15.剣銃の曲~どちらが強いか~(80.
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黒髪黒服の少女改め木虎に対して、自分の質問に対して礼儀正しく答えてくれたので柚紀は好印象を抱く。が、フブキは違った。……見た目的にも華奢で大人しく少し顔色が優れなくも見える友人を相手が"見下している"と感じたのだった。分からなくもないが、やはり気分は良くないのだった。なので対応はするが些か不機嫌さを表に出し、更に"柚紀の事を見くびるな"と言いたげな物言いをして本題を訊ねる
それに対して少し引き気味になった木虎は、一呼吸置いてから用件を切り出す
「それでは単刀直入に言わせて頂きます。野々村先輩、……私と一勝負して下さい。貴女となら…良い試合が出来る気がします」
「……俺の腕を買っているみたいだが、別に対戦相手なら沢山居るだろ?同じC級隊員かさ。…幾らポイント優遇があっても一日でB級に上がるのは不可能の筈。ってこれは関係ないか、………俺に相手を求める、こだわる理由は何だ?」
相手の要求はランク戦であった。…柚紀の事もあり、本音は断りたいフブキだったがわざわざ生身に戻っている自分に声を掛けてきたのが気になり、とりあえず理由を話すように促す。……そんな二人のやり取りを見て柚紀は"何となく"だが察したのだった。木虎がフブキに試合を申し込んだ理由を
「……今日私も既に何戦かは戦っていますが、"歯応えがない"と言いますか殆どの方に"やる気を感じません"。かと言って手強い方に勝った後は大体【新人だから手を抜いた】や【女だから手加減した】と言い訳ばかり。(ギュッ)……女子だからって何なんですか?多少の差はありますが、トリオン体ならそんなの関係ない筈です!!だ、だから……同じ女子で強い先輩と戦って勝てば、"私を認めてくれる"。そう、思って」
「…………(ハァ~)…木虎、だっけか?その気持ちは分からなくもない。だが俺は…『戦ってあげなよフブキちゃん』!ユズっ?!……俺はもうランク戦するつもりは…………(ナデ)良いのか?帰るの遅くなるぞ?お前、気づいてないかも知れないが顔色、悪いぞ?」
木虎が話した不満や愚痴はフブキも感じ取っては居た。だから"今此処にいるのが自分一人なら"、勝負を受けても良いと思ったが実際は柚紀が居るので躊躇してしまう。……今の友人を少しでも一人にさせたくはないと思ったからだ。そんな心遣いを見抜いた柚紀が戦うように勧める。勿論、フブキは【戦うより柚紀が優先】と分かるような言動を示し、それに対して柚紀は嬉しそうな反応をした後に……真剣な表情で木虎を見つめてこう口にした
『木虎ちゃん、で良いかな?私は鶴ヶ峰柚紀と言います。でね、さっきの話は私も共感出来るよ?戦闘員は明らかに"女子が少ない"のは事実。……入隊しても何らかの理由でオペレーターになる子が殆どだからね。だから"無意識に"下に見られちゃう、昔ながらの考えもあるけど……C級隊員の子には"オペレーターとかの裏方さん達の有り難み"を知らないし、…広報活動している嵐山隊も女性はオペレーターの方だけ。…だから"女子が戦うイメージが沸かない"んだよ。実際は少数人数だけど、女性戦闘員はちゃんと居るし別に弱くもないのにね』
「……それと木虎と戦うのと、何が関係するんだ?俺にはユズがナニを言いたいか、その意図がさっぱり分からないが??」
『あっ!!ごめんねフブキちゃん。…木虎ちゃんの"不満を抱いてしまっている理由"を語る必要あるかと思ってさ。で、私が対戦を受けたらって言った理由だけど……(スウゥ)…貴女は確かにあの実戦を考慮したテストで"タイムなら"一番だったけど、【あれは仮想であり偽者でしかない】それに【ランク戦は人対人であり、プログラムの様に決められた動きを相手がするとは限らない】。だけど、貴女の言い分が【自分が勝つことを確信している】風に聞こえたのが、私には少しだけ気になったの。"ただ見聞きしたのと実際に体験したのでは"全然違う。…だから(ナデナデ)……フブキちゃん?』
柚紀の話を聞いて居たフブキは素直に嬉しかった。不満を抱く理由も理解出来たし何より【幼馴染みの様に自分の事を理解し、自らの事のように相手の言葉に腹を立ててくれた】それが嬉しくてうっすらと友人に対して笑みを浮かべて頭を撫でていた。そして、気持ちを切り替えたフブキは真剣な表情で木虎を見据えてこう口にした
「いいぜ、受けてやるよ。但し一本勝負だ。再戦や連戦を希望するなら後日にしてくれ、元々帰る予定だった所にお前が来たんだからな。それと……さっきの試合を見た上で挑んでくるなら相当自信あるみたいだが、中距離相手でも対処する方法を俺なりに身に付けている。………(ニヤリ)失望させるなよ?」
「っ!?も、勿論です!!私も全力で戦うからには例え先輩相手でも一切手は抜きません!!そちらこそ覚悟してください!!!」
「………上等だ。んじゃあ一戦してくるがユズはソコに居ろよ?(チラッ)何か"オマケ"が居るが直ぐに彼奴等もコッチ来るだろうからな」
『うん、いってらっしゃ~い!"二人とも"頑張ってね~(フリフリ)(それにしても"オマケ"?フブキちゃんが見た方に一体ナニが?)……あれ?…どうして??(コテン)』
やる気十分にランク戦ブースに向かう二人を"平等に"声援を送って見送る柚紀に、フブキは意気揚々と木虎は…些か驚いた表情をしたがナニも言わずに歩いていったのであった。そしてフブキの残した言葉が気になり、今は席を外している二人が居るであろう方角を見て首を傾げた。……こちらに向かってきているのは佐鳥・時枝、そして…
「お待たせ柚紀ちゃん!?って言っても、佐鳥達の用事は少し前に終わっていたから直ぐに戻ってもこれたんだけどさ~」
「まぁ、流石に"女子同士の会話"に男子が割り込むのは良くないだろうから、少し離れた場所から様子を窺っていた訳だけど……良かったのか?野々村居なくなったが、用事あったんじゃないのか?」
「用事って程じゃないさ。…冬島さんから風間さん宛に連絡が来たからロビーに居るであろう鶴ヶ峰の様子を見に来ただけだ。……これだけざわついていると菊地原は居たくないだろうし、風間さんは………新人が年下と間違われる可能性があるから必然的に俺になったって経緯なだけでしかない」
……生身姿(エンブレム付きの服を着た)の歌川も一緒であった
それに対して少し引き気味になった木虎は、一呼吸置いてから用件を切り出す
「それでは単刀直入に言わせて頂きます。野々村先輩、……私と一勝負して下さい。貴女となら…良い試合が出来る気がします」
「……俺の腕を買っているみたいだが、別に対戦相手なら沢山居るだろ?同じC級隊員かさ。…幾らポイント優遇があっても一日でB級に上がるのは不可能の筈。ってこれは関係ないか、………俺に相手を求める、こだわる理由は何だ?」
相手の要求はランク戦であった。…柚紀の事もあり、本音は断りたいフブキだったがわざわざ生身に戻っている自分に声を掛けてきたのが気になり、とりあえず理由を話すように促す。……そんな二人のやり取りを見て柚紀は"何となく"だが察したのだった。木虎がフブキに試合を申し込んだ理由を
「……今日私も既に何戦かは戦っていますが、"歯応えがない"と言いますか殆どの方に"やる気を感じません"。かと言って手強い方に勝った後は大体【新人だから手を抜いた】や【女だから手加減した】と言い訳ばかり。(ギュッ)……女子だからって何なんですか?多少の差はありますが、トリオン体ならそんなの関係ない筈です!!だ、だから……同じ女子で強い先輩と戦って勝てば、"私を認めてくれる"。そう、思って」
「…………(ハァ~)…木虎、だっけか?その気持ちは分からなくもない。だが俺は…『戦ってあげなよフブキちゃん』!ユズっ?!……俺はもうランク戦するつもりは…………(ナデ)良いのか?帰るの遅くなるぞ?お前、気づいてないかも知れないが顔色、悪いぞ?」
木虎が話した不満や愚痴はフブキも感じ取っては居た。だから"今此処にいるのが自分一人なら"、勝負を受けても良いと思ったが実際は柚紀が居るので躊躇してしまう。……今の友人を少しでも一人にさせたくはないと思ったからだ。そんな心遣いを見抜いた柚紀が戦うように勧める。勿論、フブキは【戦うより柚紀が優先】と分かるような言動を示し、それに対して柚紀は嬉しそうな反応をした後に……真剣な表情で木虎を見つめてこう口にした
『木虎ちゃん、で良いかな?私は鶴ヶ峰柚紀と言います。でね、さっきの話は私も共感出来るよ?戦闘員は明らかに"女子が少ない"のは事実。……入隊しても何らかの理由でオペレーターになる子が殆どだからね。だから"無意識に"下に見られちゃう、昔ながらの考えもあるけど……C級隊員の子には"オペレーターとかの裏方さん達の有り難み"を知らないし、…広報活動している嵐山隊も女性はオペレーターの方だけ。…だから"女子が戦うイメージが沸かない"んだよ。実際は少数人数だけど、女性戦闘員はちゃんと居るし別に弱くもないのにね』
「……それと木虎と戦うのと、何が関係するんだ?俺にはユズがナニを言いたいか、その意図がさっぱり分からないが??」
『あっ!!ごめんねフブキちゃん。…木虎ちゃんの"不満を抱いてしまっている理由"を語る必要あるかと思ってさ。で、私が対戦を受けたらって言った理由だけど……(スウゥ)…貴女は確かにあの実戦を考慮したテストで"タイムなら"一番だったけど、【あれは仮想であり偽者でしかない】それに【ランク戦は人対人であり、プログラムの様に決められた動きを相手がするとは限らない】。だけど、貴女の言い分が【自分が勝つことを確信している】風に聞こえたのが、私には少しだけ気になったの。"ただ見聞きしたのと実際に体験したのでは"全然違う。…だから(ナデナデ)……フブキちゃん?』
柚紀の話を聞いて居たフブキは素直に嬉しかった。不満を抱く理由も理解出来たし何より【幼馴染みの様に自分の事を理解し、自らの事のように相手の言葉に腹を立ててくれた】それが嬉しくてうっすらと友人に対して笑みを浮かべて頭を撫でていた。そして、気持ちを切り替えたフブキは真剣な表情で木虎を見据えてこう口にした
「いいぜ、受けてやるよ。但し一本勝負だ。再戦や連戦を希望するなら後日にしてくれ、元々帰る予定だった所にお前が来たんだからな。それと……さっきの試合を見た上で挑んでくるなら相当自信あるみたいだが、中距離相手でも対処する方法を俺なりに身に付けている。………(ニヤリ)失望させるなよ?」
「っ!?も、勿論です!!私も全力で戦うからには例え先輩相手でも一切手は抜きません!!そちらこそ覚悟してください!!!」
「………上等だ。んじゃあ一戦してくるがユズはソコに居ろよ?(チラッ)何か"オマケ"が居るが直ぐに彼奴等もコッチ来るだろうからな」
『うん、いってらっしゃ~い!"二人とも"頑張ってね~(フリフリ)(それにしても"オマケ"?フブキちゃんが見た方に一体ナニが?)……あれ?…どうして??(コテン)』
やる気十分にランク戦ブースに向かう二人を"平等に"声援を送って見送る柚紀に、フブキは意気揚々と木虎は…些か驚いた表情をしたがナニも言わずに歩いていったのであった。そしてフブキの残した言葉が気になり、今は席を外している二人が居るであろう方角を見て首を傾げた。……こちらに向かってきているのは佐鳥・時枝、そして…
「お待たせ柚紀ちゃん!?って言っても、佐鳥達の用事は少し前に終わっていたから直ぐに戻ってもこれたんだけどさ~」
「まぁ、流石に"女子同士の会話"に男子が割り込むのは良くないだろうから、少し離れた場所から様子を窺っていた訳だけど……良かったのか?野々村居なくなったが、用事あったんじゃないのか?」
「用事って程じゃないさ。…冬島さんから風間さん宛に連絡が来たからロビーに居るであろう鶴ヶ峰の様子を見に来ただけだ。……これだけざわついていると菊地原は居たくないだろうし、風間さんは………新人が年下と間違われる可能性があるから必然的に俺になったって経緯なだけでしかない」
……生身姿(エンブレム付きの服を着た)の歌川も一緒であった