問題ありません〕
『わ、私も聞こえてるよ言実さん!……な、何だろう私だけその………違うよな~。名字は言実さんと被るし、でも皆さん通信するときちゃんと"名乗りますよね"?【こちら~】とか【~了解】とか。…何か、嫌だな~仲間ハズレみたいで(シュン)』
言実とのやり取りで違和感を覚えた柚紀は、傍目から見れば誰でも落ち込んでいるのが分かるほど"どんより"した雰囲気を醸し出していた。…折角トリオン体を持って"お揃いになった"と嬉しい筈が、戦闘用トリガー所持以外で違いがあるのがどうも嫌らしい。……普段ならこんな我が儘を言わない柚紀だが、諏訪が居るせいか何時も以上に感情にはとても素直な反応を見せる。そんな少女の発言を聞いて誰もが反応に困っていると