13.親交の曲・A‐3メンバー編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『……そう言えば、風間さんってこの後えっとボーエーニンム…と聞きましたが、……私に時間を割いて大丈夫…なのですか?』
時計もなく窓もない代わり映えのない空間を、ただ歩いているせいで、時間の感覚が分からなくなっている柚紀はかなりの時間が経過している錯覚に陥り、思わず宇佐美に訊ねてみる。しかし返答したのは以外にも宇佐美ではなく歌川だった
「防衛任務な。……実はと言うと予定では既にその任務に付いている時間帯の筈なんだが…宇佐美先輩、何か聞いてますか?」
「あれ?聞いてないの?風間さん曰く"極秘任務が下ったから"らしいよ?因みに前の隊には時間延長交渉済み」
『ご、ご、極秘任務………ですか?!そ、…そんな重要なお仕事中なのに、…私と会って大丈夫なのでしょうか?…何だか申し訳…ないです。風間さんは……責任感が凄く強そうな方だから、きっと…私に言ってくれた事を…守るために』
「大丈夫だよ柚紀ちゃん、幾ら責任感が強い風間さんでも任務をサボったりなんて絶対しないよ。ちゃんと考えた末にこうやって時間を取っている訳だからさ…ね?」
何やら予定とは違う状況らしく歌川は困惑しており、宇佐美の口から出た"極秘任務"はどんなのかは想像出来ないが、とても大変な仕事と解釈した上で今日知り合ったばかりの自分に時間を使わせてしまった事に罪悪感を感じて思わず足を止めて俯いてしまう。他の皆も足を止めてしまい、隣に居た宇佐美が仕事に対する風間の姿勢を説くが、意図が正確に掴めていないせいで少し説得力に欠ける。そんな中
「理由ならちゃんとあるよ」
ずっと黙っていた菊地原が徐に口を開いた。その口調は二人とは違い、確信を持った力強いものに聞こえた。顔を上げると菊地原も此方を見据えておりその表情は何処か面倒そうな…嬉しそうなものだった
「理由ってお前なー、ついさっきまで"風間さんの考えが分からない"とか不貞腐れてなかったか?一体何に気がついたんだよ?」
「煩いな歌川、確かに分からなかったよさっきまでは。だけど……鶴ヶ峰に会って理解した。"極秘任務"が何を指すまでは僕でも分からないけど、この件は"何処の隊でも出来る"防衛任務よりずっと重要な事だ」
「ん~?つまりは柚紀ちゃんの存在が重要な訳だよね?言実さんの姪っ子さんな事は驚きだけど、それだけじゃ風間さんが動く理由には流石にならないよ~きくっちー」
『(……あれ?これってもしかして)』
どうやら風間から事情を聞いた訳でなく、菊地原自身が柚紀について何かに気付いた口振りで、宇佐美はそれとなく推測しているが決定打がない様子。歌川も口にはしてないが柚紀が関係している事は理解出来ている。本人は流石に菊地原が何が言いたいか予想出来たらしい。そして、菊地原は軽く周囲を見渡し何かを確認してから、核心を口にする
「コレ流石に一回じゃ分からないだろうから、特別に僕が教えてあげるよ。感謝してよね?………昨日のボーダー基地内で響き渡り、生身・トリオン体関係なくその場に居合わせた全員に聞こえた"謎の歌声"………アレの正体は、…君だ。そうだよね?……鶴ヶ峰」
時計もなく窓もない代わり映えのない空間を、ただ歩いているせいで、時間の感覚が分からなくなっている柚紀はかなりの時間が経過している錯覚に陥り、思わず宇佐美に訊ねてみる。しかし返答したのは以外にも宇佐美ではなく歌川だった
「防衛任務な。……実はと言うと予定では既にその任務に付いている時間帯の筈なんだが…宇佐美先輩、何か聞いてますか?」
「あれ?聞いてないの?風間さん曰く"極秘任務が下ったから"らしいよ?因みに前の隊には時間延長交渉済み」
『ご、ご、極秘任務………ですか?!そ、…そんな重要なお仕事中なのに、…私と会って大丈夫なのでしょうか?…何だか申し訳…ないです。風間さんは……責任感が凄く強そうな方だから、きっと…私に言ってくれた事を…守るために』
「大丈夫だよ柚紀ちゃん、幾ら責任感が強い風間さんでも任務をサボったりなんて絶対しないよ。ちゃんと考えた末にこうやって時間を取っている訳だからさ…ね?」
何やら予定とは違う状況らしく歌川は困惑しており、宇佐美の口から出た"極秘任務"はどんなのかは想像出来ないが、とても大変な仕事と解釈した上で今日知り合ったばかりの自分に時間を使わせてしまった事に罪悪感を感じて思わず足を止めて俯いてしまう。他の皆も足を止めてしまい、隣に居た宇佐美が仕事に対する風間の姿勢を説くが、意図が正確に掴めていないせいで少し説得力に欠ける。そんな中
「理由ならちゃんとあるよ」
ずっと黙っていた菊地原が徐に口を開いた。その口調は二人とは違い、確信を持った力強いものに聞こえた。顔を上げると菊地原も此方を見据えておりその表情は何処か面倒そうな…嬉しそうなものだった
「理由ってお前なー、ついさっきまで"風間さんの考えが分からない"とか不貞腐れてなかったか?一体何に気がついたんだよ?」
「煩いな歌川、確かに分からなかったよさっきまでは。だけど……鶴ヶ峰に会って理解した。"極秘任務"が何を指すまでは僕でも分からないけど、この件は"何処の隊でも出来る"防衛任務よりずっと重要な事だ」
「ん~?つまりは柚紀ちゃんの存在が重要な訳だよね?言実さんの姪っ子さんな事は驚きだけど、それだけじゃ風間さんが動く理由には流石にならないよ~きくっちー」
『(……あれ?これってもしかして)』
どうやら風間から事情を聞いた訳でなく、菊地原自身が柚紀について何かに気付いた口振りで、宇佐美はそれとなく推測しているが決定打がない様子。歌川も口にはしてないが柚紀が関係している事は理解出来ている。本人は流石に菊地原が何が言いたいか予想出来たらしい。そして、菊地原は軽く周囲を見渡し何かを確認してから、核心を口にする
「コレ流石に一回じゃ分からないだろうから、特別に僕が教えてあげるよ。感謝してよね?………昨日のボーダー基地内で響き渡り、生身・トリオン体関係なくその場に居合わせた全員に聞こえた"謎の歌声"………アレの正体は、…君だ。そうだよね?……鶴ヶ峰」