8.問答の曲
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
嵐山と迅の会話から、予想通りのお願い内容で今日一番の嫌な表情を浮かべる柚紀だが、迅の言うことには何か意味があるのはこの短時間で理解しているので、とりあえず説明を求める
『……人前で歌うのはかなり抵抗があるからお断りしたいですが、…歌うことで何か良いことがありますか?』
「色々あるが、一番は言実さんの助けになる事だ。…正直に言うと今の言実さんは立場はかなり危うい状態だ。だが柚紀ちゃんが歌うことで"存在価値"を上層部に示せるのが一番効果的で言実さん共々誰も不幸にならない。……俺のサイドエフェクトがそう言っている。序でに言うと柚紀ちゃんの歌凄く上手いからまた聞きたいって願望もある!?」
「お、迅がそこまで期待するなら俺も聞きたいぞ柚紀ちゃんの歌!?」
「おれ達が聞いたのは鼻唄で、ちゃんとした歌は聞いてないから興味があるね」
「佐鳥も是非とも柚紀ちゃんの歌声を聞きたいです!!(キラリ)」
「アカペラが歌いづらいならバックミュージック探すから、曲名決めたら言ってね?」
説明時点ではかなり真剣な雰囲気だったのが、迅の最後の一言で空気がまた変わり、それに嵐山達も便乗し、綾辻のトドメの言葉に抵抗する気もなくなり、気持ちを切り換える柚紀
『ハァ~………分かりました。でも歌う曲は私の自由で、あくまでも言実さんの為に歌う。…それで良いですよね迅さん』
「うん、それで大丈夫。寧ろ今は"その心持ち"じゃないと能力発揮出来ないし」
『…迅さんがそう言うなら多分そうなんですね。私にはあまりピンと来ないので分かりませんが……すみませんが綾辻先輩、曲探しをお願いします』
「勿論よ柚紀ちゃん。どうせなので音にもちゃんとこだわりましょう!!オペレータールームへどうぞ」
選曲等についての確認を済ませると、綾辻に連れられて隣のオペレータールームへ移動する柚紀。それを見届けた迅は正面に座っている嵐山達を見てニヤリと笑い
「さて、柚紀ちゃんだけに負担を強いる訳にもいかない。…悪いが手を貸して貰うぞ?嵐山隊」
~ ~
綾辻の協力で良い音源を見つけられ、データをタブレットに写してもらい応接スペースに戻る柚紀。こちらは皆が携帯を操作をしているのと、迅が何故か出入り口近くの壁に寄り掛かって立っている以外は特に変わりない。二人が戻ってきたのに気付いた嵐山は携帯を仕舞い笑顔で出迎え
「お、戻ってきたか。じゃあ準備が出来たら始めてくれ、焦らなくて大丈夫だからな柚紀ちゃん」
『(コクコク)………えっと、私一度歌い出すと集中し過ぎて声を掛けられても気付かないのと、……お恥ずかしい事ながらノってくると曲に乗って体が動いてしまうので、近くにはいないで下さい。ふぅー、………それでは皆さん一曲お付き合い願います』
椅子には座らずモニター前のスペースに立つ柚紀に一言告げる嵐山に対して、歌っている時の注意点を全員に話した後、呼吸を整えて綾辻に合図。前奏が流れ出し、ペンダンドを握り締め目を瞑り集中力を高め、大きく息を吸い込み歌い出す。……その歌に込めるその思いは
‐ 疲れし彼の人へ届け、癒しの歌 ‐
『……人前で歌うのはかなり抵抗があるからお断りしたいですが、…歌うことで何か良いことがありますか?』
「色々あるが、一番は言実さんの助けになる事だ。…正直に言うと今の言実さんは立場はかなり危うい状態だ。だが柚紀ちゃんが歌うことで"存在価値"を上層部に示せるのが一番効果的で言実さん共々誰も不幸にならない。……俺のサイドエフェクトがそう言っている。序でに言うと柚紀ちゃんの歌凄く上手いからまた聞きたいって願望もある!?」
「お、迅がそこまで期待するなら俺も聞きたいぞ柚紀ちゃんの歌!?」
「おれ達が聞いたのは鼻唄で、ちゃんとした歌は聞いてないから興味があるね」
「佐鳥も是非とも柚紀ちゃんの歌声を聞きたいです!!(キラリ)」
「アカペラが歌いづらいならバックミュージック探すから、曲名決めたら言ってね?」
説明時点ではかなり真剣な雰囲気だったのが、迅の最後の一言で空気がまた変わり、それに嵐山達も便乗し、綾辻のトドメの言葉に抵抗する気もなくなり、気持ちを切り換える柚紀
『ハァ~………分かりました。でも歌う曲は私の自由で、あくまでも言実さんの為に歌う。…それで良いですよね迅さん』
「うん、それで大丈夫。寧ろ今は"その心持ち"じゃないと能力発揮出来ないし」
『…迅さんがそう言うなら多分そうなんですね。私にはあまりピンと来ないので分かりませんが……すみませんが綾辻先輩、曲探しをお願いします』
「勿論よ柚紀ちゃん。どうせなので音にもちゃんとこだわりましょう!!オペレータールームへどうぞ」
選曲等についての確認を済ませると、綾辻に連れられて隣のオペレータールームへ移動する柚紀。それを見届けた迅は正面に座っている嵐山達を見てニヤリと笑い
「さて、柚紀ちゃんだけに負担を強いる訳にもいかない。…悪いが手を貸して貰うぞ?嵐山隊」
~ ~
綾辻の協力で良い音源を見つけられ、データをタブレットに写してもらい応接スペースに戻る柚紀。こちらは皆が携帯を操作をしているのと、迅が何故か出入り口近くの壁に寄り掛かって立っている以外は特に変わりない。二人が戻ってきたのに気付いた嵐山は携帯を仕舞い笑顔で出迎え
「お、戻ってきたか。じゃあ準備が出来たら始めてくれ、焦らなくて大丈夫だからな柚紀ちゃん」
『(コクコク)………えっと、私一度歌い出すと集中し過ぎて声を掛けられても気付かないのと、……お恥ずかしい事ながらノってくると曲に乗って体が動いてしまうので、近くにはいないで下さい。ふぅー、………それでは皆さん一曲お付き合い願います』
椅子には座らずモニター前のスペースに立つ柚紀に一言告げる嵐山に対して、歌っている時の注意点を全員に話した後、呼吸を整えて綾辻に合図。前奏が流れ出し、ペンダンドを握り締め目を瞑り集中力を高め、大きく息を吸い込み歌い出す。……その歌に込めるその思いは
‐ 疲れし彼の人へ届け、癒しの歌 ‐