18.王道の曲~昇り落ちの繰り返し~(83.
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東とそんな会話をしている所に言実から『"歌姫"に関する意見を聞きたい』と連絡が入り、三人はラボへ。迅は「俺はお呼ばれしてないから帰るわ」と此処で別れたのであった。ラボに到着すると、生身で白衣を着た言実とパソコン操作している冬島に……何故か同じくパソコン持ちのシロが同席していた。柚紀はと佐鳥が訊ねれば奥の仮眠室で寝ていると返されたのだった。そして実際に歌姫を体感した三人に"気になった事"はないかと聞かれ、各々意見を言っていく。それらを聞いて言実は考える素振りをし、二人はパソコン操作を続けていた
「にしても言実ちゃんよ~、(カタカタ)【パソコン一台で一部隊】が限界だぜ?…今回はスタンダードな"機能向上"だったが、"処理が重くなる事項や人数が増えれば"……負担は柚紀ちゃんに被る形になるぜこりゃ」
「そ、それにまだ"亜種の種類が増える"可能性があるなら、(カタカタカタ)……やはり対処するにはユズちゃん自身に"自己暗示"が必要になりそう、かと。(カタカタカタ、ダン)……嵐山隊が合流するまでの間、多分コレ【五感強化】してますよね?で、で、こ、今回は(カタ、カタ)…"聴覚"かな?」
「聴覚を?……!!…そう言えば最初の亜種に巽さんや綾辻から連絡が入る前に柚紀ちゃんは気づいていた。たが"亜種のみ"をピンポイントで察知出来るのか?」
『………………そこはあのトリオン体に施した"機能"が大きく関わる。…最初から【柚紀と亜種が遭遇する】のを前提に色々プログラミングしておる故にな、即座に対処可能にする"補助的機能"も搭載しておる。……後はあの子が【この場で"ナニが必要か"】を判断できれば、自然とサイドエフェクトが発動する流れとなる』
現場慣れをしていない柚紀に"考えさせる"行為は命取りなのだ。…ならば"感じるがまま"行動をさせた方がまだフォローや後で振り返る事が可能だ。そう言実は考えていた。元々あの姪は【感覚・行動派】なのだから。さて、三人から出された気になった事をどうするかと冬島のパソコン(本当の持ち主は言実)を覗きながら思案する
『うむ、…経験が浅い者には事前に【どの曲を用いて歌姫を発動させるか】をあらかじめ予告すべき、か?……次回は諏訪と荒船の二部隊合同で実践をさせる予定たが、そうなると………"佐鳥のリクエスト"から選曲させるべきか?』
「あっ?!?リクエストで思い出した!!えっとさ、おつるちゃん。……今回、何で柚紀ちゃんはあの曲を選んだか、分かりますか?明らかに女性アーティストより歌いづらいし、ラップ部分だって…結局歌えてたから良いけど難しいからあの大切な場面で出てくるとは、佐鳥は思いもしませんでした(聞けたのは嬉しいけどさ~、……可能なら"普通"に聞きたかったな~)」
「た、た、多分だよ?…佐鳥くんはさポジション柄"前線から離れた位置"で狙撃、でしょ?……きっと【一人になる君をせめて元気付ける為に】…とかじゃない?ユズちゃんは、独りが嫌いだからさ。あ!こ、コレは私の予測だよ?……ヒナ先輩に頼まれてラボに来た時にはもう仮眠室で寝ちゃってたから…読み取ってない、し」
「っ!!!?(あーもう、駄目だ!!彼女の行動一つ一つで悲しくも嬉しくもなっちゃう!!?…この子だけだな~、オレが女子相手にこんなに苦戦するのは~。嫌じゃ、ないけどさ)……コレ、四文字で言ったら何て言うんだっけ?」
「「「「(……一喜一憂、だね)」」」」
柚紀の事なので言実ならと質問した事に対して、返答したのはシロ。……彼女の能力的な事もあり全く検討違いな事ではないと信頼している佐鳥たが、……内容を聞いて思わず顔を赤くさせてしまう。此処まであからさまな反応を言実が見れば流石に勘づきそうだが、選曲で悩んでいる為に佐鳥を見ていないのであった
そんな中、柚紀と一緒にラボに来ているであろう諏訪と当真の所在が気になり嵐山が冬島に訊ねれば、丁度このラボにもある【トレーニングルーム(別名:言実の実験室)】から二人が戻ってきた。「クソが!?次は絶対に吹っ飛ばしてやる!?」「諏訪さん一人じゃ無理ですって、次は二人を巻き込んで挑戦してきても俺は構いませんよ?」と、どうやらタイマン勝負をしていた様だ。戻ってきた諏訪に言実が【次の実践時に使用する曲に関する意見を】訊ね、当真は……顔を赤くさせている佐鳥にいつも通り茶々を入れている。…そこまで広くないラボで騒がしくすれば仮眠室にも音が届いてしまい、……煩いからか、淋しくなったからかは定かではないが目を覚ました柚紀が涙目で応接室に出てきてしまい…………色んな意味でカオスな空間になったのであった
「にしても言実ちゃんよ~、(カタカタ)【パソコン一台で一部隊】が限界だぜ?…今回はスタンダードな"機能向上"だったが、"処理が重くなる事項や人数が増えれば"……負担は柚紀ちゃんに被る形になるぜこりゃ」
「そ、それにまだ"亜種の種類が増える"可能性があるなら、(カタカタカタ)……やはり対処するにはユズちゃん自身に"自己暗示"が必要になりそう、かと。(カタカタカタ、ダン)……嵐山隊が合流するまでの間、多分コレ【五感強化】してますよね?で、で、こ、今回は(カタ、カタ)…"聴覚"かな?」
「聴覚を?……!!…そう言えば最初の亜種に巽さんや綾辻から連絡が入る前に柚紀ちゃんは気づいていた。たが"亜種のみ"をピンポイントで察知出来るのか?」
『………………そこはあのトリオン体に施した"機能"が大きく関わる。…最初から【柚紀と亜種が遭遇する】のを前提に色々プログラミングしておる故にな、即座に対処可能にする"補助的機能"も搭載しておる。……後はあの子が【この場で"ナニが必要か"】を判断できれば、自然とサイドエフェクトが発動する流れとなる』
現場慣れをしていない柚紀に"考えさせる"行為は命取りなのだ。…ならば"感じるがまま"行動をさせた方がまだフォローや後で振り返る事が可能だ。そう言実は考えていた。元々あの姪は【感覚・行動派】なのだから。さて、三人から出された気になった事をどうするかと冬島のパソコン(本当の持ち主は言実)を覗きながら思案する
『うむ、…経験が浅い者には事前に【どの曲を用いて歌姫を発動させるか】をあらかじめ予告すべき、か?……次回は諏訪と荒船の二部隊合同で実践をさせる予定たが、そうなると………"佐鳥のリクエスト"から選曲させるべきか?』
「あっ?!?リクエストで思い出した!!えっとさ、おつるちゃん。……今回、何で柚紀ちゃんはあの曲を選んだか、分かりますか?明らかに女性アーティストより歌いづらいし、ラップ部分だって…結局歌えてたから良いけど難しいからあの大切な場面で出てくるとは、佐鳥は思いもしませんでした(聞けたのは嬉しいけどさ~、……可能なら"普通"に聞きたかったな~)」
「た、た、多分だよ?…佐鳥くんはさポジション柄"前線から離れた位置"で狙撃、でしょ?……きっと【一人になる君をせめて元気付ける為に】…とかじゃない?ユズちゃんは、独りが嫌いだからさ。あ!こ、コレは私の予測だよ?……ヒナ先輩に頼まれてラボに来た時にはもう仮眠室で寝ちゃってたから…読み取ってない、し」
「っ!!!?(あーもう、駄目だ!!彼女の行動一つ一つで悲しくも嬉しくもなっちゃう!!?…この子だけだな~、オレが女子相手にこんなに苦戦するのは~。嫌じゃ、ないけどさ)……コレ、四文字で言ったら何て言うんだっけ?」
「「「「(……一喜一憂、だね)」」」」
柚紀の事なので言実ならと質問した事に対して、返答したのはシロ。……彼女の能力的な事もあり全く検討違いな事ではないと信頼している佐鳥たが、……内容を聞いて思わず顔を赤くさせてしまう。此処まであからさまな反応を言実が見れば流石に勘づきそうだが、選曲で悩んでいる為に佐鳥を見ていないのであった
そんな中、柚紀と一緒にラボに来ているであろう諏訪と当真の所在が気になり嵐山が冬島に訊ねれば、丁度このラボにもある【トレーニングルーム(別名:言実の実験室)】から二人が戻ってきた。「クソが!?次は絶対に吹っ飛ばしてやる!?」「諏訪さん一人じゃ無理ですって、次は二人を巻き込んで挑戦してきても俺は構いませんよ?」と、どうやらタイマン勝負をしていた様だ。戻ってきた諏訪に言実が【次の実践時に使用する曲に関する意見を】訊ね、当真は……顔を赤くさせている佐鳥にいつも通り茶々を入れている。…そこまで広くないラボで騒がしくすれば仮眠室にも音が届いてしまい、……煩いからか、淋しくなったからかは定かではないが目を覚ました柚紀が涙目で応接室に出てきてしまい…………色んな意味でカオスな空間になったのであった