9.おさらいの曲~新たなる出逢い~
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着替えを終えて貴重品を持ってラウンジまでやって来た二人。道筋を言実に教えてもらったが、慣れるまでは一人じゃ無事に辿り着ける気がしない。迷ったら誰かに聞けば良いが、男性が圧倒的に多いこの空間で果たして柚紀にそれが出来るかどうか…
其々食べるものを注文し、人気の少ないスペースで腰を降ろして食べながら今日の打合せを始める
『とりあえず、暫くはこっちに居ることになるから着替えとか買いに行くぞ。後は暇潰し用のものや問題集だな。……他に入り用なものはあるか?』
『入り用なもの………あの、かなり大きな買いものでも…大丈夫ですか?』
『ん?………私が柚紀に必要と思えるものなら多少高くても問題ない。して、物は何だ?』
買いものと聞いて、必要なものを思い浮かべる中で昨日の出来事を思い出し"かなり大きな買いもの"になるが、やはり必要だと考え言実に提案する。それは……
『えっと、ですね……此処に居るならやっぱり携帯電話は無いと不便だと、…昨日思い知らされまして……』
『……あ~、成る程な。確かに無いと不便だな。…よし、今日買いに行くぞ。名義は私が居るから問題ないな、となると……』
『え?あ、あの言実さんっ!?携帯電話ですよ?高いですし、毎月使用料掛かりますよ?…なのにそんな簡単に決めて大丈夫ですか??』
かなり緊張しながら打ち上げた柚紀に対して、言実はさも当たり前の様に容認すると色々考え出す。あっさりと提案が通って嬉しいはずが逆にどうしてこうなるのだと理解出来ずにアタフタしてしまう柚紀。そんな中、先に食べ終えてひと息つく言実が、落ち着かない姪を見て納得させる道具として鞄から小さなポーチを取り出し中身を提示
『…お前の事だから、"自分の為にお金を使わなくて良い"とか考えているのだろう?私はそれでも構わんのだがな、備蓄はそこそこある故に。だがな……あの兄さんがこの手の事を想定、考えぬ訳もない。実際に私が預かっていたからなコレを』
『これは……銀行手帳に印鑑と、ガード?あれ?これ……私名義?』
『兄さんからの遺言の一つだ。"もし柚紀がボーダーに関わる時が来たのなら、必要経費はコレから落とせ。万が一そうでなければ成人したら渡してくれ"とな。…一応言っておくが一円も手出しはしてないぞ?逆にお盆や正月に渡せなかった分のお小遣いは振り込んであるが、試しに見るか?』
『(フルフルフルフル)』
テーブルに提示されたのは、全国展開している銀行の預金通帳に同銀行のキャッシュカード、それと恐らくだが通帳の印鑑登録に使用したであろい印鑑が入ったケース。名義が鶴ヶ峰柚紀なコレらは父親が先を見越して予め用意されていたらしい。柚紀は中身を見ようとはしなかった。勿論言実を信用しているからでもあるが……金額が凄い事になってそうな気がしたからである
其々食べるものを注文し、人気の少ないスペースで腰を降ろして食べながら今日の打合せを始める
『とりあえず、暫くはこっちに居ることになるから着替えとか買いに行くぞ。後は暇潰し用のものや問題集だな。……他に入り用なものはあるか?』
『入り用なもの………あの、かなり大きな買いものでも…大丈夫ですか?』
『ん?………私が柚紀に必要と思えるものなら多少高くても問題ない。して、物は何だ?』
買いものと聞いて、必要なものを思い浮かべる中で昨日の出来事を思い出し"かなり大きな買いもの"になるが、やはり必要だと考え言実に提案する。それは……
『えっと、ですね……此処に居るならやっぱり携帯電話は無いと不便だと、…昨日思い知らされまして……』
『……あ~、成る程な。確かに無いと不便だな。…よし、今日買いに行くぞ。名義は私が居るから問題ないな、となると……』
『え?あ、あの言実さんっ!?携帯電話ですよ?高いですし、毎月使用料掛かりますよ?…なのにそんな簡単に決めて大丈夫ですか??』
かなり緊張しながら打ち上げた柚紀に対して、言実はさも当たり前の様に容認すると色々考え出す。あっさりと提案が通って嬉しいはずが逆にどうしてこうなるのだと理解出来ずにアタフタしてしまう柚紀。そんな中、先に食べ終えてひと息つく言実が、落ち着かない姪を見て納得させる道具として鞄から小さなポーチを取り出し中身を提示
『…お前の事だから、"自分の為にお金を使わなくて良い"とか考えているのだろう?私はそれでも構わんのだがな、備蓄はそこそこある故に。だがな……あの兄さんがこの手の事を想定、考えぬ訳もない。実際に私が預かっていたからなコレを』
『これは……銀行手帳に印鑑と、ガード?あれ?これ……私名義?』
『兄さんからの遺言の一つだ。"もし柚紀がボーダーに関わる時が来たのなら、必要経費はコレから落とせ。万が一そうでなければ成人したら渡してくれ"とな。…一応言っておくが一円も手出しはしてないぞ?逆にお盆や正月に渡せなかった分のお小遣いは振り込んであるが、試しに見るか?』
『(フルフルフルフル)』
テーブルに提示されたのは、全国展開している銀行の預金通帳に同銀行のキャッシュカード、それと恐らくだが通帳の印鑑登録に使用したであろい印鑑が入ったケース。名義が鶴ヶ峰柚紀なコレらは父親が先を見越して予め用意されていたらしい。柚紀は中身を見ようとはしなかった。勿論言実を信用しているからでもあるが……金額が凄い事になってそうな気がしたからである