2.藪蛇の曲~黒髪の青年~(67.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
さて、二人と離れた時枝はと言うと、早速資料室に足を運んでいた。ただ、資料室と一言で言っても近界の事・トリガーについて・トリオンについて・今までのランク戦情報等、数多あり一見しただけでは各部屋になんの資料があるか不明であり、パソコンからでも調べられるが、紙媒体の資料は重要な物となるとエンジニアや幹部クラスそして、成人若しくはA級隊員のみ基本閲覧可能となっていが、B級でも申請さえすれば資料室に出入りが可能だ。一部機密事項はパソコンから検索不可となっているのと……紛失防止の為だった
そしてドアにはロックが掛かっており、トリガーホルダー若しくはトリオン体でプレートに触れることにより個人認識されて入室が可能となる。因みにエンジニアの人はパスワード入力である、…言実みたいにトリオン体で仕事をしている者だけではないので
……何となく出し入れが面倒になりそうな気がした時枝は、最初からトリオン体に換装して目当ての資料が置いてある部屋を探し始めた。目的は
「(パソコンから調べてみたけど閲覧可能内には"鶴ヶ峰静樹氏の作成した資料"は無かった。……それだけ現技術の根本的な研究資料になるのか?…彼は主にトリオン及びサイドエフェクト関連が分野って彼女が言っていた。そして言実さんはトリオン体は被るけど………トリガー関連が'本来の専門分野"の筈。…それを気にして探してみれば………)」
そんな感じの方針を立て、部屋に入っては近くの棚から資料を取り出し閲覧し、探している分野の資料かを確認し違えば移動。…それを数回繰り返し、やっと"サイドエフェクト関連"が記載されている資料が出たので手前のを一度仕舞い、奥へと進む。……古い資料なら恐らくそちらにあると思ったからだ。ただ、予想外な事が発生した。……先客がいたのだ、相手は
「!!……二宮さん?貴方も調べもの…ですか?」
「(パラパラ)!…時枝か?お前も何か調べているのか?(パラパラ、パン)……此処にはサイドエフェクトやトリオン関係の資料しかないぞ?」
「……(スッ…パラパラ)……一応、それについて少しだけ調べたい事があったので(パラパラ)」
「……そうか(スッ…パラパラ)」
スーツ…トリオン体の二宮が何やら調べものをしていた。中学高校は今日から一斉に新学期だが、大学は恐らく違うのだろう。……だから、今日のお昼までの防衛任務は大学生がやると佐鳥は考えていたのだった。少し離れた場所で資料を閲覧しながら時枝は考えた。…"二宮隊と柚紀が接触していない点"についてだ。少なくとも自分達は知らないからないと考えていた、何ヵ所か"空白の時間帯"はあるとは言え、もし出会っているなら……そんな風に考えていたらいきなり二宮が資料を見ながら話し掛けてきた
「(パラパラ)お前も、…夏休みに発生した【四つの噂】を知っているよな?(パラパラ)"アレの正体"を…知っているか?」
「(!!…やっぱり二宮さんは鶴ヶ峰さんに会ってない?……この場合は)(パラパラ)……言実さんの姪には会ったことありますよ?(パラパラ)…夏休みこっちに来て、最初は"一時的"の筈が……なにやら事情があって(パラパラ)三門市に住むことになった(パラパラ)位しか知りませんが」
「……(パラパラ)…思ったより詳しいな。…【A級トップクラス達のお気に入り】(パラパラ)……あれにお前達は関わってないだろ?」
「(パラパラ)……彼女はおれと同学年、なんですが…(パラパラ)どうも人見知りする子で、それも年上と男性が特に苦手…なんですよ。…(パラパラ)それで、菊地原経由でコミュニケーション能力が高いウチの隊に(パラパラ)SOSが来たのがきっかけ、……ですね。因みに(パン)彼女を基地に連れてきたのは迅さんで、嵐山さん経由で"会ったら面倒見てやってくれ"と事前に言われてましたから……さほど苦労はしませんでしたね」
「……成る程(風間隊と迅は少なくとも"二人"を知っていると言う訳か)」
一冊資料を戻すと、二宮が視界の入らない位置に移動する時枝。……柚紀に対する回答内容は慎重にしなければ何処かで余計な事を言い兼ねないし、下手にこちらが不審な言動をすれば…勘付かれる可能性が出てくるのだ。………【柚紀がサイドエフェクト保有者…歌姫本人】だと。これは例の騒動に関わった部隊全員に通達が出ていたのだった。"こちらは下手にバラすな"と、……言実からの指示だ
‐ …ウィーン ‐
『……二宮居るか?…ん?……居たのか時枝。(コツコツ)………あの子は?((…一緒ではないのか?))』
「!?言実さん?……二宮さんなら奥にいらっしゃいますよ?それと、…彼女なら途中まで一緒でしたが当真さん………冬島隊室に行く予定があるらしく今は待ち合わせ場所であるランク戦ロビーに…『待て、……一人で居るのか?あの子は?』……あまり人が居ないから大丈夫だと本人が言ったので((でも佐鳥が荷物置いたら合流するようでしたが……何かマズイ事でも?))」
何やら二宮に用があるのか言実が何時もの白衣姿で資料室に現れた。それに対して互いに驚いたが冷静にすれ違い様内部通信を併用して情報交換(共有)をする。が、何やら言実の表情が曇っている様に見えた時枝だが"柚紀を心配している"と察し、やはり佐鳥か当真が来るまでは側に居るべきかと考えとりあえず資料室を出ようとしてドアを開けたその時
‐ ………助けてっ!! ‐
「『……えっ?!/っ!??』」
『(今のは、……まさかっ!?)っ!?(パサッ)すまん二宮!埋め合わせは後日するっ!!(コツンコツン)((……時枝、一緒に来い。…恐らくだが、あの子が危ない))』
「!!?言実さん??一体…(ウィーン……ダッ!)……先程一瞬だけですが、…鶴ヶ峰さんの声が聴こえました。あれはやはり…」
『"助けて"……そう聴こえたのであれば間違えない。何者かがあの子、…柚紀に危害を加えようとしておる。そんな事、……この私が赦さん!』
二人にだけ聴こえた少女の微かにだが……助けを求める声。以前にも似たのを経験した言実は一応二宮に断りを入れてから振り返り、資料室を出る。同じく時枝も出てドアが閉まると、ほぼ同時に駆け出しランク戦ロビーに向かう二人。…今柚紀は"あの服"を着ていないのだ、………完全に安全な状態でない以上甘い考えは命取りになるのだから
そしてドアにはロックが掛かっており、トリガーホルダー若しくはトリオン体でプレートに触れることにより個人認識されて入室が可能となる。因みにエンジニアの人はパスワード入力である、…言実みたいにトリオン体で仕事をしている者だけではないので
……何となく出し入れが面倒になりそうな気がした時枝は、最初からトリオン体に換装して目当ての資料が置いてある部屋を探し始めた。目的は
「(パソコンから調べてみたけど閲覧可能内には"鶴ヶ峰静樹氏の作成した資料"は無かった。……それだけ現技術の根本的な研究資料になるのか?…彼は主にトリオン及びサイドエフェクト関連が分野って彼女が言っていた。そして言実さんはトリオン体は被るけど………トリガー関連が'本来の専門分野"の筈。…それを気にして探してみれば………)」
そんな感じの方針を立て、部屋に入っては近くの棚から資料を取り出し閲覧し、探している分野の資料かを確認し違えば移動。…それを数回繰り返し、やっと"サイドエフェクト関連"が記載されている資料が出たので手前のを一度仕舞い、奥へと進む。……古い資料なら恐らくそちらにあると思ったからだ。ただ、予想外な事が発生した。……先客がいたのだ、相手は
「!!……二宮さん?貴方も調べもの…ですか?」
「(パラパラ)!…時枝か?お前も何か調べているのか?(パラパラ、パン)……此処にはサイドエフェクトやトリオン関係の資料しかないぞ?」
「……(スッ…パラパラ)……一応、それについて少しだけ調べたい事があったので(パラパラ)」
「……そうか(スッ…パラパラ)」
スーツ…トリオン体の二宮が何やら調べものをしていた。中学高校は今日から一斉に新学期だが、大学は恐らく違うのだろう。……だから、今日のお昼までの防衛任務は大学生がやると佐鳥は考えていたのだった。少し離れた場所で資料を閲覧しながら時枝は考えた。…"二宮隊と柚紀が接触していない点"についてだ。少なくとも自分達は知らないからないと考えていた、何ヵ所か"空白の時間帯"はあるとは言え、もし出会っているなら……そんな風に考えていたらいきなり二宮が資料を見ながら話し掛けてきた
「(パラパラ)お前も、…夏休みに発生した【四つの噂】を知っているよな?(パラパラ)"アレの正体"を…知っているか?」
「(!!…やっぱり二宮さんは鶴ヶ峰さんに会ってない?……この場合は)(パラパラ)……言実さんの姪には会ったことありますよ?(パラパラ)…夏休みこっちに来て、最初は"一時的"の筈が……なにやら事情があって(パラパラ)三門市に住むことになった(パラパラ)位しか知りませんが」
「……(パラパラ)…思ったより詳しいな。…【A級トップクラス達のお気に入り】(パラパラ)……あれにお前達は関わってないだろ?」
「(パラパラ)……彼女はおれと同学年、なんですが…(パラパラ)どうも人見知りする子で、それも年上と男性が特に苦手…なんですよ。…(パラパラ)それで、菊地原経由でコミュニケーション能力が高いウチの隊に(パラパラ)SOSが来たのがきっかけ、……ですね。因みに(パン)彼女を基地に連れてきたのは迅さんで、嵐山さん経由で"会ったら面倒見てやってくれ"と事前に言われてましたから……さほど苦労はしませんでしたね」
「……成る程(風間隊と迅は少なくとも"二人"を知っていると言う訳か)」
一冊資料を戻すと、二宮が視界の入らない位置に移動する時枝。……柚紀に対する回答内容は慎重にしなければ何処かで余計な事を言い兼ねないし、下手にこちらが不審な言動をすれば…勘付かれる可能性が出てくるのだ。………【柚紀がサイドエフェクト保有者…歌姫本人】だと。これは例の騒動に関わった部隊全員に通達が出ていたのだった。"こちらは下手にバラすな"と、……言実からの指示だ
‐ …ウィーン ‐
『……二宮居るか?…ん?……居たのか時枝。(コツコツ)………あの子は?((…一緒ではないのか?))』
「!?言実さん?……二宮さんなら奥にいらっしゃいますよ?それと、…彼女なら途中まで一緒でしたが当真さん………冬島隊室に行く予定があるらしく今は待ち合わせ場所であるランク戦ロビーに…『待て、……一人で居るのか?あの子は?』……あまり人が居ないから大丈夫だと本人が言ったので((でも佐鳥が荷物置いたら合流するようでしたが……何かマズイ事でも?))」
何やら二宮に用があるのか言実が何時もの白衣姿で資料室に現れた。それに対して互いに驚いたが冷静にすれ違い様内部通信を併用して情報交換(共有)をする。が、何やら言実の表情が曇っている様に見えた時枝だが"柚紀を心配している"と察し、やはり佐鳥か当真が来るまでは側に居るべきかと考えとりあえず資料室を出ようとしてドアを開けたその時
‐ ………助けてっ!! ‐
「『……えっ?!/っ!??』」
『(今のは、……まさかっ!?)っ!?(パサッ)すまん二宮!埋め合わせは後日するっ!!(コツンコツン)((……時枝、一緒に来い。…恐らくだが、あの子が危ない))』
「!!?言実さん??一体…(ウィーン……ダッ!)……先程一瞬だけですが、…鶴ヶ峰さんの声が聴こえました。あれはやはり…」
『"助けて"……そう聴こえたのであれば間違えない。何者かがあの子、…柚紀に危害を加えようとしておる。そんな事、……この私が赦さん!』
二人にだけ聴こえた少女の微かにだが……助けを求める声。以前にも似たのを経験した言実は一応二宮に断りを入れてから振り返り、資料室を出る。同じく時枝も出てドアが閉まると、ほぼ同時に駆け出しランク戦ロビーに向かう二人。…今柚紀は"あの服"を着ていないのだ、………完全に安全な状態でない以上甘い考えは命取りになるのだから