～時を遡り・警戒区域内～

「ん～、任務終了まで後少しだ。このまま門発生しなければ良いけど、交代まで気を引き締めてなくてはな」
「そうですね、嵐山さん」
〔嵐山さ～ん、任務が終わったら皆でご飯食べに行きましょう？佐鳥はもうお腹ペコペコですよ～〕
「ハハハ、そうだな。それも良いかもな」
〔ヤッター！！〕
「…ハァー、……佐鳥はもう少し緊張感を持ってよね全く」
〔……フフフっ、元気ですね皆さん〕

嵐山准が率いる嵐山隊が防衛任務の為に形がい区域内を巡回していた。佐鳥賢はスナイパーのポジション柄、嵐山と同チームメイトの時枝充とは離れた場所にて任務に望んでいた、その時

〔こちら沢村。嵐山隊応答願います〕
「こちら嵐山。どうかしましたか沢村さん、門の発生は見たところありませんが…」
〔門関係ではないわ。……実は少し前に其処から遠くない住宅地にて未登録のトリオン反応を感知したの〕
「トリオン反応？それも住宅地からですか、……気になりますね」
〔えぇ、被害報告等は入ってないのと、今はトリオン反応が消えてしまってるの。だけど、念のため現場調査をお願いします。これは忍田本部長からの命令です〕
「本部長からの…了解しました！！嵐山隊今から至急現場に向かいます」
〔宜しく頼みます。反応があった座標は既にオペレーターに伝達済みです〕
「判りました。…綾辻ナビを頼む。充、賢。行くぞ！？」
「〔了解(っス/しました )、嵐山さん！！〕」
〔座標確認、ナビゲーション開始します〕

沢村からの通信に隊長の嵐山だけ対応し、他のメンバーは聴きに徹し、話が纏まると間を置かずに行動に移る嵐山隊一行。オペレーター・綾辻遙のナビの元、現場に急行する