15.剣銃の曲~どちらが強いか~(80.
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そんな時枝の発言を聞いて佐鳥と歌川はそちらを見た。その瞬間、ロビー内が騒然として再びモニターを見ると……明らかに同様している木虎に対して、驚いた表情をしていたフブキだが直ぐに冷静さを取り戻してそのまま木虎に向かって走り出し距離を詰め始めた。ナニがあったのかをちゃんと見ていた二人は「勝負ありだな、…あのガンナーに勝ち目はない」『あ~、やっぱりか。流石は言実さんだな』と各自自己完結しているのを見て、三人とも理由を訊ねる。すると先に風間から解答する
「見てなかったのか?……あのアタッカーが【弧月で弾丸を防いだ瞬間を】…一瞬の隙を見てガンナーがトリオン器官目掛けて発砲した。が、無意識に払い除けるかの様に振るった弧月の刃に弾かれた。普通ならシールドで防ぐから知らないが…………出来るのか他の弧月でも?」
『ん~……【アタッカーの実力】【トリオン能力に差がある事】で尚且つ【ガンナー側がトリオン能力が低い】これらが当て嵌まれば多分可能です。そしてあの二人は偶然それが当て嵌まってしまった。そして、これで確信しました。【黒服制度の"立案者"は言実さん】と。多分選定もあの人が中心にしている気がします』
「えっ?!!黒服の産みの親がおつるちゃんなの??でもでも佐鳥達が入った頃にはまだ黒服は無かった……筈。ってか何時から黒服制度始まったっけ?」
モニターと回答者を交互に見ながら試合と話を平行に見聞きする三人。試合は木虎が後退しながら攻撃をしているが、フブキは足を止める事なく近づき続けており数発被弾はしているが急所狙いのは的確に弧月で防御をしていた。会話は風間から柚紀に話が移り、あんな芸当が可能な理由やそれを成しているフブキが着用している黒服の原点に関する話題になっていた。……あれはフブキが勝つと確信した佐鳥が出てきた言実の名に大袈裟だが正直な気持ちを口にして、注意を引こうとする。…相手を倒す瞬間を柚紀に見せるべきじゃない気がしたからだ。そんな佐鳥を一瞥したが直ぐにモニターに視線を戻してこう話した
『多分だけどさ……居たんだよ"サイドエフェクト持ち"の隊員が、佐鳥くん達が入った後で。……歌川くんは?黒服?』
「あ、……あぁ。確かに俺と菊地原、他にも数名同期に居たな。因みにその人達は大半よい成績や実力者ばかりで、今でも活躍している。(俺より前に入ったサイドエフェクト持ちの人と言ったら………)」
「(…彼奴だな)恐らく間違いではないだろうな。"将来有望"な奴は男女関係ない、"サイドエフェクト持ち"は見た目では分からない。……此処までは俺でも理解できる、だが鶴ヶ峰は"決定打"があるからそう断言した。…あのガンナーもナニかあるのか?」
黒服制度の発足時期や理由、体験者の話が出て現実的に納得してきたメンバーだが、更に風間が深く追求する。それを柚紀が話す前に勝負が決した。……フブキは首を飛ばさなかった代わりに【トリオン器官含めた人体の急所全てを的確に"突き"で貫いて相手を仕留めた】のであった。それを見て「ちょっ?!弾丸を剣で防いだのといい、あの連続高速突きといい……まるでアニメ化したあの人気小説のワンシーンじゃんか!?!」と佐鳥が驚きを露にし、それを聞いた時枝が「(あ、市河さんが言っていたのはソレか)」と一人で自己完結させ、歌川は「す、凄いな彼女……」とフブキの実力に驚いていた
そんな中学男子三人を無視して風間の話の続きを促されて柚紀は続ける
『(これってアレか?風間さんは"シロちゃんの趣味"とか知っている感じかな?)……幾らあの二人にトリオン能力に差があっても本来弾丸を防げない筈です。…弧月の強度はスコーピオンよりあってもシールド以下。そして弧月にトリオンをつぎ込んでも多少は変化してもシールドを越せない。……出来るなら太刀川さんなら全部の攻撃を叩き斬りそうですからね。因みにフブキちゃんのトリオン能力は平均より少し多い位らしいです』
「ならあのガンナーが"トリオン能力がかなり低い"訳か。だが……ならボーダー隊員には」
『"本来なら"無理だったかも知れません。ですが、少なくたって工夫次第で強くなれます。一番良い例が米屋先輩ですね。……本人に聞きました【あの槍を使う理由とか作った経緯】を、そして彼もトリオン量は多くない人。確認してませんが先輩も黒服だったと思いますよ?そして、……今ではトリオン量や実力でも一目置くあの出水先輩と互角に遣り合える実力者。トリオン能力がボーダー隊員にとって重要な項目なのは分かりますが"それだけ"で判断すべきではありません。……何事も"有り過ぎる"のだって良くはない、…私がそうだから。……あっ!フブキちゃ~ん木虎ちゃ~んお疲れ様~~!?(スクッ、タタタタタ)』
予想外な表情と発言を見聞きした風間が驚いているのにも気づかず、柚紀はブースから出てきた女子二人の元へと走り出してしまう。そして先程以上の集団に取り込まれている二人を見て途中で足を再び止めてしまい"二人の側に行きたくて"……泣きそうになる。そんな少女を見て佐鳥達が駆け寄るより先に
‐ ……シュン!………ポン ‐
「全く、…あんな男ばっかりの集団に近づく必要ないでしょ?嫌なら尚更ね。……僕あんまり親しい人多くないからさ、鶴ヶ峰の無謀で無茶な行動が理解できないよ。そこまで無理する必要何処にあるのさ?」
『えっ??き、菊地原、くん?……どうして、此処に???』
「……来たくて来たんじゃない。隊室に誰もいないし、変に暇でゴロゴロしていたら…"君の不安げな声"が聴こえてきた。多分トリオン体の時のじゃないかな?で、……無視したのを風間さん達にバレたら色々小言とか面倒だからわざわざ探しに来て上げた訳。とりあえず、…此処で待つかあそこに行くか決めて。五月蝿いのには変わりないから、鶴ヶ峰の好きな方にして。で、さっさと此処から立ち去らせてよね」
『あ、ならえっと……あそこにつ、連れていって下さい!?』
「はいはい、じゃあさっさと終わらせるよ(ギュッ、……チラリ…スタスタスタスタ)」
……まだカメレオンで潜伏していた菊地原が柚紀の側に現れると、毒舌を放ちながら次の行動判断を促し、決意したのを聞いて早々に行動を開始したのを見送る事になったのであった
「見てなかったのか?……あのアタッカーが【弧月で弾丸を防いだ瞬間を】…一瞬の隙を見てガンナーがトリオン器官目掛けて発砲した。が、無意識に払い除けるかの様に振るった弧月の刃に弾かれた。普通ならシールドで防ぐから知らないが…………出来るのか他の弧月でも?」
『ん~……【アタッカーの実力】【トリオン能力に差がある事】で尚且つ【ガンナー側がトリオン能力が低い】これらが当て嵌まれば多分可能です。そしてあの二人は偶然それが当て嵌まってしまった。そして、これで確信しました。【黒服制度の"立案者"は言実さん】と。多分選定もあの人が中心にしている気がします』
「えっ?!!黒服の産みの親がおつるちゃんなの??でもでも佐鳥達が入った頃にはまだ黒服は無かった……筈。ってか何時から黒服制度始まったっけ?」
モニターと回答者を交互に見ながら試合と話を平行に見聞きする三人。試合は木虎が後退しながら攻撃をしているが、フブキは足を止める事なく近づき続けており数発被弾はしているが急所狙いのは的確に弧月で防御をしていた。会話は風間から柚紀に話が移り、あんな芸当が可能な理由やそれを成しているフブキが着用している黒服の原点に関する話題になっていた。……あれはフブキが勝つと確信した佐鳥が出てきた言実の名に大袈裟だが正直な気持ちを口にして、注意を引こうとする。…相手を倒す瞬間を柚紀に見せるべきじゃない気がしたからだ。そんな佐鳥を一瞥したが直ぐにモニターに視線を戻してこう話した
『多分だけどさ……居たんだよ"サイドエフェクト持ち"の隊員が、佐鳥くん達が入った後で。……歌川くんは?黒服?』
「あ、……あぁ。確かに俺と菊地原、他にも数名同期に居たな。因みにその人達は大半よい成績や実力者ばかりで、今でも活躍している。(俺より前に入ったサイドエフェクト持ちの人と言ったら………)」
「(…彼奴だな)恐らく間違いではないだろうな。"将来有望"な奴は男女関係ない、"サイドエフェクト持ち"は見た目では分からない。……此処までは俺でも理解できる、だが鶴ヶ峰は"決定打"があるからそう断言した。…あのガンナーもナニかあるのか?」
黒服制度の発足時期や理由、体験者の話が出て現実的に納得してきたメンバーだが、更に風間が深く追求する。それを柚紀が話す前に勝負が決した。……フブキは首を飛ばさなかった代わりに【トリオン器官含めた人体の急所全てを的確に"突き"で貫いて相手を仕留めた】のであった。それを見て「ちょっ?!弾丸を剣で防いだのといい、あの連続高速突きといい……まるでアニメ化したあの人気小説のワンシーンじゃんか!?!」と佐鳥が驚きを露にし、それを聞いた時枝が「(あ、市河さんが言っていたのはソレか)」と一人で自己完結させ、歌川は「す、凄いな彼女……」とフブキの実力に驚いていた
そんな中学男子三人を無視して風間の話の続きを促されて柚紀は続ける
『(これってアレか?風間さんは"シロちゃんの趣味"とか知っている感じかな?)……幾らあの二人にトリオン能力に差があっても本来弾丸を防げない筈です。…弧月の強度はスコーピオンよりあってもシールド以下。そして弧月にトリオンをつぎ込んでも多少は変化してもシールドを越せない。……出来るなら太刀川さんなら全部の攻撃を叩き斬りそうですからね。因みにフブキちゃんのトリオン能力は平均より少し多い位らしいです』
「ならあのガンナーが"トリオン能力がかなり低い"訳か。だが……ならボーダー隊員には」
『"本来なら"無理だったかも知れません。ですが、少なくたって工夫次第で強くなれます。一番良い例が米屋先輩ですね。……本人に聞きました【あの槍を使う理由とか作った経緯】を、そして彼もトリオン量は多くない人。確認してませんが先輩も黒服だったと思いますよ?そして、……今ではトリオン量や実力でも一目置くあの出水先輩と互角に遣り合える実力者。トリオン能力がボーダー隊員にとって重要な項目なのは分かりますが"それだけ"で判断すべきではありません。……何事も"有り過ぎる"のだって良くはない、…私がそうだから。……あっ!フブキちゃ~ん木虎ちゃ~んお疲れ様~~!?(スクッ、タタタタタ)』
予想外な表情と発言を見聞きした風間が驚いているのにも気づかず、柚紀はブースから出てきた女子二人の元へと走り出してしまう。そして先程以上の集団に取り込まれている二人を見て途中で足を再び止めてしまい"二人の側に行きたくて"……泣きそうになる。そんな少女を見て佐鳥達が駆け寄るより先に
‐ ……シュン!………ポン ‐
「全く、…あんな男ばっかりの集団に近づく必要ないでしょ?嫌なら尚更ね。……僕あんまり親しい人多くないからさ、鶴ヶ峰の無謀で無茶な行動が理解できないよ。そこまで無理する必要何処にあるのさ?」
『えっ??き、菊地原、くん?……どうして、此処に???』
「……来たくて来たんじゃない。隊室に誰もいないし、変に暇でゴロゴロしていたら…"君の不安げな声"が聴こえてきた。多分トリオン体の時のじゃないかな?で、……無視したのを風間さん達にバレたら色々小言とか面倒だからわざわざ探しに来て上げた訳。とりあえず、…此処で待つかあそこに行くか決めて。五月蝿いのには変わりないから、鶴ヶ峰の好きな方にして。で、さっさと此処から立ち去らせてよね」
『あ、ならえっと……あそこにつ、連れていって下さい!?』
「はいはい、じゃあさっさと終わらせるよ(ギュッ、……チラリ…スタスタスタスタ)」
……まだカメレオンで潜伏していた菊地原が柚紀の側に現れると、毒舌を放ちながら次の行動判断を促し、決意したのを聞いて早々に行動を開始したのを見送る事になったのであった