16.初実践の曲(81.
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「で、嵐山さんは綾辻先輩と結局の所ナニを相談されていたんですか?」
「……迅の予知で、今回の亜種を相手にする際は"建物密集地で戦うのは危険"って言われてな。それで"狙撃ポイントを考慮した戦いやすい場所"はと綾辻と話し合っていた。…具体的な理由とかは聞いてないが"建物が俺達にとって障害になる"のは確実だ」
「後、やはり無闇に家を壊すのも気が引けますからね。警戒区域や放置区域だってその建物の持ち主が健在なのが殆んど、…不必要な破壊活動は避けるべきです」
基地内を移動しながら隊室での相談内容を二人にも説明し、納得した所で屋外に出た三人。至る方角から戦闘音が聞こえてくる状態で綾辻からの通信が入る
〔綾辻です、そこから一番近い隊員の場所ですが……此処って、もしかして…それにこの反応……〕
「??どうした綾辻、…俺達は何処に向かえば良いんだ?」
〔あ、すみません嵐山さん。…場所何ですが、……あのゲート騒動の際に"柚紀ちゃんが歌った場所"と言えば分かりますよね?それとその周囲にあるトリガー反応は"二つ"…ツーマンセルで戦っています〕
「「!!?」」
「!?あの場所かっ?!…なら佐鳥はあの時と同じ狙撃ポイントに移動しますね(ダッ!)」
「気を付けて佐鳥、亜種がどんなのかが分からない以上"予想外な状況"にだってなるからね」
「大丈夫だよ、油断大敵ってね!(にしても"ツーマンセル"って事はそこに居るのは"太刀川隊"……じゃないか。オレ達は任務があって早退したけど、太刀川さんは兎も角として出水先輩がサボったら………おつるちゃん制裁待ったなしだね。…誰が居るんだ?)」
一番近い隊員が基地から目と鼻の先と言えるほどの距離で戦っているのに驚く三人だが、佐鳥が直ぐに我に返ればポジション的に"先に移動する必要"があるので単独で先行する。それを止めはしないが、警戒を促す言葉を時枝は掛けた後に嵐山と共に移動を開始した
そして佐鳥が狙撃ポイントに到着すると……
〔……えっ?あっ、ち、ちょっと?!何で居るのソコに!!ってか通信こっちからは繋がらないんだっけ??あーもうっ!…二人とも急いでっ!?"物凄く予想外な人"が敵と対峙してるんですけどー!!?〕
「賢っ?!落ち着け!!一体誰がソコに居るんだ?迅の予知を聞いて亜種が出るのは本部だって承知しているのなら"それに対抗できると判断された隊員"が対応に当たっている筈だが……」
「!見えてきました。一体誰が………えっ??」
聞こえてきた佐鳥の焦りと戸惑いの声に思わず足を止めて聞き返す嵐山。それより前に出た時枝が目的地に居た人物を見て流石に驚きを露にする。そこに佇んでいる人影は見間違える事はない、…あの髪色をしたトリオン体所有者はただ一人なのだから
「な、何で彼女が……柚紀ちゃんが此処に?!?それも一人でだなんて……迅も言実さんも何を考えているんだ!!?彼女のトリオン体は敵と対峙する術がないと言うのに!!」
〔嵐山さん落ち着いて下さい!一応オート機能搭載のシールド付きですから、丸っきり対処できない訳じゃないですから!!ってマズイ!?モールモッドが彼女に近づいてる〕
「危ないっ!?鶴ヶ峰さん、逃げて!!」
そこに居たのはトリオン体の柚紀であった。角度的に横顔しか見えていないが目を閉じて微動だにせず佇んでいるのだ。そして、そんな柚紀に嵐山達が居るのとは反対側からトリオン兵が接近してくるのに気づき、危険を知らせる為に時枝が叫んだのであった。……何かに集中していても、自分の声なら少女に届く、…届いて欲しいと願いを込めて
‐ ‐
‐
‐ ……危ないっ!?…逃げて!! ‐
『!(パチ)この声は……時枝くん?って事は……嵐山さん達だ!!でも時間早くな「早くこっちに!?モールモッドがっ!!?」ふえっ?(クルッ)(えっとコイツは……)…"通常の"だね。なら』
何かに集中していた柚紀だが、時枝の声を聞いて目を開けば視野内に二人の姿を捉えて嬉しそうに笑う。が、変わらずモールモッドは接近しているのを嵐山の言葉で気づきそちらを見れば
‐ …ダンッ!……シュッ! ‐
今居る柚紀から嵐山達が居る場所を時計のⅩⅡだとしたら、Ⅱの角度に跳躍し距離を取る。少し間をおきブレード攻撃が空振り、更に追撃するモールモッドに銃で攻撃しようとした二人に、柚紀は手を翳し真剣な表情で軽く首を降り"攻撃不要"の意を伝える。その瞬間
‐ ドドドドド ‐
〔ふぅ~、陽動ご苦労さん柚紀ちゃん。それと嵐山隊が来たからおっちゃんは引き上げるぜ?…万が一にも"ヘイトが変わったら"面倒だからな、言実ちゃんにヨロシク伝えてくれ〕
『あっ、はい。サポート有り難う御座いました冬島さん。(キョロキョロ…タタタタ)お疲れ様です嵐山さん、時枝くんは学校ぶりだね。佐鳥くんは……狙撃ポイントに居るのか。えっと…………何から話したら良いですかね?』
「………色々聞きたいが、とりあえず柚紀ちゃん。君が現場に出ている理由を先ずは聞いても良いかな?それと言実さんが見当たらない理由も。…さっきのスイッチボックスから考えて冬島隊がサポートしてくれたのは分かるが、…危険すぎるよ」
スイッチボックスによる攻撃により見事に撃破し、嵐山隊の姿を認識した冬島が退散すると柚紀に通信を入れる。…引き留めるつもりもなく話を済ませれば嵐山達の側に駆け寄り、恐らく"現状を把握していない"と察して問いかけをする。それに対して嵐山が一番気になることを訊ねる。……表情は今まで見たことない程真剣で少し怖いが、それだけ柚紀の身を案じていると感じたので、コチラも真剣な表情で回答をする事に。"ちゃんとした理由があるのだから"
「……迅の予知で、今回の亜種を相手にする際は"建物密集地で戦うのは危険"って言われてな。それで"狙撃ポイントを考慮した戦いやすい場所"はと綾辻と話し合っていた。…具体的な理由とかは聞いてないが"建物が俺達にとって障害になる"のは確実だ」
「後、やはり無闇に家を壊すのも気が引けますからね。警戒区域や放置区域だってその建物の持ち主が健在なのが殆んど、…不必要な破壊活動は避けるべきです」
基地内を移動しながら隊室での相談内容を二人にも説明し、納得した所で屋外に出た三人。至る方角から戦闘音が聞こえてくる状態で綾辻からの通信が入る
〔綾辻です、そこから一番近い隊員の場所ですが……此処って、もしかして…それにこの反応……〕
「??どうした綾辻、…俺達は何処に向かえば良いんだ?」
〔あ、すみません嵐山さん。…場所何ですが、……あのゲート騒動の際に"柚紀ちゃんが歌った場所"と言えば分かりますよね?それとその周囲にあるトリガー反応は"二つ"…ツーマンセルで戦っています〕
「「!!?」」
「!?あの場所かっ?!…なら佐鳥はあの時と同じ狙撃ポイントに移動しますね(ダッ!)」
「気を付けて佐鳥、亜種がどんなのかが分からない以上"予想外な状況"にだってなるからね」
「大丈夫だよ、油断大敵ってね!(にしても"ツーマンセル"って事はそこに居るのは"太刀川隊"……じゃないか。オレ達は任務があって早退したけど、太刀川さんは兎も角として出水先輩がサボったら………おつるちゃん制裁待ったなしだね。…誰が居るんだ?)」
一番近い隊員が基地から目と鼻の先と言えるほどの距離で戦っているのに驚く三人だが、佐鳥が直ぐに我に返ればポジション的に"先に移動する必要"があるので単独で先行する。それを止めはしないが、警戒を促す言葉を時枝は掛けた後に嵐山と共に移動を開始した
そして佐鳥が狙撃ポイントに到着すると……
〔……えっ?あっ、ち、ちょっと?!何で居るのソコに!!ってか通信こっちからは繋がらないんだっけ??あーもうっ!…二人とも急いでっ!?"物凄く予想外な人"が敵と対峙してるんですけどー!!?〕
「賢っ?!落ち着け!!一体誰がソコに居るんだ?迅の予知を聞いて亜種が出るのは本部だって承知しているのなら"それに対抗できると判断された隊員"が対応に当たっている筈だが……」
「!見えてきました。一体誰が………えっ??」
聞こえてきた佐鳥の焦りと戸惑いの声に思わず足を止めて聞き返す嵐山。それより前に出た時枝が目的地に居た人物を見て流石に驚きを露にする。そこに佇んでいる人影は見間違える事はない、…あの髪色をしたトリオン体所有者はただ一人なのだから
「な、何で彼女が……柚紀ちゃんが此処に?!?それも一人でだなんて……迅も言実さんも何を考えているんだ!!?彼女のトリオン体は敵と対峙する術がないと言うのに!!」
〔嵐山さん落ち着いて下さい!一応オート機能搭載のシールド付きですから、丸っきり対処できない訳じゃないですから!!ってマズイ!?モールモッドが彼女に近づいてる〕
「危ないっ!?鶴ヶ峰さん、逃げて!!」
そこに居たのはトリオン体の柚紀であった。角度的に横顔しか見えていないが目を閉じて微動だにせず佇んでいるのだ。そして、そんな柚紀に嵐山達が居るのとは反対側からトリオン兵が接近してくるのに気づき、危険を知らせる為に時枝が叫んだのであった。……何かに集中していても、自分の声なら少女に届く、…届いて欲しいと願いを込めて
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‐ ……危ないっ!?…逃げて!! ‐
『!(パチ)この声は……時枝くん?って事は……嵐山さん達だ!!でも時間早くな「早くこっちに!?モールモッドがっ!!?」ふえっ?(クルッ)(えっとコイツは……)…"通常の"だね。なら』
何かに集中していた柚紀だが、時枝の声を聞いて目を開けば視野内に二人の姿を捉えて嬉しそうに笑う。が、変わらずモールモッドは接近しているのを嵐山の言葉で気づきそちらを見れば
‐ …ダンッ!……シュッ! ‐
今居る柚紀から嵐山達が居る場所を時計のⅩⅡだとしたら、Ⅱの角度に跳躍し距離を取る。少し間をおきブレード攻撃が空振り、更に追撃するモールモッドに銃で攻撃しようとした二人に、柚紀は手を翳し真剣な表情で軽く首を降り"攻撃不要"の意を伝える。その瞬間
‐ ドドドドド ‐
〔ふぅ~、陽動ご苦労さん柚紀ちゃん。それと嵐山隊が来たからおっちゃんは引き上げるぜ?…万が一にも"ヘイトが変わったら"面倒だからな、言実ちゃんにヨロシク伝えてくれ〕
『あっ、はい。サポート有り難う御座いました冬島さん。(キョロキョロ…タタタタ)お疲れ様です嵐山さん、時枝くんは学校ぶりだね。佐鳥くんは……狙撃ポイントに居るのか。えっと…………何から話したら良いですかね?』
「………色々聞きたいが、とりあえず柚紀ちゃん。君が現場に出ている理由を先ずは聞いても良いかな?それと言実さんが見当たらない理由も。…さっきのスイッチボックスから考えて冬島隊がサポートしてくれたのは分かるが、…危険すぎるよ」
スイッチボックスによる攻撃により見事に撃破し、嵐山隊の姿を認識した冬島が退散すると柚紀に通信を入れる。…引き留めるつもりもなく話を済ませれば嵐山達の側に駆け寄り、恐らく"現状を把握していない"と察して問いかけをする。それに対して嵐山が一番気になることを訊ねる。……表情は今まで見たことない程真剣で少し怖いが、それだけ柚紀の身を案じていると感じたので、コチラも真剣な表情で回答をする事に。"ちゃんとした理由があるのだから"