10.お出掛けの曲・一番
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『……えっと…どっちだっけ?』
御手洗いを済ませた柚紀が、元居た場所に戻ろうと大きい通路に出たのは良いが、来たときのルートでこちらの通路を使って無いせいで、方向が分からず不安そうに周りをキョロキョロ。その時
「(ポンポン)カ~ノジョ、ヒマ~?」
「良ければ俺達とお茶しない?いい店知っているからさ~」
『!!?(ビクッ)』
いきなり肩を叩かれそちらを見れば、髪を染めアクセサリーや香水で着飾る見知らぬ男二人組に声を掛けられる柚紀。この男達の見た目や経験上、"かなり苦手で嫌いな分類"に該当する為、肩の手を払い除け距離を一気に取ってから顔色を悪くなりつつゆっくり後退りする
『……ぁ、…あの……結構…です。……一人じゃ………ない…ので』
「知ってるよ~、綺麗なお姉さんと一緒だって。だからその人も一緒に行こうよ~」
「丁度二人ずつだし、良いじゃんか~」
『(フルフルフルフル)』
ニヤニヤと柚紀にとって生理的にも受け付けない嫌な笑顔を浮かべて後ろに下がった分近付いてくる二人組。反論する気力もなく気持ち悪さが込み上げそれに耐えるために口元を手で覆い、目を合わせない様にしながら拒否の意思表示の為に首を降る。…状況は良くなる筈もなく焦りと嫌悪感が混ざり合い頭も上手く回らず追い詰められ視界が歪む
『(ど、…どうすれば良いのっ??……誰かに助け…は、……駄目だ、……こ、怖いっ!?………言実さ…んは、……何処?に…)「逃げないで俺達と遊ぼ~よ?なぁ~??」ヒィッ!!?』
打開策を錯乱しつつ考えようとしていた柚紀だが、男の声が耳に入り反射的に視線を上げると、苛立ちを隠せない男がこちらに手を伸ばしていた。恐怖のあまりに体が固まってしまい動けなくなり逃げれない柚紀は防衛本能が働きギュッと目をきつく瞑った。…相手に捕まりそうになったその瞬間
‐ クイッ……ガシッ!! ‐
「……悪いが、俺達の連れに手を出さないでもらいたい(パシッ!!)」
「あ"?何だチビ?!いきなり出てきやがって!!邪魔すんな!!」
『…………ぇ?』
肩に感じるぬくもりと、すぐ横から聞こえる冷静で落ち着いた声に釣られてゆっくりと目を開いてみると、身長が同じ位の黒髪に赤瞳の少年が柚紀の肩に手を回し、伸ばしてきた男の手首を掴み払い除けていた。柚紀の声を聞き少年がこちらを一瞥すると、肩から手を離し自分の背に柚紀を庇う体制で男達と対峙する
「邪魔とは心外だな、どう見たって嫌がる彼女にお前達が強引に迫っている状況だろ?」
「ウルセェなー!?赤の他人が口出しスンナ、このチビが!!?」
「可愛いカノジョに良い所を見せようと頑張っているみたいだけと、状況分かってるかおチビちゃんよ~」
冷静さを崩さない少年に対して、苛つきキレ気味な男と余裕綽々な相方。数的な意味では少年が圧倒的に不利なのは明白。そんな中不安からか、少年を止めるためか定かではないが、柚紀は無意識に少年のシャツの裾を掴んでいた。それに少年が顔を横にしフッと一瞬だけ微笑んで反応を示した。が、直ぐに正面を向き、腕を組み鼻で相手を笑って一言
「状況が分かってないのは果たしてどっちだ?……先程俺は言った筈だ、"俺達の連れに"と。悪いが勝てない喧嘩を買うつもりはない、お前もそうだろ?………諏訪」
御手洗いを済ませた柚紀が、元居た場所に戻ろうと大きい通路に出たのは良いが、来たときのルートでこちらの通路を使って無いせいで、方向が分からず不安そうに周りをキョロキョロ。その時
「(ポンポン)カ~ノジョ、ヒマ~?」
「良ければ俺達とお茶しない?いい店知っているからさ~」
『!!?(ビクッ)』
いきなり肩を叩かれそちらを見れば、髪を染めアクセサリーや香水で着飾る見知らぬ男二人組に声を掛けられる柚紀。この男達の見た目や経験上、"かなり苦手で嫌いな分類"に該当する為、肩の手を払い除け距離を一気に取ってから顔色を悪くなりつつゆっくり後退りする
『……ぁ、…あの……結構…です。……一人じゃ………ない…ので』
「知ってるよ~、綺麗なお姉さんと一緒だって。だからその人も一緒に行こうよ~」
「丁度二人ずつだし、良いじゃんか~」
『(フルフルフルフル)』
ニヤニヤと柚紀にとって生理的にも受け付けない嫌な笑顔を浮かべて後ろに下がった分近付いてくる二人組。反論する気力もなく気持ち悪さが込み上げそれに耐えるために口元を手で覆い、目を合わせない様にしながら拒否の意思表示の為に首を降る。…状況は良くなる筈もなく焦りと嫌悪感が混ざり合い頭も上手く回らず追い詰められ視界が歪む
『(ど、…どうすれば良いのっ??……誰かに助け…は、……駄目だ、……こ、怖いっ!?………言実さ…んは、……何処?に…)「逃げないで俺達と遊ぼ~よ?なぁ~??」ヒィッ!!?』
打開策を錯乱しつつ考えようとしていた柚紀だが、男の声が耳に入り反射的に視線を上げると、苛立ちを隠せない男がこちらに手を伸ばしていた。恐怖のあまりに体が固まってしまい動けなくなり逃げれない柚紀は防衛本能が働きギュッと目をきつく瞑った。…相手に捕まりそうになったその瞬間
‐ クイッ……ガシッ!! ‐
「……悪いが、俺達の連れに手を出さないでもらいたい(パシッ!!)」
「あ"?何だチビ?!いきなり出てきやがって!!邪魔すんな!!」
『…………ぇ?』
肩に感じるぬくもりと、すぐ横から聞こえる冷静で落ち着いた声に釣られてゆっくりと目を開いてみると、身長が同じ位の黒髪に赤瞳の少年が柚紀の肩に手を回し、伸ばしてきた男の手首を掴み払い除けていた。柚紀の声を聞き少年がこちらを一瞥すると、肩から手を離し自分の背に柚紀を庇う体制で男達と対峙する
「邪魔とは心外だな、どう見たって嫌がる彼女にお前達が強引に迫っている状況だろ?」
「ウルセェなー!?赤の他人が口出しスンナ、このチビが!!?」
「可愛いカノジョに良い所を見せようと頑張っているみたいだけと、状況分かってるかおチビちゃんよ~」
冷静さを崩さない少年に対して、苛つきキレ気味な男と余裕綽々な相方。数的な意味では少年が圧倒的に不利なのは明白。そんな中不安からか、少年を止めるためか定かではないが、柚紀は無意識に少年のシャツの裾を掴んでいた。それに少年が顔を横にしフッと一瞬だけ微笑んで反応を示した。が、直ぐに正面を向き、腕を組み鼻で相手を笑って一言
「状況が分かってないのは果たしてどっちだ?……先程俺は言った筈だ、"俺達の連れに"と。悪いが勝てない喧嘩を買うつもりはない、お前もそうだろ?………諏訪」