11.お出掛けの曲・二番
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「そういやつる姐、買い物って後何を買う予定なんだ?女子って事はやっぱ服か?」
広い通路を歩く四人だが、流石に並んでは他の通行人の邪魔になるので二人ずつ別れて歩き男性陣二人が前を行く。そんな中、目的地を聞いてないのに気付いた諏訪が後ろを振り返り言実に訊ねる
『いや、服関係は買い終えている。それなりの量になった故に、コインロッカーに預けるために柚紀と別れて……あの状況の訳だ。買うものは数点あるが、色々考えて先ずは携帯だな』
「携帯?修理か機種変更ですか?基地内だとそこまで重要とも言えない気が…」
『私だとそうだな。通信機能を使えば大概なんとかなるが、買うのは柚紀のものだ。……この子は携帯を持ってないからな』
「はぁ?!携帯を持ってないって…マジか?」
「……確かに生身で携帯がないのは流石に不便ですね」
先程の事を踏まえて一番最初に買うものを伝える言実に、仕事上あまり使う印象がないのに重要そうな口振りを気にする風間。その理由を聞けば驚きを隠せない諏訪と逆に冷静に納得する風間。そんな反応を見てシュンと落ち込む柚紀
『う~、やっぱり変ですよね?イマドキ小学生だって携帯持っているのに、この年でそれも女の子が持ってないとか普通に有り得ないですよね?でも私はあまり必要だと感じた事ないですし、そもそも今の父親が持たせてくれなかったし……何かごめんなさい(ズーン)』
「いやいやいや、別に鶴ヶ峰を責めた訳じゃなくてだな、持っているのが普通と考えていた身としてだな……つる姐~、何とかしてくれよ~」
『お前の言葉で柚紀が落ち込んだのだから、自分で何とかしろ諏訪(ポン)』
ネガティブ発言からの落ち込みまでのデフォルトを披露する柚紀に、初見の諏訪は流石に慌て言実に助けを求めるがあっさり却下され、いつの間にか配置も変わって風間と言実が先を歩き、後ろでは諏訪が四苦八苦しつつ柚紀を宥める努力をしている
「……手を出さないのですね、貴女は鶴ヶ峰に関してはかなり寛大な対応をしてますから」
『ん?あれは柚紀にとって必要な言動だから私は止めんし、今後の事もあるから慣れてもらう必要がある。何より、諏訪の慌てふためく姿を見るのも楽しいしな』
「必要…ですか?あの自己否定的な発言が?」
『自分がどう思い何を感じているか、表面に出せばそれに対する対処も容易くなる。……私の様に何を考えているか分からぬ場合、助けを求めても他人に分かって貰えんからな』
「………」
表情が殆ど変わらない言実だが、風間は今の彼女が寂しそうな表情を浮かべている様に見えた。ボーダー内では他の隊員より付き合いが長いが、それでも言実の感情や表情を汲み取る事が難しいのが事実。だからだろう、ネガティブ的感情でも柚紀には隠さずに表に出して欲しいと言実は考えている。そう解釈するのであった
広い通路を歩く四人だが、流石に並んでは他の通行人の邪魔になるので二人ずつ別れて歩き男性陣二人が前を行く。そんな中、目的地を聞いてないのに気付いた諏訪が後ろを振り返り言実に訊ねる
『いや、服関係は買い終えている。それなりの量になった故に、コインロッカーに預けるために柚紀と別れて……あの状況の訳だ。買うものは数点あるが、色々考えて先ずは携帯だな』
「携帯?修理か機種変更ですか?基地内だとそこまで重要とも言えない気が…」
『私だとそうだな。通信機能を使えば大概なんとかなるが、買うのは柚紀のものだ。……この子は携帯を持ってないからな』
「はぁ?!携帯を持ってないって…マジか?」
「……確かに生身で携帯がないのは流石に不便ですね」
先程の事を踏まえて一番最初に買うものを伝える言実に、仕事上あまり使う印象がないのに重要そうな口振りを気にする風間。その理由を聞けば驚きを隠せない諏訪と逆に冷静に納得する風間。そんな反応を見てシュンと落ち込む柚紀
『う~、やっぱり変ですよね?イマドキ小学生だって携帯持っているのに、この年でそれも女の子が持ってないとか普通に有り得ないですよね?でも私はあまり必要だと感じた事ないですし、そもそも今の父親が持たせてくれなかったし……何かごめんなさい(ズーン)』
「いやいやいや、別に鶴ヶ峰を責めた訳じゃなくてだな、持っているのが普通と考えていた身としてだな……つる姐~、何とかしてくれよ~」
『お前の言葉で柚紀が落ち込んだのだから、自分で何とかしろ諏訪(ポン)』
ネガティブ発言からの落ち込みまでのデフォルトを披露する柚紀に、初見の諏訪は流石に慌て言実に助けを求めるがあっさり却下され、いつの間にか配置も変わって風間と言実が先を歩き、後ろでは諏訪が四苦八苦しつつ柚紀を宥める努力をしている
「……手を出さないのですね、貴女は鶴ヶ峰に関してはかなり寛大な対応をしてますから」
『ん?あれは柚紀にとって必要な言動だから私は止めんし、今後の事もあるから慣れてもらう必要がある。何より、諏訪の慌てふためく姿を見るのも楽しいしな』
「必要…ですか?あの自己否定的な発言が?」
『自分がどう思い何を感じているか、表面に出せばそれに対する対処も容易くなる。……私の様に何を考えているか分からぬ場合、助けを求めても他人に分かって貰えんからな』
「………」
表情が殆ど変わらない言実だが、風間は今の彼女が寂しそうな表情を浮かべている様に見えた。ボーダー内では他の隊員より付き合いが長いが、それでも言実の感情や表情を汲み取る事が難しいのが事実。だからだろう、ネガティブ的感情でも柚紀には隠さずに表に出して欲しいと言実は考えている。そう解釈するのであった