12.お出掛けの曲・三番
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『な、成る程。お答え頂き有り難う御座います風間さん。それと、…謝らないで下さい。……今日会ったばかりの小娘が、組織トップの人間について調べている。……警戒されても仕方ない事ですから』
「…司令の事を知ってお前はどうするつもりだ?たかが数時間とは言え、一緒にいて鶴ヶ峰の人なりは多少理解できたつもりだ。それに言実さんなら、この手の質問した後に何か行動を起こす人だ。……恐らくだが鶴ヶ峰、お前もそうだろ?」
言実程ではないが、他人のみる目は多少自信のある風間は柚紀が城戸に危害を加えるような少女ではないと理解している。だからこそ、何をするつもりなのかを知りたく問いかける。先程の視線のせいで風間を直視出来ない柚紀は手元にある携帯で手遊びしながら自分の考えを口にする
『……昨日の出来事は私個人の問題が原因だから、悔やんでも仕方ない。たけど、………きっとこの能力があるからボーダーに関わる事は避けられない。……城戸さんとも関わらない訳にはいかなく…なる。……私みたいな子どもの事など気にも止めないかも知れないけど、…………それでも"鶴ヶ峰柚紀と言う人間について"知ってもらいたいと思う。アレだけで私の事を判断されるのは………嫌だから。………でも』
「…その考え方は悪くはないと俺は思うが、何か問題でもあるのか?」
『考えることは出来ても、それを実行する勇気がない。………うぅん、違う。……例え実行出来たとしてもそれを相手に伝える術が今の私にはない。昨日は特別だったから子どもの私でも偉い人達にお会い出来ただけだし、たとえ……会えたとしても同じ失態を犯さない保障は…何処にも……ない』
口を挟まずただ柚紀の言葉に耳を傾ける風間は気づいてしまった。淡々と自分の考えを語るこの少女は……それに気付いたからには無視は出来ない。本来なら他人の手を借りず自ら自覚すべき事柄だが、柚紀はそれでは駄目なのだ。…"全て理解した上でこの様な考えに至ってしまっている"のだから………
ちゃんと自分の考えを柚紀に伝えたい風間はこちらに意識を向けさせるために頭に手を乗せて撫で、相手がこちらに一瞥したのを確認し、ゆっくり言い聞かせる為に話す
「鶴ヶ峰、お前は失敗する事…延いては他人に迷惑を掛けることを恐れるせいで行動に移る事を躊躇している。たが、……失敗をして何が悪い?他人を頼って何が悪い?お前はまだ子どもだ、失敗することも一人では解決できないこともあるのは当たり前だ。己の信念を貫いて失敗したのなら、そこから学べば良い。やりたいことが出来なくて諦めるではなく、…誰かに助けを求めれば良い」
『良いのかな?…誰かに頼っても……甘えても…………手を伸ばせば誰か…掴んで………くれますか?』
今度は柚紀が風間の話を口を挟まず聞いていると、不安で泣きそうになりながらも自分の最奥にある心の内を吐き出してみる
「…司令の事を知ってお前はどうするつもりだ?たかが数時間とは言え、一緒にいて鶴ヶ峰の人なりは多少理解できたつもりだ。それに言実さんなら、この手の質問した後に何か行動を起こす人だ。……恐らくだが鶴ヶ峰、お前もそうだろ?」
言実程ではないが、他人のみる目は多少自信のある風間は柚紀が城戸に危害を加えるような少女ではないと理解している。だからこそ、何をするつもりなのかを知りたく問いかける。先程の視線のせいで風間を直視出来ない柚紀は手元にある携帯で手遊びしながら自分の考えを口にする
『……昨日の出来事は私個人の問題が原因だから、悔やんでも仕方ない。たけど、………きっとこの能力があるからボーダーに関わる事は避けられない。……城戸さんとも関わらない訳にはいかなく…なる。……私みたいな子どもの事など気にも止めないかも知れないけど、…………それでも"鶴ヶ峰柚紀と言う人間について"知ってもらいたいと思う。アレだけで私の事を判断されるのは………嫌だから。………でも』
「…その考え方は悪くはないと俺は思うが、何か問題でもあるのか?」
『考えることは出来ても、それを実行する勇気がない。………うぅん、違う。……例え実行出来たとしてもそれを相手に伝える術が今の私にはない。昨日は特別だったから子どもの私でも偉い人達にお会い出来ただけだし、たとえ……会えたとしても同じ失態を犯さない保障は…何処にも……ない』
口を挟まずただ柚紀の言葉に耳を傾ける風間は気づいてしまった。淡々と自分の考えを語るこの少女は……それに気付いたからには無視は出来ない。本来なら他人の手を借りず自ら自覚すべき事柄だが、柚紀はそれでは駄目なのだ。…"全て理解した上でこの様な考えに至ってしまっている"のだから………
ちゃんと自分の考えを柚紀に伝えたい風間はこちらに意識を向けさせるために頭に手を乗せて撫で、相手がこちらに一瞥したのを確認し、ゆっくり言い聞かせる為に話す
「鶴ヶ峰、お前は失敗する事…延いては他人に迷惑を掛けることを恐れるせいで行動に移る事を躊躇している。たが、……失敗をして何が悪い?他人を頼って何が悪い?お前はまだ子どもだ、失敗することも一人では解決できないこともあるのは当たり前だ。己の信念を貫いて失敗したのなら、そこから学べば良い。やりたいことが出来なくて諦めるではなく、…誰かに助けを求めれば良い」
『良いのかな?…誰かに頼っても……甘えても…………手を伸ばせば誰か…掴んで………くれますか?』
今度は柚紀が風間の話を口を挟まず聞いていると、不安で泣きそうになりながらも自分の最奥にある心の内を吐き出してみる