17.技能上昇の曲~テンポ・気分もアップ~(82.
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『(やはり時枝は何処か柚紀に似ているな)………察しはついていると思うが、この周囲は例のゲート騒動にて太刀川・諏訪隊があの子を護るために闘った場所だ。本人が言っただろ?【トリオン兵が怖い】と……訓練室の擬似トリオン兵は平気になったし、実物を見て攻撃も回避や対処も可能で冷静さを保てはいる。が、……やはり"この場"は無理だったか。………柚紀に負荷を強いるのは確かに良くはない、が……次の任務の際に"この場"が選ばれないとも限らぬ。"見慣れた場所で実践訓練を…"と、忍田さんなら考えそう故にな』
「……確かに本部長なら、それもあり得なくはない、ですね。そして恐らくですが…【次の実践訓練は諏訪隊と行う予定】ではないですか?……あそこは一番"歌姫に慣れている"部隊ですからね(そして"もう一部隊"何処か鶴ヶ峰さんの知る人が居る所と組ませる可能性がある。……だが、何処と?)」
「それに貴女は本来"サポート・裏方"とご自分で常におっしゃられている。……今回、柚紀ちゃんの現場デビューも"本当なら"現場に出る予定は無かった筈、サポートに徹する為に。が、状況が急変したから出撃した。………ならばこの機会に【禍根となる事案を自分が側に居る今のうちに解決させよう】…そうお考えになった、…ですよね言実さん」
言実の話を聞いても三人は"否定的な反応"はしなかった。佐鳥は柚紀を落ち着かせるのに専念していて話を聞いていないが、ぽつりぽつりと本人が"こうなった理由"をそのままの体制で語っているので問題ない。そして言実の性格や現在置かれている状況や先を見据えた行動に、…今までの経験から"この人に限って間違えはない、…必ず必要がある事しかしない"と納得しているのだ。柚紀の一番の理解者であり保護者でありトップクラスの実力を有する言実、……彼女が居ればどんな難関も突破出来るし、きっとやり遂げれると信じている二人である
さて、佐鳥のお陰で何とか柚紀が持ち直した辺りで巽から通信が入る
〔全員良いかな~?……迅からの伝言「もうすぐゲートが開く。柚紀ちゃんが居るから亜種に変貌するのは確実。他の地域の心配は無用」だってさ。ま、今から開いて現れる敵を迎撃若しくは凌げば"暫くは大丈夫みたいだからね~"……お互い頑張ろう!!〕
「???暫く大丈夫って……どういう事?だってゲートはほぼ毎日開くよ?…だよね、おつるちゃん」
『……(チッ)ヒナめ、"不確定事項"を安易に口にしおって。…………お前達はゲート騒動以降、柚紀の看護で知らぬだろうが、…【アレの翌日はゲートが全く開かなかった】事案が発生した。それから数日はゲートが開いても普段より少ない数が続いてな、…恐らくは【歌姫による残り香】が理由だろう。今回の実践訓練はそれが本当かを調べる意味合いも兼ねておる。もし本当ならゲートが少ない期間に"防衛任務に慣れていない隊員"を割り当てたりも出来る故にな』
柚紀の現場慣れ・トリオン兵に関するトラウマの克服、更にはサイドエフェクト関連のデータ集めや経験等を同時進行している言実。そして新たに判明した歌姫による"良い後遺症"を聞いて、"なら逆は?"と時枝が考えてしまう。……ゲート騒動以外にも"ゲート発生率が通常より上回った件"があるのだ。それも"こちらにも柚紀が関係している可能性も"。それを訊ねようとしたが、ゲート発生が確定した以上先ずはどう相手と戦うかを打ち合わせする必要があると考え、一度思考を切り換える。すると、再び不安げな表情をしていた柚紀に佐鳥が頭を撫でれば元気にこう言った
「トリオン兵が来るなら佐鳥は狙撃ポイントに移動します!…(ナデ)大丈夫だよ、今回の亜種は見た目が違うみたいだからさっきみたいに"攻撃しなければ"佐鳥が襲われる心配はないから。……だけど、君が危なくなれば必ず助けるよ。(ナデ、スッ)そんな訳だから亜種はきちんと対処法練ってくださいね?…基本オレは通常のしか倒さない予定ですので。では!!(タタタタタ)」
『そうしてくれ、でないとまた私がお前を回収に向かう羽目になる故にな。……さて、"通常時"と"亜種発生時"とで多少対応は変わるが敵を倒す事には変わらない。それでだが、…【片方はスコーピオンで相手をして貰う】。亜種が出た際はソイツが倒し、"寄ってきた奴"を私ともう一人が弾トリガーで始末する。これなら標的が変わることも少なくなる筈だ。それと、…"亜種を倒すまで"スコーピオン持ちが柚紀のガード役となる。倒した後は銃持ちが役目を引き継ぐ。……亜種がどれだけ発生するかは分からぬがお前達二人なら可能だろ?』
「まぁ、確かに俺も充もオールラウンダーですから平気で…『おーるらうんだー?…それもポジションですか?』……ん?あれ?柚紀ちゃん知らなかったの?」
「オールラウンダーはアタッカーとシューター又はガンナーポジションを両立している人の事で、漢字で書くと"万能手"……おれ達以外で鶴ヶ峰さんの知り合いだと………歌川と京介だね。あまり人数は居ないし、おれや嵐山さんは連携が取りやすい銃を主に使っているから知らなかった、って感じかな?これでもスコーピオンもそれなりに使えるよ?」
敵が現れる前に動きの確認をする面々だが、嵐山達の"正確なポジション"を知らなかった柚紀は不思議そうにする。それを見て説明する時枝の言葉を聞いて『成る程』と、すんなり納得した。……実力を見極める目利きは言実が自分より上なのは承知しているし、"不可能な提案・戦術"を口には出さないのを柚紀は重々分かっているのだ。……自分に課す内容は他人より"些か"厳しかったりもするが、それも"必要だから"である
そんなこんなで、先ずは時枝が最初スコーピオン持ちとなるらしく側に近寄れば、サイレンとゲート発生のアナウンスとオペレーター達からの個体数の報せが入り、…戦闘開始となったのであった
「……確かに本部長なら、それもあり得なくはない、ですね。そして恐らくですが…【次の実践訓練は諏訪隊と行う予定】ではないですか?……あそこは一番"歌姫に慣れている"部隊ですからね(そして"もう一部隊"何処か鶴ヶ峰さんの知る人が居る所と組ませる可能性がある。……だが、何処と?)」
「それに貴女は本来"サポート・裏方"とご自分で常におっしゃられている。……今回、柚紀ちゃんの現場デビューも"本当なら"現場に出る予定は無かった筈、サポートに徹する為に。が、状況が急変したから出撃した。………ならばこの機会に【禍根となる事案を自分が側に居る今のうちに解決させよう】…そうお考えになった、…ですよね言実さん」
言実の話を聞いても三人は"否定的な反応"はしなかった。佐鳥は柚紀を落ち着かせるのに専念していて話を聞いていないが、ぽつりぽつりと本人が"こうなった理由"をそのままの体制で語っているので問題ない。そして言実の性格や現在置かれている状況や先を見据えた行動に、…今までの経験から"この人に限って間違えはない、…必ず必要がある事しかしない"と納得しているのだ。柚紀の一番の理解者であり保護者でありトップクラスの実力を有する言実、……彼女が居ればどんな難関も突破出来るし、きっとやり遂げれると信じている二人である
さて、佐鳥のお陰で何とか柚紀が持ち直した辺りで巽から通信が入る
〔全員良いかな~?……迅からの伝言「もうすぐゲートが開く。柚紀ちゃんが居るから亜種に変貌するのは確実。他の地域の心配は無用」だってさ。ま、今から開いて現れる敵を迎撃若しくは凌げば"暫くは大丈夫みたいだからね~"……お互い頑張ろう!!〕
「???暫く大丈夫って……どういう事?だってゲートはほぼ毎日開くよ?…だよね、おつるちゃん」
『……(チッ)ヒナめ、"不確定事項"を安易に口にしおって。…………お前達はゲート騒動以降、柚紀の看護で知らぬだろうが、…【アレの翌日はゲートが全く開かなかった】事案が発生した。それから数日はゲートが開いても普段より少ない数が続いてな、…恐らくは【歌姫による残り香】が理由だろう。今回の実践訓練はそれが本当かを調べる意味合いも兼ねておる。もし本当ならゲートが少ない期間に"防衛任務に慣れていない隊員"を割り当てたりも出来る故にな』
柚紀の現場慣れ・トリオン兵に関するトラウマの克服、更にはサイドエフェクト関連のデータ集めや経験等を同時進行している言実。そして新たに判明した歌姫による"良い後遺症"を聞いて、"なら逆は?"と時枝が考えてしまう。……ゲート騒動以外にも"ゲート発生率が通常より上回った件"があるのだ。それも"こちらにも柚紀が関係している可能性も"。それを訊ねようとしたが、ゲート発生が確定した以上先ずはどう相手と戦うかを打ち合わせする必要があると考え、一度思考を切り換える。すると、再び不安げな表情をしていた柚紀に佐鳥が頭を撫でれば元気にこう言った
「トリオン兵が来るなら佐鳥は狙撃ポイントに移動します!…(ナデ)大丈夫だよ、今回の亜種は見た目が違うみたいだからさっきみたいに"攻撃しなければ"佐鳥が襲われる心配はないから。……だけど、君が危なくなれば必ず助けるよ。(ナデ、スッ)そんな訳だから亜種はきちんと対処法練ってくださいね?…基本オレは通常のしか倒さない予定ですので。では!!(タタタタタ)」
『そうしてくれ、でないとまた私がお前を回収に向かう羽目になる故にな。……さて、"通常時"と"亜種発生時"とで多少対応は変わるが敵を倒す事には変わらない。それでだが、…【片方はスコーピオンで相手をして貰う】。亜種が出た際はソイツが倒し、"寄ってきた奴"を私ともう一人が弾トリガーで始末する。これなら標的が変わることも少なくなる筈だ。それと、…"亜種を倒すまで"スコーピオン持ちが柚紀のガード役となる。倒した後は銃持ちが役目を引き継ぐ。……亜種がどれだけ発生するかは分からぬがお前達二人なら可能だろ?』
「まぁ、確かに俺も充もオールラウンダーですから平気で…『おーるらうんだー?…それもポジションですか?』……ん?あれ?柚紀ちゃん知らなかったの?」
「オールラウンダーはアタッカーとシューター又はガンナーポジションを両立している人の事で、漢字で書くと"万能手"……おれ達以外で鶴ヶ峰さんの知り合いだと………歌川と京介だね。あまり人数は居ないし、おれや嵐山さんは連携が取りやすい銃を主に使っているから知らなかった、って感じかな?これでもスコーピオンもそれなりに使えるよ?」
敵が現れる前に動きの確認をする面々だが、嵐山達の"正確なポジション"を知らなかった柚紀は不思議そうにする。それを見て説明する時枝の言葉を聞いて『成る程』と、すんなり納得した。……実力を見極める目利きは言実が自分より上なのは承知しているし、"不可能な提案・戦術"を口には出さないのを柚紀は重々分かっているのだ。……自分に課す内容は他人より"些か"厳しかったりもするが、それも"必要だから"である
そんなこんなで、先ずは時枝が最初スコーピオン持ちとなるらしく側に近寄れば、サイレンとゲート発生のアナウンスとオペレーター達からの個体数の報せが入り、…戦闘開始となったのであった