15.暗礁の曲~課題と気分転換~
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諏訪の言葉に諌められた柚紀は、ふと改めて諏訪が濃い緑色のジャケット姿なのに気付いて首を傾げる。冷房が効いていても今は夏真っ盛り、なのに平然としている。……自分以外の人が大概"コレ"なので気付くのが遅くなった
『その姿、…諏訪さん今トリオン体ですか?戦闘員の方だと……隊服がそれで合ってますか?』
「んぁ?今更何いって……あ~、そうだったな。鶴ヶ峰と連絡は時々してたが、会うのは買い物の日以来か。そりゃあ知らないわな。暫く会ってなかったがその分"アレ"の事分かってきたか?」
『………少しは分かってきましたが、まだまだ解らない事ばかりで………今も理由が分からない事象のせいで…進み具合が良くなくて』
まだサイドエフェクトの事を公開していないので、曖昧な表現を使って話をする二人。たがこの話題になった途端に、柚紀の表情が変わる。…自分では気付いていないが無意識に辛そうな顔になっていた。それを見て諏訪は察した、何故柚紀が連絡をしてきたのかと
「(…一人で抱え込まないだけマシと考えるべきか。……お、そうだ!)なぁ鶴ヶ峰、此処に来たってことは時間平気だろ?どうせだ、ウチの隊室に来ねぇか?前に約束しただろ、ウチの奴らに会わせてやるって」
『諏訪さん所の?………き、興味はありますが……男性……ですよね…やっぱり』
「(ガシガシ)まぁ、そうだな。女子戦闘員は丸っきりいねぇ訳じゃないが、かなり少ねぇ。だけど、心配するな鶴ヶ峰。もし俺の所の野郎がお前に危害を加えたら、隊長の俺が責任をもってぶっ飛ばすからよ!!」
『ぼ、ぼ、暴力は駄目ですよ諏訪さ~ん』
気落ちする柚紀の為に何か良い案がないかと考える諏訪は丁度隊員全員が基地内に居るのを思い出し、隊室に誘う。柚紀も内心知り合いをもっと増やしたいと考えているが、男性が多いボーダーでは少し足踏みしてしまう。自分の部下たちが柚紀に嫌な事をしないのは分かっているが、安心させるために高々と本気で宣言する。本気が分かるからこそアタフタしつつ止めようとする柚紀。そんなコントみたいなやり取りをしていたら……
「…あれ、諏訪さん?そんな所で何をしているのですか?」
諏訪に向けられて掛けられた声を聞き、二人してそちらを見る。視線の先には諏訪と同じ服を着た細目で優しそうな顔をした青年が、諏訪に気付きこちらに向かってくる。柚紀も服装からして諏訪隊の人と理解は出来る、……出来るのだけど
『…………(ススススッ)』
「えっ!?あ、あれ?!諏訪さん、俺何かしましたか?何でその子俺から隠れるように諏訪さんの後ろに移動したのですか?」
「(………まぁ、こうなるか。初回は)」
これもお決まりになりつつある"初対面の異性に会ったら、とりあえず身近にある安心な場所に隠れる"が発動し、諏訪の後ろに隠れる柚紀といきなり隠れられて多少なりともショックを受ける青年、その間に挟まれた諏訪は楽しくもあり些か複雑な表情を浮かべて二人を交互に見つめるのであった
『その姿、…諏訪さん今トリオン体ですか?戦闘員の方だと……隊服がそれで合ってますか?』
「んぁ?今更何いって……あ~、そうだったな。鶴ヶ峰と連絡は時々してたが、会うのは買い物の日以来か。そりゃあ知らないわな。暫く会ってなかったがその分"アレ"の事分かってきたか?」
『………少しは分かってきましたが、まだまだ解らない事ばかりで………今も理由が分からない事象のせいで…進み具合が良くなくて』
まだサイドエフェクトの事を公開していないので、曖昧な表現を使って話をする二人。たがこの話題になった途端に、柚紀の表情が変わる。…自分では気付いていないが無意識に辛そうな顔になっていた。それを見て諏訪は察した、何故柚紀が連絡をしてきたのかと
「(…一人で抱え込まないだけマシと考えるべきか。……お、そうだ!)なぁ鶴ヶ峰、此処に来たってことは時間平気だろ?どうせだ、ウチの隊室に来ねぇか?前に約束しただろ、ウチの奴らに会わせてやるって」
『諏訪さん所の?………き、興味はありますが……男性……ですよね…やっぱり』
「(ガシガシ)まぁ、そうだな。女子戦闘員は丸っきりいねぇ訳じゃないが、かなり少ねぇ。だけど、心配するな鶴ヶ峰。もし俺の所の野郎がお前に危害を加えたら、隊長の俺が責任をもってぶっ飛ばすからよ!!」
『ぼ、ぼ、暴力は駄目ですよ諏訪さ~ん』
気落ちする柚紀の為に何か良い案がないかと考える諏訪は丁度隊員全員が基地内に居るのを思い出し、隊室に誘う。柚紀も内心知り合いをもっと増やしたいと考えているが、男性が多いボーダーでは少し足踏みしてしまう。自分の部下たちが柚紀に嫌な事をしないのは分かっているが、安心させるために高々と本気で宣言する。本気が分かるからこそアタフタしつつ止めようとする柚紀。そんなコントみたいなやり取りをしていたら……
「…あれ、諏訪さん?そんな所で何をしているのですか?」
諏訪に向けられて掛けられた声を聞き、二人してそちらを見る。視線の先には諏訪と同じ服を着た細目で優しそうな顔をした青年が、諏訪に気付きこちらに向かってくる。柚紀も服装からして諏訪隊の人と理解は出来る、……出来るのだけど
『…………(ススススッ)』
「えっ!?あ、あれ?!諏訪さん、俺何かしましたか?何でその子俺から隠れるように諏訪さんの後ろに移動したのですか?」
「(………まぁ、こうなるか。初回は)」
これもお決まりになりつつある"初対面の異性に会ったら、とりあえず身近にある安心な場所に隠れる"が発動し、諏訪の後ろに隠れる柚紀といきなり隠れられて多少なりともショックを受ける青年、その間に挟まれた諏訪は楽しくもあり些か複雑な表情を浮かべて二人を交互に見つめるのであった